スペースワールド
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スペースワールド (SPACE WORLD) は、福岡県北九州市八幡東区にある宇宙がテーマのテーマパーク、およびその運営会社。パークの愛称として「スペワ」という略称もある。
目次
概要
「ザターン」、「タイタンV(ヴイ)」、「ヴィーナスGP(グランプリ)」などの絶叫コースターや、「宇宙博物館」「月の石展示場(元スペースキャンプ)」などの施設を売りにしている。
飾り付けられたステージでオリジナルバンドLEBの演奏にのってヴィッキーやキャストたちが歌やダンスを繰り広げるレビューショー「ヴィッキー・ザ・ライブ」や、サイエンスショー「ドタバタ研究所」、子どもたちがラッキーたちと一緒にダンスや体操が楽しめる「ラッキーズダンスコレクション」など、エンターテイメントショーに力を入れている。2010年4月、開園20周年を迎えた。
チケット料金
チケットは2006年に「フリーパス」に統一された。
- フリーパス料金
- キッズ(4歳〜小学生未満): 1080円
- 小学生:3240円
- 大人(中学生〜59歳): 4320円
- シニア(60歳以上): 2160円
ただし、夏休み期間中は料金が変更となる。
なお、期間限定や対象者を限定した割引チケットなどもある。
- キャンパスデーフリーパス : 3150円
- 中学生、高校生、大学生、短大生、専門学校生が対象。通常のフリーパスと同様に使える。
また、年間フリーパス(通称:年パス)が1日フリーパス2回分の価格(翌年に継続購入する際は更に割引される)に設定されている。
この他、JR九州が九州内各駅からスペースワールド駅までの往復切符(一部の駅は往復自由席特急券も)とスペースワールドのフリーパスをセットにした「スペースワールド割引きっぷ」「スペースワールドキャンパスデー割引きっぷ」を販売している。
歴史
- 1990年4月22日:新日本製鐵(現・新日鐵住金)八幡製鐵所の遊休地に開業した(元々はユニバーサル・スタジオの日本進出候補地でもあったが、大阪市此花区に決定した経緯がある)。開業時からスペースシャトル「ディスカバリー号」の実物大モデルがある。当時の最寄り駅はJR枝光駅だった。
- 1992年:映像に合わせて座席が激しく揺れる「スターシェイカー」がオープンした。映像はルーカスフィルムが製作した「スペースレース」。その後、別の映像に差し替えるなどで公開をつづけてきた。
- 1993年:初のウォーターアトラクション「激流アドベンチャー 惑星アクア」が登場。ドイツのチームが製作し、コース全長は500mと日本最大級の長さ。
- 1994年:ジェットコースター「流星ライナー タイタン」がオープン。当時、世界最大の傾斜角度とスピード(高さ60m、最大傾斜角度60度、最高速度115km/h)であることで話題になった。
- 1995年:対象年齢3歳以上の「わんぱくキッズのコースター クリッパー」というコースターが登場。
- 1996年
- コースターの神様、アントン・シュワルツコフによりジェットコースター「スパイラル彗星 ヴィーナス」が登場。
- 開園以来人気を博してきた「スペースコースター」が後ろの2両の進行方向を逆向きにして繋ぎ変え、「ブギウギスペースコースター」として再デビュー。
- 1997年:フリーフォール型アトラクションとして「アトラスタワー」が登場[1]。
- 1998年
- 1999年:JR鹿児島本線にスペースワールド駅が新設され、新しい最寄駅となる。同時に、総工費50億円をかけて新アトラクション「トレジャースター(ツインマーキュリー)」が公開される。スリリングな「アドベンチャークルーズ」と、幼児向けの「ファンタジークルーズ」という2つのウォーターアトラクションも同時オープン。
- 2000年3月1日:高さ100m、直径80mの大観覧車「スペース・アイ」が登場。
- 2001年4月28日:4Dシアターアトラクション「BIOHAZARD 4D-EXECUTER」が登場。
- 2004年:子供のためのアミューズメントエリア「キッズクエスト」が登場。4つのテーマゾーンに分かれており、子供の冒険心をくすぐる施設が多数ある。
- 2005年
- 2006年
- 3月18日:新レビューショー「ミスティプトII」がスタート。
- 3月25日:キャラクターアミューズメントエリア「ラッキータウン」が公開され、キャロットハウスなどキャラクターにちなんだ施設も公開された。
- 4月1日:入場システムが変更。入場券とアトラクションチケットを廃止し、フリーパスに統一され、値段も改正された。
- 4月29日:日本初登場のスーパーコースター「マグナムブースター ザターン」が登場。
- 7月21日:昨年に続き、ワールドミステリアスシアター「MOON」が開催。
- 8月1日:グリーティングパレード「リズミック」がリニューアルスタート。
- 12月21日:「スパイラル彗星 ヴィーナス」がリニューアル。新名称「ギャラクシーレーサー ヴィーナスGP(グランプリ)」となりプレオープン。
- 2007年
- 1月28日:約3年間開催した「グリーティングパレード リズミック」が終了。
- 2月12日:スペースワールド・スペクタクル・レビューショー「ミスティプトII」が終了。
- 3月3日:多くのアトラクションでリニューアルが行われる。
- 「流星ライナー タイタン」がリニューアルしてプレオープン。新名称は「ミッションライナー タイタンV(ヴイ)」。
- 「ラッキータウン」がリニューアル。「ヘンドリックスの海賊船」や「ムニムニ博士の別荘」などが新登場。
- 3月17日:多くのアトラクションなどでリニューアルが行われる。
- 「BIOHAZARD 4D-EXECUTER」がリニューアルオープンし、「4D シアター」として登場。
- 「ミッションライナータイタンV(ヴイ)」完全リニューアルオープン。
- 「ギャラクシーレーサーヴィーナスGP(グランプリ)」完全リニューアルオープン。
- 新しいパレードショー「Go!Go!Rock!」がスタート。音楽、フロート、衣装など全く新しくなり登場。
- 「ミスティプトII」の続編、「ミスティプトIII」がスタート。
- 「プラネッツクルーズ」が、「ミッション・トゥ・マーズ」としてリニューアルオープン。
- 6月3日:「スターシェイカー」が運営終了。
- 7月21日:2つのアトラクションがリニューアルオープン。
- 「スターシェイカー」跡地に、新アトラクション「4Dヴィジョン ポップステラ」がオープン。
- 「ファンタジークルーズ」が「ファンファンクルーズ」としてリニューアルオープン。
- 12月22日:スペースワールド初のアイススケート型アトラクション「アイスフィールド フリージングポート」がオープン。
- 12月31日:「ミッションライナー タイタンV」が運転中、連結器が外れ、負傷者を出す事故を起こした。
- 2008年
- 2009年
- 2010年
- 3月6日:20周年バージョン「GO! GO! ROCK」スタート。新テーマ曲「NEW GO TO THE SPACEWORLD」完成、パレードのダンスシーンで披露。
- 3月20日:20周年バージョン「VICKY THE LIVE」スタート。
- 4月24日:開業20周年記念セレモニー開催。
- 5月1日:「タイタンV」が運行再開される。新メンバーによる「ラッキーズダンスコレクション」スタート。
- 7月1日:「ウォーターパークMuNa」にキッズ用の新エリア「噴水ゾーン みずみずガーデン」オープン
- 7月18日:夏の定番「GO! GO! ROCK THE NIGHT SPACE DISCO NIGHT」スタート
- 9月18日:スペースワールド初のハロウィーンイベント「エイリアン・ザ・ナイト」開催
- 12月23日:フリージングポートでヤカンを使ったカーリング「ヤカーリング・ゲーム」開催~2011年2月28日まで
- 2011年
交通
- 鉄道
- 九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線、スペースワールド駅にて下車。
- 自家用車
- 北九州高速5号線の枝光出入口が最寄り。
- 空港から
- 北九州空港からは小倉駅まで空港連絡バス(北九州空港エアポートバス)を利用。その後JR 鹿児島本線もしくは西鉄バスを利用。
- 福岡空港からは福岡市地下鉄空港線を利用し博多駅でJR鹿児島本線に乗り換え。
キャラクター紹介
これらは松下進デザインのもの
ラッキー・ラビットと彼の仲間
- ラッキー・ラビット
- ラビット族の男の子。スペース・アドマイヤー(宇宙を愛する冒険者)。サニー・サイド・アップ星出身。最終学歴はエッグズ・ベネディクト・カレッジ。正義感が強く、元気で好奇心旺盛な性格。人一倍の優しさも兼ね備えている。危険が近づくとクシャミが出て止まらなくなる。
- 特技として、金属や鉱物類とコミュニケーションをとることができる。「ハロー」と挨拶をすると、誰とでも友達になれる。握手をした人を幸せな気持ちにすることができる。
- 趣味は「まだ発見されていない星を見つけて自分の名前をつけること」と「流れ星と競走すること」、そして「人をしあわせにすること」の3つ。
- 必殺技として、「ラビット・アンテナ(耳をピンと立てるとかなり遠くの音までも聞くことができる)」と「ラッキー・パンチ(本気に怒ったときにだけ放つ強力なパンチ)」がある。
- ヴィッキー・ラビット
- ラビット族の女の子。ボイルド・エッグ星出身。最終学歴はエッグヘッド・カレッジ。
- 職業はエッグ・スタンド・タイムスのスペース・ニュース・ライター。ラッキーのさまざまな冒険をエッグ・スタンド・タイムスに書き送っている。
- 明るく、教養豊かで優しい。どこにでも書けるマジカル・ペンを持っている。ラッキーに近づく女の子にはやきもちを焼いている。ひとたび危険に立ち向かうと、男の子顔負けの行動力を発揮する。お転婆なためにドリーム・シップをすぐ壊してしまうが、基本的にはいい子である。ドリーム・シップ作りの名人、ムニムニ博士は、彼女の祖父である。
- 文章を書くことと、料理をすることが趣味。
- ヘンドリックス
- トリ族。名パイロット。バード・ランド星雲、レッド・ハット惑星出身。なお、バード・ランド星雲にはたくさんの種類のトリ族が住んでいる。
- 最終学歴は海賊バード養成所。
- スリルと歌を愛する陽気な性格。彼の勇名と音痴は、あちこちの惑星に鳴りひびいている。
- 趣味は危ないことをすることと、歌を歌うこと。
- 元宇宙海賊だったので、どんな種類の海図でも読むことができると自慢しているが、その割によく間違う。さまざまな飛行術の達人で、操縦できないシップはないと豪語している。ただし彼自身は50㎝も飛べない。
- 武器として大きな銃を腰にさげている。色々な弾があり、ビックリ箱のように何が飛び出すかわからない。
- ハリー・ザ・キッド
- ハチ族。フラワランド王国出身。最終学歴はフラワランド・ロイヤル・カレッジ。情報収集学の博士号を持っていると自分では言っている。
- 職業は身軽な体を利用した情報収集のエキスパート。探検が大好きで、さすらいの冒険家を自称している。宇宙考古学に詳しい。なんでも発見できる「虫めがね」を持っている。
- すばしっこい。とてもおしゃれで、テンガロン・ハットを斜めにかぶる。彼がいつのまにか飛び回って集めてくる情報は、ラッキーたちにとっていつも貴重なものとなる。体は小さいが、負けん気が強い。少々理屈っぽく、皮肉屋なところがある。
- 趣味は噂話をあつめることと、だれも見つけたことのないものを発見すること。
- 特技は変装。
- 武器として強力なハリを持っていて、怒ったときに使う。ハリー・ザ・キッドの速撃ちと言われているが、怒りすぎて我を忘れると、思わぬものに刺さって抜けなくなって困る。いろいろな姿に変装して相手を油断させ、あっさりと情報を集めてくる。
- アントントン
- アリ族。クッキー・シュガー星出身。最終学歴はアリ族のハイスクール出身の庶民派。
- 力仕事が得意。小さい体を活かした、機械修理のエキスパートでもある。
- 無口でもくもくと仕事をする頑固な性格。だが本当はやさしい、センチメンタリスト。ヘンドリックスの、よきケンカ友達。
- ふるさとの母親にいつも星の絵はがきを送ってあげている。
- 小さい体に似合わず、大変な力持ち。体が小さいので、どんなところにでも入っていけ、どんなものも修理できる。仲間で、ただ一人地面にもぐることができる。
- フランク3000
- ラッキー・ラビットの執事。メカ族。マッド・スター星出身。
- 王室付き執事として製造された。あまりに失敗が多いので、不良メカとしてスクラップに出されていたところをラッキーに救出された。
- 礼儀作法にうるさく、綺麗好き。体は大きいが、気はやさしい。ラッキーを主人としてあおぎ、主にスキップ・ジャック号の中にいて執事の役目を果たす。
- 趣味は自分の体にさす専用オイルに凝ること。かなりのオイル・グルメである。
- 料理・炊事・洗濯など、家事全般が得意。
- ムニムニ博士
- ヴィッキー・ラビットの祖父。知恵深き長老ウサギ。サニー・サイド・アップ星出身。年齢不詳。最終学歴はエッグズ・ベネディクト・カレッジ。なお、彼は初代卒業生である。
- 温厚な性格。宇宙のことならなんでも知っていて、ラッキーたちにいろんな教えを授けてくれる。特別な金色の目を持っている。
- ニンジンが大好物。キャロットの森で知恵のニンジンを栽培することと、月の畑でよく育ったニンジンを食べることが趣味。
- いろいろなドリーム・シップを考案し、作るのが得意。
悪役
- バロン・バーロック
- 悪役3人組の親玉的存在。ヒツジ族。ストレイ・シープ星(迷えるヒツジ星)出身。なお、これは決まった軌道を持たず、宇宙をあちこち移動する惑星である。ドクター・ジョーンズが家庭教師だった。
- ストレイ・シープ星の王家の谷の住人。 ときどき自分でも迷ってしまうほどの大迷路の古城に住んでいる。
- 権力欲旺盛。威厳があるふりをしているが、ひとりになると何もできない。
- 「いろいろな星の骨董品・財宝を奪って集めること」や「人のものをよこどりすること」、「人に意地悪をすること」など、悪事を趣味としている。
- 必殺技は巻きツノを使った催眠術。この催眠術にかかると、みんなバーロックのいいなりになってしまう。
- 武器としてヒツジの紋章の入った剣を持っている。母船のマッド・シップにはいろいろな仕掛けや武器がある。
- ミス・グッドナイト
- バロン・バーロックの知恵袋。ハゲタカ族の悪女。バード・ランド星雲、ブラック・バード惑星出身。最終学歴は死の谷ハゲタカ女学校。
- 冷酷な性格。嫉妬心が深く、見栄っぱり。猜疑心が強い。年齢のことを言われるとすぐに怒る。若いものにやみくもに嫉妬する。
- 大変なおしゃれで、羽をかざるのが趣味だが、ケバイ。宇宙で一番きれいな色は黒だと信じて疑わない。
- 悲鳴をあげて、遠くのものを破壊することができる。ミス・グッドナイトのヒステリカ攻撃と呼ばれている。
- ヘンドリックスに片思いをしており、彼の事を「ヘン様」と呼んでいるが、ヘンドリックス本人はグッドナイトが苦手である。
- グランキ
- バロン・バーロックの部下。カバ族。自分が生まれた星がどこにあるのかを知らない。
- のんびり屋。変装の名人を自称しているが、何に変装してもギョロ目がかくせない。
- あくびをすると色々な物をすいこんでしまう強力あくびパワーがある。ハリー・ザ・キッドやアントントンが、この強力パワーに弱い。
年間スペシャルイベント
スペースワールドでは四季を通して、さまざまなスペシャルイベントが催される。 期間中は、レギュラーショーがスペシャルバージョンになる他、スペシャルショーが催される場合もある。 夏における、イベント期間中の数日間は花火ショー「花火イリュージョン」が開催される。
オフィシャルホテル
パーク内に宿泊施設「スペースロッジ」がある。
経営状態
開園後数年間は多くの来場者があったが、1997年度の216万人をピークに次第に減少し[3]、2004年3月期に351億円の累積損失があった。
2005年4月27日、営業権を新日本製鐵からリゾート運営会社の加森観光に譲渡することを発表した。再建計画の一環として、2006年4月29日にZATURN(ザターン)という名前で日本初登場のローラーコースターを導入した。また、経営権の譲渡に伴い、スペースキャンプ財団のライセンスにより設置されていたスペースキャンプジャパンが終了した。スペースキャンプはオープン以来「チームリーダー」というスタッフを中心に、主に小中学生を中心に宿泊を伴うプログラムを実施、宇宙と宇宙開発への動機付けを行うことで科学教育の一端を担った。現在も学校団体向けに、宇宙飛行士学習施設「アストレスタ」として宿泊を伴うプログラムが組まれている。 宇宙博物館およびスペースシャトルは現存し、月の石の展示も継続している。スペースキャンプの宿泊施設については園内宿泊施設「スペースロッジ」として営業している。
2008年には、年間フリーパスの大幅値下げ(1日フリーパスの2回分)やプールなどの新規施設の開設等により来場者数は11年ぶりに増加に転じ[4]、2011年には159万人、2012年は164万人となっている。収支も2008年以降毎年黒字を維持している。
スペースドーム館・スタッフ
脚注
関連項目
- あそラキプラス - TVQ九州放送で放送されていたスペースワールドを紹介するテレビ番組。2007年3月27日で放送終了。
- ハレルヤランド - スペースワールドが登場する。
- 加森観光 - 現在の経営母体。
- 新日本製鐵 - オープンから2005年7月までの経営母体。
- JR九州811系 - スペースワールドのキャラクターなどのステッカーが貼られた「スペースワールド号」が2008年末ごろまで運行されていた。
- アーバンセキュリティ - 常駐警備業務を委託。
- 澤田隆治 - スペースワールドのプランニングに参加した一人。
外部リンク
テンプレート:日本の遊園地- ↑ 1997年の情報 - 情報BOX - 『いい朝ncc』 長崎文化放送、1997年3月15日テンプレート:リンク切れ
- ↑ スペースワールド事故で建設許可者を送検 - 日経BP社、2000年12月18日
- ↑ スペースワールド:20周年セレモニー 従業員「笑顔に感謝」 - 毎日新聞 2010年4月25日テンプレート:リンク切れ
- ↑ フリーパス値下げ→来場者11年ぶり増 スペースワールド - 西日本新聞 2009年05月15日