こいぬ座
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox Constellation こいぬ座(小犬座、Canis Minor)は、トレミーの48星座の1つ。
α星は、全天21の1等星の1つであり、プロキオンと呼ばれる。プロキオンと、おおいぬ座のα星シリウス、オリオン座のα星ベテルギウスの3つの1等星で、冬の大三角を形成する[1]。
こいぬ座は、α星プロキオン、β星から成る。これ以外には目立つ恒星のない小さな星座である。しかし、プロキオンは大変に明るい星なので、この星座は大きさのわりには大変に有名である。
主な天体
恒星
- α星:プロキオン(Procyon)は、こいぬ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ(視等級0.34等)[2]。プロキオンの意味はギリシャ語で「犬の前に」である[3]。これは、おおいぬ座のシリウスが昇る直前に昇ることに由来する[3]。
- β星:ゴメイサ(Gomeisa)は、視等級2.9等。
星団・星雲・銀河
面積が狭く、10等より明るい星雲・星団はこの星座にはない。
由来と歴史
おおいぬ座の直前に上ってくるため、プロキオン(ギリシャ語で「犬の前」の意味)はその名で呼ばれたが、星座であるとは認識されなかった。狩人でもあった勇者オリオン(オリオン座)の2番目の猟犬として、古代ローマ時代に星座として認識されるようになった(1番目の猟犬はおおいぬ座)。
神話
ヒュギーヌスが伝えるアッティカ地方に伝わる神話では、ディオニューソスからブドウとワインの製法を教わったイーカリオスの飼い犬マイラであるとされる[4]。この神話においては、非業の死を遂げたヒュギーヌスと娘のエーリゴネー、飼い犬のマイラを悼んだゼウスが、それぞれうしかい座、おとめ座、こいぬ座として天に上げた、と伝えている。
テーバイ王カドモスの孫アクタイオンが、狩りの途中で女神アルテミスの水浴びを見てしまい、怒ったアルテミスはアクタイオンを鹿に変えた[3]。鹿になったアクタイオンは猟犬に襲われて噛み殺されてしまう[3]。この猟犬が空に昇りこいぬ座となった[3]。伝わっているギリシア神話ではこうなっているが、前段で紹介したとおり、おおいぬ座が昇る直前に昇る星座であることから、自然発生的にこう呼ばれるようになったのではないかという説もある[3]。テンプレート:要出典範囲。神話については、おおいぬ座、オリオン座も参照のこと。