尾車部屋
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尾車部屋(おぐるまべや)は、日本相撲協会所属で二所ノ関一門の相撲部屋。
歴史
1985年(昭和60年)11月場所限りで引退して佐渡ヶ嶽部屋の部屋付き親方となっていた年寄・8代尾車(元大関・琴風)が、1987年3月23日付で5人の内弟子を連れて佐渡ヶ嶽部屋から分家独立して尾車部屋を創設した。
以降、小結・豪風などこれまでに9人の関取を輩出している。師匠の現役時の四股名から取った「風」という字が付けられた力士が多い。2005年(平成17年)4月には閉鎖された押尾川部屋から17代押尾川(元大関・大麒麟)・11代不知火(元関脇・青葉城)および所属力士6人と床山1人を受け入れた。
2009年1月30日には所属力士である十両・若麒麟が大麻所持の容疑で逮捕された。2011年4月には大相撲八百長問題に関連して十両・星風が解雇処分を受けた。
2014年1月21日には11代中村(元関脇・琴錦)が佐渡ヶ嶽部屋から移籍して部屋付き親方となった。
所在地
師匠
- 8代:尾車浩一(おぐるま こういち、大関・琴風豪規、三重)
力士
現役の関取経験力士
幕内
- 前頭
十両
所属年寄
- 中村英行(なかむら ひでゆき、関脇・琴錦功宗、群馬)※佐渡ヶ嶽部屋より移籍
旧・尾車部屋
- 1877年(明治10年)6月場所限りで引退した玉垣部屋所属の元幕内・勝山が年寄・尾車を襲名して尾車部屋を創設した。明治から大正初期にかけては横綱・大砲や大関・荒岩などを輩出する大きな部屋だったものの、大正時代に部屋の後継者を巡る争いが起き、関脇・三杉磯たちの一派が離れた後は部屋は衰退した。その後も幕内・白岩を擁して部屋は続いたものの、1940年(昭和15年)5月限りで部屋は閉鎖された。