トップス広島
テンプレート:基礎情報 特定非営利活動法人 トップス広島(トップスひろしま)は、広島県において異なるスポーツ団体が連携し地域密着に取り組むため結成された組織の通称。正式名称は、特定非営利活動法人広島トップスポーツクラブネットワーク。
目次
概要
参加団体は8競技9団体。参加団体の各ユニフォームの袖に「トップス広島ロゴ」が入っている[注 1]。
広島県を本拠地とするチームが、「すべての広島の人々が、すべての広島のスポーツを応援する」(オール広島・オールスポーツ)のスローガンのもと、「Jリーグ百年構想」の掲げる地域密着型総合スポーツクラブ作りの実現へ向けた相互交流を実施し、スポーツを見る・する・支える全ての人たちの共感を与えようという趣旨の元に結成された。将来的にはさらに他の競技団体にも参加を呼びかける方針である。
具体的な活動内容は下記参照。財源は、参加チームの分担金や1口5万円で賛助金、主催するスポーツ指導・普及事業の参加料[1]、支援自販機など。
他地域に先駆けて地域密着を具体化した一例ではあるが、一般人への認知度は2009年現在で県内でも低く、活動費の確保などまだまだ問題が残っている。一方で、この活動により他競技選手間で横の繋がりができたのも事実である[1]。
参加
チーム
- 現在
チーム | 競技・性別 | リーグ | 母体企業(セミプロ・アマ) | 加入年 |
---|---|---|---|---|
サンフレッチェ広島 | 20pxサッカー男子 | Jリーグ | - | 2000年 |
JTサンダーズ | 20pxバレーボール男子 | Vリーグ | 日本たばこ産業 | |
ワクナガレオリック | 20pxハンドボール男子 | JHL | 湧永製薬 | |
広島メイプルレッズ | 20pxハンドボール女子 | JHL | (元イズミ、2002年クラブチーム化) | |
広島ガスバドミントン部 | 20pxバドミントン女子 | 日本リーグ | 広島ガス | 2001年 |
NTT西日本広島ソフトテニスクラブ | 20pxソフトテニス男女 | 日本リーグ | NTT西日本広島[注 2] | 2004年 |
中国電力陸上競技部 | 20px陸上競技男子 | - | 中国電力 | 2005年 |
コカ・コーラウエストレッドスパークス | 20pxホッケー女子 | 日本リーグ | コカ・コーラウエスト | 2007年 |
広島東洋カープ | 20px野球男子 | セ・リーグ | - | 2009年 |
- 過去
- 広島銀行ブルーフレイムズ(バスケットボール・女子) - 2000年から2003年まで在籍(廃部による脱会)
条件
- トップス広島の趣旨に賛同し加盟意思を示すこと
- 広島県内に拠点を置いていること
- 全国規模のリーグ戦(またはそれに準ずるクラス)に参加していること
- 所属する会社・競技連盟などの了解を得ていること
沿革
1993年にサッカーJリーグは社会現象になるほど華々しく開幕したが、1995年以降Jリーグバブルが弾け観客動員に減少傾向が見られるようになった。これに危機感を抱き、更なる企業スポーツからの脱却と地域社会への貢献を目指し、1996年にJリーグ百年構想を発表[4]。時を同じくして、サッカー以外のスポーツにもバブル崩壊の影響から企業スポーツの撤退・廃部・休部が続出していた。
その状況に危機感を持ち1999年12月、サッカー(Jリーグ)・ハンドボール(JHL)・バスケットボール(JBL)・バレーボール(JVL)の4競技における国内リーグ代表者らが異競技チーム連携に向けて集まり、現状打開のテストケースとして広島[注 3]に提案した[2][5]。
2000年4月、任意団体として正式に結成。当初は、Jリーグのサンフレッチェ広島、VプレミアリーグのJTサンダーズ、日本ハンドボールリーグ男子の湧永製薬男子ハンドボール部および女子のイズミ女子ハンドボール部、W1リーグの広島銀行ブルーフレイムズ、の4競技5団体で結成した。翌2001年、バドミントン日本リーグの広島ガスバドミントン部が加入した。
創設の理念とは相反して、2002年にはイズミおよび広銀が廃部の危機にさらされる。結果広銀は廃部となり初の脱退となってしまう。しかし、イズミは広島メイプルレッズとしてクラブチーム化し存続することとなった。
2003年、活動を拡大に伴い今後の維持と発展を目指し、totoの収益配分や行政の援助などを受けやすくするため、NPO法人申請を行い、2004年2月9日に認証された[6][7]。
同年にはソフトテニス日本リーグのNTT西日本広島ソフトテニスクラブ、翌2005年陸上競技の中国電力陸上競技部、2007年にはホッケー日本リーグのコカ・コーラウエストレッドスパークスと加盟した。
2007年当時はスポーツ教室の開催以上の展開は見られず、一般への知名度が低いままであった[8]。状況を打開するべく、2008年度から各チームの実務担当者が定期的に集合し広報会議を開いたり、月刊広報紙を新刊している[1]。
2009年にはこれまでプロ野球組織・選手による現役高校生・大学生への指導に制限のある日本学生野球憲章との兼ね合いから参加を見合わせていた日本プロ野球・広島東洋カープが加入[注 4]。また同年には10周年を迎え、猫田記念体育館にて祝賀会を行った[1]。
2010年12月、新たな財源確保として、コカ・コーラウエストが展開する売上の一部を活動費にあてる支援型自動販売機設置を採用する。その「トップス広島支援自販機」1号機を広島信用金庫本社前に設置した[11]。
2011年3月に発生した東日本大震災を受けて、酒井大祐や高萩洋次郎など所属9チームの東北出身の選手を含めた72選手で、災害復興支援の街頭募金活動を行った[12][13]。
活動
目的
公式には下記のとおり
- スポーツ情報の収集・発信に関すること
- スポーツの普及に関すること
- スポーツの競技力向上に関すること
- スポーツ環境の向上に関すること
- 県民・市民及びクラブの相互の交流に関すること
- その他目的達成のために必要なこと
活動例
広報活動
- シンボルマークを参加団体ユニフォームへの供出 - 右袖または左袖に広島県の木・県花である紅葉をモチーフとした「トップス広島ロゴ」[注 1]
- 公式戦に応援横断幕の掲出
- トップスひろしま応援デー - 公式戦に別競技団体選手が応援する
- 月刊広報紙の発行
- 各団体実務担当者による広報会議
スポーツ指導普及事業
- トップス広島スポーツクラブ
- トップス広島バレーボール学校
- 主催:トップス広島・広島県バレーボール協会、技術協力:JTサンダーズ
- 公式ホームページ
- トップス広島沼田フットボール学校
- 主催:トップス広島・Jリーグ、指導協力:サンフレッチェ広島
- 公式ホームページ
地域活性化事業・各種イベントへの参加
- 広島スポーツフェスタ
- スポーツレクリエーションフェスティバル
- ふれあいマラソン
- ジュニア育成事業
- Doスポーツ事業
- ひろしまフラワーフェスティバル
- 総合パレードに参加
- 選手とふれ合えるトップス広島ひろば
理事会
協賛会員
脚注
- 脚注
- ↑ 1.0 1.1 ただし日本野球機構及びセントラルリーグの規定で、ホーム用のヘルメットとユニフォームの左袖・右袖のいずれかにしか掲示できない事に加え既に右袖・ヘルメット共マツダの広告としているため、広島東洋カープは掲示を見合わせている。
- ↑ 広島支社のスポーツサークル。ここに所属する日本代表選手のみ「個別認定選手」としてNTT西日本本体からサポートされている[3]。
- ↑ それぞれの協会内関係者に広島出身者がいたため、かつそれぞれの国内リーグのトップチームが広島にそろっていたため提案しやすかった[2]。
- ↑ 野球憲章の他にも、当時スポーツ普及事業に消極的な姿勢をとっていたことから[1]、当初カープは参加には消極的であった。一方トップス側は設立当初からカープの加入を熱望していた[2] が具体的に参加オファーを出していない状況だった[9]。そこで加藤喜作の甥である加藤義明・広島県体育協会会長が仲介した形でカープ加入となった[10]。ちなみにカープとサンフレッチェの2チームは2007年からP3 HIROSHIMAという共同プロジェクトを発足させている。
- 出典
参考資料
- 百年構想 トップス広島 - 2000年8月31日付Jリーグニュース
関連項目
外部リンク
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」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 テンプレート:Cite news
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