西武園ゆうえんち
西武園ゆうえんち(せいぶえんゆうえんち)は、埼玉県所沢市にある遊園地。メインゲート前に埼玉県と東京都の都県境があり、駐車場の一部が東京都東村山市に属する。
西武鉄道が所有し、グループ会社の西武レクリエーションが運営している。
夏休み期間中は毎週土曜・日曜に花火大会が開催される。一部のアトラクションは、西武グループの横浜・八景島シーパラダイスにおいても同系統機種が導入されている。
2010年11月、西武園ゆうえんちを含む西武園エリア一帯のネーミングを西武鉄道運営のコミュニティサイトで募集し、満場一致で「所沢西武 アッハの森」に決定した[1]。
目次
歴史
1947年(昭和22年)10月に、蓮沼門三の修養団の公民道場[2]を買収。1950年1月25日に、東村山文化園[3][4][5]として開園。なお、1948年4月1日には西武西武園線が復活していた。
隣接地にあるユネスコ村には、1993年には恐竜をテーマとしたテーマパーク「大恐竜探検館」と新設アトラクションが隣接地に開業し、2館共通パスポートも販売されて補完関係にあったが、2006年9月末日で閉園となっている。
このユネスコ村の完成にともない、1951年当時、西武園に改名されたという説がある[6]。
2004年7月17日にサンリオとの提携によるアトラクションゾーン「ハローキティ メルヘンタウン」がオープン。 また、2010年より冬季限定でイルミネーション営業「スターキングダム」を実施している。
なお、1988年から冬季にはスケートリンクが開設されていたが来場客の低迷や機器の老朽化のため営業を終了し、2013年からはソリなどで遊ぶことができる「雪の王国」が開設されることとなった[7]。
営業時間
- 開園時間は9時 - 17時の枠内で時季により変動する。7月 - 8月は「夕涼み営業」として13時から20時まで、花火開催日の土日と旧盆期間は21時まで延長営業している。また、プールの営業時間はゆうえんちの夏季営業時間と異なり、9時から17時までである。
- 定休日
- 春休み・夏休み・冬休み(年末年始)期間と、ゴールデンウィーク・シルバーウィーク・ハッピーマンデー・飛石連休期間を除いた毎週火・水曜は休園日である。
- 11月 - 2月までは木曜日も加わり、平日週3日間が休園となる。
アトラクション
★印のあるアトラクションは横浜・八景島シーパラダイスの遊園地「プレジャーランド」においても同系統機種(主にインタミン製)が設置されている。
運用中
- 回転ボート (1980年 - )
- バイキング (1981年 - )★
- 大観覧車 (1982年 - )
- ウェーブスウィンガー (1982年 - )
- メリーゴーランド (1984年 - )
- クラシックカー (1984年 - )
- オクトパス (1985年 - )★
- ジェットファイター (1985年 - )★
- 回転馬車 (1985年 - )
- バルーンフライト (1985年 - )
- ハングライダー (1985年 - )
- ミニ飛行機 (1985年 - )
- ループ・スクリューコースター (1986年 - )※現在営業停止中。
- ジャイロタワー(高さ79.67m、1988年 - )
- ★横浜八景島では「シーパラダイスタワー」として設置。
- マジックミラーメイズ (2006年 - )
- アトラシリーズ(2011年 - )
- 探せ!伝説のアトラ(2011年 - )
- 占え ふたりのアトラ(2011年 - )
- ミライセンシ(2012年 - ) - Kinectを使用した体験型アトラクション
運行終了
- ウォーターシュート (1951年 - 1992年)
- ★横浜八景島では2005年11月に終了した。
- メリーゴーランド (1966年 - 1983年)
- バズーカ砲 (1966年 - 1984年)
- ラウンドアップ (1966年 - 1984年)
- オクトパス (1966年 - 1984年)
- パラトルーパー (1966年 - 1984年)
- ロケット展望台 (1966年 - 1984年)
- ミニトレイン (1970年 - 1984年)
- ファンハウス (1970年 - 1984年)
- スペースエイジ (1970年 - 1984年)
- トレーニングホース (1974年 - 1984年)
- トランポリン (1974年 - 1984年)
- ファファ (1974年 - 1984年)
- ヘリコプター (1975年 - 1984年)
- スカイジェット (1975年 - 1984年)
- SSW宇宙秘密基地 (1978年 - 1984年)
- トリプル観覧車 (1985年 - 2004年)
- 大飛行塔 (1985年 - 2006年)
- ビジービー (1985年 - 2008年)
- コーヒーカップ (1983年 - 2008年)
- フライトトレーナー (1990年 - 2008年)
- わくわくランド (2003年 - 2009年)
- アイスワールド (2007年 - 2009年)
- 日本の怪談屋敷 (2007年 - 2009年)
- ルーピングスターシップ (1988年 - 2011年)
- ★かつては、アピールのために、登場した1988年から1999年まで約11年間、鉄道の車両の(レオライナーと特急車両除く)一部の窓ガラスに「ルーピングスターシップ」の写真ステッカーが貼られていた。
- 空飛ぶじゅうたん(1982年 -2012年 )
ハローキティ メルヘンタウン
ハローキティをはじめとするサンリオキャラクターを扱った7種類のアトラクションがある。毎週土曜日・日曜日にはキャラクターショーも行なわれる。
- エンジェルコースター
- ハローキティトレイン
- ストロベリーカフェ
- ポップンスマイル
- スカイファン
- メロディシンカンセン
- バッテリーカー
付帯施設
プール
※夏季営業
- 流れるプール(1984年 - )
- 波のプール(1983年 - )
- ウォータースライダー(1997年 - )
- 円形こどもプール
雪の王国
ソリなどで遊ぶことができる(2013年 - )[7]。 ※冬季営業
その他
近隣施設
- 遊園地西駅付近にある、西武鉄道所有の中国料理主体の割烹・レストラン、旅館施設。開業は1957年5月。テレ玉で独自のCMを放映している。宿泊者のみ利用可能な大浴場・露天風呂がある。2005年頃より繁忙期以外の月 - 木曜日の宿泊営業は休止している。
交通アクセス
鉄道
西武鉄道
バス
- ※運転日に注意。所沢駅 - 西武園駅間は毎日運行
- 1990年代の土・休日には「西武園ゆうえんち号」という名称の急行バス(ノンストップ)が開園時間中、1時間に1本程度運行されていた。
- 新秋津駅 - 西武園競輪場(西武バス所沢営業所)
自動車
- 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)
- 所沢駅からタクシー利用時の運賃は2500円程度。
- 上北台駅からのタクシー利用の運賃は千円前後。
事故
- 1981年11月 - 「ウルトラマンショー」の開催中、火薬用の導火線から怪獣「ウー」の着ぐるみに引火して着ぐるみが火だるま状態となり、アクターが焼死する事故が発生。
- 1999年8月 - アトラクションの点検作業中に遊具が動き出し、従業員が遊具と衝突して死亡した。
- 2007年3月20日 - 空中旋回する(アストロ・オービター型)アトラクション「ハングライダー」の運転時に、ひとつの機体の足掛け部分が地面と接触し、従業員の操作で非常停止した。乗客にケガはなかった。点検のため、同系統の「ミニ飛行機」とあわせて当面運休となった。
- 2007年12月15日 - 乗客を乗せた大観覧車のゴンドラが、最高部(62メートル)で引き戸式の扉が開いた。乗客が自ら閉め、ケガ人はいなかった。プレスリリースによれば乗車時に従業員が扉の施錠を怠ったことが原因と発表された。
- 2008年10月17日 - ハングライダーと同系統アトラクション「オクトパス」が午前10時50分頃から動かなくなった。油圧ホースからオイル180リットルが漏れ出しており、同日午後には雨水管を通じて大谷川と柳瀬川に流出し、住民からの報せを受けた所沢市が西武園へ通報した。西武鉄道はオイルフェンスなどで川に流出した油の回収を図ると共に、プレスリリースを発出した。
- 2009年8月19日 - 回転しながら昇降する展望アトラクション「ジャイロタワー」の上昇運転中に、途中の高さ14メートル地点で動かなくなり、立ち往生となった。このため、救援操作で非常口がある高さ30メートルまで上昇させ、従業員20人が内部の非常階段を用いて乗り込み、その重みとブレーキ操作で地上へ降下した。同年11月20日に運転を再開した。
- 2012年9月30日 - ローラーコースター型のアトラクション「ループ・スクリューコースター」の走行中、2両目前列右側に乗っていた女子高生の安全バーのロックが外れた。女子高生にケガはなかったものの、原因究明まで当施設を運休することとなった。
脚注
関連項目
- 日本のプール一覧
- アイドル共和国
- 桜っ子クラブ - 西武園ゆうえんちで収録を行っていたバラエティー番組。
- 今日、恋をはじめます - 2012年12月8日に公開した映画。撮影の舞台ともなっており、ファーストシーズン期間中にコラボキャンペーンも実施。
- としまえん - 同じく西武鉄道系の遊園地。
外部リンク
テンプレート:日本の遊園地 テンプレート:西武グループ テンプレート:Pref-stub
テンプレート:ウィキ座標2段度分秒- ↑ ネーミング決定 西武杉山【ああSAY!こうSAY!みんなの声でアッハと変えよう!】say-seibu.jp
- ↑ その地には、正明中学校・高等学校などがあった。
- ↑ 『僕たちの大好きな遊園地』 洋泉社MOOK シリーズStartLine 15、2009年(p.79)
- ↑ 野田正穂「西武鉄道と狭山丘陵開発 —東村山文化園から西武園へ—」(『東村山市史研究』第13号・東村山ふるさと歴史館、2004年3月)
- ↑ 「東村山文華園」という説もある。
- ↑ 『進化の経営史-人と組織のフレキシビリティ』 橘川武郎・島田昌和、2008年(p.126)
- ↑ 7.0 7.1 テンプレート:Cite news