サタ☆スマシリーズ
『サタ☆スマ』は、1998年10月31日から2002年3月23日にかけてフジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組。
テレビ欄の表記上は「サタ・スマ」。サタデースマップの略からきている。
番組タイトルは、1998年10月 - 1999年3月までは『サタスマ』であった。しかし、「『サタスマ』だと画数的に悪い」という理由で、一画(☆)を付け足し、1999年4月から『サタ☆スマ』としてリニューアルした。
目次
概要
- 放送時間は毎週土曜日19:00 - 19:57(2001年3月までは19:00 - 19:53)で、出演はSMAPの中居正広と香取慎吾。
- 番組テーマソングは始まった当初から山下達郎の曲で曲は後述する。ちなみに山下達郎の曲は2001年11月17日に一度変更された。
- 1999年3月までの「サタスマ」(☆がない)では、『中居正広のボク生きII』と『少年頭脳カトリ』の2部構成のコンプレックス番組だった。
- 1999年4月17日の☆つきへリニューアル後は、「人生応援番組」として出会いをモットーとした(オープニングでは必ず初回から最終回まで、「サタ☆スマは、人生を応援します」(声は主題歌担当の山下達郎)というナレーションが流れ、番組宣伝の最後の部分でも流れていた)。
- セットは、テーブルと椅子のみの移動式のシンプルなもので、毎週、VTR編集された自分の各コーナーを見ていく形式で進行した。2001年10月20日から最終回までは、その移動式セットがリニューアルし、こたつとなった。
- また、番組終了後に番組内の中居・香取の秘エピソードを扱うコーナー、「ハミ☆スマ」があった。
- エンディングでは次回予告と山下のテーマ曲の後に、慎吾のものまねする人をあててはがきを送ると、抽選でサタ☆スマオリジナルストラップが毎週50名にプレゼントされた。このコーナーではたいていワイプで毎回答えの人が出て分かるようになっていた。
- 逆転企画として、中居正広と香取慎吾のコーナーを総取り替えするスペシャルが2回あった。
- 香取慎吾による「慎吾ママ」は人気コーナーとなったが、企画の性格上から朝早い収録で、本人の過密スケジュールと相まって、中居と香取は辛かったという。放送中に香取は「慎吾ママは楽しかった。でも、怒られ侍は辛かった…」と振り返っていた。このコーナーで使われた「おっはー」は、2000年に流行語大賞にも選ばれ、CDやグッズも発売された。
- また、『27時間テレビ』内で「よる☆スマ」として放送されたこともある(2000年)。
- オープニングは中居のテンションが低すぎるほどの声で「えー今週もサタ☆スマの時間がやってまいいりました」の言葉で始まっていた。
- 初回視聴率は11.1%で、あまり良い数字とはいえなかったが、「慎吾ママ」・「怒られ侍」・「赤ちゃんあずかります」「グチ電鉄(→人生相談鉄道)」などといった人気コーナーが定着し、番組認知率が上がるとともに高視聴率番組に。2000年には土7枠ながら20%越すことも。しかしその2000年の慎吾ママブームが去った後、2001年に入ると10%台前半の視聴率が続き一時期の勢いは無くなっていた。また、中居・香取それぞれが2001年4月期10月期とレギュラー番組が増え(中居2本、香取1本)、ロケのスケジュールを取りづらくなってきており番組の方向転換を余儀なくされることとなった結果、結局2002年3月23日をもって番組は終了。『デリバリー・スマップ デリ!スマ』へ発展的終了となった。この際、番組を制作していたリーライダーすが製作から撤退した。
- 番組終了時に、公式本発売並びに握手会が行われた。
- 番組終了から7年後の2009年5月18日には『SMAP×SMAP特別編』にて『サタ☆スマ』が特別に復活、放送された(詳細は後述)。
出演者
など
サタスマ
1998年10月31日 - 1999年3月に放送。水10!のような、番組の中に番組が2つ存在するという複合型バラエティー番組だった。各コーナーは、当該項目を参照。
- 19:00 - 19:30頃 「中居正広のボク生きII」
- 19:30頃 - 19:50頃 「少年頭脳カトリ」
- 19:50頃 - 19:53 「エンディング・中居と香取の掛け合い」
放送順は逆になることにもあったが、基本的に「ボク生き」が約30分、「カトリ」が約20分の放送時間だった。1999年4月「サタ☆スマ」のスタートにより、この枠での放送は終了するが、「ボク生き」は「サタ☆スマ」のスペシャル番組として、「カトリ」は「少年頭脳カトリ1999」として深夜枠で放送され、継続されることとなる。
サタ☆スマ
中居のレギュラーコーナー
- 中居パパの赤ちゃん預かります
- 応募してきた夫婦の子供をその夫婦の結婚記念日に中居が託児し、夫婦にはその間二人きりで外出させるという企画。最後には中居がその日について育児日記に短くつける。その日記は最後に夫婦にプレゼントされる。逆転企画時に香取もやったことのある企画である。1回だけ菅野美穂も出演したことあった。1度だけ、中居は途中リタイヤをしたことがある(2001年10月27日放送)。
- 中居代行社
- 事情で仕事ができなくなった人の仕事を代わりにやるという企画。大半の回では、従業員に叱責されている。
- 中居正広の派遣社員
- 中居代行社と内容はあまりかわらず。
- がんばれベアーズ
- 中居代行社で少年バスケットボールチームの監督をしたが、発展して独立コーナーとなった。
- 中居正広のグチ電鉄
- 正式名称は「すっきりさわやか!中居正広のグチ電鉄」。貸し切られた都電の車内で、車掌の中居が相談者のグチを聞くという企画。たまに、助手として女優の菅野美穂も登場。相談者への文句を言ってはいけないルールだったが、とんでもなく意味のわからないようなグチや、いんちきなグチ、自分の自慢だけ、さらには中居に会うだけが目的の人も登場。このため相談終了後に相談者へのグチや嫌みを、特別のかばんの中にだけは言えた。2001年9月8日の放送から中居の「改名」発言で突然、「中居正広の人生相談鉄道」となった。
- わすれもの番長
- 番長の格好をした中居が、応募した視聴者(=小学生)の小学校へ行き、その小学生からリクエストされた忘れ物を、代わって自宅に取りに行くいうもの。なかった場合は、中居が持っている番長特製シールがついている鉛筆などを貸していた。
- 中居の出張教習所
- 視聴者から寄せられたの疑問を、中居が教えるという企画。逆転企画時に香取慎吾もやった企画でもある。
- おつかいマーくん
- 事情で食事すら取れないという貧乏学生などからの相談を受け、幼稚園児の服装になった中居が共に近所の家庭(主に団地)から食事を分けてもらい、学生にその食事をあげるというもの(中居の行う企画の最後のコーナー。「いただきマーくん」という言葉でも知られる)。
慎吾のレギュラーコーナー
- 慎吾ママのこっそり朝御飯
- 番組の代表企画。女装した香取が慎吾ママとなり(番組の設定上は別人ということになっている)、多忙なお母さんを応援すべく、応募してきた視聴者の母親に代わって、早朝から朝食作りや家族の送り出しなどを引き受ける。また、「いつも忙しいお母さんに朝寝坊をさせてあげる」という狙いであったため、依頼者の母親には実施することを事前に教えず、朝まだき寝室に忍び込み、母親の目覚まし時計のアラーム機能を切ってから行っていた。また、慎吾ママはマヨネーズを見つけると「マヨチュチュ」と言いチューブを吸い、その際「※よい子はマネしないでね♥」とテロップが出るのがお約束となっていた。2007年のFNSの日(FNS27時間テレビ みんな“なまか”だっ!ウッキー!ハッピー!西遊記!)では慎吾が総合司会を務め、約7年ぶりに復活した(サタ☆スマ放送末期の2002年にも登場したことがあるので正確には5年ぶりとなる)。さらに、5年後慎吾がレギュラー番組を持つ『おじゃマップ』でも登場している。
- 収納美人&リフォーム男爵
- 菅野美穂も登場したコーナーであり、香取は男爵の格好で、菅野は収納美人の格好で登場。視聴者からの依頼で、散らかってしまったその視聴者の部屋をかたづけるだけではなく、収納・リフォームし、部屋をみごとに変えてあげるという企画。
- 怒られ侍
- 視聴者から送られた「後ろめたいことをしてしまったが、怖くてとても謝れない」という相談に対し、侍の格好をした香取が、相談・応募してきた相談者のところまで行き、一緒に謝罪するというもの。また、このコーナーは香取がこの『サタ☆スマ』の自分の担当するコーナーの中で一番苦手だった企画でもある。香取は登場する際ラジカセでBGMを流すが、一度ラジカセを壊されたことがある。慎吾ママ同様、2007年のFNSの日では約7年ぶりに復活した(こちらもサタ☆スマ放送末期の2002年にも登場したことがあるので正確には5年ぶりとなる)。なお、逆転企画時には中居もやっていた。中居は逆転企画をやった2回ともこの「怒られ侍」担当で、超過酷な難関だった。そしてこのコーナーには一度キックボクサーの藤原敏男が怒り人として出演したこともある。
- リメイクマスター慎吾ルチェ
- 香取が慎吾ルチェというキャラに扮し、洋服から子供部屋まで何でもリメイクするコーナー。相棒はフレンチブルドッグの「カトリぃぬ」(慎吾の行う企画の最後?のコーナー)。
- 見届け忍者ハットリくん
- 香取が忍術(?)を駆使して、子供のお使いをサポート。25歳で忍者、伊賀の里出身。心得は姿を見せずに守る事らしい。だがその割には凡ミスが目立った。
- 千太郎企画
- 日本人とガンビア人のハーフである千太郎(見た目はまるっきり黒人だが、英語が話せない)の「演歌歌手になりたい」という夢をサポートする企画。しかし千太郎の彼女が妊娠し、諦めることに。実は千太郎は「西麻布ヒルズ」というコンビ芸人で、今でもステージで「昔は『サタスマ』に出ていた」と述べることがある。大塚愛「SMILY」のバックダンサーを務めたこともある。
- メッセンジャー慎吾
- 香取が視聴者に「仕事の楽しさ」を伝えるための企画。応募してきた視聴者の仕事をした。中居の「中居正広の派遣社員」に似たようなもの。ほとんどが短期間のまとめ撮りだったらしく、収録から2年経ってようやくオンエアということもあった。
- 早稲田大学新入生を広末涼子に会わせる企画
- 1999年4月に早稲田大学に入学した、地方から上京してきた新入生を、同じく早稲田に入学が決まった広末涼子に会わせる企画。
- 香取は大学に赴いたりしたが、広末は入学初日から数ヶ月も登校しなかったので会えることもなく、さらには当時主演していたフジテレビドラマ『リップスティック』の撮影が行われている撮影所の楽屋まで香取が潜入するも、それでも会うことはできなかった。しかし後日、広末側から香取と新入生宛にメッセージが送られた。これによってこの企画は終了した。
スペシャル番組
毎年改編期(春、夏、秋、年末年始)には、☆なし『サタスマ』時代のコーナーを引き継いで、「サタ☆スマスペシャル中居正広のボク生き!境界線特大号」と題したスペシャルが放送された。好評につき、中居が司会だった「FNS1億2700万人の27時間テレビ夢列島」の中でも放送された。しかし、このスペシャルは『サタ☆スマ』の終了と共に消滅した。番組本編のスペシャルとしては1999年11月12日の『金曜エンタテイメント・今夜だけフライデースマップ!サタ☆スマが金曜日にやってきた』(フラ☆スマ)[1]と番組最終回・2002年3月23日の『サタ☆スマ中居&香取大家族スペシャル!!』の2回しか放送されなかった。
慎吾ママの曲
慎吾ママ(香取慎吾)は「おっは〜」のフレーズとともに人気キャラクターとなり、CDが発売された。
- 慎吾ママのおはロック
- プロモーションビデオにはSMAPのメンバーをはじめ、笑福亭鶴瓶、菅野美穂、久本雅美、おすぎとピーコ、乙武洋匡、萩本欽一、ジェームス・ブラウンなど、各界の著名人が数多く出演した。
- 慎吾ママの学園天国 -校門篇-
- フィンガー5『学園天国』のカバー曲。
復活!サタ☆スマ2009
- 『SMAP×SMAP』の草彅剛謹慎期間中による特別編にて特別に『サタ☆スマ』が復活し、司会もレギュラー時と同じく中居・香取コンビが担当した。
- 2009年5月18日の22:00 - 22:54に、その復活特番が放送された。当日行われたコーナーは『中居パパの赤ちゃん預かりますスペシャル』と『慎吾ママのこっそり朝御飯スペシャル』の2本。
- また『中居パパSP』にはノッチ(デンジャラス)夫妻の長女が登場し、『慎吾ママSP』には佐々木健介・北斗晶夫妻の自宅で朝食を作った[2]。
- 今回の復活版では、『スマスマ』の特別編および同番組内で放送されたことから、最後に表示される制作には、関西テレビも表示され、『スマスマ』と同じ「関西テレビ(上段)・フジテレビ(下段)」形式であった。
スタッフ
- 構成:鈴木おさむ、海老克哉、渡辺真也、堀田延、たむらようこ、天野慎也
- TD(テクニカルディレクター):稲田晃宏
- タイトル:岩崎光明
- AP(アシスタントプロデューサー):安達敦子、石川智徹、柳澤幸恵
- ディレクター:馬越崇史、戸渡和孝、石井浩二、清水泰貴、澤田親宏、今井洋介、宇津浩二、渡辺大祐、小林浩司、佐藤伸一、佐々木繁雄
- 制作プロデューサー:白根淳子
- 総合演出:李闘士男
- プロデューサー:荒井昭博、原田冬彦(以前は編成担当)
- 技術協力:イムプレス、FLT、TDKコア
- 制作協力:ジャニーズ事務所 / ウイルスプロダクション、リーライダーす
- ナレーション:慎吾のVTR担当、坂上みき・中居のVTR担当、奥田民義(逆転企画時は逆)
テーマソング
- 「アトムの子」(1999年4月17日 - 2001年11月10日、2009年5月18日)
- 「LOVE GOES ON(その瞳は女神 (Goddess)」(2001年11月17日 - 2002年3月23日)