本栖湖
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本栖湖(もとすこ)は、山梨県南都留郡富士河口湖町及び南巨摩郡身延町に跨いで存在する湖。富士五湖の一つで、五湖の最西端に位置する。
千円紙幣E号券、五千円紙幣D号券の裏面に描かれる逆さ富士のモデルとして有名である。
概要
湖岸は山梨県南都留郡富士河口湖町及び南巨摩郡身延町に属するが、湖面は境界未定である。旧西八代郡上九一色村(現・甲府市および富士河口湖町)では、湖面全てが村に属すると主張していた。最大水深は富士五湖で最も深く、面積は3番目の大きさである。富士箱根伊豆国立公園の特別地域内にある[1]。
2013年(平成25年)6月22日、富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産(富士山域)の一つとして、世界文化遺産(日本の文化遺産としては13箇所目)に登録された。
同じ富士五湖の西湖、精進湖と同一の水脈を有しているためか、湖水の水位が連動する傾向があり、これら三湖の湖面標高は、ほぼ同じ約900 mである。この三湖はかつては同一の湖(剗の海)であったと古文書等から考えられており、複数回の噴火による溶岩流により現在の三湖に分断されたものである。その際の溶岩流の上に形成された森林が今日の青木が原樹海である。なお、この三湖及び流入河川は海に面していない内陸県では唯一の二級水系となっている。
近年では水の透明度が低下しているが、理由は水上オートバイやキャンプファイヤーの排水、ふん害などである。ほかにもごみ問題が深刻になっている。
ウィンドサーフィンのメッカであり、夏季には多くのウィンドサーファーが訪れる。風光明媚なため湖畔周辺にはホテルや企業の研修所が並ぶほか、レジャーの場として活用されている。観光船による遊覧や、ブラウントラウトやニジマスなどを狙うフィッシングも盛ん。ヒメマスの釣り場としても知られる。静岡大学教育学部附属静岡中学校の生徒・教員が毎年7月に、湖畔でキャンプを行う。
1966年から2001年まで、全国モーターボート競走会連合会(現・日本モーターボート競走会)が運営する本栖研修所や競艇の育成センターがあり、湖面を使って練習が行われていた(2001年以降は福岡県柳川市に「やまと競艇学校(現・やまと学校)」として移転)。競艇界では「本栖」という言葉がやまと移転前の競艇研修所のことを指す隠語として使われていた。
透明度
理科年表平成24年 85冊では 11.2m が採用されているが季節変動があり、最小値はプランクトンの増加する7月、最大値は9月[2][3]、従って調査を行った時期と組織により異なった値が示されている。しかし、好条件であれば、20mを越える透明度を観測することもあり、実質的な本州での最高透明度の湖である[2]が、栄養塩類の増加に伴い透明度が低下しているとされている。
外来魚
外来生物法の特定外来生物であるコクチバス、オオクチバスが1990年代に密放流され、在来生態系への影響が懸念されていたが、1997年から地元漁協や山梨県による駆除活動の結果 2004年以降 2012年まで確認情報が無いことから根絶されたと考えられる[4]。
ギャラリー
- Lake Motosu02.jpg
夜明け前の本栖湖
- Lake Motosu01.jpg
本栖湖の日の出
- Lake Motosu04.jpg
逆さ富士
- 逆さ富士撮影モデル.JPG
本栖湖
- Lake motosu landsat.jpg
本栖湖のランドサット画像
- Sunrise@Lake Motosuko.JPG
本栖湖北岸からの日の出
- ボート上からの富士山.JPG
ボート上からの富士山
脚注
関連項目
外部リンク
- 本栖湖(地図閲覧サービス) (国土地理院)
- 本栖湖紹介ページ
- 富士五湖のデータ比較 山梨日日新聞社 YBS山梨放送
- 山梨県内水源池及び湖沼の水質特性と富栄養度 日本水処理生物学会誌 Vol.31 (1995) No.3 P175-184
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 2.0 2.1 富士山周辺の湖沼における透明度の長期的変動 2013年度日本地理学会春季学術大会 発表要旨資料集, テンプレート:JOI
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 大浜秀規:本栖湖に密放流されたコクチバス Micropterus dolomieu の根絶 日本水産学会誌 Vol.79 (2013) No.4 p.617