鶴屋百貨店
テンプレート:Infobox 株式会社鶴屋百貨店(つるやひゃっかてん、英称:TSURUYA DEPARTMENT STORE Co., Ltd.)は、熊本県で百貨店を運営する会社。通称「鶴屋」。「熊本鶴屋」と表記されることもある。
熊本を代表する老舗百貨店で、売場面積は日本最大級[1]。キャッチフレーズは「こだわりと上質なくらしを提案する郷土のデパート」。
目次
概要
基本的には鶴屋本館・東館の2館構成だが、近辺にNew-S(ニューズ)館(びぷれす熊日会館)、WING(ウイング)館があり、計4館にて構成されている。かつてWING-II(ウイング・ドゥ)館、NEXSTAGE(ネクステージ)館、ブルックス・ブラザーズが存在した時期には7館合計で6万平方メートルを超えていたこともあり、熊本において圧倒的な地域一番店の地位を築いている。
伊勢丹主導の全日本デパートメントストアーズ開発機構(A・D・O)に加盟。もともとは髙島屋を中心とした百貨店連合体「ハイランドグループ」メンバーだったが、熊本岩田屋閉店に伴い、A・D・Oに参加。後に、ハイランドグループから脱退した(ハイランドグループメンバーの地位は、競合企業である県民百貨店に移行した)。デパートグループの入れ替わりは全国的にも珍しい事例である。
現在は、主力銀行の肥後銀行・みずほ銀行の関連会社である肥後商事とヒューリックがそろって筆頭株主となっていたが、現在は肥後商事の比率が5%高く、単独の筆頭株主である(出資比率は35.0%)。
本館1階のサテライトスタジオからは、毎日午後2時5分より20分間、RKKラジオの最長寿番組『午後2時5分一寸一服』を公開生放送しており、放送中は店内放送でもこの番組の生放送が流れている。また、そこから、FMKが金曜日午後4時から生放送をしている。
なおRKKラジオ『午後2時5分一寸一服』の番組中、随所に同店のイメージソング「鶴屋ラララ」が流れており、この曲をバックに、同店で行われる催し物のお知らせなどが放送される。また「鶴屋ラララ」は、同店の携帯電話向けホームページにおいて、着メロのダウンロードができるなど、熊本県内では非常に有名な楽曲でもある。
営業時間は、基本的に午前10時〜午後7時。毎週金曜・土曜のみ午後7時30分まで(WING館は毎日午後8時まで営業、New-S館は午前10時30分〜午後8時。年末などは午後8時まで延長することもある)。本館7階鶴屋レストランアベニュー(レストラン街)は午前11時〜午後10時。元日以外はほとんど毎日営業しているが、店休日となる場合は火曜日に設定されている。
夏季には、本館7階屋上にてビアガーデンを営業している。
鶴屋のロゴマークは開店以来使用され続けているもので、鶴の巣篭もりをイメージしているものである。アルファベットロゴは、以前ハイランドグループに加盟していたこともあり、高島屋と同じ書体を使用している。ただし他の百貨店と違い、漢字ロゴもポスター、包装紙などに使用されている。紙袋、包装紙は白地に赤と紺のラインが入ったものを使用。紙袋には「original goods」の文字が入っているのが特徴。現在では熊本県のイメージキャラクターであるくまモンが入っている。なお、以前の包装紙は公募して選ばれたカーネーションをモチーフとしたものを1973年(昭和48年)から使用していた。
沿革
- 1951年(昭和26年) - ちゝぶや呉服店と古荘本店の共同出資により設立。
- 1952年(昭和27年)6月22日 - 熊本市にて開店(地上3階、地下1階)。
- 1953年(昭和28年)6月26日 - 白川大水害で地下1階と地上1階が浸水。
- 1954年(昭和29年)3月 - 第1期増築工事完成(地上6階、地下1階)。
- 1962年(昭和37年) - 創業10周年。シンボルマーク制定、店花にカーネーションを採用。
- 1968年(昭和43年) - 鶴屋ストア託麻団地店オープン(熊本市営託麻団地1階)。
- 1969年(昭和44年)10月 - 西日本初の立体駐車場完成。
- 1971年(昭和46年)1月 - 売場坪当り売り上げ296万円を達成、日本百貨店協会加盟店全国1位の成果に。
- 1973年(昭和48年) - 大幅改築工事完成、日本の百貨店としては初のルックインエスカレーターが登場。
- 1985年(昭和60年)5月 - 八代ACT-6出店。
- 1989年(平成元年)12月 - 収容1,000台を誇る大駐車場「鶴屋パーキング」完成。
- 1993年(平成5年)11月 - ウイング(WING)館オープン(熊本ファミリー銀行(現・熊本銀行)下通支店等を含めて改築したビル)。
- 1995年(平成7年)3月 - ウイング2(WING-II)館オープン(ウイング館向かい桑本ビル1階・2階、現・ダイソー熊本駕町通り店)。
- 1999年(平成11年)5月 - ネクステージ(NEXSTAGE)館オープン。
- 2002年(平成14年)
- 2006年(平成18年)3月 - ウイング館全面改装。
- 2007年(平成19年)
- 10月19日 - 鶴屋ストア浜線店を改装し「鶴屋FoodyOne(つるやふーでぃーわん)」浜線店としてリニューアルオープン。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 1月22日 - 上通アーケード内の「ブルックス・ブラザーズ」が本館5階移転に伴い閉鎖。
- 2月8日 - 創業60周年を迎える。
- 3月24日 - くまもと森都心に「鶴屋FoodyOne」森都心店オープン。
- 2013年(平成25年)
運営店舗
- 鶴屋熊本本店
- 鶴屋本館・東館
- WING館
- New-S
- 熊本空港売店 よかもん館
- 生活彩館
- 八代店(外商出張所併設)
- 水俣店(外商出張所併設)
- 人吉ACT-6(外商出張所併設)
- 荒尾店(外商出張所併設、あらおシティモール内)
- 鶴屋FoodyOne(子会社の鶴屋商事が経営)
- 鶴屋ラン・マルシェ(熊本市中央区下通、子会社の鶴屋商事が経営)
- 道の駅 文化の森 大津店(子会社の熊本文化の森が経営。国道57号沿い)
関連企業
- 鶴屋商事株式会社(スーパーマーケット「鶴屋FoodyOne」等を経営)
- 株式会社鶴屋友の会
- 株式会社鶴屋パーキング
- 甘夏ローヤル株式会社(果汁飲料の製造販売)
- 株式会社鶴屋クレジットサービス
- 株式会社鶴屋フーズクリエイティブ
- 株式会社熊本文化の森
- 株式会社マドック熊本
- 株式会社熊本観光バス(鶴屋主催のツアー旅行に使用する貸切バスを保有)
フロア構成
本館
階 | フロア概要 |
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9階 | 屋上遊びの広場「スマイリア」 |
8階 | 催事場・トラベルサロン・美術ギャラリー・友の会サロン・商品券サロン・クレジットサロン・外商サロン・リフォームサロン |
7階 | 鶴屋レストランアベニュー・屋上ビアガーデン(夏季のみ) 喫煙所・東館連絡通路 |
6階 | 催事場・キッズテリア(子供服・ベビー服・学童文具・玩具・サンリオ・くまモンショップ)・眼鏡・補聴器 駐輪場 |
5階 | ホームテリア(リビング用品) 駐輪場・WING館連絡通路 |
4階 | 婦人服(ミセスファッション・プレタファッション) |
3階 | 婦人服(キャリアファッション・デザイナーズファッション)・婦人肌着 駐輪場・東館連絡通路 |
2階 | 婦人服(ヤングファッション)・婦人靴・ハンドバッグ・旅行用品 |
1階 | 化粧品・服飾雑貨・特撰ブティック サテライトスタジオ・総合案内所・駐輪場受付・ATM(肥後銀行・みずほ銀行) |
地下1階 | 食品(総菜・和洋菓子・銘茶・乾物・酒・ごちそうパーク) ATM(熊本銀行・ゆうちょ銀行・信用金庫・労働金庫) |
地下2階 | 食品(生鮮食品・グロサリー・米・健康食品) 東館連絡通路・東館駐車場連絡通路・鶴屋パーキング連絡通路 |
東館(テトリアくまもと)
階 | フロア概要 |
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10階 | くまもと県民交流館パレア(パレアホール・会議室6・会議室7・会議室8・音楽室1・音楽室2・和室・多目的スタジオ) |
9階 | くまもと県民交流館パレア(会議室1・会議室2・会議室3・会議室4・会議室5・こども室・パレアルーム・情報ライブラリー・印刷製本室) |
8階 | 鶴屋ふれあいギャラリー・メンバーズラウンジ |
7階 | 鶴屋ホール・宴会場「カーネーションサロン」・サロンドシャトー・結婚式場・和室 |
6階 | 東急ハンズ ズッソ ヘアーサロン |
5階 | コレクティア(紳士カジュアル・呉服・時計・宝飾・スポーツ・ダンス用品・書籍) 本館連絡通路 |
4階 | ジェントリア(紳士服・紳士靴) |
3階 | スタイリア(婦人服・紳士服) 鶴屋クラシックサロン(友の会会員専用、2014年6月1日オープン予定) |
2階 | 特撰ブティック 本館連絡通路 |
1階 | パークテリア(メンズ・レディスセレクトショップ・ファッショングッズ・カフェ他)・総合案内所 くまもと県民交流館パレア(くまモンスクエア) |
地下1階 | エンジェリア(レディスファッション・カフェ他) 本館連絡通路・ATM(肥後銀行) |
地下2階 | テトリア鶴屋パーキング(駐車場) |
地下3階 | テトリア鶴屋パーキング(駐車場) |
WING館
階 | フロア概要 |
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7階 | ABCクッキングスタジオ・鶴屋写真室 |
6階 | NHKカルチャー熊本教室 |
5階 | フリースペース(カルチャーイベント)・学生服 |
4階 | ユザワヤ(手芸用品) 本館連絡通路 |
3階 | GAP キッズ&ベビー |
2階 | GAP レディス |
1階 | GAP メンズ |
地下1階 | 熊本銀行下通支店 |
New-S(びぷれす熊日会館地下1階~2階)
階 | フロア概要 |
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2階 | ABCマート プレミアステージ・オルビス・ザ・ショップ・フランフランフラン・ビス・ルクールブラン・ココ ディール・プロポーション・ル ジュール・セレーヌ デプト・スリーフォータイム・エテ・スターバックスコーヒー |
1階 | ディーゼル・シップス・ユナイテッドアローズ グリーンレーベルリラクシング・アダムエロペ・スピックアンドスパン・トゥモローランド・エポカ ザ ショップ・セオリー・ビルケンシュトック |
地下1階 | ビーワン・プラザ・レイジブルー・コレクティブ ユニオンステーション・ネ・ネット・アモスタイル・アースミュージック&エコロジー・ジーナシス・マウジー・スライ・ラブ・ガールズ・マーケット・アズノゥアズ コンシートジーナシス・マジェスティックレゴン・アリシャス・コラージュ ゴールド・ザ・ボディショップ・キャラッツ・熊日プレイガイド |
その他
- かつて(1980年代前半)芸能界にデビューする前の熊本大学在学中の斉藤慶子が、同社のCMに出演。そのロケ地は新宿副都心の三井ビル近辺であった。
- 女子バスケットボール部は第1回全日本社会人バスケットボール選手権大会で優勝するなど、実業団バスケでは全国的な強豪として知られる。
関連項目
- 熊本放送(ラジオ番組「午後2時5分一寸一服」が本館1階サテライトスタジオから毎日公開生放送されている)
- 通町筋
- 通町筋停留場・水道町停留場(この両電停間に当百貨店が広がる)
- 上通
- 下通
- 大洋デパート(かつて鶴屋を凌ぎ、熊本一の百貨店であった)
- 熊本市現代美術館(New-S館の入居するびぶれす熊日会館の上層階にある)
- 女帝(ヒロインが熊本出身という設定であるため、テレビドラマ版の衣装を提供。また、第1話にて熊本城とともに登場した)
- ヴァンクール熊本FC(前身は鶴屋百貨店サッカー部)
注釈
外部リンク
テンプレート:Asbox- ↑ 秋にも東館改装 鶴屋百貨店が中期経営計画 - 熊本日日新聞2012年5月29日 によれば約7万2000平方メートル。