スズメ小目
スズメ小目（スズメしょうもく、学名 テンプレート:Sname）は、鳥類スズメ目の小目である。
スズメ小目は世界中に分布する。ユーラシア大陸が発祥地とする説が有力だが、これには異論もある。
目次
系統と分類
上位
Sibley & Ahlquist (1988) は、スズメ亜目をカラス小目とスズメ小目に分けた。
シーケンス解析により、カラス小目はスズメ亜目の中の基底的な側系統だと判明し、現在は使われない。一方、スズメ小目は今でも使われるが、Sibleyらのスズメ小目は完全な単系統ではなく、いくつかの修正が必要だった[1]。また、近縁ないくつかの科をスズメ小目に含めることもある[2][3]。
| 属 | Sibleyの分類 | 現在の分類 |
|---|---|---|
| パプアハナドリ属 テンプレート:Snamei コビトミツスイ属 テンプレート:Snamei ハシナガミツスイ属 テンプレート:Snamei |
スズメ上科パプアハナドリ科 テンプレート:Sname | テンプレート:Snamei パプアハナドリ科 テンプレート:Sname |
| カンムリハナドリ テンプレート:Snamei | スズメ上科カンムリハナドリ科 テンプレート:Sname | カラス上科カンムリハナドリ科 テンプレート:Sname |
| アオチメドリ テンプレート:Snamei | ウグイス上科ウグイス科ダルマエナガ族 テンプレート:Sname | カラス上科モズモドキ科 テンプレート:Sname |
| ハシナガマダガスカルチメドリ テンプレート:Snamei | ウグイス上科ウグイス科ダルマエナガ族 テンプレート:Sname | カラス上科オオハシモズ科 テンプレート:Sname |
| ニュートンヒタキ属 テンプレート:Snamei | ウグイス上科ウグイス科ヨシキリ亜科 テンプレート:Sname | カラス上科オオハシモズ科 テンプレート:Sname |
| モズチメドリ属 テンプレート:Snamei | ウグイス上科ウグイス科ダルマエナガ族 テンプレート:Sname | カラス上科モズモドキ科 テンプレート:Sname |
| 属 | Sibleyの分類 | 現在の分類 |
|---|---|---|
| ルリコノハドリ属 テンプレート:Snamei | カラス上科コノハドリ科 テンプレート:Sname | スズメ上科ルリコノハドリ科 テンプレート:Sname |
| コノハドリ属 テンプレート:Snamei | カラス上科コノハドリ科 テンプレート:Sname | スズメ上科コノハドリ科 テンプレート:Sname |
| ヒメサバクガラス テンプレート:Snamei | カラス上科カラス科カラス族 テンプレート:Sname | シジュウカラ上科シジュウカラ科 テンプレート:Sname |
| テンプレート:Snamei | カラス上科カラス科カササギヒタキ族 テンプレート:Sname | テンプレート:Snamei センニョヒタキ科 テンプレート:Sname |
| ヒメヒタキ属 テンプレート:Snamei | カラス上科カラス科カササギヒタキ族 テンプレート:Sname | ウグイス上科ウグイス科 テンプレート:Sname |
| ハイガシラヒタキ属 テンプレート:Snamei | カラス上科キバラヒタキ科 テンプレート:Sname | テンプレート:Snamei センニョヒタキ科 テンプレート:Sname |
下位
Sibley & Ahlquist (1988) はスズメ小目をウグイス上科・ヒタキ上科・スズメ上科の3上科に分けた。その後も修正を経つつ3つの系統を認めることもあったが[4]、それらに属さないいくつかの小さい系統を認めることもあった[5]。
Johansson et al. (2008)[1]は、単系統性が強く支持される系統のみを認めるなら、スズメ小目は少なくとも9つの系統に分かれるとした。彼らはいくつかの系統には上科としての名称を与えなかったが、ここではそのうち「テンプレート:Sname」はシジュウカラ上科とし[6]、レンジャク科は、Johansson et al. が対象としなかったが他の研究で近縁とされた数科[7][8]をまとめレンジャク上科とした。これら9系統の間の系統関係はまだよくわかっていない。
Alström et al. (2014)によると、ウグイス上科のチメドリ科のオナガサザイチメドリ属(テンプレート:Snamei)に従来分類されていたシロボシサザイチメドリ(テンプレート:Snamei)は、実際はこの小目内では基部で枝分かれした遺存的な系統であり、近い現生群が存在しないため、かつて用いられた テンプレート:Snameiを再び有効名とし、独自の科テンプレート:Snameiを設け、遺伝的距離から独自の上科としても認められるとしている。 [9]
系統樹
主にJohansson (2008)[1]による。広義のスズメ小目に含まれる科（クイナチメドリ科以外）[10][11]、クイナチメドリ科[10]の位置は別の研究による。
ムシクイヒタキ科の位置は不確実である。スズメ小目の仲で最初に分岐したとする説もあったが[12]、同じ遺伝子を使った後の研究では違った結果が出ている[13]。
科
シジュウカラ上科 テンプレート:Sname
ウグイス上科 テンプレート:Sname
- ヒゲガラ科 テンプレート:Sname
- ムシクイヒヨ科 テンプレート:Sname
- ヒバリ科 テンプレート:Sname
- ヒヨドリ科 テンプレート:Sname
- ツバメ科 テンプレート:Sname
- ヒメサザイチメドリ科 テンプレート:Sname
- ハシナガムシクイ科 テンプレート:Sname
- ウグイス科 テンプレート:Sname
- エナガ科 テンプレート:Sname
- メボソムシクイ科 テンプレート:Sname
- ヨシキリ科 テンプレート:Sname
- センニュウ科 テンプレート:Sname （= オオセッカ科 テンプレート:Sname）
- ミズベマネシツグミ科 テンプレート:Sname
- テトラカヒヨドリ科 テンプレート:Sname
- セッカ科 テンプレート:Sname
- アカガシラチメドリ科 テンプレート:Sname
- チメドリ科 テンプレート:Sname
- ガビチョウ科 テンプレート:Sname
- ダルマエナガ科 テンプレート:Sname （ダルマエナガ科 テンプレート:Sname を含む）
- メジロ科 テンプレート:Sname
レンジャク上科 テンプレート:Sname
- レンジャク科 テンプレート:Sname
- レンジャクモドキ科 テンプレート:Sname
- ミミグロレンジャク科 テンプレート:Sname
- ヤシドリ科 テンプレート:Sname
- フサミツスイ科 テンプレート:Sname
- ミドリモズビタキ科 テンプレート:Sname
ヒタキ上科 テンプレート:Sname
- マネシツグミ科 テンプレート:Sname
- ムクドリ科 テンプレート:Sname （キバシリモドキ科 テンプレート:Sname を含む）
- ウシツツキ科 テンプレート:Sname
- ツグミ科 テンプレート:Sname
- ヒタキ科 テンプレート:Sname
- カワガラス科 テンプレート:Sname
キバシリ上科 テンプレート:Sname
ゴジュウカラ上科 テンプレート:Sname とも。
- ミソサザイ科 テンプレート:Sname
- ブユムシクイ科 テンプレート:Sname
- ゴジュウカラ科 テンプレート:Sname
- カベバシリ科 テンプレート:Sname
- キバシリ科 テンプレート:Sname
スズメ上科 テンプレート:Sname
- オナガミツスイ科 テンプレート:Sname （基底で分岐、スズメ上科から外す説もある）
- ルリコノハドリ科 テンプレート:Sname
- コノハドリ科 テンプレート:Sname
- ハナドリ科 テンプレート:Sname
- タイヨウチョウ科 テンプレート:Sname
- スズメ科 テンプレート:Sname
- ハタオリドリ科 テンプレート:Sname
- カエデチョウ科 テンプレート:Sname
- テンニンチョウ科 テンプレート:Sname
- オリーブアメリカムシクイ科 テンプレート:Sname
- イワヒバリ科 テンプレート:Sname
- セキレイ科 テンプレート:Sname
- バライロマシコ科 テンプレート:Sname
- アトリ科 テンプレート:Sname （ハワイミツスイ科 テンプレート:Sname を含む）
- アメリカムシクイ科 テンプレート:Sname
- Family テンプレート:Snamei - ズアカサザイ テンプレート:Snamei、オオアメリカムシクイ テンプレート:Snamei、ハジロアメリカムシクイ テンプレート:Snamei
- ムクドリモドキ科 テンプレート:Sname
- マミジロミツドリ科 テンプレート:Sname
- ホオジロ科 テンプレート:Sname
- フウキンチョウ科 テンプレート:Sname
- ツメナガホオジロ科 テンプレート:Sname
- ショウジョウコウカンチョウ科 テンプレート:Sname
その他の科
互いにはおそらく近縁ではないが、便宜上まとめて記す。テンプレート:En の9系統のうち1科のみからなる3系統。
広義のスズメ小目
スズメ小目に近縁で、スズメ小目に含めることもある4科。
