チッタゴン
テンプレート:世界の市 チッタゴン(テンプレート:Lang-bn、テンプレート:Lang-en)はバングラデシュ第二の都市であり最大の海港である。ミャンマー国境に近い、バングラデシュ南東部に位置する。人口は約350万人(2004年)で、増加傾向にある。
バングラデシュ国内最大の港であり、数千年に亘って交易地として繁栄してきた。現在はバングラデシュの輸出入の主な経路であり、毎年多額の収入を貿易によって得るとともに、国内外からの投資を得ている。港湾施設の開発も進められており、インド洋の潮流に合わせた開発がなされている。
地勢
ベンガル湾に望むテンプレート:仮リンクの河口近くに位置する港町である。チッタゴン丘陵地帯に近く、郊外はジャングルとなる。高温湿潤な気候で、年間を通して気温は20度以下にならない。降水量は雨季である夏にもっとも多くなる。
住民構成
歴史上のチッタゴンの住民は多民族からなり、アラブ人、アフガン人、ムガール人が数百年に亘り上陸し、また定住してきた。現在もフィリンギ (Firingi) と呼ばれるポルトガル人の子孫がチッタゴンにおり、カトリックの信仰を守ってかつてのポルトガルの居留地であるパテルガッタに住んでいる。
産業
チッタゴンはバングラデシュの商工業の中心地でもあり、国内最大級の企業の本社所在地でもある。チッタゴン北部の郊外にはこうした企業の工場がおかれている。また、シタンクンドにおいて森林関係の遺伝子科学の環境学者を受け入れるエコパークが整備されている。
チッタゴンは、世界最大の自然の浜辺であり一大観光地であるコックスバザールに最も近いバングラデシュの主要都市でもある。また数度に亘り、バングラデシュで最も清潔な街の評価を得ており、テレビ局エクシェイ・テレビ (ETV) によって知られる。バングラデシュ政府は、チッタゴンを観光業の拠点としても開発するよう、都市の美しさと周囲の自然環境を武器に、投資の誘致に努めている。
この様な環境や、政策がある一方で、船舶解体による環境汚染の問題も発生している。(当該記事参照)
文化・教育
チッタゴンはまた、1966年に開設されたテンプレート:仮リンクをはじめ、バングラデシュ最大級の大学所在地でもある。ほかチッタゴン・カレッジ、チッタゴン・コレギエート・スクール、セント・プラシッド・スクール、シルパカラ・アカデミー、フォズデラート士官学校などの高等教育機関がある。
チッタゴンはバングラデシュにおけるイスラーム文化の中心地でもある。市内にはモスクやミナレットが多数見られる。イスラーム文化が流入した1200年以上前からチッタゴンはベンガルにおけるイスラーム哲学・芸術・建築の中心として周囲に影響を与えてきた。イスラームと学術の中心であるという側面をもつチッタゴンには、内外から注目を集める建造物が残されている。これにはムガル帝国時代のアンデルメカ・ジャメ・マスジド、カラフルで複数のドームを持つチャンダン・マスジド、17世紀のムガル様式の影響を受けたシャーヒ・ジャメ・マスジド、現代的なジュマート=ウル=ファラー・マスジドなどがある。