富谷ジャンクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:高速道路施設 富谷ジャンクション(とみやジャンクション)は、宮城県黒川郡富谷町にある東北自動車道と仙台北部道路(常磐自動車道)のジャンクションである。
建設の効果
- 仙台都市圏環状自動車専用道路(ぐるっ都・仙台)
- 宮城県仙台市は、仙台駅周辺市街地を始めとして国道4号(仙台バイパス)・仙台西道路などの幹線道路が慢性的な渋滞を発生している。理由は、東北地方を縦貫する道路が主に東北自動車道と国道4号の2本しかなく、どちらも仙台市中心部を通過する経路となっている為である。
- 宮城県道37号仙台北環状線や宮城県道31号仙台村田線といった分散路は、市街地の拡大や周辺の住宅地の造成に伴って日常の生活道路と化して信号も多くバイパス的効果は皆無である。その為、環状の自動車専用道路ネットワーク構想によって渋滞緩和の抜本的解決が期待されている。
- 環状ネットワークとは、仙台市中心部を取り囲むように建設された東北自動車道、仙台南部道路、仙台東部道路、仙台北部道路を連結させ、仙台市中心部へ車の流入を回避する目的の有料の自動車専用道路の環状線の事である。
- 富谷JCTはこの環状線の内、東北自動車道から仙台北部道路に分岐するジャンクションである。
- 2010年3月27日、仙台北部道路 利府しらかし台IC-富谷JCT (6.6km)間が開通した。
- なお、仙台北部道路は2002年5月に、仙台北部道路 利府JCT-利府しらかし台IC (5.2km)間が開通しており、利府しらかし台IC-富谷JCT間の開通により、東北自動車道と三陸自動車道が接続された。又、すでに全線開通している仙台南部道路(東北自動車道 仙台南IC-仙台東部道路 仙台若林JCT間)とあわせて、仙台市を取り囲む自動車専用道路の環状ネットワークが完成した。
- 開通時は利府JCTは利府しらかし台方面と仙台・仙台空港IC方面との2方向利用しか出来ないが、2010年10月22日には松島・石巻方面との3方向利用が可能となり、更に、建設中の富谷JCT-国道4号間については、終点に富谷IC(仮称)を設置し、当初2012年度に完成・接続する予定となっていたが、後に2013年度中の完成・接続を目指す予定へと変更されている[1]。なお、将来的には更に西に延伸させる構想もある[2]。
- 道路の渋滞は、物流面における経済的損失を被るが、この環状ネットワークの完成により、仙台市内はもとより東北地方内の物流の時間短縮・効率化がもたらされると考えられている。特に、トヨタ自動車関連産業の工場が東北地方内に進出して新しいが、岩手県胆沢郡金ケ崎町の関東自動車工業と宮城県黒川郡大衡村のセントラル自動車の完成車などは、この富谷JCTで仙台北部道路を利用し仙台港で船積みされる予定である(ただし2013年7月現在、富谷ICは未開設である)。広域的には、山元IC以南の常磐自動車道の未開通区間の全線開通の暁には、内陸を走る東北自動車道と比べて冬季の積雪や凍結による通行止の心配の少ない、首都圏方面への「太平洋沿岸バイパスルート」の起点となる重要なジャンクションとなる。
- なお、仙台都市圏環状自動車専用道路内の通行については、内回り・外回りいずれを通行しても、最短距離となるルートでの課金がなされる。
沿革
- 2004年6月29日 - 工事着手
- 2010年3月27日 - 利府しらかし台IC - 富谷JCT間開通に伴い供用開始[3][4][5]。
- 2013年12月22日 : 富谷JCT - 富谷IC間開通[6]。
道路
川口方面・青森方面
利府方面・仙台空港方面
隣
脚注
- 元の位置に戻る ↑ 東北/新潟|開通予定区間|NEXCO 東日本
- 元の位置に戻る ↑ 仙台河川国道事務所 仙台環状自動車専用道路の変遷
- 元の位置に戻る ↑ 2009年2月23日富谷町長発表 『町長の部屋 〜施政方針〜』より
- 元の位置に戻る ↑ 仙台北部道路 利府しらかし台IC - 富谷JCT 来月開通 河北新報 2010年2月7日
- 元の位置に戻る ↑ 仙台都市圏環状ネットワークが3月27日完成 - 国道47号 仙台(せんだい)北部道路(ほくぶどうろ)利府(りふ)しらかし台(だい)IC-富谷(とみや)JCT間が開通 - 平成22年2月8日 NEXCO東日本プレスリリース
- 元の位置に戻る ↑ 仙台北部道路 全線・富谷ICが平成25年12月22日(日)に開通します 〜全線開通で国道4号に接続し、ますます便利に〜 国土交通省 東北地方整備局・NEXCO東日本 東北支社 2013年11月29日付
関連項目
テンプレート:東北自動車道 テンプレート:仙台北部道路 テンプレート:仙台都市圏環状自動車専用道路 テンプレート:Asbox