備後庄原駅
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備後庄原駅(びんごしょうばらえき)は、広島県庄原市中本町二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)芸備線の駅である。
概要
庄原市の代表駅で、かつては急行「たいしゃく」、「ちどり」(いずれも廃止)などの優等列車が停車した。現在は普通列車のみで本数も少ない。[1]ここから広島市に向かう場合、運賃は鉄道に比べて190円(広島バスセンターまで/広島駅までは230円)高いが、当駅より徒歩2分の庄原バスセンターより発着する高速バスを利用する方が所要時間が短く、また市内中心部の広島バスセンターに乗り入れるため便利であり、三次市へ向かう際も運賃は110円高いが、備北交通三城線の方が毎時1 - 2本と、芸備線よりも多く運転されている。
「備後」が付いているのは、同音異字の荘原駅(山陰本線)が1920年に開業していたからである。
駅構造
単式・島式の複合型2面3線のホームを持ち、行き違いや折り返しが可能な地上駅。三次鉄道部管理の簡易委託駅である。自動券売機はなく、乗車券等は窓口のPOS端末による販売のみである。駅舎は単式の1番のりば側にあり、島式の2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。構内には複数の側線がある。かつては、男女共用の汲み取り式便所があったが、託児所の設置と同時に男女別の水洗便所に改築された。又、身障者用トイレが新たに設置されてバリアフリー化が進んだ。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color芸備線 | 下り | 三次・広島方面 | |
2 | テンプレート:Color芸備線 | 下り | 三次・広島方面 | 当駅折り返しのみ |
上り | 備後落合方面 | 一部の列車 | ||
3 | テンプレート:Color芸備線 | 上り | 備後落合方面 |
下り本線は1番のりば、上り本線は3番のりば。2番のりばは上下共用の待避線(中線)であり、三次方面からの折り返し列車などが使用する。
駅周辺
駅前の坂を上れば庄原市中心部に辿り着く。
- 庄原市役所
- 庄原郵便局
- 庄原バスセンター(徒歩2 - 3分)
- 上野公園
- 広島県立庄原格致高等学校
- 広島県立庄原実業高等学校
- 庄原赤十字病院[1]
- 庄原グランドホテル[2]
利用状況
1日平均の乗車人員は以下の通りである。
- 215人(1999年度)
- 210人(2000年度)
- 210人(2001年度)
- 188人(2002年度)
- 155人(2003年度)
- 148人(2004年度)
- 149人(2005年度)
- 146人(2006年度)
- 153人(2007年度)
- 150人(2008年度)
- 141人(2009年度)
- 128人(2010年度)
歴史
- 1923年(大正12年)12月8日 - 芸備鉄道が塩町駅(現・神杉駅)から延伸した際の終着駅として開業。
- 1933年(昭和8年)6月1日 - 芸備鉄道買収により同線は庄原線として国有化。国有鉄道の駅となる。
- 1934年(昭和9年)3月15日 - 庄原線が当駅から備後西城駅まで路線延伸。途中駅となる。
- 1936年(昭和11年)10月10日 - 庄原線が三神線に編入され、当駅もその所属となる。
- 1937年(昭和12年)7月1日 - 三神線が芸備線の一部となり、当駅もその所属となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2002年(平成14年)3月23日 - 簡易委託駅になる。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color芸備線
関連項目
脚注
- ↑ 2012年3月17日改定時点で、三次方面:8本・備後落合方面:6本。このうちの1本ずつは観光シーズンと沿線高校のテスト日程にあわせて運行される臨時列車である。また、三次方面の1本は休日運休となる。