札内駅
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札内駅(さつないえき)は、北海道中川郡幕別町札内中央町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅である。駅番号はK32。電報略号はサナ。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム中央に、構内踏切がある。2線とも上下列車が使用可能となっているが、本線は駅舎と反対側の2番線となっており、特急等の通過列車は上下とも2番線を通過し、普通列車は原則上下とも1番線に停車する。
駅舎は駅構内の北側にある。ジェイ・アール道東トラベルサービスが業務を受託する業務委託駅で、窓口営業時間は7時から16時50分まで、日曜・祝日は休業となる。みどりの窓口が設置されている。
かつては駅舎東側に貨物ホームがあったが、1982年(昭和57年)9月に廃止された。また、駅の東にあった大協石油の油槽所や岩谷産業のLPGセンターへの専用線もあったが、1992年(平成4年)4月までにすべて廃止された。
駅周辺
大きな農業倉庫が付近にあるなど、農業が栄えている街である。幕別町の一大集落だが、むしろ距離的に近い帯広の新興住宅街としての位置づけが大きい。
- 北海道道441号札内停車場線
- 国道38号
- 幕別町役場札内支所
- 帯広警察署札内交番
- 札内郵便局
- 帯広信用金庫札内支店
- 札内農業協同組合(JAさつない)
- 私立江陵高等学校
- 幕別温泉緑館
- 十勝バス「札内」停留所
歴史
- 1910年(明治43年)1月7日 - 国有鉄道釧路線(後の根室本線)の駅として開業。一般駅。
- 1974年(昭和49年)12月5日 - 駅舎改築。
- 1978年(昭和53年)12月1日 - 人道跨線橋設置。
- 1982年(昭和57年)9月10日 - 専用線発着を除く車扱貨物の取扱を廃止。
- 1985年(昭和60年)6月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 1992年(平成4年)4月1日 - 日本貨物鉄道の駅が廃止され、貨物の取扱が終了。
駅名の由来
この地を流れている札内川が一定の川底がなく、水が増すごとに流れを変え、水が減ずると一帯が河原となる事に因り、アイヌ語の「オ・サッ・ナイ→サッナイ(川尻のかれている川)」によるもの。