宇宙の戦士 (アニメ)
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『宇宙の戦士』(うちゅうのせんし)は、1988年にサンライズとバンダイビジュアルによって制作、販売されたSFアニメ。ロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』のOVA化作品である。
概要
1977年にハヤカワ文庫から文庫版『宇宙の戦士』が発売され、スタジオぬえのデザインしたパワードスーツが採用された。同社の作家高千穂遙はこの作品をSF小説の見本としてサンライズの企画部長に薦め、1979年の『機動戦士ガンダム』誕生のヒントを与えることになった。
この頃、高千穂は『宇宙の戦士』の映像化権取得を進言し、サンライズが「北米での非公開」という条件付きで権利を獲得。1988年にアニメ化が実現する。スタジオぬえからは宮武一貴が参加し、自らデザインしたパワードスーツや輸送船ロジャー・ヤングのリファインを行った。
「遠未来における地球人類と異星生物の宇宙戦争」という原作のプロットは踏襲されているが、軍事に貢献することで参政権がえられるなどの設定は用いられず、『トップガン』のような「軍隊における青春物語」としての性質が濃い(その意味では翻案作品といえる)。ブエノスアイレスがアレクニドの攻撃(原作では攻撃手段の描写がないが、アニメでは宇宙船に取り付いて侵入したアレクニドが攻撃)によって壊滅し、全面戦争が始まった流れは同じだが、なぜ戦うのかというような哲学が語られることもなく、普通の高校生だった主人公が兵士として成長する過程が描かれている。
スタッフ
- 原作:ロバート・A・ハインライン
- 監督:アミノテツロー
- シリーズ構成:伊東恒久
- キャラクターデザイン:稲野義信
- メカニカルデザイン:宮武一貴(スタジオぬえ)
- 音楽:難波弘之
キャスト
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- ジュアン・リコ(通称"ジョニー")(声・松本保典)
- カルメンシータ(声・佐久間レイ)
- エミリオ・リコ(声・小川真司)
- マリア・リコ(声・弥永和子)
- ズイム(声・神谷明)
- グレック(声・鈴置洋孝)
- スミス(声・井上和彦)
- アズマ(声・池田秀一)
- パット(声・速水奨)
- カール(声・三ツ矢雄二)
- ヘンドリック(声・曽我部和恭)
- クレア伍長(声・島津冴子)
- ダン軍曹(声・広森信吾)
- フランケル大尉(声・西村知道)
- デラドリア艦長(声・土井美加)
- チェレンコフ(声・安西正弘)
主題歌
- Believe
- We can make it
- 歌:つのだ☆ひろ
- 作曲:つのだ☆ひろ
- 作詞:リンダ・ヘンリック
- 第1話エンディング
- 第2巻オープニング
- 第5話オープニング
- 第6話エンディング
- STEP BY STEP
挿入歌
- CRAZY LOVE
- MAY BE TOMORROW
- 歌:茂村泰彦、ジャッキー
- 作曲:茂村泰彦
- 作詞:リンダ・ヘンリック
作品リスト
- 「宇宙の戦士 Vol.1」(1988年10月25日販売)
- 第1話「ジョニー」
- 第2話「ヘンドリック」
- 「宇宙の戦士 Vol.2」(1988年11月25日販売)
- 第3話「マリア」
- 第4話「グレック」
- 「宇宙の戦士 Vol.3」(1988年12月17日販売)
- 第5話「チェレンコフ」
- 第6話「カルメンシータ」
1991年1月から2月にかけて、テレビ東京でテレビ放映された。
参考文献
- 「動画王 Vol.5 メカデザイン特集」 キネマ旬報社 1998年
関連項目
- スターシップ・トゥルーパーズ - 同じ原作による実写映画。
- 機動戦士ガンダム