三菱・カリスマ
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カリスマ(Carisma )は、三菱自動車工業・ボルボ・オランダ政府の合弁(当時)によるネッドカーで製造され、三菱自動車工業が輸入していた乗用車。
概要
日本では同社のミラージュ/ランサーとギャランの間に投入されたモデル。欧州市場向けMPVのスペーススターおよびボルボ・S40/V40とはプラットフォームを共有している。日本仕様はFF4ドアセダンのみだが、欧州仕様は3ボックスセダン風の5ドアハッチバックも設定された。 エンジンは日本仕様は1.8リットルのみだったが、欧州仕様はルノー製のディーゼルエンジンも設定された。日本での取扱はカープラザ店専売だった。かつて、欧州版のランサーエボリューションはカリスマGTの名で販売されていた。
同社のギャランなどのセダンとは異なり、日本仕様のみ5ナンバー枠のボディであったことも特徴のひとつであった。
車名の由来
「神からの授かり物」というギリシア語の"KHARISMA"と、英語の"CAR"を合わせて、『CARISMA』とした造語。
歴史
- 1996年 - 発売。エンジンは全車1.8LSOHC16バルブ(4G93)。エテルナの後継車である。グレードは「L」、「LX」、「LS」の3バリエーション。LSのみフロントスポイラー、サイドエアダム、フルオートエアコンが標準装備。
- 1997年 - 一部改良、全車1.8L DOHC16バルブGDIエンジン(4G93)に差し替え。内装色がグレー系からブラック系に変更されたのに伴い、シート生地の変更をうける。外観ではフロントグリルがボディ同色のものに変更やマフラーがデュアルタイプになり、スポーティーな外観となる。グレードは「LX」、「LS」の2バリエーションに縮小される。
- 2000年 - 日本国内の輸入中止。後継車は、ギャランの姉妹車「アスパイア」である。
- 2001年 - マイナーチェンジを行うが、マイナーチェンジ後も日本には輸入されなかった。
- 2005年 - 生産中止