ツグミ科

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ツグミ科(ツグミか、学名 テンプレート:Sname)は、鳥類スズメ目の科である。

ツグミ(鶫)と総称されるが、狭義には学名を Turdus naumanni とする種をツグミと呼ぶ。

特徴

生息域

全世界の中低緯度に生息する。

形態

後肢は長く頑丈。

生態

食性は雑食で、昆虫果実種子などを食べる。地表で採食を行うことが多い。

系統と分類

系統樹は Klicka & Voelker (2005)[1]より。ツグミ科内の系統名は彼らによるが、ジツグミ属トラツグミ属の系統名は最新の分類に照らして変更している。

テンプレート:Clade

ヒタキ科姉妹群で、これらの2科でヒタキ上科の大半を占める。

ツグミ科は6つの系統大きな系統に分かれる[1]。ただし、それらの系統関係は不明で、一部(特に基底系統)は単系統性も不確実である。

かつての テンプレート:Snamei 属は、2つの大きな系統からなる多系統であり、トラツグミ属 テンプレート:Snameiジツグミ属 テンプレート:Snamei に分離された[2]

ギンガサンショウクイは伝統的にはサンショウクイ科 テンプレート:Snamei に含まれていたが、ミヤマツグミ属テンプレート:Snamei との姉妹関係が強く支持されている。

主に Sibley & Ahlquist (1990) により、またその後も段階的に、多くの属がヒタキ科に移された。和名が「~ヒタキ(ビタキ)」な種のほとんど、コマドリ類・シキチョウ類・ルリチョウ類などがそうである。これらはヒタキ科の中の広い範囲の系統位置に分散しており、まとまっていない。

ムラサキツグミ テンプレート:Snameiイワトビヒタキ テンプレート:Snamei もヒタキ科に移されたが不確実で、ツグミ科に含まれる可能性もある。

ノドボシツグミヒタキ テンプレート:Snameiヤマブチツグミヒタキ テンプレート:Snameiスズメ上科オナガミツスイ科 テンプレート:Sname に移された。

歴史

Hartert (1910) は拡大されたヒタキ科 テンプレート:Sname を提唱した。ヒタキ科にはヒタキ亜科・ツグミ亜科など10前後の亜科が置かれ、それらは Amadon (1957) や Wetmore (1960) により個別の科となった。ただし、現在のツグミ科はほぼ当時のツグミ科ツグミ亜科 テンプレート:Sname にあたり、ツグミ科には他にノビタキ亜科 テンプレート:Sname があった。

Sibley & Ahlquist (1990) は、ノビタキ亜科はツグミ亜科よりもヒタキ科に近縁だと考え、それらをヒタキ亜科にまとめた。またツグミ科自体もヒタキ科に統合し、ツグミ亜科をヒタキ科の亜科とした。ただしのちに、彼らの亜科は科、族は亜科として扱われたので、結局、ノビタキ亜科がツグミ科からヒタキ科に移されたことになる。ただしムジヒタキ類 (テンプレート:En)・コバネヒタキ類 (テンプレート:En)は彼らによりノビタキ類からツグミ類に移され、ツグミ科にとどまった。

しかしその後 Sangster et al. (2010)[3]などにより、Sibley & Ahlquist がツグミ科にとどめたムジヒタキ類(ムジヒタキ属 テンプレート:Snameiテンプレート:Snamei 属)・コバネヒタキ類(シロボシコバネヒタキ テンプレート:Snameiコバネヒタキ属 テンプレート:Snameiセレベスコバネヒタキ テンプレート:Snamei)、さらにルリチョウ属 テンプレート:Snameiイソヒヨドリ属 テンプレート:Snamei もヒタキ科に移された。

属と種

国際鳥類学会議 (IOC)[4]の属と種を元にした。ただし、Sangster et al. (2010)[3]に従いヒタキ科とされた数属を除外し、また属を単系統性とするため、トラツグミ属 テンプレート:Snamei からジツグミ属 テンプレート:Snamei 属を分離し[2]トリスタンシマツグミテンプレート:Snameiツグミ属 テンプレート:Snamei に統合した[5]

18属164種。種数の半分近くがツグミ属 テンプレート:Snamei である。

ジツグミ属 テンプレート:Snamei

チャツグミ属など テンプレート:En

ミヤマツグミ属‐キンガオサンショウクイ テンプレート:En

トラツグミ属 テンプレート:Snamei

ツグミ属など テンプレート:En

基底系統 テンプレート:En

系統位置不明

出典

テンプレート:Reflist

参考文献

  • 小原秀雄浦本昌紀太田英利松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、199–202頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、201–203頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社、2000年、185–186頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、189–190頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、103、215–216頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、236–251、328–329頁。
  • 真木広造大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、449–485頁。
  • 『絶滅危惧動物百科6 サイ(スマトラサイ)―セジマミソサザイ』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、94–95頁。テンプレート:Bird-stub
  • 1.0 1.1 テンプレート:Cite
  • 2.0 2.1 テンプレート:Cite
  • 3.0 3.1 テンプレート:Cite
  • テンプレート:Cite
  • テンプレート:Cite