ムーンライト高知
ムーンライト高知(ムーンライトこうち)とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)・四国旅客鉄道(JR四国)が京都駅 - 高知駅間を東海道本線・山陽本線・宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線・土讃線経由で運行していた臨時快速列車である。
概要
JR化後の1989年8月1日に運転を開始して以来、主に夏期や年末年始の多客時に設定され、一時は毎週末に運行されていたが、使用車両の寿命などから2005年以降では最繁忙期(ゴールデンウィーク、お盆など)とその前後数日に運転日が限定されていた。2008年度冬季を最後に運転が取りやめとなり[1][2]、使用機関車が2009年末に、客車も2010年4月末までに廃車となった。
廃止当時の運行概況
京都駅 - 岡山駅間は「ムーンライト山陽」と、京都駅 - 多度津駅(運転停車)間は「ムーンライト松山」と併結して運行されていた。これは、臨時列車とはいえ夜間に運行されることから、輻輳する貨物列車などの運行に支障を及ぼさないためであった。
停車駅
京都駅 - 新大阪駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - 明石駅 - 加古川駅 - 姫路駅 - 岡山駅 - 阿波池田駅 - 土佐山田駅 - 後免駅 - 高知駅
- このほか、下りは有年駅で20分ほど運転停車して貨物列車を待避、「ムーンライト松山」との増解結のため多度津駅に運転停車していた。
使用車両・編成
牽引する機関車は、京都駅 - 多度津駅間がJR西日本の下関車両管理室に所属し関西地区に常駐していたEF65形電気機関車が、多度津駅 - 高知駅間がJR四国の高知運転所に所属するDE10形ディーゼル機関車が使用されていた。
客車は、グリーン車が団体用車両として改修した12系客車(高知運転所所属)を、普通車は14系客車(宮原総合運転所所属)を使用した。
グリーン車は座席車(喫煙車)とカーペット車(禁煙車)があり、全車指定席で、一部女性専用席になっていた。普通車は座席車のみで全車指定席で禁煙車。近年では簡易リクライニングシートの車両を使用しており、過去には14系客車の「リゾート&シュプール」車や岡山電車区所属の12系客車も使用されたことがある。
2009年1月現在の編成は上り下りとも京都より3両が松山編成で高知・松山より3両が高知編成であった。
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運用には12・14系客車を使用
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12系客車グリーン車外観。経年劣化で塗装がはげてきている。
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グリーン車・座席車の様子
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グリーン車・カーペット車内の様子。
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普通車の座席は簡易リクライニングシート
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側面サボ
沿革
- 1989年(平成元年)
- 1995年(平成7年)4月:このときより「ムーンライト松山」との併結運転を開始。
- 2009年(平成21年)1月:運転を終了。同年3月のダイヤ改正で、高知駅の駅掲示時刻表(「運転日注意」の断り付きで常時発着時間が記載されていた)からも、発着時間が完全に抹消された。
出典
関連項目
外部リンク
- ↑ JR西日本が発表した2009年春の臨時列車運転予定からはその名が消えている(テンプレート:Cite press release)。
- ↑ テンプレート:Cite news