ディアモール大阪
テンプレート:商業施設 ディアモール大阪(でぃあもーるおおさか、DIAMOR Osaka)は、大阪府大阪市北区梅田一丁目にある地下街である。
概説
阪神電鉄梅田駅とJR東西線北新地駅に挟まれた場所にあり、住居表示は大阪府大阪市北区梅田一丁目大阪駅前ダイヤモンド地下街1号~5号。梅田の地下街の中では比較的新しく、1995年にオープンした。運営は大阪ダイヤモンド地下街株式会社。阪神電気鉄道株式会社が100%を出資している。
昭和50年代に、大阪市と阪神電鉄が、梅田に日本一の地下街を建設しようと計画。しかし、ライバルの阪急電鉄の進言で、建設省(現国土交通省)が消防法上問題ありとしてストップした。結局、コンペにより大丸・阪神百貨店・阪神電鉄の三社による共同運営で、平成7年10月に開業した。当時は、3社が主導権を争い、運営管理会社には出資比率に応じた人数の社員が出向したが、そのポストも出身会社別に固定されていたため組織としてのまとまりは無く、阪神百貨店から派遣された社長が大丸から派遣された専務の顔色を伺う一方、阪神電鉄出身の社員を冷遇するなどして険悪な雰囲気に包まれていた。そして、阪神電鉄出身社員が頻繁に交代する中で、合弁解消の気運が醸成されていった。現在は、大丸・阪神百貨店が株主から撤退し、ハービス大阪を開発した阪神電鉄による洗練されたプロバティマネジメントが実現している。
大丸と阪神百貨店が主導権を握っていた時代には、テナント管理システム(POSシステム)及び会計システムを百貨店業界を一手に仕切る富士通にたよっていた。しかし、富士通のシステムでは、管理サーバ及びクレジットカードサーバを大阪ダイヤモンド地下街株式会社の事務所内に設置する必要があり、事務所サーバがダウンすると全館でクレジットカードが使用できなくなるというトラブルが頻発していた。平成19年に阪神電鉄が100%の運営を実現した時に、テナント管理システム(POSシステム)はいち早くオムロンのINFOX端末に移行して、ピタパをはじめとする電子マネーが使用可能となり、テナントの売上増加に貢献した。また、会計システムも阪急阪神HDの統一会計システムに移行して安定した管理運営ができるようになった。
阪神電鉄100%の子会社となった最初の2年間は、同社不動産部門の重鎮が社長に就任し、徹底的な改革と社員の育成に注力した。そして2010年5月には、元ダイエー・十字屋出身で阪神電鉄に招聘された流通業界の専門家が社長の後継者となり、テナントの信望を集めている。阪神電鉄プロパーの社員は大家業の意識が強いと言われるが、嘗ては純血主義で中途入社を受け入れなかった阪神電鉄が社外の人材を柔軟に受け入れるようになったことも、ディアモール大阪にとっては大きな幸いとなった。今後は、2011年問題と言われるJR大阪駅等の大規模開発に対し、どのようにしてアイデンティティを打ち出せるかが課題となる。
フロア構成
カジュアルストリート、マーケットストリート、バラエティストリート、ファッショナブルストリートの4つに分かれている。
アクティ大阪(大丸梅田店)の地下を介してJR大阪駅とつながっているとともに、梅田の他の地下街であるホワイティうめだや大阪駅前ビル、新阪急ビル、大阪マルビル、阪神電鉄梅田駅、JR東西線北新地駅と繋がっている。また、大阪駅、阪神・阪急・地下鉄梅田駅と北新地駅との最短ルートでもある。
このような立地の良さもあり、2006年度のテナント売上高は130億1300万円であった。
なお、当初は楽器の形をした壁があり、音階のボタンを押すと音が鳴るものがあったが、後に撤去された。