津具村
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津具村(つぐむら)は、愛知県北東部に位置していた村。北設楽郡に属する。2005年(平成17年)10月1日に北設楽郡設楽町と合併、設楽町の一部となった。合併後、旧村域には「津具」という大字が設定されている。
地理
周囲は標高1,000m級の山々に囲まれており、盆地の形状を持つ高原となっている。村域の約9割が森林となっており、自然豊かな村である。
隣接する市町村
歴史
江戸時代、上津具村(現村域北東部)は天領、下津具村(現村域南西部)は挙母藩領(いずれも一部寺社領)であった。また、16世紀までは設楽郡ではなく賀茂郡(加茂郡)に属していた。
- 1889年(明治22年)、上津具村と下津具村が合併して津具村が成立するが、翌年に分村する。
- 1903年(明治36年)、上津具村・下津具村組合村を設立するが、1922年(大正11年)にまた分村する。
- 1956年(昭和31年)9月30日、上津具村と下津具村が合併して津具村が成立。大字は設定せず。
- 2005年(平成17年)10月1日、設楽町と合併し、設楽町になる。
交通
道路
路線バス
- 豊橋鉄道バス:新城病院前 - 本長篠駅前 - 田口(設楽町) - 下津具
教育
- 津具村立津具小学校
- 津具村立津具中学校
- 愛知県立田口高等学校津具分校(1965年廃止)
電気
津具村に電気の供給が開始されたのは、上津具村・下津具村が合併して津具村が発足するよりも前の、大正時代のことである。北に隣接する根羽村の根羽水力電気という電力会社が、県境を越えた上津具村・下津具村にも1922年(大正11年)10月より供給を開始した。同社は鉄道電気証券と改称した後、伊那地方の中核電力会社伊那電気鉄道に事業を譲渡する[1]。戦時下の配電統制により伊那電気鉄道は1942年(昭和17年)に中部配電へと統合、この地域は同社の供給区域へと編入された[2]。戦後の電気事業再編で1951年(昭和26年)に中部電力が発足すると同社の供給区域に組み入れられ[3]、現在に至っている。
出身有名人
- 佐々木味津三 作家、「旗本退屈男」、「右門捕物帳」