知内駅
知内駅(しりうちえき)は、かつて北海道上磯郡知内町にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)海峡線(津軽海峡線)の駅である[1]。
2014年3月15日をもって駅としての営業を終了したが[1]、2016年3月の北海道新幹線開業に伴い、湯の里知内信号場(ゆのさとしりうちしんごうじょう)として整備される予定である[2]。なお、特急「スーパー白鳥」に使用されている789系電車・785系電車では、当駅跡地通過時のLED案内表示に「知内信号場(しりうちしんごうじょう)」の名称が使用されているテンプレート:要検証。
廃止されるまでは、道内における最南端の地上駅であった。知内駅の廃止後は渡島鶴岡駅が道内最南端の地上駅となり、2014年5月12日に江差線の木古内駅 - 江差駅間が廃止された後は、木古内駅が道内最南端の地上駅となった。
概要
青函トンネルにおける北海道側の保守基地の役割を担う新湯の里信号場(しんゆのさとしんごうじょう)として開設されたが、1988年1月の松前線廃止に伴い、地元自治体の請願により1990年7月に知内駅となり、旅客駅として開業した。
2002年12月1日のダイヤ改正で快速「海峡」が廃止され、海峡線を通過する普通列車がなくなった後は、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」が朝夕2往復停車するのみとなっていた。北海道新幹線の建設工事に伴い、知内駅は2014年3月15日のダイヤ改正をもって廃止された。
北海道新幹線の事業計画には、知内駅所在地への新幹線駅設置は含まれていないが[3]、信号場としての利用は想定されており、名称については当初「湯の里信号場・信号所(仮称)」[4][5]とする資料も存在した。2014年6月11日に行われたJR北海道の定例記者会見において、知内駅跡地に信号場が設置されることと、正式名称が「湯の里知内信号場」に決定したことが発表された[2]。知内駅廃止後、新幹線車両の走行の妨げとなるため[6]、跨線橋や在来線用のプラットホームはすべて撤去され、本線と副本線の外側に架線が張られている[7]。
歴史
- 1988年(昭和63年)3月13日:JR北海道の新湯の里信号場として設置する。
- 1990年(平成2年)7月1日:旅客駅となり、知内駅に改称する。
- 2002年(平成14年)12月1日:東北新幹線(盛岡駅 - 八戸駅間)開業にともなうダイヤ改正を実施。快速「海峡」が廃止され、津軽海峡線の普通列車が消滅したことに伴い、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」のみの停車となる[8]。
- 2009年(平成21年):北海道新幹線用のレール組立のための作業所を設置する。
- 2014年(平成26年)3月15日:知内駅としての営業終了(廃止)[1][9][10]。
- 2014年(平成26年)6月11日:北海道新幹線開業後は信号場となり、名称を「湯の里知内信号場」とすることが決定[2]。
- 2016年(平成28年)3月:北海道新幹線開業により、湯の里知内信号場となる(予定)。
将来構想
青函トンネルの供用前より同トンネル活用法の一つとして挙げられているカートレイン構想に関し、同町は当駅に発着基地を設置し新たなまちづくりの核とすべく、行政やJRに対して陳情活動を行っている[11]。
駅構造
中央に本線が2線、その外側に副本線が2線の、合計4線を有する。副本線は列車の待避のほか、青函トンネルが通行不能になった場合に列車を留置する目的で設置されている。
知内駅として営業していた当時は、島式ホーム2面4線を有する地上駅であったが、ホームの副本線側に欄干が設置されていたため、旅客の乗降は本線側でのみ行われていた。
ホーム有効長は7両だったため、快速「海峡」は前部6両のドアのみ客扱いを行っていた。また、通常は6両編成で運転される特急「白鳥」・「スーパー白鳥」が8両編成に増結されている場合は、最後尾車両のドアを締切扱いとしていた。
旧知内駅舎は道の駅しりうちの物産館と併設していた。なお、同施設の営業時間外は左隣に設置された出入口を使用することが可能であった。
- のりば
1テンプレート:要検証 | テンプレート:Color津軽海峡線 | (下り) | 木古内・函館方面 | (特急「白鳥」・「スーパー白鳥」) |
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2テンプレート:要検証 | テンプレート:Color津軽海峡線 | (上り) | 青森・新青森方面 | (特急「スーパー白鳥」) |
旅客営業における特記事項
- 特急料金不要の特例
- 快速「海峡」が廃止されてから、当駅を含む海峡線の蟹田駅 - 木古内駅間には普通列車が設定されていないため、この区間に含まれる各駅相互間で特急の普通車自由席に乗車する場合には、特急料金が不要となる特例が設けられていた。
- かよエールの設定
- 2011年3月16日から、通学用に限り当駅と函館駅の区間が「かよエール」の設定範囲となっていた。
- 特別企画乗車券の委託販売
- かつて当駅と函館駅の区間に「Sきっぷ」(特急自由席利用の往復乗車券)が設定されていた頃は、併設されている「道の駅しりうち」に同きっぷの販売を委託していた。なお、2009年3月31日をもって同区間のSきっぷの設定がなくなった[12]ことから、これ以後は乗車券などの発売委託は行っていなかった。そのため、乗車券などは発売されず、乗車駅証明書発行機が設置されているのみだった。
駅周辺
松前線の駅で当駅から最も近くに設けられていたのは湯ノ里駅であり、当駅と類似する名称をもつ渡島知内駅(知内町中心部に所在)からはやや遠かった。
- 道の駅しりうち(併設)
- 国道228号(松前街道・福山街道[13])
- 函館バス「知内駅前」バス停 ※知内市街地(知内町役場)方面へは函館バス木古内駅方面行に乗り換え。
- 湯ノ里郵便局 ※知内駅前簡易郵便局は旧渡島知内駅前にあり、本項で記述する知内駅からは離れていた。
隣の駅
吉岡海底駅は長期休止駅(事実上の臨時駅、営業時点では見学者専用)、竜飛海底駅も休止駅(営業時点では見学者専用)だったが、当駅の廃止と共に廃止された。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 北海道知内高等学校 - 1993年の第65回選抜高等学校野球大会に初出場した際、甲子園へ向かう旅客の利便に供するため、当駅への臨時停車がなされた。
- ↑ 1.0 1.1 1.2 引用エラー: 無効な
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」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 2.0 2.1 2.2 テンプレート:Cite press release
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