ファイブフォックス
テンプレート:複数の問題 テンプレート:Infobox 株式会社ファイブフォックス(テンプレート:Lang-en)は、「コムサ・デ・モード (テンプレート:Fr)」で知られるアパレルメーカー。単体では国内最大手。
目次
概要
自社の公式サイトを持たないことで知られていたが、2007年から求人募集専用としてページ上部に「こちらは株式会社ファイブフォックスの人材募集用サイトになります。」と表示されるサイトが開設された。2012年4月になって公式サイトに移行した。公式サイトを持っていなかったのは、『繊維・アパレル業界でも謎』とされ、『一説にはファイブフォックスの上田稔夫社長が無類のインターネット嫌いだったため』との噂があった[1]。
2008年には、「カシミヤ 30%」の表示をして売り出したストールが実際には全くカシミアが使用されていないといった事件[2]があり、2008年12月10日付で、公正取引委員会により、景品表示法に基づく排除命令が出された[3]。
テンプレート:独自研究 1980年代のDCブランドブームにおいて「コムサ・デ・モード」や、「ペイトンプレイス」などのブランドで一世を風靡したが、ブームが終焉した上、ブランドの軸となるようなスターデザイナーが存在しなかったことからのちにSPA化へ転向。1990年代のモード全盛期に躍進。テンプレート:要出典範囲が、ファイブフォックスでは企業的手法による商品開発・数値的管理・徹底教育の仕組みを取り入れたのが特徴である。
こうした取り組みは大手他社へも波及し、業界の近代化を先導した。商業色の強いSPAの台頭により、流行の主導権がデザイナーではなく消費者に移行し、各々の編集力を楽しめるストリート系や裏原系が開花した。IT化は商品管理などでの必要最小限にとどめている。テンプレート:要出典範囲。
そのデザインは黒を基調とし、落ち着きのある「モード」を志向。日本的美意識と西洋の融合を提示し、ストイックなモードであるとの信念を持つ。テンプレート:要出典範囲である。
近年では、商圏の郊外化ならびに低価格化に応じた「コムサイズム」を展開している。
沿革
- 1976年12月8日 - 会社設立。コムサ・デ・モード発足。
- 1978年 - 札幌にて直営1号店営業開始。
- 1981年 - コムサ・デ・モード・メン発足、ペイトンプレイス発足。
- 1983年 - コムサ・デ・モード・フィユ(子供服)発足。
- 1985年 - ペイトンプレイスフォーメン(PPFM)発足。
- 1987年 - コムサ・デ・モード・シャリテ(宝飾)発足。
- 1989年 - バジーレ28(レディス)発足。
- 1993年 - コムサイズム発足。
- 1995年 - アンフォンテーヌ独占輸入販売。
- 1995年 - 株式会社イーストポイント(現 株式会社イーストボーイ) グループ脱退。
- 1996年 - ギャバジン K.T(レディス)発足。
- 1997年 - コムサ・コレクション(メンズ)発足。
- 1998年 - コムサ・ボーイズ(レディス)発足。
- 1999年 - モノコムサ発足、ボナ・ジョルナータ(レディス)発足、パトリックコックスワナビー発足。
- 2000年 - コムサストア開設。
- 2000年 - 株式会社イーストポイント(現 株式会社イーストボーイ)グループ復帰。
- 2001年 - ボナ・ジョルナータ(メンズ)発足、スリーミニッツハピネス発足、コムサ・コミューン発足、コムサモデルズ(レディス)発足。
- 2002年 - コムサ・ボーイズ・プレティーン(子供服)発足、複合店シアター・コムサを札幌に開設、アルチザン発足、コムサ・マーケット(セレクトショップ)発足。
- 2004年 - コムサ・モデルズ・メン発足。
- 2005年 - PPFM2(レディス)発足、パープル&イエロー(レディス・メンズ)発足、パトリックコックスワナビー提携終了、プリッグス(紳士服)発足。
- 2006年 - タカラトミーとの提携によるJOUJOU(玩具)発足、CCM発足。
- 2006年3月6日 - CCMの1号店を熊本県熊本市の鶴屋百貨店に出店。
- 2007年 - コムサ・コレクション (COMME ÇA COLLECTION) から、プラチナ・コムサ (Platinum COMME ÇA) へ、ブランド名称変更。
- 2007年 - コムサ・デ・モード・メン (COMME ÇA DU MODE MEN) から、コムサ・メン (COMME ÇA MEN) へ、ブランド名称変更。
- 2008年 - プリッグス (PRIGS) 撤退。
- 2009年 - β(ベータ)発足。
- 2009年2月25日 - βの1号店を日本橋高島屋とジェイアール名古屋タカシマヤに出店。
ブランド
コムサ・デ・モード (COMME ÇA DU MODE)
基幹ブランド。商業的に開発されたブランドであり、デザイナーを非公開にしていることが多い。単品の個性を主張するのではなく、トータル・コーディネート(調和)を重視。黒髪の日本人に合う服=モードを基調としている。コムサ・ラインナップの中で最高峰に位置づけられるコムサ・コレクションについては、デザイナー発の創作性を目指し作品発表などの活動を認める。
コムサ・メン (COMME ÇA MEN)
かつてのコムサ・デ・モード・メン (COMME ÇA DU MODE MEN)。2007年に伊藤健治が部長に就任したことでブランド名称を変更した。
アルチザン (ARTISAN)
コムサ・デ・モードの上位ブランド。ARTISANのブランドコンセプトは『コムサデモードの服づくりの歴史の中で培われた、さまざまな職人技を、日本の美意識で表現した服』。創作性を打ち出しているコムサ・コレクションとは対極に、モノトーンを基調としたシンプルなデザインに特化し、純粋に上質なブランドとして位置づけられている。生地もそれに合わせて上質なものを選び、縫製も職人の手作業に拠るところが多く、それに比例してドメスティックブランドとして取り扱われる国内ブランドと同じように価格面は他のラインよりも高価。メンズのARTISANは、ヴィトンがメンズファッション立上げ時に携わっていた人物がデザイナーであるため、海外ブランドの旬なトレンドを活かし、そして質感とシルエットにこだわりを持ったものになっている。
プラチナ・コムサ (Platinum COMME ÇA)
コムサ・デ・モードのメンズブランドであるコムサ・メンの上位ブランド。かつてのコムサ・コレクション (COMME ÇA COLLECTION)。2007年、デザイナーの伊藤健治が部長に就任したことでブランド名称を変更した。東京コレクションにも参加している。生地や縫製は上質のものを使用し、その分価格も高めに設定されている。デザイナーの創作性を打ち出したブランドにケンジイトウ・コムサ・コレクション (KENJI ITO COMME ÇA COLLECTION) があったが、こちらは2007年に終了となった。
コムサイズム (COMME ÇA ISM)
テンプレート:独自研究 2000年代を象徴する社会的構造変化(商圏郊外化、百貨店集客力低下、ショッピングセンター台頭、ユニクロなどに代表される価格破壊、結婚を迎える団塊ジュニア世代および「パパ・ママ」化によるヤングファミリー出現)を反映して登場した特筆すべきブランドとされている。まだバブル経済の余韻を残し、その後のテンプレート:要出典範囲。このコムサイズムは、テンプレート:要出典範囲。さらに、テンプレート:要出典範囲。従来空白であったゾーンを一気に開拓し、時代の要件にも適合したことで、コムサイズムは成功の業態となった。現在、テンプレート:要出典範囲と見られる。テンプレート:要出典範囲。また、テンプレート:要出典範囲。
CCM
コムサイズムの派生ブランドとして2006年発足。1号店は、熊本県熊本市の鶴屋百貨店に出店(2009年8月に撤退)。その他、佐賀県佐賀市のゆめタウン佐賀などにも出店している。
プリッグス (PRIGS)
大きく趣を異にするブランドであり、大人の男のセクシーさを前面に打ち出す、としている。服の単品一つ一つで個性を主張し、ブランドのモチーフは薔薇の花。生地や縫製は上質のものを使用しているため、価格は高め。2007年AWセール終了後、撤退。
PPFM
英国のROCK・PUNKをベースにモダンでポップなムードを表現したデザイン、クールで独創的なファッションを提案。ストリートを意識しつつも個性を強調するブランド。PPFMは[ペイトン・プレイス・フォー・メン]の略。
スリーミニッツハピネス (Three Minutes Happiness)
“安いけどおしゃれ”をコンセプトに展開していた雑貨ブランド。現在は展開していない。文字通り、(殆どの日曜雑貨品が100円ショップに匹敵する)低価格で洒落た商品(雑貨、衣料品)を取り揃えていた。キャリーバッグが人気商品だった。取り扱っていたキッチン商品の一部は、現在のモノコムサに引き継がれている。
デザイナー
- 高瀬清子 - KTブランドのデザイナー。株式会社ファイブフォックス副社長。
- 坂口徹 - テツ・コムサ・デ・モードのデザイナー。故人であり、生前に同社を退社している。
- 伊藤健治 - 株式会社ファイブフォックスの部長に就任。ケンジイトウ・コムサ・コレクション (KENJI ITO COMME ÇA COLLECTION) のデザイナーでもあった。
事件
- カシミアと書かれた商品の素材が表示と異なったことで当局から排除命令が出されている。
その他
- ファイブフォックスの1ブランドである、「コムサ・コムサ・コムサ」の名称を「BUONA GIORNATA(イタリア語で「よい一日を」の意)」に変更。
- 似た名前のブランド、コム・デ・ギャルソンとはテンプレート:要出典範囲。
- テンプレート:要出典範囲。
- テンプレート:要出典範囲。
脚注
外部リンク
- 株式会社ファイブフォックス
- カフェコムサ
- 株式会社味岡 - 革小物類ライセンス製造
- カネ美食品(コムサ・デリ)
- EASTBOY - スクールスタイルを提案。方向性が重複するコムサ・ボーイズは廃止。