元祖どっきりカメラ
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テンプレート:Redirect 『元祖どっきりカメラ』(がんそどっきりカメラ)は、1970年代から1990年代まで日本テレビほかで放送されたバラエティ番組シリーズの1タイトル。
概要
前身は、1969年から同局で放送された『なんでもやりまショー』(司会は宍戸錠・高松しげお)内の1コーナー「どっきりカメラ」である。1970年10月3日に金原二郎(当時日本テレビアナウンサー)を総合司会に迎え、タイトルはコーナーそのままに『どっきりカメラ』と題して、久光製薬(「サロンパス」名義)一社提供でレギュラー番組化したが、半年後の1971年3月27日に終了。
その後の1971年4月3日、番組は牧伸二を司会に迎え、『いたずら大作戦』と題してリニューアルしたが、半年後の同年9月25日に終了。それから2年後の1973年10月6日、今度は高橋圭三を司会に迎え、『ビックリ決定版!!』と題して再登場したが(この時の「どっきりカメラ」は「びっくりカメラ」と改名)、半年後の1974年3月30日に終了した。
その後、1974年から1989年までは『木曜スペシャル』内で、3か月に1回周期の単発番組として放送された。司会は当初は金原が務めていたが、のちに宍戸錠と石川牧子(当時日本テレビアナウンサー)に交替した。その後、プラカード役を務めていた野呂圭介の降板を機に番組は一旦終了。のちに司会に高橋英樹と山田邦子を、プラカード役に笑福亭笑瓶を起用した新作が放送されたが、結局定期放送には至らなかった。以来このシリーズは放送されていない。
レギュラー番組時代の放送時間
いずれもJST。
- 土曜 21:00 - 21:30 (どっきりカメラ)
- 土曜 21:00 - 21:30 (いたずら大作戦)
- 土曜 19:30 - 20:00 (ビックリ決定版!!)
番組の内容
- 全国各地でロケを敢行。仕掛人がターゲットを騙す様子を人目に付きにくい場所に設置した隠しカメラにて撮影し、ターゲットが驚いたところに野呂が「どっきりカメラ NTV」(後期では「元祖」が追加された)と書かれたプラカードを持って登場して丸く収めるというオチ。このスタイルは首尾一貫していた。ネタを収録したVTRをスタジオ内で司会者、ターゲット、仕掛人、観客と共に観ながら進行する。
- ロケ中のバスの車内もドッキリの現場となり、昼間に座席で寝ているスタッフや出演者がいればカメラを回され、寝ている人にデコピンや目の前で風船を割られるいたずらが行なわれた。
- 騙されるターゲットは主に芸能人だったが、一般人の場合も多く、ネタとしては仕掛け人が単純に担ぐ(騙す)ものや驚かせるもの、道行く人に突然パイをぶつけたり、その他女性の裸体や下着姿などのお色気ものなど様々であった。
- スタジオでVTR後に司会者や野呂がターゲットにどっきりのエピソードを聞いた後、突然司会者や野呂にターゲットがパイを顔面にぶつけられるのがお約束となっていた。
- 番組初期に一般人を後ろから不意に蹴って逃げ、その後にプラカードを持って笑ってごまかすも蹴られた一般人が本気で怒ってしまい、本気で蹴り返されたあとにプラカードを逆にかざされ、「どっきりカメラ」としたオチもあった(ちなみにこれはやらせではなく、本気で怒った一般人の報復。野呂は本気で痛がっていた)。
- 他にも日本テレビの幹部もターゲットとなり、当時編成局長だった萩原敏雄もパイ攻撃に遭った。
- 中でも特筆されるネタは、「仕掛け人」として登場した玉川良一が熊の着ぐるみを着てターゲットを驚かせるはずが実は玉川が騙されており、本物の熊と勘違いした男たち(実はこちらが仕掛け人)に猟銃を向けられて囲まれ、「俺だよ俺だよ、玉川だよ!」と叫んで命乞いをするというものであった。
- 子門真人がニセ歯磨き粉の新製品のCMソング「ミルキーライトの歌」を歌わされたどっきりも印象的であった。このどっきりは、「ツル・ピカ・ツル・ピカ・元気な子供は・ミルキーライト」という歌詞を、仕掛け人のディレクターが子門を騙し、「ツルッ・ピカッ・ツルッ・ピカッ・ツルツルピカピカ・ハァー、ゲーンキな子供は・ミルキーライト」と、ハゲをあざ笑うような歌詞に変えてしまい、子門がそのとおりに歌ったところ、仕掛け人のニセ歯磨き粉の会社のハゲ頭の重役が自分を馬鹿にしていると激怒し、子門を芸能界から追放すると言い放つというもの。仕掛人の「あなたをこの世界から消すこと出来ると言ってますよ」という旨の言葉の前に、子門は「構わない、ならば辞めて会社員として生きていく」と毅然とした態度を示し、スジの通らない難癖に本気の怒りを見せていた。
- 林家ペーが半レギュラー出演し、毎回騙されていたことから、視聴者に番組構成上の「やらせ」の存在を認識させた点も看過できない。そのペーはあまりにも良く騙されることから、同じく騙され易い野呂圭介・稲川淳二とともに「コロコロ・トリオ」というトリオを組まされたことがある。
スタッフ
関連書籍
- どっきりカメラに賭けた青春(元スタッフの塩川寿一の著、日本テレビ放送網、1996年、ISBN 4820396307)