円盤投
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円盤投（えんばんなげ）は、陸上競技の投擲競技に属する種目で、円盤を遠くに投げる能力を競う競技である。
陸上競技における正しい表記は円盤投であるが、学校教育や新聞記事など陸上競技関係者以外が多く関わる場面では円盤投げと表記されることもある。
- 現在日本においては、男女ともに選手層の薄い種目の１つであるが、戦前のベルリンオリンピックでは、女子で4、5位と2名の入賞者を出し、ヘルシンキオリンピックでは吉野トヨ子が4位入賞したことがあるかつての日本女子投擲伝統の種目でもある。女子は1928年から日本記録として公認されている。[1] 男子では、荒木紀一(中央大学 法)が、唯一の1964年東京オリンピック代表候補選手に選出された。
起源
ファイル:Discobolus Kleomelos Louvre G111.jpg
古代ギリシャの陶器に描かれた、円盤投げをする若い男（紀元前510年～500年、ルーブル美術館蔵）
円盤投の起源と思われる描写がホメロスの『イリアス』の中に見られ、やり投と同じく、古代オリンピックから種目だったとされる。また、もう一つの起源としてネアンデルタール人のムスティエ文化の中でも円盤型の石が使用されていたことが確認されている。
ルール
2.5メートルの円形の場所（サークル）から投げ、34.92度の角度のライン内に入ったものだけが有効試技(良し)となり、ラインに触れる、またはサークル外(サークルの1.25mにあるライン前)で出ると無効試技(ファール)となる。 また、円盤投では落ちた地点にペグ(地面に突き刺し、選手・審判にどこに落ちたかをわからせる道具。数字が書かれている)を使うこともある。(特に高校・中学校の大会で多い)
重さ
- 一般男子:2キログラム
- 一般女子:1キログラム
- 高校男子:1．75キログラム（旧1.5キログラム）
- 高校女子:1キログラム
- 世界ジュニア規格男子:1.75キログラム
- 中学男子：1.5キログラム(2012年度から1.5キログラムに変更された。それ以前は1キログラムで試技されていた)
- 中学女子：1キログラム
男子・世界歴代10傑
| 位 | 距離 | 名前 | 所属 | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 74m08 | ユルゲン・シュルト | テンプレート:GDR | 1986年6月6日 |
| 2 | 73m88 | ウィルギリウス・アレクナ | テンプレート:Flagicon リトアニア | 2000年8月3日 |
| 3 | 73m38 | ゲルド・カンテル | テンプレート:Flagicon エストニア | 2006年9月4日 |
| 4 | 71m86 | ユーリ・ドゥムチェフ | テンプレート:URS | 1983年5月29日 |
| 5 | 71m84 | ピョートル・マラチョフスキ | テンプレート:Flagicon ポーランド | 2013年6月8日 |
| 6 | 71m70 | ローベルト・ファゼカシュ | テンプレート:Flagicon ハンガリー | 2002年7月14日 |
| 7 | 71m50 | ラルス・リーデル | テンプレート:GER | 1997年5月3日 |
| 8 | 71m32 | ベン・プラックネット | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 1983年7月4日 |
| 9 | 71m26 | ジョン・パウエル | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 1984年7月9日 |
| 9 | 71m26 | リカルド・ブルーフ | テンプレート:Flagicon スウェーデン | 1984年11月15日 |
| 9 | 71m26 | イムリフ・ブガール | テンプレート:Flagicon チェコ | 1985年5月25日 |
女子・世界歴代10傑
| 位 | 距離 | 名前 | 所属 | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 76m80 | ガブリエレ・ラインシュ | テンプレート:GDR | 1988年7月9日 |
| 2 | 74m56 | ズデンカ・シルハバ | テンプレート:Flagicon チェコ | 1984年8月26日 |
| 2 | 74m56 | イルケ・ヴィルダ | テンプレート:GDR | 1989年7月23日 |
| 4 | 74m08 | ディアナ・ガンスキー | テンプレート:GDR | 1987年7月20日 |
| 5 | 73m84 | ダニエラ・コスティアン | テンプレート:ROM1965 | 1988年4月30日 |
| 6 | 73m36 | イリーナ・メシンスキ | テンプレート:GDR | 1984年8月17日 |
| 7 | 73m28 | ガリーナ・サヴィンコワ | テンプレート:URS | 1984年9月8日 |
| 8 | 73m22 | ツベタンカ・フリストワ | テンプレート:BUL1971 | 1987年4月19日 |
| 9 | 73m10 | ギゼラ・バイヤー | テンプレート:GDR | 1984年7月20日 |
| 10 | 72m92 | マルティナ・ヘルマン | テンプレート:GDR | 1987年8月20日 |
男子・記録
| 記録 | 距離 | 名前 | 所属 | 日付 | 大会名 |
|---|---|---|---|---|---|
| 世界 | 74m08 | ユルゲン・シュルト | テンプレート:Flagicon 東ドイツ | 1986年6月6日 | |
| アジア | 69m32 | エサン・ハダディ | テンプレート:IRI | 2008年6月3日 | |
| 日本 | 60m22 | 川崎清貴 | テンプレート:Flagicon 日本 | 1979年4月22日 | 静岡リレーカーニバル |
| 学生 | 59m21 | 堤雄司 | 国士舘大学院 | 2013年9月8日 | 日本インカレ |
| Jr日本(1.75kg) | 55m67 | 知念豪 | 順天堂大学 | 2011年11月5日 | 順大記録会 |
| (2.00kg) | 50m31 | 小林志郎 | 国士舘大学 | 2001年9月2日 | 新潟県国体選考会 |
| 高校 (1.5kg) | 61m53 | 堤雄司 | 北海道札幌拓北高等学校 | 2007年6月22日 | 北海道高校総体 |
| (1.75kg) | 54m05 | 石山歩 | 花園高等学校 | 2014年8月3日 | 全国高校総体 |
| 中学 (1.0kg) | 69m08 | 石山歩 | 福崎町立福崎東中学校 | 2011年7月21日 | 中播地区中学総体 |
女子・記録
| 記録 | 距離 | 名前 | 所属 | 日付 | 大会名 |
|---|---|---|---|---|---|
| 世界 | 76m80 | ガブリエレ・ラインシュ | テンプレート:Flagicon 東ドイツ | 1988年7月9日 | |
| アジア | 71m68 | 蕭艶玲 | テンプレート:Flagicon 中国 | 1992年3月14日 | |
| 日本 | 58m62 | 室伏由佳 | ミズノ | 2007年5月13日 | 中部実業団対抗 |
| 学生 | 54m90 | 室伏由佳 | 中京大学 | 1998年10月28日 | 国体 |
| Jr日本 | 54m12 | 室伏由佳 | 中京大学 | 1996年9月21日 | 日本ジュニア選手権 |
| 高校 | 50m61 | 中田恵莉子 | 生光学園高等学校 | 2011年3月9日 | 香川投てき記録会 |
| 中学 | 42m50 | 中田恵莉子 | 倉敷市立新田中学校 | 2008年3月31日 | 北和記録会 |
脚注
関連項目
- 陸上競技の世界記録一覧
- 陸上競技のオリンピック記録一覧
- 世界陸上競技選手権大会 大会記録
- IAAFダイヤモンドリーグ
- 陸上競技の日本記録一覧
- 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (男子)
- 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (女子)
- オリンピック陸上競技メダリスト一覧 (男子)
- オリンピック陸上競技メダリスト一覧 (女子)
外部リンク
- 国際陸上競技連盟(IAAF)
- 日本陸上競技連盟(JAAF)
- マスターズ陸上競技
- 日本陸上競技連盟 ルールブック
