尾西市

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テンプレート:Infobox 尾西市(びさいし)は、1955年1月1日から2005年3月31日まで愛知県の尾張地方北西部の岐阜県との境に存在した。「尾西」は尾張地方の西部という意味から。

地理

濃尾平野の北西部に位置し、東側は一宮市に、西側は木曽川を挟んで岐阜県と接している。市の中央を名神高速道路が横断し、北部には東海北陸自動車道が走っている。東海北陸道尾西インターチェンジは北行きの入り口と南行きの出口が設置されている。鉄道は尾西市の北と南の端を名鉄尾西線が通り、開明駅玉野駅がある。バスは、名鉄バスが市の中心部(起、三条など)を運行しているほか、市営の無料巡回バスが三系統運行されていた。

河川

隣接する自治体

歴史

沿革

  • 1955年1月1日 朝日村起町を合併し、尾西市とし市制施行。同時に中島郡今伊勢町の開明地区を編入(開明地区以外は同じ日に一宮市に編入)。
  • 2004年2月29日 愛知県下では初めて市町村合併に関する賛否を問う住民投票が実施された。住民投票の結果、賛成票が反対票を上回ったことから、市議会は合併を決定。
  • 2004年8月30日 「一宮市・尾西市・木曽川町安全なまちづくり推進協議会」が発足。
  • 2005年4月1日 葉栗郡木曽川町とともに一宮市に編入され消滅。

産業

  • 毛織物("ウールの尾西"という看板もあった)

教育

高校

  • 県立起工業高等学校
  • 県立尾西高等学校
  • 県立木曽川高等学校

中学校

小学校

  • 起小学校
  • 三条小学校
  • 小信中島小学校
  • 開明小学校
  • 大徳小学校
  • 朝日西小学校
  • 朝日東小学校

交通

鉄道

道路

電気・ガス

尾西市では、電気中部電力株式会社都市ガス東邦瓦斯株式会社(東邦ガス)がそれぞれ供給していた。

電気については、旧起町一宮電気によって1913年(大正2年)2月より供給が開始された。同社は一宮町(現・一宮市)に本社を置いていた電力会社である[1]。後に同社の供給区域は旧朝日村今伊勢村にも拡大された[2]。この地域の電気事業はその後合併により大手の東邦電力に引き継がれ、戦時下の配電統制のため1942年(昭和17年)に中部配電に移管。戦後1951年(昭和26年)に中部電力に再移管されて現在に至っている[1]

都市ガス供給は、一宮市内で大正時代からガス供給を行っていた東邦瓦斯により、まず旧今伊勢村で1933年(昭和8年)6月に開始された。その他の地域では尾西市発足後の1958年(昭和33年)6月に開始されている[3]

行事

  • 尾西市夏祭り(岐阜県羽島市と共催されていた花火大会は「尾西市・羽島市花火大会」とされていた。市町村合併後、濃尾大花火と名称を変更)(8月)
  • 尾西まつり  (10月23・24日)
  • ホワイトイルミネーション in Bisai

名所・旧跡・観光スポット

出身有名人

関連項目

脚注

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外部リンク

  • 1.0 1.1 一宮市役所 『一宮市史』下巻、一宮市役所、1939年、pp.181-183
    一宮市 『新編一宮市史』本文編下、一宮市、1977年、pp.35,483-484
  • 逓信省電気局(編)『電気事業要覧』第12回、電気協会、1920年、pp.56-57。テンプレート:近代デジタルライブラリー
  • 東邦瓦斯株式会社社史編集委員会『東邦瓦斯50年史』、東邦瓦斯、1972年、pp.392-395