ヴァイオリン協奏曲
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ヴァイオリン協奏曲は、ヴァイオリンのための協奏曲。通常はヴァイオリン独奏者(ソリスト)と管弦楽による伴奏によって構成される。まれに複数のヴァイオリン奏者がいる場合もある。バロックの時代から現代まで、多くの有名な作曲家がヴァイオリン協奏曲を作曲しており、協奏曲の重要なジャンルとみなされている。特に、ヴィヴァルディ、J.S.バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、シベリウス、チャイコフスキー、ヴィエニャフスキのものは有名。
ヴァイオリン協奏曲のなかには、管弦楽ではなくて室内楽の編成による伴奏を伴うものもある。たとえばヴィヴァルディのL'estro armonicoは、4つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、チェロ、通奏低音のための作品であり、またアラン・ペッタション(Allan Pettersson)の第1番はヴァイオリンと弦楽四重奏のための作品である。
世界三大ヴァイオリン協奏曲
一般に、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64、ブラームスのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77が世界三大ヴァイオリン協奏曲と呼ばれることが多い。これにチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35を加えて世界四大協奏曲とすることもある。 テンプレート:-
主な作曲家と作品
- アッテルベリ - 1曲(テンプレート:仮リンク)
- 伊福部昭 - 『ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風交響曲』、第2番
- ヴィヴァルディ - 協奏曲《和声とインヴェンションの試み》(全12曲、『四季』の4曲、『海の嵐』を含む)他、多数。
- ヴィエニャフスキ - 2曲(1、2)
- ヴィエレツキ - 『コンチェルト・カンタービレ』
- ヴィオッティ - 29曲(第22番が有名)
- ヴュータン - 7曲(1、2、3、4、5、6、7)
- ウォルトン - 1曲
- ヴォーン・ウィリアムズ - ニ短調
- エルガー - ロ短調 op.61
- カバレフスキー - ハ長調 Op.48
- 貴志康一 - 1曲
- クセナキス - 『ドクス・オーク』
- グラス - 2曲(テンプレート:仮リンク、テンプレート:仮リンク)
- グラズノフ - イ短調、ニ長調
- コリリアーノ - 映画『レッド・バイオリン』の主題による協奏曲
- コルンゴルト - ニ長調 op.35
- サーリアホ - 『グラール・テアトル』
- 三枝成彰 - 『雪に蔽われた伝説』
- 佐藤聰明 - 『ヴァイオリン協奏曲』
- サン=サーンス - 3曲(第3番が有名)
- シェッフェル - 番号付きは5曲、そのほかに「ヴァイオリンとオーケストラのためのレオポリス」、「ヴァイオリンとアンサンブルのためのイマゴ・ムジカエ」、「ヴァイオリンと弦楽五重奏のための協奏曲」、「ヴァイオリンとホーミー合唱のための協奏曲」がある。特殊調弦を施したヴァイオリンを使うことがある。
- シェーンベルク - 1曲
- シベリウス - ニ短調
- シマノフスキ - 2曲(第1番 Op.35、第2番 Op.61)
- シャリーノ - 『夜の寓話』、『人工四季』
- シューマン - ニ短調
- シュトラウス - 1曲
- シュポーア - 15曲
- ショスタコーヴィチ - 2曲(1、2)
- ストラヴィンスキー - ニ調
- スミルノフ - 3曲
- ジェルジ・リゲティ - 1曲
- セッションズ - 2曲(テンプレート:仮リンク)
- セルシュニテ - 『ヴォルテックス』
- 武満徹 - 『遠い呼び声の彼方へ!』、『ノスタルジア』(ヴァイオリンと弦楽合奏のための)、『スペクトラル・カンティクル』(ヴァイオリンとギター、オーケストラのための)
- タネーエフ - Op.28
- チャイコフスキー - ニ長調
- ティシチェンコ
- デュティユー - 『夢の樹』
- ディロン - 『春のシャワー』
- トゥール - 『ヴァイオリン協奏曲』
- ドヴォルザーク - イ短調
- ドホナーニ - 2曲
- ニールセン - 1曲
- 西村朗 - 第1番『残光』、『悲の河I』(ヴァイオリンと弦楽合奏のための)、『霧の鏡』(ヴァイオリンと弦楽合奏のための)、第2番『マニの光』
- バーバー - Op.14
- ハイドン - 真作は4曲
- パガニーニ - 6曲(第1番、第2番が有名、第6番は未完、失われた協奏曲もあると伝えられる。その他、現時点で存在が発見されている協奏作品が23曲(変奏曲も含む)。春のソナタ イ長調、ナポレオン・ソナタ 変ホ長調など。変奏曲は、”魔女たちの踊り”Op.8、”ロッシーニの「シンデレラ」の主題の変奏曲”Op.12、”モーゼ幻想曲”、”ベニスの謝肉祭の変奏曲”、”ロッシーニの「タンクレディ」のアリアの変奏曲などが有名。)
- ハチャトゥリアン - ニ短調
- ヒンデミット - 室内音楽第4番op.36-3、ヴァイオリン協奏曲
- ファーニホウ - 『地層』(ヴァイオリンと室内管弦楽のための)
- ヒルボルィ - 『ヴァイオリン協奏曲』
- ベートーヴェン - ニ長調
- J・S・バッハ - ヴァイオリン協奏曲(第1番 BWV1041、第2番 BWV1042)、2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲BWV1060(元々は2台のチェンバロのための協奏曲の編曲版である)
- バルトーク - 2曲(1、2)
- フーバー - 『テンポラ』
- フバイ - 4曲
- プフィッツナー - 1曲
- ブラームス - ニ長調
- ブライアン - 1曲
- ブリテン - 1曲
- ブルッフ - 3曲(1、2、3)、スコットランド幻想曲
- プロコフィエフ - 2曲(1、2)
- ブロッホ - 1曲
- ベリオ - 10曲
- ベルク - 1曲(ある天使の思い出に)
- ヘンツェ - 3曲
- ペンデレツキ - 『ヴァイオリン協奏曲』
- 細川俊夫 - 『ランドスケープIII』
- モーツァルト - 真作は5曲(変ロ長調K.207、ニ長調K.211、ト長調K.216、ニ長調K.218「軍隊」、イ長調K.219「トルコ風」)
- マリピエロ - 2曲(1)
- マルティヌー - 2曲
- ミャスコフスキー - ニ短調 Op.44
- 三善晃 - 『1曲』
- 望月京 - 『ホメオボックス』(ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための)
- ヤナーチェク - ヴァイオリン協奏曲『魂のさすらい』
- メンデルスゾーン - 2曲(ホ短調、ニ短調)
- 湯浅譲二 - 『イン・メモリー・オブ・武満徹』
- ヨアヒム - 3曲
- ライネッケ - 1曲
- ラヴェル - 「ツィガーヌ」
- ラフ - 2曲
- ラロ - スペイン交響曲(第2番)、他3曲
- リーム - 『歌われし時』
- ルトスワフスキ - 『チェーン2』、『パルティータ』、ヴァイオリン協奏曲(未完)
- ロージャ - 3曲(第1番、第2番 Op.24、ヴァイオリンとチェロ、管弦楽のための主題と変奏、終曲 Op.29)
- ローデ(ロード)-13曲