槇みちる
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槇 みちる(まき みちる、1947年3月7日 - )は、元アイドル、現在はCMなどのスタジオ・ワークを中心に活動する歌手。本名:分家真理子(ぶんけ まりこ)、旧姓:岩村。大阪府出身。60年代を代表するアイドルのひとりだった。
目次
来歴・人物
- 1962年に大阪のジャズ喫茶に出演。翌年の1963年に上京し、1965年に渡辺プロダクションに注目されスカウトされた。同年1月、日劇で行われた「クレージー・キャッツ、ザ・ピーナッツ・ショー」でデビューした。
- TVオーディション番組での入賞を経て、1965年、洋楽に日本語の訳詞をつけた(当時、このスタイルが流行していた)、ペギー・マーチのヒット曲のカヴァー『可愛いマリア』でレコードデビューを飾る。翌1966年には、『若いってすばらしい』(作詞:安井かずみ、作・編曲:宮川泰)が大ヒットを記録。1969年、第1回合歓ポピュラーフェスティバルに出場し、後にスタンダード・ナンバーとなる『片想い』を披露する。1970年に引退。
- 引退後はスタジオ・ミュージシャンに転向し、CMなどを中心に幅広い活躍をする。唄ったCMソングは3000曲以上。東京ディズニーランドなどのテーマパーク内で流れる曲も唄っている。また、伊集加代子率いるシンガーズ・スリーの一員として活動していた時期もあり、岩崎宏美『ロマンス』、『霧のめぐり逢い』、西城秀樹『ラストシーン』、山口百恵『しなやかに歌って』、沢田研二『サムライ』、桜田淳子『リップスティック』、甲斐バンド『安奈』、ピンク・レディー『モンスター』など、数多くの楽曲のバックコーラスにも参加している。
- 同じく歌手として活動するぶんけかなは実娘。
- 2006年、自身初のアルバムとなるフランク・シナトラへのトリビュート・アルバム『マキズ・バック・イン・タウン!』を「まきみちる」名義でリリースし、これを切掛けに、それまでもマイペースで行ってきたライブ活動をより活発化させている。
- 2010年7月20日、「NHK歌謡コンサート」(NHK総合)に生出演。
- 2012年8月、「第10回ミッツ・マングローブの歌声デート」(スカパー歌謡ポップスチャンネル)に出演。また、ミッツは槇の「若いってすばらしい」のカバーでCDデビューを果たしている。
ディスコグラフィー
シングル
- 可愛いマリア/若草の恋 (1965年3月、ビクター、SPV-41)
- 青空に両手を/花咲く丘に涙して (1965年9月、ビクター、SPV-49)
- トマト・ジュース乾杯/ラ・ヴィ・サン・トワ (1965年10月、ビクター、SPV-53)
- 若いってすばらしい/消えた涙 (1966年4月、ビクター、SV-377)
- 恋ってすてきよ/二人のハート (1967年5月、ビクター、SV-554)
- シュガータウンは恋の街/狂ったハート (1967年7月、ビクター、SPV-79)
- 恋はす早く/ブルー・エンジェル (1968年7月、東芝、TP-2014)
- いじわるね/愛のすべて(1969年1月、東芝、TP-2099)
- 鈴の音がきこえる/片想い (1969年11月1日、東芝、TP-2219)
アルバム
- マキズ・バック・イン・タウン!(2006年、「まきみちる」名義)
- 演奏:エリック宮城オールスター・ビッグバンド
CM
- ビオレ
- Yahoo!BB
- ヨコハマタイヤ
- はちみつレモン(サントリーフーズ)
- ケンタッキーフライドチキン
- スコッティ
- デコデコクール
- AGF
- コカ・コーラ
- 三栄(麻雀用具)
- アスタリューション(コーセー)
- レディーボーデン
- ムーニー
など多数
店内BGM
テーマパーク
その他
主な出演作品
テレビドラマ
映画
- わんぱくパック まなつのよるのゆめ(1977年)
舞台
- 日劇クレージー・キャッツ、ザ・ピーナッツ・ショー
- ミュージカル「青春の歯車」主演
出典
- 『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』(2013年・洋泉社)