木幡駅 (JR西日本)
木幡駅(こはたえき)は、京都府宇治市木幡大瀬戸にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線の駅である。
JRの駅名は「こはた」であるが、近隣にある京阪宇治線の木幡駅は「こわた」と、それぞれ読み方が異なる。また、駅周辺の一部地名には「こばた」と読むものもある。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ行違い可能な地上駅。もとは2面3線であったが、2001年3月のダイヤ改正後に一線スルーに変更された際、中線の2番線が撤去され旧3番線が新2番線となった。その後、2012年4月には構内にある木幡踏切の道路延長短縮(後述)のため中線跡を活用する形で旧2番線を復帰させ新2番線を廃止した[1][2]。
行き違いがない場合は、京都方面・奈良方面とも駅本屋側の1番のりばを使用することが多いが、当駅で快速列車の通過待避を行う場合は、跨線橋を渡った反対側の2番線を使用している。
駅舎は、開業時に建設された木造のものが使用されている。
宇治駅が管理し、ジェイアール西日本交通サービスが駅業務を受託[3]している業務委託駅である。
ICカード乗車券「ICOCA」[4]を利用することができる。
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | テンプレート:Color奈良線 | 京都方面、宇治・奈良方面 |
- 快速列車の通過待避を行う普通は上下線とも2番線に入る。普通同士の行き違いの場合は上り列車が1番のりば、下り列車が2番のりばに入る。それ以外の列車は上下線とも1番線に入る。
テンプレート:鉄道配線図開始 テンプレート:鉄道配線図 テンプレート:鉄道配線図 テンプレート:鉄道配線図 テンプレート:鉄道配線図 テンプレート:鉄道配線図 | ||||||||
10px六地蔵 | 黄檗10px | |||||||
木幡踏切 |
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10px六地蔵 | 黄檗10px | |||||||
木幡踏切 |
利用状況
京都府統計書によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
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1999年 | 2,749 |
2000年 | 2,710 |
2001年 | 2,636 |
2002年 | 2,595 |
2003年 | 2,612 |
2004年 | 2,638 |
2005年 | 2,625 |
2006年 | 2,685 |
2007年 | 2,698 |
2008年 | 2,679 |
2009年 | 2,608 |
2010年 | 2,738 |
2011年 | 2,727 |
2012年 | 2,726 |
駅周辺
周辺は住宅が多い。
駅前にテンプレート:要出典範囲。
- 木幡駅(京阪宇治線) - 西に徒歩5分ほど。
- 宇治陵
- 願行寺
- 許波多神社
- 木幡緑道 - #歴史の項目を参照。
- 京都府警察宇治警察署木幡(こはた)交番 - 駅南東5分ほど。
- 京都医療少年院
- 京都府道7号京都宇治線
- 京都府立東宇治高等学校
- 宇治市立木幡中学校
- 洛陽第二幼稚園
- 宇治木幡郵便局
- 京都アニメーション - 駅前に本社スタジオが存在する。
- パナソニックエレクトロニックデバイス キャパシタビジネスユニット[5]
- 松殿山荘
歴史
戦前から戦後にかけ、木幡西部に位置した陸軍宇治火薬製造所木幡分工場への引込線が本駅から引かれていた。その後、線路は撤去されたが、築堤の大部分や道路を跨ぐ橋桁等がそのまま残されている。このうち、京阪宇治線以西は道路に転用され、パナソニックの工場や下水処理場への搬出入路として利用されている。また本線と並行する一部区間は1983年に遊歩道「木幡緑道」として整備されている。
構内踏切改良と配線変更
駅構内の北側にある木幡踏切は、両側の道路と比べて幅員が狭いことおよび一方通行から対面通行に変更され交通が以前より輻輳していることなどからボトルネックとなり、慢性的な交通渋滞の原因となっていた[1]。また、周辺の交通状況が原因となった自動車の踏切内での立ち往生などの障害事案が10年前の3倍以上に増加していたほか、歩行者の安全が脅かされる状態が恒常化していた[6]。このため、京都府の事業により踏切道拡幅と歩道の設置および踏切道延長を短縮する工事が行われた[1][6]。
このうち、踏切道延長の短縮についてはかつての中線を新たに副本線(新2番線)として再整備することによって実現しており、延長は従来の17.4 mから8.8 mに短縮されたほか、踏切道幅員については踏切寄りのホームの一部を除去するなどし、新たに設置される歩道を含めて従来の5.5 mから10.5 mに拡幅された[1][6]。
これらの事業のうち、踏切を含むJR敷地内の工事については同社に委託されている。事業は2010年から3年間で実施され、総事業費は約3.2億円の予定である[1]。
沿革
- 1896年(明治29年)1月25日 - 奈良鉄道の桃山駅 - 玉水駅間延伸にともないに開業する。
- 1905年(明治38年)2月7日 - 会社合併により関西鉄道の駅となる。
- 1907年(明治40年)10月1日 - 関西鉄道が国有化され、鉄道省(国有鉄道)所管となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、奈良線の所属となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1992年(平成4年)11月 - みどりの窓口の営業を開始する[7]。
- 2001年(平成13年)3月 - ダイヤ改正に伴い中線の使用を廃止し、線路を撤去する。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」の供用を開始する[8]。
- 2012年(平成24年)4月15日 - 線路が撤去されていた中線部分に再度線路を敷設し、新2番線として使用開始する(旧2番線は廃止)。
- 2012年(平成24年)7月 - 木幡踏切の改良工事が完了[9]。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color奈良線
- テンプレート:Colorみやこ路快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color区間快速
- 通過
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Colorみやこ路快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color区間快速
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 テンプレート:PDFlink - 京都府山城広域振興局(2012年4月22日閲覧) ※事業中の資料。
- ↑ 「お客様の声」を活かす取り組み 奈良線木幡踏切の踏切拡幅
- ↑ 会社概要 - ジェイアール西日本交通サービス(2011年4月1日現在、2012年4月22日閲覧)
- ↑ 相互利用可能ICカードはICOCAを参照。
- ↑ キャパシタビジネスユニット(会社概要>事業所等一覧>日本) - パナソニックエレクトロニックデバイス
- ↑ 6.0 6.1 6.2 ホーム改良工事に着手 JR木幡駅構内踏切 下り線ホーム改修、線路を敷設 - 洛南タイムス(2011年5月12日付、2012年4月22日閲覧)
- ↑ 『JR時刻表』1992年11月号・12月号
- ↑ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(プレスリリース) - 西日本旅客鉄道(2003年8月30日付) ※インターネット・アーカイブへのリンク。
- ↑ お客様からの意見、改善事例2012年10月15日閲覧