マイナビ (企業)
テンプレート:Infobox 株式会社マイナビ(Mynavi Corporation)は、就職・転職・進学情報の提供や人材派遣・人材紹介、雑誌・書籍の出版などを主業務とする日本の会社である。また、パソコンや家庭用ゲームの雑誌などの出版物の刊行・ゲームソフトの発売も行っている。
1973年に株式会社毎日コミュニケーションズ(Mainichi Communications Inc.)として創業。2011年10月1日より現在の社名となった。
目次
概要
もともと毎日新聞社の関連会社として設立され、現在も本社が毎日新聞社と同じパレスサイドビルディングにあるほか、健康保険組合なども共通である。そのため、世間的には毎日新聞社のグループ企業と認識されることが多いが、現在の同社に対する毎日新聞社の持株比率は10%を割っており、資本的なつながりは薄くなっている(毎日新聞社側でも「グループ会社」ではなく「友好会社」の扱いとしている[1])。出版事業においても、毎日新聞社自身も出版部門を保有しているため、他の新聞社でよく見られる新聞記事の書籍化などは一切なく、それぞれ独自の出版活動を行っている。
旧・毎日コミュニケーションズ時代は、一般向けの略称として英字略称の「MYCOM」(マイコム)を用いていたほか、提供するサービスの多くに「毎日」を冠していたが、2007年3月にコーポレートアイデンティティを変更しカタカナ表記の「マイコミ」に略称を切り替え、自社が運営するサービスの冠名称も順次「マイコミ」もしくは「マイナビ」に切替を実施していた。現在の社名は、主力サービスである就職情報サイト「マイナビ」を企業名に採用したものであり、社章もこのマイナビのMNマークを採用している。
2008年から朝日放送主催の男子プロゴルフツアー「ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」に特別協賛し、「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」として実施された。
沿革
- 1973年8月15日 - 株式会社毎日コミュニケーションズ設立。当初は新聞・出版のほか、絵画・美術品の輸入販売を目的として設立。
- 1978年 - 海外留学を目指す大学生の留学手続き代行を携わる「個人留学部門」が発足され、日中文化交流の一環で書道訪中団を中国に送り込む。
- 1981年5月 - 就職情報誌『毎日就職ガイド』創刊。
- 1984年1月 - 『週刊将棋』創刊。
- 1993年4月 - 『Mac Fan』創刊。
- 1993年12月 - 『PCfan』創刊。
- 1995年12月 - インターネットでの就職情報提供サービス「Career Space」(のちの「毎日就職ナビ」、現在の「マイナビ」)を開始。
- 1996年7月 - コンピュータゲーム雑誌『The 64DREAM』(2001年に『ニンテンドードリーム』へ誌名変更)創刊。
- 2001年12月10日 - 株式会社MCプレスを設立。
- 2006年10月30日 - 東京地図出版株式会社を子会社化。
- 2008年8月31日 - MCプレスを解散。
- 2009年3月31日 - 日本将棋連盟発行の刊行物を制作・販売すると発表[2]。
- 2011年10月1日 - 株式会社マイナビに社名変更[3]。
- 2012年2月1日 - 完全子会社の東京地図出版株式会社を吸収合併。
- 2012年10月1日 - 完全子会社の株式会社マイナビエージェントを吸収合併。
- 2014年4月 - 株式会社マイナビ浜松を吸収合併。
- 2014年8月1日 - 株式会社マイナビ静岡を吸収合併。
主な運営サイトおよび刊行物
運営サイト
- マイナビ
- MYCOM BOOKS
- マイナビニュース(旧・MYCOM PC WEB→マイコミジャーナル、COBS ONLINE)
- 週刊将棋ONLINE
- TAISEN
- MYCOM 競馬 WEB
- Mac Fan.jp
- マイナビウーマン(escala cafeからリニューアル[1])
- wyco(ワイコ。業界・職種でつながるビジネスパーソン向けSNS)
書籍
雑誌
- Mac Fan
- iPod Fan
- Web Designing
- Digital Audio Fan
- もうける.NET
- Linux Fan
- 毎日就職ナビBOOK START
- 日本のリーディングカンパニー
- 週刊将棋
- +designing
- +DTP
- JOL
- 以下は2014年4月にインフォレストから発売元の移管を受けた雑誌(発行元はイード)[4]。
- クロスワードキング
- 漢字道
- 季節の漢字道
- アロークロス
- アロー&スケルトンキング
- ナンクロキング
- まちがいさがしキング
- 点つなぎキング
かつて発行していた雑誌
- PCfan- 1993年12月創刊。2011年7月休刊。
- CD-ROM Fan - 1994年5月創刊。2003年6月、『PC JACK』に誌名変更。同年11月休刊。
- Mac Fan Beginners - 1995年6月創刊。2004年、『Mac Fan』に統合。
- DOS/V SPECIAL - 1995年11月創刊。2006年9月休刊。
- タッチPC - 1995年11月創刊。2002年10月、『PC MODE』に誌名変更。
- Windows Start - 1995年11月創刊。
- WindowsMode - 『Windows Start』と『PC MODE』を統合し、2006年6月にリニューアル創刊。2007年7月休刊。
- GREAT SATURN Z- 1996年6月創刊。1998年11月、『Dreamcast PRESS』に誌名変更。2000年2月休刊。
- P-mate - MCプレスに移行後休刊。その後、元編集部は宙出版に移籍し、版権も譲渡された。
- Nintendo DREAM - 1996年7月創刊。2010年11月よりアンビット発行・徳間書店発売となる。
- Mac Fan internet - 1996年9月創刊。2001年5月、『インターネットファン』に誌名変更。同年8月休刊。
- Windows Internet - 1997年2月休刊。
- Net Fan - 1997年3月休刊。
- INTERnetLIFE - 1997年3月休刊。
- Nintendoスタジアム - 2000年3月、徳間書店から移行。『Nintendo DREAM』との統合に伴い、2002年6月休刊。
- ATHRA - スポーツ雑誌。2001年3月創刊。2003年3月休刊。
- インターネット スタート - 2001年9月休刊。
- PC STYLE 21 - 2001年9月休刊。
- Online Player - 2001年10月創刊。2002年12月休刊。
- Personal UNIX
- FreeBSD Press
- PC WORK!
- Game Fan
ゲームソフト
- 卒業Vacation(PlayStation)
- 個人教授(同)
- ナース物語(同)
- ギャルズパニックSS(セガサターン)
- 麻雀覇王シリーズ(Windows・PlayStation 2等)
- 麻雀覇王 雀荘バトル(2001年)PlayStation 2
- 麻雀覇王 段級バトル(2002年)PlayStation 2
- 麻雀覇王 真剣バトル(2004年) PlayStation 2
- 麻雀覇王 バトルロイヤル(2005年)PlayStation 2
- 麻雀覇王DSスペシャル(2006年)ニンテンドーDS
- 麻雀覇王ポータブル 雀荘バトル(2006年)PSP
- 麻雀覇王 段級バトルII(2006年)PlayStation 2
- 麻雀覇王DS 段級バトル(2007年) ニンテンドーDS
- 麻雀覇王ポータブル 段級バトル(2007年)PSP
- 麻雀覇王 バトルロイヤルII(2010年)PSP
- 最強 東大将棋シリーズ(Windows・PlayStation 2等)
- 最強 東大将棋(1998年)PlayStation
- 最強 東大将棋2(1999年)PlayStation
- 東大将棋 四間飛車道場(2000年)PlayStation 2
- 最強 東大将棋スペシャル(2002年)PlayStation 2
- 最強 東大将棋3(2001年)PlayStation 2
- 最強 東大将棋4(2002年)PlayStation 2
- 最強 東大将棋5(2003年)PlayStation 2
- 最強 東大将棋2004(2004年)PlayStation 2
- 東大将棋 定跡道場 完結編(2004年)PlayStation 2
- 最強 東大将棋ポータブル(2005年)PSP
- 最強 東大将棋スペシャルII(2005年)PlayStation 2
- 最強 東大将棋6 MYCOM BEST(2006年)PlayStation 2
- 一生遊べる 東大将棋詰将棋道場(2007年)PSP
- 最強 東大将棋DS(2007年)ニンテンドーDS
- 新・東大将棋 無双(2008年) Windows
- 最強 東大将棋デラックス(2009年)PSP
- 将棋レボリューション 激指シリーズ(Windows・PlayStation 2等)
- 激指2(2003年)PlayStation 2
- 最強将棋 激指スペシャル (2006年) PlayStation 2
- 将棋が強くなる 激指 定跡道場(2007年)PSP
- 将棋ワールドチャンピオン 激指DS(2010年)ニンテンドーDS
- ひみつ戦隊メタモルV(セガサターン、PlayStation)
- ひみつ戦隊メタモルVデラックス(1998年)PlayStation
- 極 大道棋 (1996年)PlayStation
- GO II Professional 対局囲碁 (1996年)PlayStation
- Mystic Mind 〜揺れる想い〜 (1998年)PlayStation
- ぱーむたうん(1999年)PlayStation
- PRISONER(プリズナー)(1999年)PlayStation
- 将棋(2004年)PlayStation 2
- 囲碁(2004年)PlayStation 2
- 麻雀(2004年)PlayStation 2
- ソルジャー 〜企業戦士将棋〜(2004年) PlayStation 2
- 誰でもカンタン! 趙治勲の詰め碁(2006年)ニンテンドーDS
- 誰でもカンタン! 渡辺明の詰め将棋(2006年) ニンテンドーDS
- 正しい日本語DS(2007年) ニンテンドーDS
- 梅沢由香里のやさしい囲碁 (2008年) ニンテンドーDS
- しおんの王(2008年) ニンテンドーDS
- 麻雀ナビDS(2008年)ニンテンドーDS
- 競馬通ポータブル JRA公式データ22年分収録 (2008年)PSP
- レミュオールの錬金術師 (2008年) ニンテンドーDS
- 麻雀三国志(2004年)PlayStation 2
- 海辺でリーチ!DS(2008年)ニンテンドーDS
- 梅沢由香里のやさしい囲碁 (2008年)PSP
- 歴史アドベンチャー クイズ三国志通DS(2008年) ニンテンドーDS
- 毎日新聞社協力 最強の漢字ドリル5万問 (2009年) ニンテンドーDS
- ポケット地球儀DS さわって楽しむ人類5000年の歩み (2008年) ニンテンドーDS
- 競馬通2ポータブル JRA公式データ23年分収録 (2009年)PSP
グループ企業
- 株式会社マイナビサポート - 発送代行等のアウトソーシング会社。旧毎日ビジネスサポート。
- 株式会社毎日オークション - 美術オークション会社。2001年10月に毎日コミュニケーションズ美術事業部が独立して設立。株式会社マイナビと株式会社マイナビHOMEが株主。
- 株式会社毎日学術フォーラム - 各種学会の業務受託会社。2006年11月24日に設立。
- 日本エス・エイチ・エル - イギリスのSHLグループとライセンス契約を結んでいる人材アセスメントサービス会社。2007年5月に株式26.44%の譲渡を受ける。2011年9月末現在、マイナビが筆頭株主(29.01%)となっている。
- Mynavi USA Corporation - アメリカ・ニューヨークの現地法人。2011年10月1日に毎日コミュニケーションズUSAから商号変更。
- 毎日協通(北京)諮詢有限公司 - 中国・北京の現地法人。
- 北京毎日協通人力資源有限公司 - 中国・北京の現地法人。
かつてのグループ企業
- 株式会社MCプレス - コンビニ規制により分離独立した出版社(有害図書を参照のこと)。2008年8月に解散。
- 東京地図出版株式会社 - 2006年10月に株式譲渡を受け子会社化。2012年2月に吸収合併。
- 株式会社マイナビエージェント - 総合人材派遣業。2011年10月1日に株式会社毎日キャリアバンクから商号変更。2012年10月に吸収合併。
- 株式会社毎日エデュケーション - 毎日コミュニケーションズ海外事業部の留学斡旋事業を事業譲受した会社(法人自体はマイナビのグループ企業ではない)。
- 株式会社マイナビ浜松 - 静岡西部に特化した人材情報会社。2011年12月に設立。2014年4月に吸収合併。
- 株式会社マイナビ静岡 - 静岡に特化した人材情報会社。2003年5月に毎日コミュニケーションズ静岡支社が株式会社MYCOM静岡として独立。2011年10月1日に株式会社マイコミ静岡から商号変更。2014年8月に吸収合併。
関連項目
- 将棋の棋戦
- 男子プロゴルフツアー
- プロ野球
- 横浜DeNAベイスターズ - 2008年のみユニフォームスポンサー。
- 東京ヤクルトスワローズ - 2014年現在トップスポンサー。本拠地の明治神宮野球場にも広告を掲出
- プロボクシング
- 村田諒太 - トランクススポンサー
- 新聞社系出版社
脚注
外部リンク
テンプレート:毎日新聞社- ↑ 関係会社案内 - 毎日新聞社
- ↑ 『将棋世界』『将棋年鑑』は当初「販売のみ」と発表されていたが、のち「制作・販売」と変わった。
- ↑ 株式会社 毎日コミュニケーションズ、「株式会社マイナビ」に社名を変更
- ↑ テンプレート:Cite web