大町駅 (佐賀県)
大町駅(おおまちえき)は、佐賀県杵島郡大町町大字福母にある、九州旅客鉄道(JR九州)佐世保線の駅である。国鉄時代末期は一部の特急「みどり」が停車していたが、現在は普通列車のみ停車する。
歴史
- 1919年(大正8年)12月11日 - 大町信号所開設。
- 1922年(大正11年)4月1日 - 大町信号場に改称。
- 1928年(昭和3年)9月1日 - 駅に昇格。大町駅開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道(JR九州)の駅となる。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎とホームは跨線橋で連絡している。2008年3月に新駅舎が完成したが、元駅舎より小さいものとなった。
JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅で、マルスは無いがPOS端末が設置されている。乗車券の駅名の頭には(佐世)の文字が入り、(佐世)大町と表記される。これは、JR西日本可部線の大町駅 (広島県)と区別するためである。
利用状況
2011年度の1日平均乗車人員は288人である[1]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 353 |
2001年 | 336 |
2002年 | 345 |
2003年 | 334 |
2004年 | 342 |
2005年 | 302 |
2006年 | 303 |
2007年 | 304 |
2008年 | 293 |
2009年 | 314 |
2010年 | 319 |
2011年 | 288 |
駅周辺
- 駅前東寄りに9600形蒸気機関車29611号が静態保存されている。
その他
大町駅は1988年4月1日から1989年4月30日まで、長崎本線の肥前白石駅と共に最長片道切符の起点駅となっていた。
それまでの最長片道切符のルートは筑肥線の姪浜駅を起点とし、宗谷本線・天北線の音威子府駅を終点とする片道ルートであった。このルートは音威子府駅 - 南稚内駅間で宗谷本線、天北線を経由した環状ルートを形成し、また片道切符の発売条件は同じ駅を2度通らないことであるため、逆方向は認められなかった。
ところが1988年3月31日に松浦線が松浦鉄道に転換されたことで、九州と本州の境界である門司駅を起点とした場合の九州内の最長ルートは、最後が肥前山口駅 - 諫早駅間で佐世保線・大村線、長崎本線を経由する環状ルートとなり、肥前山口駅を終点とする経路となった。このルートを最長片道切符に組み込むためには、音威子府駅または肥前山口駅から1駅間をルートから外し、起点:筬島駅または上音威子府駅、終点:肥前山口駅、もしくは起点:大町駅または肥前白石駅、終点:音威子府駅とする必要があった。
ここで、肥前山口駅 - 大町駅、肥前白石駅間の距離は同じ5.1kmで、音威子府駅からの1駅間はいずれも5.1kmより長かったため、大町駅と肥前白石駅は双方とも起点駅として成立することになった。最長片道切符の起終点駅が複数存在するのは異例のケースであった。
1989年5月1日に天北線が廃止されたことに伴い、最長片道切符は起点:様似駅、終点:肥前山口駅の片道ルートとなったため、「二重起点」は消滅した。
隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:佐世保線- ↑ 佐賀県統計年鑑