天塩中川駅
天塩中川駅(てしおなかがわえき)は、北海道(上川総合振興局)中川郡中川町字中川にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。駅番号はW64。電報略号はテナ。
特急「スーパー宗谷」・「サロベツ」が停車する。
歴史
- 1922年(大正11年)11月8日:国有鉄道天塩線音威子府駅 - 当駅間開通に伴い誉平駅(ぽんぴらえき)として開業[1][2]。一般駅。
- 1923年(大正12年)11月10日:当駅 - 問寒別駅間延伸開通に伴い中間駅となる[2]。
- 1924年(大正13年)6月25日:線路名を天塩南線に改称、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 1926年(大正15年)9月25日:天塩南線と天塩北線を統合し線路名を天塩線に改称、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 1930年(昭和5年)4月1日:天塩線を宗谷本線に編入、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 1951年(昭和26年)7月20日:天塩中川駅に改称[2]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。
- 2005年(平成17年)6月9日:簡易委託取扱廃止。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅となっている[3]。互いのホームは駅舎側ホーム南側と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡している[3]。
駅舎側のホームは稚内方面側、名寄・旭川方面側とも出発信号機があるため上下列車とも停車可能となっている。そのため、名寄・旭川方面の列車は稚内方面の列車交換が無い限り、駅舎側のホームに停車する。
ホーム有効長が短いため、「スーパー宗谷」が増結された場合、ホームからはみ出した車両はドアカットされる。
そのほか1993年(平成5年)3月時点では2番線の旭川方から分岐した、南側への行き止りの側線を1線、その途中から北側に分岐した行き止りの側線を1線有していた[3]。また、1983年(昭和58年)4月時点では対向側ホーム外側への副本線を1線有し[4]、また1番線の稚内方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線とその途中から分岐した側線を2線有していた[4]。これらの側線は1993年(平成5年)3月までには撤去された[3]。
無人駅となっている。駅舎は構内の西側に位置し1番線ホーム中央部分に接している[3]。駅員はいないが、乗車券類は駅前のJAで発売されている、簡易委託駅である[5](営業時間:月曜 - 金曜、9時00分 - 16時00分(土曜休日は休業)。
駅横の別棟にある保線基地の2階が駅事務所となっており、指定席券類の受付を行う[5]。予約販売のみとなっており[5]、利用する日の2・3日前までに申し込む必要がある。
駅名の由来
当駅の所在する地名(村名)に、旧国名の「天塩」を冠する[6]。地名は、天塩川の中流に位置することに由来する[6]。また奥羽本線に同名の中川駅が既に存在することから旧国名を冠した[3][6]。
旧駅名の誉平(ぽんぴら)は、アイヌ語の「ポン・ピラ」(子・崖)に由来する[3][6]。
利用状況
駅周辺
中川町の中心地に位置し、駅前通りには商店や民家が並んでいる[5]。
- 国道40号
- 北海道道438号天塩中川停車場線
- 北海道道541号問寒別佐久停車場線
- 道の駅なかがわ
- 中川町役場
- 美深警察署中川駐在所
- 中川郵便局
- 北星信用金庫中川支店
- 北はるか農業協同組合(JA北はるか)中川支所
- 北海道中川商業高等学校
- 中川町立中川中学校
- 中川町立中央小学校
- エコ・ミュージアムセンター - 首長竜の化石などが展示されている[5]
- ぽんぴら温泉(ポンピラアクアリズイング)
- 天塩川
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- テンプレート:Color宗谷本線
脚注
関連項目
外部リンク
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)179-180ページより。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)47ページより。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)148ページより。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)183ページより。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)218ページより。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)123ページより。