インディアナポリス
インディアナポリス(テンプレート:Lang-en)は、アメリカ合衆国インディアナ州中央部マリオン郡にある都市。同州最大の都市かつ州都であり、同郡の郡庁所在地でもある。外資系を含めた自動車工業の成長によって、五大湖周辺の都市にしては人口増加を続けている珍しいケースの都市である。
目次
歴史
インディアナポリスは、Indiana General Assemblyの活動によって1821年に州都として設立された。ワシントンD.C.を模した都市開発が特徴的である。19世紀頃から全米における地位を高める。その後停滞するが天然ガスの発見により工業が発展、一時は都市化の波に乗り遅れたが、再開発に成功。大規模ショッピングセンターやコンベンションホールの建設、そして教育、文化への熱心さもあいまって、目覚ましい発展を遂げている。今日では郊外に点在する自動車工業が市況を牽引し、他に電機、機械関連工業も発達している。
地理
アメリカ合衆国統計局によると、この都市(他の自治体の一部を含まずマリオン郡の一部である)は総面積953.5km²(368.2mi²)である。このうち936.2km²(361.5mi²)が陸地で17.3km²(6.7mi²)が水地域である。総面積の1.81%が水地域となっている。4つの除かれたコミュニティーを含まない、統合した総面積はおよそ966.3km²(373.1mi²)である。
気候
ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfa)に属する。 テンプレート:Weather box
人口動勢
2000年現在の国勢調査GR2で、この都市は人口791,926人、320,107世帯および192,704家族が暮らしている。人口密度は835.1/km²(2,163.0/mi²)である。376.4/km²(975.0/mi²)の平均的な密度に352,429軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は白人69.09%、アフリカン・アメリカン25.50%、先住民0.25%、アジア1.43%、太平洋諸島系0.04%、その他の人種2.04%および混血1.64%である。人口の3.92%はヒスパニックまたはラテン系である。
この都市内の住民は25.7%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が10.2%、25歳以上44歳以下が32.9%、45歳以上64歳以下が20.3%および65歳以上が11.0%にわたっている。中央値年齢は34歳である。女性100人ごとに対して男性は93.7人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は90.2人である。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は40,051米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は48,755米ドルである。男性は36,302米ドルに対して女性は27,738米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入(per capita income)は21,640米ドルである。人口の11.9%および家族の9.1%は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の16.2%および65歳以上の8.1%は貧困線以下の生活を送っている。
文化
インディアナポリスは豊かな文化的遺産を誇りにしている。いくつかの先導は芸術および文化を目的に、市の魅力を高める為に近年にインディアナポリス市役所によって作られた。文化地区としてIndiana Avenue、Broad Ripple Village、The Canal & White River State Park、Fountain Square、Massachusetts AvenueおよびThe Wholesale Districtの地域を指定した。
マサチューセッツ・アベニュー
Monument Circleのいくつかのブロックの北東に位置する、マサチューセッツ・アベニューはダウンタウンの4つの原形対角通りとして1821年に計画された。これは取り囲んでいる住宅地域に主にサービスする商業地域の始まりであった。この通りは路面電車路線の発達に加えてビジネスが発展するサービスを重視した事で人気を博した。いくつかの路面電車および都市間路線の間に定められた、この通りは1870年から1930年の間で成長を続けた。現在、この通りの再開発はレストラン、劇場および店舗を独自に所有した上で開発する事に焦点を当てている。
運河およびホワイト川州立公園
インディアナポリス市内に位置している長く現存しない中心的運河は一新され、都市レクリエーション地域で再開した。この新しい姿はヴェネツィア風の水路として作られた。徐々に、文化的呼び物は1990年代に水路沿いに作られるようになった。現在、水路の北部端は州の中心的なテクノポリスとなっていて、生物科学先導の目を出す本拠地となっている。拡張しているホワイト川州立公園の中心部へこの水路の拡張が1996年に完成する事となった。この拡張はナショナル道路 の一部として1916年に作られた、古いワシントン・ストリート橋の掛け替えを含む2,000万米ドル社会基盤改良工事プロジェクトの一部であった。
博物館
- インディアナポリス子供博物館(Children's Museum of Indianapolis)
- Colonel Eli Lilly Civil War Museum
- コナープレーリー(Conner Prairie)
- アイテルジョーグ美術館(Eiteljorg Museum of American Indians & Western Art)
- インディアナ州立博物館(Indiana State Museum)
- インディアナポリス・モーター・スピードウェイ・ホール・オブ・フェイム博物館(Indianapolis Motor Speedway Hall of Fame Museum)
- インディアナポリス美術館(Indianapolis Museum of Art)
- NCAAホール・オブ・チャンピオンズ(NCAA Hall of Champions)
スポーツ
インディアナポリスはインターナショナルリーグのマイナーリーグチーム「インディアナポリス・インディアンズ」(ピッツバーグ・パイレーツ傘下)、NBAの「インディアナ・ペイサーズ」、WNBAの「インディアナ・フィーバー」とNFLの「インディアナポリス・コルツ」の本拠地である。加えて、全米大学体育協会(NCAA)の本部がある。このため、「世界のアマチュア・スポーツの首都」と呼ばれる。1987年にはパンアメリカン競技大会、2002年にはFIBAバスケットボール世界選手権が開催された。
また、全米一大きな市営公園の一つである「イーグルクリーク公園」(Eagle Creek Park)を含む、大きな市営公園システムを持っている。
インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
スピードウェイにあるインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、1周2.5マイル(約4km)のオーバルコース上で、毎年戦没者追悼日の週末に開かれる自動車レース「インディ500」の開催地である。
また、NASCARのブリックヤード400、ロードバイク世界選手権(MotoGP)のインディアナポリスグランプリも開催され、2000年から2007年までF1アメリカGPの開催地にもなっていた。
ローカルメディア
インディアナポリス・スターは、インディアナポリスで最も幅広く読まれている日刊新聞である。Gannettが所有者である。その他の人気のある出版物は、Nuvo Newsweekly、Indianapolis Monthly、IndyScribeおよびIndy Men's Magazineが含まれる。Gannettはインディアナ州北部および郊外向けローカルとコミュニティ関連ニュースを扱うThe Topicsという週刊新聞も発行している。
インディアナポリスは以下の主要なローカル・テレビジョン放送局によってサービスされている。 テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-2
- WTTV - Ch.4、CW系列
- WRTV - Ch.6、ABC系列
- WISH - Ch.8、CBS系列
- WTHR - Ch.13、NBC系列
- WIIH - Ch.17、ユニビジョン系列
- WFYI - Ch.20、PBS会員局
- WNDY - Ch.23、マイネットワークTV系列
- WCLJ - Ch.42、TBN系列
- WXIN - Ch.59、FOX系列
- WIPX - Ch.63、PAX系列
- WDNI - Ch.65、インディの音楽チャンネル
社会基盤
教育
インディアナポリスはバトラー大学、インディアナポリス大学、マリオン大学とインディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校の本拠地である。
交通
空港
- インディアナポリス国際空港がインディアナポリスおよびマリオン郡をサービスしている。
高速道路
- インディアナポリス地域をサービスしている6つの主要な高速道路はI-70、I-74、I-65、I-69、I-465環状道路およびI-865接続道路である。
鉄道
姉妹都市
- テンプレート:Flagicon - ケルン(ドイツ連邦共和国)
- テンプレート:Flagicon - 杭州市(中華人民共和国)
- テンプレート:Flagicon - モンツァ(イタリア共和国)
- テンプレート:Flagicon - ハイデラバード(インド共和国)
- テンプレート:Flagicon - ピラン(スロベニア共和国)
- テンプレート:Flagicon - 台北市(台湾)
- テンプレート:Flagicon - カンピーナス(ブラジル連邦共和国)
- テンプレート:Flagicon - エルドレット(ケニア共和国)
出身者
- ダン・クエール - 第44代アメリカ合衆国副大統領
- ベイビーフェイス - R&B歌手
- デイヴィッド・レターマン - コメディアン
- カート・ヴォネガット - 小説家
- フィリップ・アンダーソン - 物理学者
- バーナード・ヴォネガット - 気象学者
- マイケル・グレイヴス - 建築家
- J・J・ジョンソン - トロンボーン奏者
- ウェス・モンゴメリー - ジャズ・ギタリスト
- フレディ・ハバード - ジャズトランペット奏者
- ブレンダン・フレイザー - 俳優
- ケン・フォリー - 俳優
- マイク・エップス - 俳優
- ゲイラン・ロス - 女優
- ジェイク・オブライエン - 総合格闘家
- クリス・ライトル - 総合格闘家
- クリス・ドールマン - アメリカンフットボール選手
- ジョン・デリンジャー - ギャング
- 川村ティナ - ファッションモデル、女優、タレント
- ジェイ・エイブラハム - 経営コンサルタント
脚注
外部リンク
- 公式
- 観光
- その他