天空戦記シュラト
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/OVA テンプレート:Infobox animanga/Footer 『天空戦記シュラト』(てんくうせんきシュラト)は、タツノコプロ製作による日本のテレビアニメ。1989年4月6日から1990年1月25日まで毎週木曜19:00 - 19:30の時間帯においてテレビ東京系列で放送された。全38話(+総集編2話)。また、ダイジェスト版のOVA「天空界メモリアルズ」と新ストーリーのOVA「創世への暗闘」がそれぞれ6巻出版されている。
2003年に、バンダイビジュアルから「天空戦記シュラト MEMORIAL BOX」全2巻発売(OVA「創世への暗闘」のみ未収録)。
目次
概要
異世界で「神甲冑(シャクティ)」という鎧を装着した多くの若者が入り乱れて激闘を繰り広げる、異世界ファンタジーや青春群像劇の要素を持つ格闘アクション作品。
1986年から足掛け3年にわたりテレビアニメが放映され商業的に大成功した『聖闘士星矢』の影響下にある、いわゆる“バトルスーツもの”“装着もの”の「美少年アニメ」として、前年の1988年にサンライズが制作した『鎧伝サムライトルーパー』などと共に知られる作品であり、奥田万つ里のデザインによる多数の美形キャラクターが女性層を中心として人気を集めた。
本作の物語世界は密教とインド神話をモチーフとしており、東洋的な世界観が作品の主柱をなしていることが最大の特徴である。こうした設定を構築したのはシリーズ構成担当の小山高生の門下筋になる脚本家あかほりさとるで、タツノコプロから「『孔雀王』とかが流行っているから、密教モノで頼む」と企画を依頼されたものの、「似たようなものだろう」と考えて密教の本と一緒にインド神話の本を買って参考資料にした結果、インド神話が主要モチーフとなった[1]。
こうしてインド神話をベースとした“バトルスーツもの”として作品の制作に取り掛かっていたあかほりに、メインスポンサーであるバンダイから、「ミニ四駆が流行っているから、『シュラト』にミニ四駆を入れるように」という指示がなされた。当初あかほりは反対したが、結局プロデューサーの指示により実現となった。あかほりは本作で「作品には商品ありき」ということを悟ったという[2]。
密教を扱った作品ということから、「宗教団体からのクレームで打ち切り」という噂が流れ、その噂がラジオ番組で話題になったことから、制作会社のタツノコプロには実際に一部のファンから「残念です」などの手紙が送られてきた。実際には、そうした団体などの抗議はなく、当然ながら終了の理由は宗教的なものではない[3]。
アニメーション制作はタツノコプロだが、演出に日下直義、加戸誉夫、村山靖、作画にはばらのぶよし、高見明男(共に作画監督として)と、葦プロゆかりのスタッフが多く見受けられる。同社は外注として本作の録音製作も担当していた。
作画品質については放映開始当初は概ね高水準で維持されていたものの、2クール終了直後から海外への外注が増加し、それと共に後年のアニメで俗に「作画崩壊」と称される状態と同様の急激な品質悪化が露呈する事態となった[4]。アニメ雑誌への版権イラストは主に奥田が手掛けたが、雑誌「月刊ニュータイプ」の記事では、本作とは直接的な関わりのなかった[注 1]菊池通隆が多くの版権イラスト原画を執筆。その流れから最終回では菊池が作画監督を手がけている。
声優は1987年の同制作会社作品で西久保瑞穂監督作品の『赤い光弾ジリオン』で主役三人組を担当し好評を博した関俊彦、井上和彦、水谷優子が当作品でも起用され、それぞれメインキャラを担当した。
玩具展開
メインスポンサーであるバンダイによって、キャラクターの神甲冑装着状態を再現した、全身各部の関節が可動するプラモデルが発売された。主人公シュラトと敵役となるガイ、シュラトの仲間・ヒュウガとリョウマの計4種。
本体から神甲冑のパーツを取り外し、別売のバンダイ・ハイパーレーサー4WDのシャーシに装着することで、移動用の「神甲機(バルダ)」状態が再現できるというギミックが用意されていた。しかし、神甲冑のデザイン面の都合から可動域の制限が厳しくポーズを取らせることも難しかった。加えて走行ギミックを再現するのにも別売の商品が必要というものであり、ヒットには至らずに終わっている。
あらすじ
格闘好きな高校生として生活していた日高秋亜人(シュラト)と黒木凱(ガイ)。だが、2人は空手の試合中、大きな光に包まれた。一人目を覚ましたシュラトは、調和神ヴィシュヌから、ここは人間界とは異なる世界「天空界」であり、自分はもともと天空界の住人で1万年以上も前の大戦で命を落とした八部衆の一人「修羅王」であったと聞かされる。
だが、その直後、デーヴァ神軍の雷帝インドラが突如反乱を起こし、ヴィシュヌを石に変え、その罪をシュラトに被せて討伐の命令を下す。ヴィシュヌの最後の力で遥か遠い地へ飛ばされたシュラトたちは、インドラを倒しヴィシュヌと天空界を救うために天空殿を目指して旅立つ。
彼らの前に立ちはだかるのは、かつての仲間たち。そして、その中には夜叉王として転生し執拗にシュラトの命を狙うガイの姿もあった。
時はサーマ暦9989年…。
登場人物
主要人物
- 修羅王シュラト / 日高 秋亜人(ひだか しゅらと)(OVA、スニーカー文庫では修羅人)
- 声 - 関俊彦 / 羽村京子(少年時代)
- 八部衆の一人。獅子の神甲冑(シャクティ)を纏う。熱血少年。好きなものはねぎラーメン、ところてん。運命に翻弄されながらも戦い続ける。生まれも育ちも人間界だが、一万年前のアスラ神軍との大戦で戦死したブラフマーの後継者の転生体である。
- いたって能天気で気分屋で、少々子供っぽいところがあり美人には弱い。その一方で自分の信念を貫き通す意地の強さを持ち、幾度と無く自分を襲うガイを元の優しい親友へ戻すことにこだわり続ける。また一度交わした約束は絶対に守ろうとする義理堅さを持ち、転生して間もない時にヴィシュヌから言い渡されて何も分からぬまま了解してしまった「八部衆としての役割」を自分なりに果そうとしていく。
- そういった性格もあってヒュウガやリョウマ、レイガらとも徐々に厚い友情で結ばれ、彼らや幾多もの人々との出会いや別れの中で自らの背負った役割を自覚していく。
- ドラマCDにおいて、殺生を禁じる仏教の教義に対し、植物を食べることは殺生には当たらないのか?とリョウマを責めるなど、仏教には懐疑的らしい。
- 漫画版では少々繊細なところがあり、当初はヴィシュヌたちデーヴァ神族に「自分とガイに戦争を強要する連中」と反感を抱いていた。しかし、インドラの反乱やアカラナータの襲撃を経て、アスラ神軍の脅威が他人事ではないことを思い知り、インドラの撃退に積極的に加わる。
- 1973年10月10日生まれ。血液型はO型。東京都大田区出身。
- [武器]三鈷杵(さんこしょ)
- [属性]光
- [技]修羅魔破拳(しゅらまっはけん)、修羅金剛魔破拳(しゅらこんごうまっはけん)、修羅恒河拳(しゅらこうがけん)
- [真言]ナウマク・サンマンダ・ボダナン・ア・ビラ・ウンケン・ソワカ(修羅魔破拳、修羅金剛魔破拳)、ナウマク・サンマンダ・ボダナン・マカジンバラ・ソワカ(修羅恒河拳)
- 夜叉王ガイ / 黒木 凱(くろき がい)
- 声 - 子安武人 / こおろぎさとみ(少年時代) / 伊倉一寿(創生への暗闘)
- 八部衆の一人。狼の神甲冑を纏う。好きなものはゼリービーンズ、嫌いなものはセロリ、好きな異性はソフィー・マルソー。人間界ではシュラトの親友であり、大人しく慈愛に溢れた性格の少年だったが、シュラトと共に天空界へ覚醒中シヴァの呪法で黒の光流をまとわされ残忍な性格に変わってシュラトを付け狙う。彼もまた、一万年前のアスラ神軍との大戦で戦死したブラフマーの後継者の転生体である。
- 1973年6月12日生まれ。血液型はAB型。東京都大田区出身。
- [武器]剣
- [属性]風
- [技]疾風魔狼剣(しっぷうまろうけん)、夜叉金剛縛(やしゃこんごうばく)、結界(けっかい)
- [真言]オン・バザラ・タマクカン・ヤシャ・ハーン(疾風魔狼剣)、オン・マケイ・シヴァラヤ・ソワカ(夜叉金剛縛)
- 蓬莱山のラクシュ(吉祥天ラクシュ)
- 声 - 水谷優子
- 本編のヒロイン。好きなものはウルップの実。シュラトが初めて出会った天空人でシュラトに好意を抱く。小ナーガのミーを連れている。普段は天真爛漫だが、シュラトの危機には行動派になり、一方で女神の奇跡を起こす。
- ヴィシュヌの死後、調和神として後を継ぐ。
- 初期設定では山猫の神甲冑を纏う予定があったが、弱いから却下という理由で実現しなかった(その際の名前は「吉祥天のラクシュ」)。その後、番外編OVAアイキャッチ、ドラマCDで神甲冑装着が実現する。サーマ暦9974年朱の月3日(1月3日)生まれ。O型。蓬莱山出身。ノベライズでは神甲冑を持たない神将「吉祥天」であることが、後に判明する。
デーヴァ神族
八部衆
- 天王ヒュウガ
- 声 - 堀内賢雄
- 八部衆の一人。虎の神甲冑を纏う。ヴィシュヌの側近。真面目な性格でインドラを尊敬していたが、彼によるヴィシュヌ石化を目撃したことからシュラトと共に抹殺されそうになる。リョウマの親友。
- サーマ暦9973年青の月8(4月8日)生まれ。血液型はA型。
- [武器]五節棍
- [属性]鉱物
- [技]天王降魔鋼(てんおうごうまこう)、天王水晶結(てんおうすいしょうけつ)、天王滅魔鋼(てんおうめつまこう)
- [真言]ナウマクサンマンダボダナン・マカキャラヤ・ソワカ(天王降魔鋼)、ナウマクサンマンダボダナン・マハシャーダ・ソワカ(天王水晶結)、ナウマクサンマンダボダナン・ビソホラウン・ソワカ(天王滅魔鋼)
- 龍王リョウマ
- 声 - 山寺宏一
- 八部衆の一人。龍の神甲冑を纏う。八部衆最強と謳われる。堅実実直。ヒュウガの親友。
- 最初はインドラの言葉を信じシュラトとヒュウガを討とうとするが、ヒュウガと戦った際にシュラトが発した親友同士が争うのを嘆く叫びと、その叫びに込められた悲しみを感じたヒュウガの涙で真実を悟り、以後はシュラト達と行動を共にする。大戦後、ヴィシュヌの石像を建立し、その後幼馴染のマツリと結婚。
- サーマ暦9973年赤の月1(7月17日)生まれ。血液型はB型。
- [武器]槍
- [属性]炎
- [技]龍王火炎戟(りゅうおうかえんげき)、龍王爆炎戟(りゅうおうばくえんげき)
- [真言]ナウマクサンマンダボダナン・ナンド・ハ・ナンド・ソワカ(龍王火炎戟)、ナウマクサンマンダボダナン・アギャン・ナウエイ・ソワカ(龍王爆炎戟)
- 迦楼羅王レイガ
- 声 - 井上和彦
- 八部衆の一人。鳳凰の神甲冑を纏う。オカマ口調で飄々としているが実は思慮深い。技は多彩で実力も確か。ネーミングはカルラ(またはガルーダ、ガルダ)より。幻帝ミトラ曰く、修羅王(シュラト)を見守る役割があるらしい。
- レイガはシュラトとヒュウガの探索に出る直前に見たインドラの不審な行動に疑念を抱く。そして能力の1つ迦楼羅霊視羽でその行動を監視し続けた結果ヴィシュヌ石化の真実を知ることとなり、シュラト達の側に回る。TV版最終回のラストシーンをシュラト・ラクシュと共に迎える。
- 迦楼羅王の神甲冑は八部衆の神甲冑で唯一、神甲冑の状態で飛行することができる。
- サーマ暦9972年黄の月23(3月21日)生まれ。血液型はO型。
- [武器]金輪・羽
- [属性]羽
- [技]迦楼羅翼吹雪(かるらはねふぶき)、迦楼羅霊視羽(かるられいしう)、迦楼羅翼紫嵐(かるらよくしらん)、迦楼羅火翼陣(かるらかよくじん)、迦楼羅霊視羽超伝播(かるられいしうちょうでんばん)、迦楼羅金剛縛(かるらこんごうばく)
- [真言]ナウマクサンマンダボダナン・マカカルラ・ソワカ(迦楼羅翼吹雪)、オン・ボダロシャニ・ソワカ(迦楼羅霊視羽、迦楼羅霊視羽超伝播)、ナウマク・サンマンダ・ポダナン・ロロ・ソワカ(迦楼羅翼紫嵐)、ナウマク・サンマンダ・ポダナン・ギャキ・サラバビギナン・ソワカ(迦楼羅火翼陣)
- 那羅王レンゲ
- 声 - 林原めぐみ
- 八部衆の紅一点。カテ村出身。一角獣の神甲冑を纏う。インドラを心から愛し、ヴィシュヌへの反逆と知りつつ忠誠を誓っていた。ヒュウガと戦い水晶に封印されるが、ヴィシュヌの力で蘇生、シュラトたちの味方となる。
- 小説版では封じ込められた水晶から自力で復活。一度はインドラを倒そうとするも、最終的にはインドラと共にヒュウガ・シュラトに刃を向ける。
- 最終回でヒュウガと結ばれることを思わせる場面がある
- なお、レンゲの声を演じる林原めぐみはミーの声も演じている。
- サーマ暦9973年白の月20(11月25日)生まれ。血液型はAB型。
- [武器]華の形をした鞭
- [属性]華
- [技]那羅無双華(なあらむそうか)、那羅朱霊華(なあらしゅれいか)
- [真言]ナウマクサンマンダポダナン・マカ・ナーラ・ソワカ(那羅無双華)、ナウマクサンマンダポダナン・アロリキャ・ソワカ(那羅朱霊華)
- 比婆王ダン
- 声 - 飛田展男 / 羽村京子(少年時代)
- 八部衆の一人。犀の神甲冑を纏う。猪突猛進型の少年。ヴィシュヌを敬愛していた。シュラトと戦い敗死する。後にヴィシュヌによって蘇生し、シュラトたちと和解、共闘する。
- サーマ暦9972年黒の月14(8月27日)生まれ。血液型はB型。
- [武器]斧
- [属性]大地
- [技]比婆激震破(ひばげきしんは)、比婆流砂洸(ひばりゅうさこう)
- [真言]ナウマクサンマンダポダナン・オン・ボク・ケン(比婆激震破)、ナウマクサンマンダポダナン・バザラ・ボク・ケン(比婆流砂洸)
- 闥婆王クウヤ
- 声 - 中田和宏
- 八部衆の一人。水牛の神甲冑を纏う。知性派。インドラに疑問を抱きつつもヴィシュヌのためだと思い従っていた。真実を知りつつレイガと戦い敗死するが後にヴィシュヌによって蘇生し共に戦う。
- サーマ暦9972年紺の月17(9月27日)生まれ。血液型はA型。
- [武器]宝輪
- [属性]水
- [技]闥婆水雷染(だっぱすいらいせん)、闥婆水滸輪(だっぱすいこりん)、無の境地(むのきょうち)、ソーマ封じの術(そーまふうじのじゅつ)
- [真言]ナウマクサンマンダポダナン・ギャナウ・サンラ・サンラ・ソワカ(闥婆水雷染)、ナウマクサンマンダ・ポダナン・ゲンダリ・バン(闥婆水滸輪)
デーヴァ神軍上層部
- 調和神ヴィシュヌ
- 声 - 島本須美
- 天空界を導いていた調和神。神鳥の神甲冑が存在したらしい。見かけは20数歳だが実際は一万数千歳。シュラトとガイを天空界に転生させた。その後、インドラによって石化されるも、シュラトらによって元に戻る。
- 一度だけなら死者を蘇生させる能力があり、リョウマ、レンゲ、ダン、クウヤを蘇生させた。ただし、サラス、マユリ、インドラは蘇生させなかった(理由は明言されていない)。
- 後に、アスラ神軍との戦いによって力を使い果たし、倒れる。
- [技]転移(てんい)
- 雷帝インドラ
- 声 - 鈴置洋孝
- デーヴァ神軍総司令官。十二羅帝の一人で十二羅帝最強と称えられていた。双頭鷲の神甲冑を纏う。人・智・勇持ち合わせ清廉潔白な指導者であり、ヴィシュヌの重臣だったが、シュラトたちの転生を機に謀反を起こす。
- シヴァと同じルドラ一族出身で、彼の側人。かつて狂気に走った主君を目覚めさせようと死亡した際、反魂で復活させられシヴァの操り人形同然となってしまった。 本来は高潔な人格者であり、心・技・体を兼ね備えた誇り高き武人であったが、呪われた体ゆえにシヴァの命令に逆らうことができない。育てあげた神将たちを我が子同然に想いながらも自らの呪われた宿命に苦悩する。
- 一万年前の大戦末期にブラフマーに敗れて捕虜となった。戦後はヴィシュヌの口利きもあってデーヴァ神軍の幹部に収まり、再建に力を尽くす。その結果、かつて敵対した古参の将兵や、そうでない新参の将兵からの信望を獲得する。特に若手将兵たちにはヴィシュヌよりもインドラを慕う者が少なくない。
- 漫画版では性格が異なり、最後まで「アスラ神軍の幹部」としての態度を崩さなかった。
- [技]雷帝時空裂(らいていじくうれつ)、雷帝魔光弾(らいていまこうだん)、結界(けっかい)、石化(せきか)
- [真言]ナンマンサンマンダ・バザラ・ダン・マカインドラヤ・ハーン(雷帝時空裂)
- 幻帝ミトラ
- デーヴァ神軍「十二羅帝」。一万年前の戦いで壊滅的だったデーヴァ神軍を勝利に導いた伝説の軍師。長きに渡り眠りについていたが、マユリの呼びかけに答え目覚める。その後、陰からシュラト達をサポートする。幻術を使用しインドラとも互角に渡り合える実力者だが、打倒インドラへの旅路がシュラト達にとっての必要な試練であると悟っており、自らが前線で戦うことは殆ど無い。小説版のみの登場。
- 大元帥明王アータバッカ
- デーヴァ神軍第二位の上級将軍。近衛重神軍十二万を統率する。小説版のみ登場。
- 見かけは厳めしい老翁で、一万年前の大戦時からヴィシュヌの重臣として仕えてきた。
- 増長天将ヴィルーダカ
- デーヴァ神軍南方軍を統括する上級将軍。小説版のみ登場。
- 天空樹に近づくシュラト一行の迎撃を命じられ、南方軍二十万人を総動員する。大戦後生まれゆえ数を頼みにした戦術をとるが、それを逆手に取られ、突破されてしまう。
- 直に対峙したリョウマの態度とガイの凶悪な物言いから、インドラに疑念を抱く。
幻夢衆
- 弁財天サラス
- 声 - 佐々木優子
- お庭番集団「幻夢衆」の一人。式紙の使い手でシュラト達を何度も救い続けてきた。シュラトに天空界の未来の希望を見出し、アカラナータの攻撃からシュラトを庇い戦死する。設定では鹿の神甲冑を纏うことになっていたが作中での描写はない。
- [技]式神龍巻陣(しきがみたつまきじん)
- 烏瑟沙摩明王マユリ
- 声 - 小杉十郎太
- 「幻夢衆」の頭領。「幻夢衆」を率いシュラト達を陰から支え続ける。TV版ではシュラト達のために天空殿に先行し、警護の神将を全て無力化させるも力尽き戦死した(尚、小説版ではその役割は彼の配下である飛天ガルーダが受け持ったため生存が確認しているが、小説版では異動宮出現時点で終了してるため末路は不明)。設定では孔雀の神甲冑を纏うことになっていたが劇中での描写はない。
その他の親衛隊員
- 北面使タクシャカ
- 声 - 飯田高司
- 第4話に登場。デーヴァ神軍「十六大護・四方使」。カマキリの神甲冑を纏って戦う。ランバーンと共にレンゲに率いられシュラト達を襲うが、ソーマに目覚めたシュラトが放った修羅魔破拳の威力で消滅した。
- 南霊使ランバーン
- 声 - 西村智博
- 第4話に登場。デーヴァ神軍「十六大護・四方使」。蛾の神甲冑を纏って戦う。タクシャカと共にレンゲに率いられシュラト達を襲うが、ソーマに目覚めたシュラトが放った修羅魔破拳の威力で消滅した。
- 傀儡師カリ
- 声 - 青森伸
- 第5話に登場。デーヴァ神軍「十六大護・四獣使」。蜘蛛の神甲冑を纏う。必殺技は相手を絡め取った蜘蛛の糸にソーマを流し込んで焼き殺す、カリ熱死波。インドラがシュラト達の追撃に当たりガイに直属の部下として委ねた神将だが、その実態は残忍な殺戮魔で、天空殿の地下にある秘密の石室では抵抗できない天空人を惨殺していた。
- 同じ姿形の5人による素早い連携攻撃で相手を追い詰める戦法を得意とするが、その名が示す通り本体以外の4人は傀儡。傀儡は首を落とされたり身体を真っ二つにされても即座に元の状態に戻るが、本体がダメージを受けると傀儡にもそのダメージが影響する。
- 小説版では性格がやや異なるのか、それともダンや同僚たちの眼があってのことか、一般人を惨殺して悦に浸ることは無かった。
- [技]傀儡幽網糸(かりゆうもうし)、傀儡熱糸波(かりねっしは)
- 鳩摩羅天ダーラ
- 声 - 古田信幸
- 鳩摩羅天ムーラ
- 声 - 山崎たくみ
- 第6話に登場。ともに鳩摩羅天という二人一組の珍しい神将。ダーラは野獣の様な風体の大男で、ムーラはみずぼらしい矮躯の老人。百足の神甲冑を纏う。神甲冑装着時ダーラが本体でムーラが尾部に付いた状態になる。シュラト達4人を一度に相手にしてもなお圧倒するほどのパワーを誇ったが、シュラトの修羅魔破拳とヒュウガの繰り出す拳(技の名称は不明)の合体技に破れる。
- 羅刹天ニリハリ
- 声 - 梅津秀行
- 第7話に登場。デーヴァ神軍「十二天聖」。天空殿の守備隊長で、姑息な策を巡らせることに長けている。レイガ曰く「人に取り入るしか能の無い奴」。己の保身のためなら手段を選ばない卑劣漢。レイガとは個人的にいがみ合っていた様だが、インドラがニリハリにシュラト達の討伐命令を出したことを知ったレンゲやクウヤ、ダンの反応を見る限り、彼らからも良くは思われていなかったことが窺える。ヴィシュヌ石化がインドラの手によると知りながら、インドラに与していた。
- 様々な策を弄してシュラト達を追い詰めるが、得意技の羅刹迷魔廊で見せた幻影にガイとの友情を利用されたシュラトの怒りを買い、修羅魔破拳によって跡形も無く消滅した。
- 小説版では天空樹に入ってきたシュラト一行の迎撃を命じられる。怪我人を装ってヒュウガとリョウマの歓心を買う一方、偶然見つけたレンゲの姉 サティに「レンゲの仇はシュラトたち」と告げ口する。
- 配下の兵士たちに一般人もろともシュラト達を抹殺するよう命令を出すが、それでレイガの怒りを買い、竜巻で身体をバラバラにされる。
- [技]羅刹迷魔楼(らせつめいまろう)、幻術(げんじゅつ)
- 摩利支天マリーチ
- 声 - 松本保典
- 第6話に登場。デーヴァ神軍「十二天聖」。やや斜に構えた性格で、陽炎の戦士と評される幻術の使い手。ヒュウガの幼馴染であり、レンゲに好意を寄せていた。
- 赤種斑に侵されながらも、ヒュウガ達を助け他界する。
- [技]幻術(げんじゅつ)
- 右天王パジュ
- アスラ偏に登場するヴィシュヌの側近。八霊師の一人。ノベライズ版ではインドラの側近。彼の駒に徹するため、修行により全ての感情を捨てている。比翼の鳥の神甲冑を纏う。
- 左天王パーニ
- アスラ偏に登場するヴィシュヌの側近。八霊師の一人。ノベライズ版ではインドラの側近。パジュとは双子の兄弟。彼同様修行により全ての感情を捨てている。比翼の鳥の神甲冑を纏う。
大戦時のみ登場するデーヴァ神軍
- 水帝ヴリトラ
- デーヴァ神軍「十二羅帝」。隻眼の勇将。一万年前の大戦時におけるデーヴァ神軍の総司令的な人物だったと思われる。小説版のみ登場。
- 霧帝メキラ
- デーヴァ神軍「十二羅帝」。一万年前のデーヴァ神軍の将。小説版に名前のみ登場。
- 先代八部衆
- 小説版で明らかになっているのは以下の8人
- 修羅王・シュナ
- 夜叉王・ラーマ
- 迦楼羅王・カーマ
- 天王・スーラ
- 龍王・アナンタ
- 那羅王・シータ
- 比婆王・ジャフヌ
- 闥婆王・マカラ
- 最も年配のアナンタがまとめ役をしていた。修羅王・夜叉王・龍王については1万年前の大戦時での戦死が劇中回想で確認されている。
一般のデ-ヴァ神族
- 勢至天パールヴァティ
- 天空樹第四楼・蓬莱山の長。見た目は25歳程度の美女だが、実際には一万年以上生きている。ヴィシュヌの女官長で、ラクシュの育ての親。小説版のみ登場。
- ヴィシュヌの石化後は蓬莱山に帰郷し、自宅を診療所にして、ソーマの暴走に苦しむ人たちを救うことに尽力している。
- 高い見識の持ち主で、シュラト一行がヴィシュヌ石化の犯人でないことに気づいている。
- サティ
- 声 - 玉川紗己子
- レンゲの姉。天空樹の中腹にある第7楼・輝山カテ村で静かに堅実な暮しを生きている。
- 仲間達とはぐれ、傷つき行き倒れていたシュラトを助け優しく介抱する。このときはシュラトを単なる一般神将だと思っていたが、彼がレンゲの仇の一人と知り、命を狙う。
- 小説版では天空樹第四楼・蓬莱山にて、パールヴァティの館で働く。「修羅王一行」を裏切り者呼ばわりするが、彼らの顔を知らないため、シュラトを「休暇中の一般神将」と認識し、親切に接する。しかし、ニリハリからレンゲの末路とシュラトの素性を知らされ、命を狙う(レンゲを討ったのはヒュウガなのだが)。
- サティの村の老人
- 声 - 松岡文雄
- レビ
- 声 - 本多知恵子
- クウヤの妹。赤種斑に侵され他界。
- クウヤの弟A
- 声 - 篠原あけみ
- マツリ
- 声 - 折笠愛
- リョウマの幼馴染で許婚。大戦後無事が確認され結婚を果たす。
- ミンチ
- 声 - こおろぎさとみ
- 小ナーガ。ミーのGF。
- アグリ
- 声 - こおろぎさとみ
アスラ神族
- 破壊神シヴァ
- 声 - 若本規夫
- ルドラ一族出身。本来は悲しみの象徴である黒のソーマを導き、古くなった世界を新生のために破壊する役目を持つが、狂気に走り黒のソーマを暴走させ、自らの一族をインドラを使って全滅させた後、大戦を勃発させた。両性具有。アスラ神軍を率いる。神甲冑は三ツ首龍で、普段は玉座になっている。
- 冥帝ビカラ
- 声 - 小杉十郎太
- アスラ神軍「十二羅帝」筆頭。異動宮と一体化する秘儀を持つ。アスラ神軍の軍師でもあるが、勝利のためには味方の犠牲を考慮しない。
- 主君であるシヴァと、先輩に当たるインドラにのみ、敬称で呼びかける。
- [技]幽冥影憑椅(ゆうめいかげひょうい)
- 日帝アンテラ
- 声 - 小野健一
- アスラ神軍「十二羅帝」。サンテラとは双子。鹿のような形状の神甲冑をまとう。鹿の角の部分はブーメラン状の刃物になっており、それを投擲して敵を翻弄して切り裂く。
- [技]陰陽重力星(いんようじゅうりょくせい)
- 月帝サンテラ
- 声 - 佐々木優子
- アスラ神軍「十二羅帝」。アンテラとは双子の妹。神甲冑はアンテラと同じだが、形は左右逆。双子のコンビネーションでリョウマとレイガを苦しめる。
- [技]陰陽重力星(いんようじゅうりょくせい)
- 火帝クビラ
- 声 - 佐々木望
- アスラ神軍「十二羅帝」。素早い身のこなしが特徴の魔神将で、バルダに乗って逃げるシュラトとラクシュを走って追いかけた。ザリガニのような甲殻類の形状の神甲冑をまとう。
- [技]火帝千手蛮(かていせんじゅばん)、火帝魔限炎(かていまげんえん)
- 地帝ハイラ
- 声 - 島香裕
- アスラ神軍「十二羅帝」。登場した十二羅帝の中で一番の巨漢。巨大な爪のついた虎の神甲冑をまとう。この爪はブーメランとしても使え、彼の剛力もあって、レイガの神甲冑を破壊する威力をもつ。また無数の棘がついた礫を無数に飛ばすことも出来る。
- 風帝バサラ
- アスラ神軍「十二羅帝」。小説版に名前のみ登場。
- 不動明王アカラナータ
- 声 - 松本保典
- 元デーヴァ神軍「八大明王」。現アスラ神軍「獣牙三人衆」のリーダー的存在。1万年前の戦いにおいて、無意識に力を渇望していた所をシヴァに付け入られ、トライロー・クンダリーニ以外の八大明王を全滅させ、アスラ神軍に寝返る。ヴィシュヌにより封印されていたが、インドラにより解放された。龍王とは1万年前より深い因縁がある。彼自身の神甲冑はコウモリだが、他の2人の神甲冑を合体し最強の存在になり、シュラト達を壊滅寸前にまで追いつめた。一度見た敵の技をコピーして、相手に逆に放つ能力をもつ。
- 後に声を演じた松本は『いただきますII』内のコーナーでアカラナータの声をサービスで演じた。
- 漫画版では性格が異なり、敵に対しては嗜虐的だが、トライローとクンダリーニの敵討ちに執念を燃やす、仲間思いの人物として描写される。
- [技]明王合身(みょうおうがっしん)、獣牙裂光弾(じゅうがれっこうだん)、去来霊視光(きょらいれいしこう)
- [真言]ナウマク・サンマンダ・バザラ・ダン・カン
- 降三世明王トライロー
- 声 - 土井美加
- 元デーヴァ神軍「八大明王」。現アスラ神軍「獣牙三人衆」。アカラナータに好意を抱いており、彼とともにデーヴァ神軍を裏切った。シュラトの記憶を奪い、人間界に逆転生させてシュラト達の分断を図った。また髪の毛を針状にして飛ばす攻撃も出来る。翼竜の神甲冑をまとう。
- 漫画版では一万年前に戦死したことになっており、アカラナータの回想にのみ登場。
- [技]逆転生(ぎゃくてんせい)、蛇髪雷光弾(じゃはつらいこうだん)、虚空斬剣(こくうぜんけん)
- 軍荼利明王クンダリーニ
- 声 - 大滝進矢
- 元デーヴァ神軍「八大明王」。現アスラ神軍「獣牙三人衆」。元来好戦的な性格で、アカラナータに同調しアスラ神軍側につく。三人衆の中では最初にシュラト達と対峙して、その圧倒的な力を見せつけた。コブラの神甲冑をまとう。
- 漫画版では一万年前に戦死したことになっており、アカラナータの回想にのみ登場。
- [技]軍荼利灼熱破(ぐんだりしゃくねつは)、軍荼利灼熱牙(ぐんだりしゃくねつが)、軍荼利灼熱蛇(ぐんだりしゃくねつじゃ)
その他の神族
- 創造神ブラフマー
- 声 - 小林清志
- 一万年前の戦いで、ヴィシュヌとともにアスラ神軍を封印するも、限界に来ており、最後の力でシヴァにより戦死した修羅王と夜叉王の魂を自らの後継者として人間界に送り、須弥山に残留思念を残して命果てた。
- 調和神スクリミール
- 声 - 速水奨
- 「創世への暗闘」にのみ登場。人間界で自らのソーマを残したためにシュラトたち八部衆が送り込まれてくるが、彼らを次々と異空間内にある自らの神殿の「無明陣」に取り込んでいく。その目的と正体は……。
人間界
- 日高 勇太郎
- 声 - 藤本譲
- シュラトの祖父。
- 日高 桐子
- 声 - 滝沢久美子
- シュラトの母。
- 日高 由美子
- 声 - 林原めぐみ
- シュラトの妹。
- 黒木 美奈
- 声 - 川村万梨阿
- ガイの姉。シュラトが人間界に逆転生させられた回のみの登場だが、「創世への暗闘」ではキーパーソンとなる。
- 中国拳法の師匠
その他
- ナレーション
- 声 - 山寺宏一
用語
- 天空界【てんくうかい】
- 人間界から見て高位の世界。
- 天空樹【てんくうじゅ】
- 天空界の中心に位置する巨大な樹。頂上と六本の枝を「楼(ろう)」と総称し、それぞれの楼に大地があり、大地の上に町村があり、デーヴァ神族が居住している。そして、頂点には調和神の居城「天空殿」がある。
- 早い話が、天空界における首都圏といったところ。
- サーマ暦
- 天空界の時を司る四つの循環期の一つ「調和期」。人間界における年号とは異なる。
- アムリタ
- 天空界の主食。疲労回復・老化防止に絶大な効果を発揮する。
- 光流【ソーマ】
- 天空界の物質を維持し続ける見えないエネルギーの総称(生きとし生けるもの誰しもが持つ「気」のようなものなどでは決してない)。天空人は修練次第では全員が使用可能で、さらにソーマが強いものは神将となることが多い。攻撃以外にも傷の治療や物を受け止めたり、放出し続けることで橋にすることもできる。
- 黒の光流【くろのソーマ】
- シヴァ曰く「誰もが持っている悪の心」。取り付かれたものは悉く性格は残忍で破壊的となる。だが、本来は哀しみ等の負の面から出るものであり、破壊的になるのはその裏返しのためであった。
- 本来はルドラ族が白黒両方のソーマを扱うことができたのだが、シヴァが黒のソーマを暴走させたため、黒のソーマ=悪という図式になってしまう。
- 迷い水【まよいみず】
- 天空界の迷いに反応する一種の災害。劇中二年前、インドラでさえ封じ込めるのがやっとという。生きとし生けるものの迷いに反応するため、永遠になくなる事はない。
- 神将【じんしょう】
- デーヴァ神族における戦士の呼称。
- 神甲冑【シャクティ】
- 神将が身に纏う甲冑。ダイヤモンド以上の硬度があるが、羽のように軽く、無数の装飾品を身に付けても平気。
- 護符【ヴェーダ】
- 神甲冑が掌サイズに縮小した形態。受け継いでいる神将が死してもヴェーダは残るが、転生しても再び手元に戻る。
- バルダ
- 神甲冑の高速移動形態。空中飛行能力を持ち、その際には神将はスケートボードの様に上面に立ち乗りになる。自身の光流を大量に消耗してしまう欠点を持つ。
- 八部衆【はちぶしゅう】
- デーヴァ神軍の突撃部隊。8人編成。大戦時は「八大明王に次ぐ精鋭」として扱われ、八大明王の崩壊後は、大規模会戦における先鋒を請け負う。
- 大戦後は、総司令官インドラ直属の親衛隊の一つとして扱われ、当代の八部衆のうち6人がインドラに師事していた。
- 幻夢衆【げんむしゅう】
- 小説版においては幻帝ミトラの直轄部隊。アニメ版では調和神ヴィシュヌ直属の諜報部隊となっている。およそ千人で構成。
- 八大明王【はちだいみょうおう】
- デーヴァ神軍最強の戦闘部隊。不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王・大輪明王・馬頭明王・無能勝明王・歩擲明王の8人によって構成される。しかし不動明王、降三世明王、軍荼利明王が獣牙三人衆を名乗ってアスラ神軍に寝返り、他の5人は獣牙三人衆によって全員殺害という形で崩壊する。
- 十二天聖【じゅうにてんせい】
- デーヴァ神軍の防衛部隊。12人編成。天空殿の十二方向に1人ずつ配置されている。
- 大戦後は、総司令官インドラ直属の親衛隊の1つとして扱われている。
- 十六大護
- デーヴァ神軍の砲撃部隊。「転法輪」という秘術を用いて、強烈な砲撃を行う。
- 16人編成で、実際に転法輪を使う「八護輪」、護衛を担う「四方使」「四獣使」の3分隊で構成される。
- 大戦後は、総司令官インドラ直属の親衛隊の1つとして扱われている。
- 四天王【してんのう】
- デーヴァ神軍内の将軍。毘沙門天将、広目天将、増長天将、持国天将の4人が存在するが、増長天将ヴィルーダカ以外は登場していない。
- 十二羅帝【じゅうにらてい】
- 天空界屈指の実力を誇る12人の神将によって構成されたかつての天空界最強の部隊。だが大戦勃発を期に構成していたメンバーはデーヴァ神軍とアスラ神軍の両陣営に分裂し部隊は崩壊しまう。名前が判明しているメンバーは、「雷帝インドラ」「冥帝ビカラ」「日帝アンテラ」「月帝サンテラ」「地帝ハイラ」「火帝クビラ」「幻帝ミトラ」「霧帝メキラ」「水帝ヴリトラ」「風帝バサラ」。「木帝?」と「金帝?」は存在は判明しているが名前は不明である。
- 魔神将【まじんしょう】
- アスラ神軍に属する戦士の呼称。その実態はシヴァによる黒のソーマ絶対優位説の誘惑にとらわれた元デーヴァ神属のなれの果て。
- 異動宮【いどうきゅう】
- アスラ神軍の本拠地で、破壊神シヴァの居城。
- 須弥山【しゅみせん】
- ブラフマーの神甲冑がある異空間に封印されていた浮遊大陸の一つ。神甲冑を使用すると光流を急激に消耗してしまうため、大技を撃つと自動解除され、しばらく装着不能となる。
- 獣王曼荼羅陣【じゅうおうまんだらじん】
- 八部衆の合体技である曼荼羅陣のうち、4人で発動する場合の呼称。曼荼羅陣の真言を唱えた後に各神将に対応した獣型のソーマが敵を攻撃する。またシュラトは4人分のソーマを合体させて放つ必殺技を持つ。小説版によれば3人以上で発動可能だが3人では4人より威力が半減し、人数を増やせばその分威力も増大するとされる。アニメ劇中は獣王曼荼羅陣以外の曼荼羅陣が使われることがなかった。小説版では先代の八部衆全員による「天空曼荼羅陣」が登場しているほか、用語解説にて曼荼羅陣は人数によってそれぞれ呼称が異なる旨とそれぞれの呼称が紹介されている。
- 八部衆三連晃【はちぶしゅうさんれんこう】
- クウヤの宝輪を中心にダン・レンゲ・クウヤの3人がソーマを集中して放ち、敵にぶちかます技。他の八部衆に使えるかは不明。
スタッフ
- 原案 - 美原轟
- 製作 - 九里一平
- 企画 - 田畑美智子(テレビ東京)・稲垣光繁⇒湯浅昭博(創通エージェンシー)・成嶋弘毅(竜の子プロ)
- シリーズ構成 - 小山高生、関島眞頼
- 文芸担当 - あかほりさとる
- 文芸設定協力 - ぶらざあのっぽ
- 設定担当 - 村上憲治
- 音響担当制作 - 正木直幸
- キャラクター原案 - 奥田万つ里
- OPアニメーション - 戸部敦夫
- シャクティデザイン - アンモナイト、小川浩、大倉宏俊、小野隆嗣
- メカニックアレンジャー - 松尾慎
- シャクティデザイン協力 - 福地仁
- 美術監督 - 新井寅雄
- 色彩設定 - 遊佐久美子
- 撮影監督 - 福田岳志
- 音楽 - 渡辺博也
- プロデューサー - 江津兵太(〜第26話)⇒清水陸夫(第27話〜)(テレビ東京)、小水流正勝(創通エージェンシー)、植田もとき(竜の子プロ)
- チーフディレクター - 西久保瑞穂
- 製作 - テレビ東京、創通エージェンシー、タツノコプロ
主題歌
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
- 挿入歌
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1989年 4月6日 |
オン・シュラ・ソワカ! | 小山高生 | 西久保瑞穂 | 加戸誉夫 | 工藤柾輝 |
第2話 | 4月13日 | 大いなる陰謀! | 松本佳久 | 川筋豊 | ||
第3話 | 4月20日 | 龍王リョウマの挑戦! | 関島眞頼 | 中田裕児 | 松本勝次 | |
第4話 | 4月27日 | 爆発!?めざめよ光流(ソーマ)! | 遠藤明範 | 西久保瑞穂 日下直義 |
広田正志 | |
第5話 | 5月4日 | 羽よ!真実を伝えよ!! | 渡辺誓子 | 森一浩 | 中尾正樹 | |
第6話 | 5月11日 | 愛と哀しみの戦い! | 井上敏樹 | 松本佳久 | 浜崎賢一 | |
第7話 | 5月18日 | 月光窟のワナを破れ! | 関島眞頼 | 森一浩 | 日下直義 | 結城司 |
第8話 | 5月25日 | 急げ!天空樹への道 | 小山高生 | 中田裕児 | 加戸誉夫 | 松本勝次 |
第9話 | 6月1日 | 決戦!聖なる光をともせ | 渡辺誓子 | 大庭寿太郎 | 高橋信治 | 西田寛治 |
第10話 | 6月8日 | ガイ猛攻!果てしない死闘 | うえだひでひと | 日下直義 | 広田正志 | |
第11話 | 6月15日 | 悲劇の愛戦士レンゲ | 関島眞頼 | 森一浩 | 安東信悦 | |
第12話 | 6月29日 | 熱闘!涙の中に友を見た | 遠藤明範 | 松本佳久 | 中村喜則 | 浜崎賢一 |
第13話 | 7月6日 | 逆転!獣王マンダラ陣 | 山口直樹 | 岡田聡 | 松本勝次 | |
第14話 | 7月13日 | 愛と憎しみの果てに | 関島眞頼 | 中田裕児 | 日下直義 | 結城司 |
第15話 | 7月20日 | 恐るべき獣牙三人衆 | 渡辺誓子 | 松本佳久 | 野中みゆき | |
第16話 | 7月20日 | 絶叫!戻れラクシュ | 古川順康 | 村山靖 | はばらのぶよし | |
第17話 | 8月3日 | 妖女!赤い花の恐怖 | 岸間信明 | 森一浩 | 日下直義 | 広田正志 |
第18話 | 8月10日 | 失われた時を求めて | 小山高生 | 山口直樹 | 久保田直美 | |
第19話 | 8月17日 | 涙の決意!さらば地上界 | 岸間信明 | うえだひでひと | 岡田聡 | 松本勝次 |
第20話 | 8月24日 | うばわれた必殺技 | 遠藤明範 | 中田裕児 | 日下直義 | 結城司 |
第21話 | 8月31日 | 恐怖!合体シャクティ | 渡辺誓子 | 立石けいすけ | 野中みゆき | |
第22話 | 9月14日 | リョウマ最後の一撃! | 森一浩 | 日下直義 | 広田正志 | |
第23話 | 9月21日 | 嵐をよぶ天空殿 | 岸間信明 | 中田裕児 | ますなりこうじ | 沼沼エイヂ |
第24話 | 9月28日 | さらば雷帝インドラ | 関島眞頼 | うえだひでひと | 村山靖 | 高見明男 |
第25話 | 10月5日 | 悲しき宿命!シュラト対ガイ | 小山高生 | 山口直樹 | 日下直義 | 広田正志 |
第26話 | 10月19日 | 新たなる敵アスラ神軍! | 遠藤明範 | うえだひでひと | 岡田聡 | 松本勝次 堀澤聡志 |
第27話 | 10月26日 | さがせ!最強のシャクティ | 渡辺誓子 | 安東信悦 | 日下直義 | 結城司 |
第28話 | 11月2日 | 暗黒の宿命!ガイふたたび | 関島眞頼 | 松本佳久 | 野中みゆき | |
第29話 | 11月9日 | レイガ決死の反撃!! | 岸間信明 | 阿田蔓一 | ますなりこうじ | 菅沼栄治 |
第30話 | 11月16日 | 選ばれし者の孤独 | 遠藤明範 | 中田裕児 | 安東信悦 | |
第31話 | 11月23日 | 燃やせ!友情の光流(ソーマ) | 渡辺誓子 | 矢口勝 | 高見明男 | |
第32話 | 11月30日 | 出現!ブラフマーのシャクティ | 関島眞頼 岸間信明 |
安東信悦 うえだひでひと |
宇田忠順 美原轟 |
安東信悦 |
第33話 | 12月7日 | 倒せ!雷帝インドラ(総集編) | 美原轟(構成) | |||
第34話 | 12月14日 | 正か邪か!?創造神ブラフマーの選択 | 小山高生 岸間信明 |
うえだひでひと 松本佳久 |
松本佳久 | 西矢倉町夫 |
第35話 | 12月21日 | 最終決戦!憎しみの拳を引け | 関島眞頼 | 中田裕児 | 森一浩 | 加美中十三 |
第36話 | 12月28日 | 未来!深い闇を越えて | 西久保瑞穂 | 黄瀬和哉 | ||
第37話 | 1990年 1月4日 |
緊急集合 最後の戦い | 岸間信明 | 中田裕児 | 津田義三 | 須田正己 |
第38話 | 1月11日 | 天空界をおそう影 迷い水を撃て | 渡辺誓子 | 松本佳久 | 渡辺康治 | 鈴木満 |
第39話 | 1月18日 | 永遠なれ修羅王 | 関島眞頼 | 山口直樹 | ますなりこうじ | 菊池みちたか |
第40話 | 1月25日 | 激闘!獣牙三人衆(総集編) | 美原轟(構成) |
放送ネット局
OVA
- 天空戦記シュラト 天空界メモリアルズ
- 激突!八部衆(1989年12月15日発売)
- 天空界・普通じゃない人々(1989年12月15日発売)
- ひき裂かれし刎頸の友(1990年2月23日発売)
- 天空人・愛のかたち(1990年2月23日発売)
- きらめく悲運の星ふたつ(1990年4月24日発売)
- 天空FIGHT!-アスラ神軍怪人大集合-(1990年4月24日発売)
- 天空戦記シュラト 創世への暗闘
- 幻夢蕭条(1991年9月16日発売)
- 懐想逝水(1991年10月16日発売)
- 聖者遙遇(1991年11月21日発売)
- 天魔蠢動(1991年12月21日発売)
- 尊鬼綴絹(1992年1月21日発売)
- 永劫回帰(1992年3月16日発売)
- 主題歌
- オープニングテーマ「Keep Your Pure Love」
- 作詞 - 水谷啓二 / 作曲 - 樫原伸彦 / 編曲 - 渡辺博也 / 歌 - 清水咲斗子
- エンディングテーマ「ガラスの少年」
- 作詞 - 水谷啓二 / 作曲 - 樫原伸彦 / 編曲 - 渡辺博也 / 歌 - 清水咲斗子
- 挿入歌
- 「風を見る」
- 作詞 - 中嶋慶子 / 作曲 - 本多省二 / 編曲 - 岸本友彦 / 歌 - 林原めぐみ
- 「TOKYO MURASAKI」
- 作詞 - 中嶋慶子 / 作曲 - 本多省二 / 編曲 - 岸本友彦 / 歌 - 林原めぐみ
カセットテープ
- 天空戦記シュラト1「心に架けた友情の橋」
- 天空戦記シュラト2「天空界劇場」
- 天空戦記シュラト3「八部衆外伝」
ドラマCD
- 天空戦記シュラト Soul Lovers Only
- 天空戦記シュラト異聞 上海小夜曲
- 天空戦記シュラト 八部衆 THE WORLD
- 「上海小夜曲」は本編の後日談的なアナザーストーリーであるのに対し、「Soul Lovers Only」と「八部衆 THE WORLD」は本編の設定や声優ネタを盛り込んだギャグストーリーとなっている。シュラトと精神が入れ替わったガイに対して「少ないセリフでおいしいところを持っていく」と言ってみたり、レンゲが水をかぶると日高由美子やミーに変身してしまう話を作ったりと、かなりの遊び心が入ったものだった。(レンゲと日高由美子とミーの担当声優は林原めぐみ一人であることを逆手にとった演出だった)
関連
小説
- あかほりさとる(著) 奥田万つ里(カバーイラスト) / 沢田翔(挿絵)※エニックス文庫版
- エニックス文庫(エニックス(現:スクウェア・エニックス))
- 小説 天空戦記シュラト(1) 修夜転生(1989年12月発売
- 小説 天空戦記シュラト(2) 魔破隘路(1990年3月発売)
- 小説 天空戦記シュラト(3) 戦鬼邂逅(1990年5月発売)
- 小説 天空戦記シュラト(4) 不抜大我(1990年8月発売)
- 小説 天空戦記シュラト(5) 苦界彷徨(1990年12月発売)
- 小説 天空戦記シュラト(6) 刹魔哀史(1991年3月発売)
- 笑説 天空戦記シュラト 熱風怒涛(1991年6月発売)
- 角川スニーカー文庫(角川書店) - 上記のエニックス版の再販。
- 天空戦記シュラト(1) 修夜転生(1995年9月発売
- 天空戦記シュラト(2) 魔破隘路(1995年9月発売)
- 天空戦記シュラト(3) 戦鬼邂逅(1995年10月発売)
- 天空戦記シュラト(4) 不抜大我(1995年12月発売)
- 天空戦記シュラト(5) 苦界彷徨(1996年1月発売)
- 天空戦記シュラト(6) 刹魔哀史(1996年7月発売)
- エニックス文庫(エニックス(現:スクウェア・エニックス))
- 関島真頼(著)
- 天空戦記シュラト 創世への暗闘〈上〉(1991年11月発売/出版社:エニックス)
- 天空戦記シュラト 創世への暗闘〈下〉(1992年3月発売/出版社:エニックス)
漫画
- 河本ひろし(作画) 美原轟(原案)
- 天空戦記シュラト 第一巻(1990年1月発売/出版社:少年画報社)
- 天空戦記シュラト 第二巻(1990年8月発売/出版社:少年画報社)
「月刊少年コミック」に連載された漫画版。ストーリーは基本的に、「シュラトとガイが天空界に転生し、中盤でインドラを倒し、最終的にはシヴァを倒す」と言うテレビアニメ版と同様の流れだが、「アニメ版に登場した人物が登場しない、ないしはモブキャラ扱いされる」「漫画版オリジナルの登場人物として、ラクシュに瓜二つなシュラト・ガイの友人や、アスラ神軍の精鋭部隊『三邪鬼神』が登場する」「シュラト、インドラ、アカラナータ、ラクシュの性格がアニメ版と異なる。特にアカラナータは、『仲間思い』として描写される」などの相違点がある。
参考文献
関連項目
- 『爆れつハンター』
- シュラトのメインスタッフでもある、あかほりさとるによる小説。あかほり本人が「(爆れつの)根底にあるのはシュラト」と記しており、設定やキャラクターにも共通点がある。
- 『聖伝-RG VEDA-』
脚注
注釈
出典
外部リンク
テンプレート:前後番組- ↑ 『この人に話を聞きたい』p.204
- ↑ 『この人に話を聞きたい』p.205。
- ↑ 「シュラト打ち切り説の出どころと真偽」『アニメディア』1989年9月号、学習研究社、p.126。
- ↑ 『アニメ・ヴォイス大事典 下』. 飛天出版, 1999年、p.51。
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