ケロヨン
ケロヨンとは『木馬座アワー』のコーナー『カエルのぼうけん』の主人公であるカエルの着ぐるみ。主なスーツアクターは花巻五郎、声優は新井勢津朗。※番組や公演により、スーツアクターは変更された。
目次
設定
- カエル屋敷に住むヒキガエルの息子(この設定は原作通り)。
- 自動車マニア。(自分で設計したカスタムカーでカーレースに参加したりする。作者・藤城清治がカーマニアであることの反映)
- 「ケ~ロヨ~ン!」「バハハーイ!」が口癖。
- 「エルちゃん」というガールフレンドがいる。
- レギュラーメンバーの友達として、モグラのモグちゃんやアナグマさんが存在。
- 一方、ライバルとして、いたずら好きの片目のタヌキ・ギロバチと、子分のヒロイヤが登場する。
来歴
藤城清治のプロデュースによるキャラクター。放送開始当時は「ケロちゃん」という名前だった(“ケロヨン”という呼び方が定着した後も、劇中での愛称は「ケロちゃん」)。
当時としては大人気になり、関連グッズがよく売れ、日本武道館でイベントも開催。「ケロヨーン」「バハハーイ」は流行語になった。一例として、1967年5月に発売されたケロヨンのビニール人形は発売から2カ月で30万個を販売した[1]。「ケロヨン音頭」は「オバQ音頭」と肩を並べる子供向け音頭曲の定番として人気を集めた。1967年には『ケロヨンのぼうけん』、翌68年には『ケロヨンの大自動車レース』(共に1991年にビデオ化され、1992年にレーザーディスク化された)、70年には大阪万博のドキュメンタリー『ケロヨン万国博に行く』という映画も製作された。またこの間フジテレビでも、『スター芸能大会→対抗・スターかくし芸』のマスコットとしてレギュラー出演した。
1967年 - 1970年にかけてミュージカル化もされた。2000年には30年ぶりとなるケロヨンのミュージカル『藤城清治メルヘンの世界/等身大ぬいぐるみ人形ミュージカル~ケロヨンのぼうけん』が有楽町 よみうりホールで上演された。
谷口千吉監督による、日本万国博覧会の記録映画『日本万国博』には、ケロヨンを中心とした木馬座のお祭り広場での公演(1970年4月28日~5月5日に催された「こどもまつり」内)の模様が一部、収録されている。その時の演出は花登筐、司会進行は大村崑であった。
昭和50年代に『ケロヨンのスケーティング』という番組が放送されていた。
2014年、藤城清治美術館那須高原のある栃木県のご当地キャラクターとしての活動を開始。「とちぎ未来大使」に任命された[2]。
関連番組
木馬座アワー
1966年11月21日~1970年3月28日 日本テレビ系 月~土11:00-11:20(再放送:同日17:30-17:50)
- カエルのぼうけん
木馬座と遊ぼう
- 木曜19:30-20:00(1967年10月~1968年3月)→土曜18:00-18:30(1968年4月~1969年9月)
- 木曜時代はヤクルト本社の一社提供。土曜時代は複数社提供。
- カラー放送、16ミリフィルムによる収録。
ケロヨンと遊ぼう
1971年4月~9月 TBS系 月~金17:35-17:45
- 制作:スポニチフィルムニュース社、木馬座。
- カラー放送、16ミリフィルムによる収録。
ケロヨンと三人組
1971年10月~12月31日 日本テレビ系 月~土08:05-08:20
- 一貫してノンスポンサー。
- カラー放送、16ミリフィルムによる収録。
CD
2002年6月、バップからケロヨン関連の楽曲のみを集めた史上初のコンピレーションアルバム『ケロヨン・ソングブック─木馬座レコードの世界─』が発売された。
DVD
2007年、コロムビアから『ケロヨンのぼうけん』、『ケロヨンの大自動車レース』の長編映画2作が揃ってDVD化され発売された。『ケロヨンの大自動車レース』のオリジナルは130分の長尺だったが、これらのDVDには本編内で使用されている音楽著作権の関係上、約79分の短縮版が収録されている。かつて1987年と1991年に日本ビデオ映像(JVA)と、アルファレコードから『ケロヨンの大自動車レース』『ケロヨンのぼうけん』がビデオソフト化とレーザーディスク化された際は、それぞれ約120分(各117分)の収録だった。2012年現在、それらの作品を視聴する方法は、前出のビデオソフトまたはレーザーディスクを入手するしかない。 また同じく2007年、東宝ビデオから発売された『東宝GSエイジ・コレクション 東宝GS映画BOX』(ザ・タイガースほかの東宝における主演映画をまとめたDVD-BOX)の特典ディスクには、ケロヨンが出演したTVドラマ『太陽のあいつ』第7話「ケロヨン今晩ワ!」が収録されている。
その他
- 集英社の総合少女週刊誌(当時)『マーガレット』の1967年6月11日号(No.26)の表紙を、松島トモ子・桑原友美とケロヨンが飾った[3]。
- 薬局の前にいるカエルの人形は、「ケロヨン」ではなく「ケロちゃん」(興和のキャラクター)である。 しかしながら流行語「ケロヨン」が浸透してしまったせいか、「ケロちゃん」のことを誤って「ケロヨン」と呼ぶこともしばしばある。
- 航空自衛隊第301飛行隊の部隊マークはケロヨンと似ているため隊員やマニア達から「ケロヨンマーク」と呼ばれている。
- 赤塚不二夫の『天才バカボン』原作版第2話では、パパが連れて来た空手の先生が、「ケロヨーン」「ギロギロバチーン」「バハハーイ」と叫びながら空手をかましていた(「ギロギロバチーン」とはギロバチの口癖)、また同じ赤塚不二夫の『もーれつア太郎』原作版第1話では、ア太郎と×五郎が見ているTV番組にケロヨンもどきが現れ、「ゲドヨーン」「バヒャヒャーイ」と叫んでいる。
関連項目
参考文献
- 「ケロヨン夢の部屋」『フィギュア王』No.30、ワールドフォトプレス
外部リンク
- 藤城清治創作活動65周年記念DVD(コロムビア・公式)
脚注
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テンプレート:Asbox- ↑ 『朝日新聞』1967年8月5日付東京朝刊、14頁。
- ↑ 元祖ゆるキャラ「ケロヨン」40年ぶり復活!栃木盛り上げへ一役、スポニチアネックス、2014年7月19日 5:30。
- ↑ 『マーガレット』1967年6月11日号の表紙、くだん書房。(2010/5/21閲覧)