那覇バス

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox テンプレート:Infobox 那覇バス株式会社(なはバス)は、沖縄県那覇市泉崎に本社を置き、路線バス観光バス、特定バス事業を営む会社。福岡県北九州市に本拠を置く全国ネットの大手タクシー会社である第一交通産業の100%子会社で、琉球バス交通沖縄バス東陽バスと並ぶ沖縄本島の民間乗合バス会社4社のうちの1社である。

ここでは、那覇バス株式会社の前身である那覇交通株式会社(なはこうつう)についても記載する。

概要

社名の通り那覇市にて市内線の運行を中心に行っている。那覇市内線16路線のうち、同社が13路線の運行を行っており、ほぼ独占状態である。

保有車両台数は2007年3月現在、乗合車が134台(特定含む)、貸切車が115台(定期観光、空港リムジン含む)の計249台。沖縄本島のバス会社4社では、3番目に保有台数が多い会社である。なお、貸切車の比率が高いのは沖縄の乗合バス会社によく見られる傾向である。車両はいすゞ日野を中心に使用している。また、少数ではあるが、日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)三菱ふそうヒュンダイもある。

前身は1951年に誕生した那覇交通株式会社で、那覇交通時代は車体の色から「銀バス」という通称で親しまれていた(通称については後述)。1980年以降の運賃値上げ、サービス低下などにより利用者が激減し、2003年には民事再生法の適用を申請、倒産した。その後、2004年第一交通産業に全営業権を譲渡することで合意、2004年7月18日より那覇バス株式会社として営業を開始した。

なお、1990年ごろには琉球バス交通の前身の琉球バスとの合併計画があった。そのころの準備として、両社の観光バスのデザインやカラーをほぼ同じにしたりした(現在でも琉球バス交通に合併準備塗装観光バス車両が存在)が、県や関係機関から猛反対され、合併はなされなかった。那覇交通と琉球バスとの統合は白紙となったが、2006年9月より民事再生手続下にあった琉球バスが、琉球バス交通として第一交通グループに入ったことにより、現在2社のカラーが再び統一されようとしている。

沖縄県内で初めてノンステップ路線バス(小型)を導入した会社である(他には沖縄市、読谷村などの地方自治体が保有している)。また、沖縄で初めてのバスロケーションシステムを導入した会社である(このシステムは後に琉球バス交通、2013年から沖縄バス・東陽バスを加えた4社共通のシステム「バスなび沖縄」へ拡充した)。

沿革

那覇交通誕生、首里バスの統合

1951年5月8日に那覇交通株式会社として誕生。戦後の沖縄で、本島6番目のバス会社として設立した。 当初は、那覇糸満を結ぶ路線など4路線にて運行を開始したが、後に路線の開設等を行っていき、1974年ごろには17路線を運行するようになった(この時点で沖縄本島のバス会社は同社を含め5社にまで減っていた)。 那覇市内線の拡大を図る一方、同じく那覇市内でバス事業を行っていた首里バスとの激しい競争が行われ、効率的なバス運行を行うため沖縄総合事務局の指導のもと同社が首里バスを吸収統合することになり、1974年8月1日に統合が行われた。

最盛期

首里バスとの統合により誕生した同社はその後、長く那覇市内線を独占。1970年代においては市内線約15路線、市外線約10路線の運行を行い、路線バス車両数も300台を超え、同社の最盛期となった。 1978年7月30日に行われた道路交通方式変更(730)では、保有車両の5分の4を新車にて導入、この車両は濃銀色に青帯の車体だったため、銀バスと呼ばれていた。なお、新車導入に伴い、本土でもまだ珍しかった冷房車が全保有車両の80%以上を占めるようになった。この730以後はモータリゼーション化が進み同社の経営はしだいに悪化していくことになる。

経営の危機、退職金問題

1981年に経営悪化を理由に120円(那覇市内線均一区間運賃、以下同じ)へと運賃値上げを実施、その後も運賃値上げを幾度と行い、1998年には200円まで値上げを実施した(現在の運賃は220円)。つまり、1981年から約20年の間に80円もの値上げを行ったことになる。

さらには、賃金カットなどにより、1997年4月に乗合部門が48時間のストを決行、これにより通勤、通学者など約16万人(同時にストを行った沖縄バスも含む)に影響があった。その後、会社側と組合側の間で賃上げ交渉が実施されたが、会社側が有額回答を出さなかったため、同年5月には再び48時間のストを決行、このストでは約25年ぶりに観光部門も加わったため、県民だけでなく観光客にも影響を与え、約10万人に影響を与えた。さらには、6月にも同様理由で48時間のストを行い、同じく約10万人に影響が出た。これらの度重なるストにより県民のバスへの信頼性は下がり、さらには乗客へのサービスの低下もあって、減少傾向であったバス利用者のさらなる減少を推し進める結果となってしまった。

利用者減少でも、運賃値上げで経営を維持していたが、1997年から退職金支払いが困難になった。そのため、その年の退職者からは退職金支払いを1年据え置きし、5回に分割し以後5年かけて払うと約束、これを労使が合意したが、実際には約束の支払いが行われておらず、2000年に一部の退職者が那覇地方裁判所に提訴し、その結果同社は敗訴して、地裁より未払い退職金の支払いを命じられた。しかし、同社はこの地裁の命令を無視し、未払い退職金はさらに増え続け、結果、同年には退職金未払い者は約300人、未払い金は総額23億にも達した。そして、2001年には新たに退職者約50人が未払い退職金の一括支払いを要求し、裁判所への提訴の構えを見せた。これに対し、翌2002年に会社側が退職者と起訴前和解をし、約6億円の支払いを約束した。しかし、合意は再び破られ、半年以上も債務不履行状態となっており、同年10月11月に那覇地方裁判所が売上金合計約700万円を差し押さえた。

4社統合計画問題

県内バス4社の統合問題は、本土復帰後の1974年ごろから行われ続けているが、統合のメリットが無いとして全て白紙となっている。しかし、1990年以後に各社の経営が悪化したことなどにより本格的な統合へ向けての協議が開始された。1997年に一度、4社が統合計画に合意したが、この計画は170億円の公的資金注入が前提だったため、実現性が低かった。これを実現性あるものとするため、新会社が出資金や借入金で128億円を調達し、4社の資産や営業権を購入するとした内容にて始まった統合計画が2002年より行われた。

この計画内容は若干の変更が行われ、最終的には比較的経営状態の良い観光部門は各々の会社によって引き続き営業を続け、乗合部門のみを統合した新会社を設立する計画となった。この計画により、既存の会社へは新会社への資産、営業権売却により配分金を受け取ることになったが、当初の予定金額であった104億円(詳しい検証の結果、128億円から104億円へと変更となっていた)のうち、予定していた86億円の借入金が16億円にとどまり、資本金20億円と合わせ36億円しか用意できないことが判明した。

この計画に対し、当初は組合などの反対もあり、合意が得られなかったが、事実上法管理下にあり、経営悪化に苦しんでいた同社と琉球バス(現琉球バス交通)、東陽バスの3社は後に同意した。しかし、比較的経営状態のよかった沖縄バスは、残る観光部門のために支払われる資金の少なさに反対を表明。4社の合意による統合を掲げていた統合準備室はこの反対により閉鎖され、統合計画は事実上白紙となった。その後、沖縄バスを除く3社での統合計画案もあったが、資金面などの問題のため実現はしなかった。

前述の退職金問題などにて資金不足となっていた同社は、この統合計画で新会社より入る収入にて、不足していた資金をまかなう予定で、今回の統合計画に会社の生き残りをかけていた。しかし、この計画の白紙化により収入の道を絶たれた同社は、同2003年に事実上倒産することになる。

民事再生法の申請、営業譲渡

2002年の売上金差し押さえ後、同社は、未払い退職金に対し、当時計画されていた4社乗り合いバス会社統合の際の新会社への資産、営業権売却により受け取る配分金にて支払うと約束した。しかし、この統合計画は前述の2003年に沖縄バスの反対で白紙化、これにより未払い退職金の支払いが困難になり、それに伴い、退職者により預金債権が差し押さえられ、現職員への給料支払いまでもが困難となった。

資金不足により、収入のための路線バスの運行もままならない状態になり、完全に身動きの取れなくなった同社は、同年6月に負債40億円以上を抱え 民事再生法の適用を申請し、事実上倒産した。 なお、一時は破産の可能性も示唆され、他3社による那覇市内線代替運行計画も話し合われた。

また、同2003年には沖縄都市モノレールの開通が予定されており、それに伴うバス路線再編が計画されていた。当初、同社は路線の大幅な再編を予定しており、沖縄県や那覇市から19億円もの資金を借りていた。しかし、それらの資金も退職金支払いなどに大半が回され、また、路線再編により収入路線が廃止されることになっていたが、経営危機の中で収入路線を廃止には出来ないとして、一方的に再編計画を大幅に縮小、実際には2路線を廃止するに留まった。この事態に、県と市は貸し付けた資金の返還を要求したが、同社に返還できる資金は残っていなかった。

2004年からは、経営改善のため沖縄市にあった営業所を閉鎖、これにより経営悪化の原因となっていた市外線1路線を廃止、さらに1路線の区間を短縮した。しかし大幅な改善には至らず、すでに自主再建は事実上困難となっており、同社は営業譲渡を視野に入れ始めた。その後、譲渡受け入れ先として第一交通産業が名乗りを上げたが、この譲渡に関して第一交通側は、時給制の導入、労働組合の解散などを提示した。これに対し、労働条件悪化を理由に従業員側は反対したが、これ以上経営を続けていくことは不可能だった同社は、従業員の反対を押し切り、第一交通側からの譲渡条件を受け入れ、6月には譲渡が決定した。これで、53年の那覇交通としての歴史を閉じた。

那覇バスとしてスタート

2004年7月18日、第一交通産業の完全子会社である那覇バスは那覇交通の事業をほぼ受け継ぐ形で運行を開始した。しかし、前述の従業員の反対を押し切る形での譲渡だったことから、運転手の一部が那覇バスへの移管を拒否し、運転手が不足、これにより那覇交通の運行していた路線をそのまま引き継ぐことが出来ず、1路線を除く全路線にて大幅な減便を行い、また4路線を廃止する形での営業開始となり、利用者の新会社へのイメージはあまり良いものではなかった。 また、車両等も市内線の塗装を変更したほかは、那覇交通のままであり、新会社として革新が始まるのは約1年後である。

サービスの充実

路線廃止、減便で始まった同社だったが、2005年2月からは那覇バス移管時に廃止された定期観光バスが復活、当初は、2路線にて運行を開始したが、後に1路線加わり、現在は3路線にて運行されている。 また、同年9月には当時最新型であった観光バスを24台購入、新会社としての景気良さを見せつけるものとなった。

さらに、2006年11月からは那覇市の委託によるコミュニティバス実証実験を行うなど、地元にも密着した運営を開始した。

2007年には、沖縄県内初のバスロケーションシステムを導入した。これにより、時刻表検索のホームページが開設されるなど、県内では遅れていたホームページを使っての時刻表検索システムを同社がリードすることになった。

2012年5月19日から、那覇市内にて同社の運行する路線バス・約80台を対象に、NTTドコモが主導するポストペイ(後払い式)電子マネーiDおさいふケータイ・カード式とも)による乗車が可能になった。一般路線バスを対象としたiDによる決済サービスの導入は、全国で初とのことである[1]

年表

那覇交通以前

  • 1935年1月27日 「首里市営バス」が那覇市〜首里市(現那覇市首里)間で運行を開始。当時那覇市〜首里市(現那覇市首里)間は「新垣バス(後の琉球バス(現在の琉球バス交通))」が運行されていたが激しい競争の結果、首里バスの独占運行になった。
  • 1950年7月26日 再び「首里市営バス」が那覇市〜首里市(現那覇市首里)間の運行再開。
  • 1951年米軍の指示により「首里市営バス」を民営化「株式会社首里バス」誕生。
  • 1951年3月6日 「沖縄交通(桜バス)」誕生。

那覇交通

  • 1951年5月8日 「那覇交通株式会社(銀バス)」誕生。
  • 1950年1974年頃 「沖縄交通(桜バス)」と「那覇交通株式会社(銀バス)」が統一。「那覇交通株式会社」になる。
  • 1974年8月1日 沖縄総合事務局の指導のもと「那覇交通株式会社」に「株式会社首里バス」を編入。
  • 1988年7月6日 33番・糸満(豊見城)線、46番・西原(首里)線の両路線が統合され、33番・糸満西原線 運行開始(当初は33番のみだったが、のちに一部経由地を変更した46番も運行開始)。
  • 1992年11月3日 7番・首里城空港線運行開始。
  • 1997年7月20日 石川市(現うるま市)の石川バスターミナルを閉鎖し、沖縄市の中部営業所へ移転。7番・首里城空港線、26番・石川(安慶名)線廃止。124番・知花(大山)線、125番・知花(首里)線運行開始。
  • 1998年8月1日 13番・牧志線、24番・石川(大山)線、25番・石川(首里)線、48番・石川〜読谷線、102番・空港普天間線廃止。13番・石嶺空港線、102番・西原普天間線運行開始。
  • 2003年6月20日 民事再生法の適用を申請。
  • 2003年8月10日 12番・末吉線、13番・石嶺空港線廃止。
  • 2004年2月1日 124番・知花(大山)線廃止。
  • 2004年4月25日 中部営業所、那覇営業所廃止(但し、那覇営業所は販売所としては継続)。125番・知花(首里)線廃止。25番・普天間空港線運行開始。
  • 2004年4月28日 第一交通産業グループが営業譲渡につき合意。
  • 2004年6月16日 光第一交通株式会社が商号変更、那覇バス株式会社となる。
  • 2004年7月18日 那覇交通が2番・国場線、14番・泊線、33番・糸満西原(末吉)線、102番・西原普天間線廃止。

那覇バス

  • 2004年7月18日 那覇交通株式会社から営業の全部を譲り受け那覇バス株式会社として営業開始。この際に大部分の路線でダイヤ改正をし、運転本数が大幅に減った。また定期観光バスの運休を決定。糸満市の糸満出張所が糸満営業所へ昇格。
  • 2004年9月1日 33番・糸満西原(末吉)線運行再開。97番・琉大(首里)線経路変更。
  • 2005年4月1日 定期観光バスの運行再開。
  • 2005年4月30日 9番・小禄石嶺線、11番・安岡宇栄原線路線延長。
  • 2005年7月9日 95番・豊見城南高校線廃止。
  • 2005年9月27日 新車観光バス24台購入。
  • 2005年11月1日 コミュニティバス(ECOまーる・いちゃりバス)実証実験運行開始。
  • 2006年2月1日 コミュニティバス(ECOまーる・いちゃりバス)実証実験運行終了。正式に路線バスとして6番・那覇おもろまち線運行開始。
  • 2006年2月10日 定期観光コースがリニューアル。
  • 2006年4月1日 1番・首里識名線経路変更。
  • 2006年6月1日 6番・那覇おもろまち線経路変更。
  • 2006年7月2日 7番・新都心循環線運行開始。
  • 2006年9月25日 那覇市西の三重城営業所を閉鎖し、南風原町新川の新川営業所に移転。1番、3番、5番が路線名と経路を変更、15番、17番が経路変更。
    • これに伴い路線の再編が行われ、1番の首里識名線が首里牧志線、3番の松川線が松川新都心線、5番の識名線が識名牧志線にそれぞれ変更され、新たに2番の識名開南線が新設された。また15番の寒川線と17番の石嶺(開南)線(石嶺線より変更)がそれぞれ起終点地及び経路を変更された。
    • 新川営業所の開設により、それまで環状運転していた一部の市内線の運行区間が新川営業所を境に別路線として分断される形になったため、新川営業所を発着する路線(1番、2番、3番、5番)については、新川営業所において相互に乗り継ぎできるようになった。
  • 2006年11月6日 コミュニティバス真和志線、小禄循環線実証実験運行開始。
  • 2007年1月12日 コミュニティバス実証実験運行終了。
  • 2007年2月11日 10番・牧志新都心線運行開始。
  • 2007年3月1日 バスロケーションシステム本格運用開始。
  • 2007年4月9日 17番・石嶺線経路変更。
  • 2007年8月1日 10番・牧志新都心線が7番・新都心循環線を吸収する形で路線延長、7番は廃止。12番・国場線運行開始。
  • 2008年8月1日 新川営業所より事務部門を琉球バス交通豊崎営業所内(豊見城市字豊崎)に、本社部門を那覇バスターミナル内(那覇市泉崎)に移転。
  • 2008年9月1日 定期観光バス新コース(Bコース)運行開始。
  • 2009年3月16日 13番・石嶺おもろまち線、16番・新川首里駅線運行開始。
  • 2009年3月23日 15番・寒川線が市外線から市内線へと変更。
  • 2009年9月24日 10番・牧志新都心線経路変更。
  • 2010年3月23日 14番・繁多川開南線運行開始。6番・那覇おもろまち線、101番・平和台安謝線の経路一部変更。
    • これに伴い、6番・那覇おもろまち線には豊見城高校経由が新設され、1日1便運行することになった。101番・平和台安謝線は市場北口行きの一部区間(泊港〜港前)を廃止し、変更後は上下線とも統一され、上之屋、天久、安謝を経由することとなった。
  • 2010年3月31日 琉球バス交通、那覇バスによるリムジンバスの運行から撤退。
  • 2010年12月1日 浦添市が計画した浦添市コミュニティバスを那覇バスが共同で運行を開始。
  • 2011年2月28日 浦添市コミュニティバスの運行を終了。採算面で路線化ならず。
  • 2011年3月23日 2番・識名開南線の一部に識名トンネルを経由する便を新設。3番・松川新都心線の三重城発新川行きの便の経路を県立医療センター経由に変更。14番・繁多川開南線の系統名と経路を変更。系統名は牧志開南循環線となり、経路は従来の経路に、国際通り(国際通りトランジットモール実施時は開南、与儀、壷屋)、大道、首里駅を経由し新川営業所に至る経路が追加された。14番と経路の大部分が重複する1番・首里牧志線は14番の系統名・経路の変更に伴い減便された。
  • 2011年12月1日 業界初の定期観光バス3台において、ソフトバンクモバイル公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」を利用開始。
  • 2012年4月1日 那覇市内線の全てでソフトバンクWi-Fiスポットを利用開始。市内線全線では業界初。また、定期観光バスに新たにDコースを新設。
  • 2012年5月19日 那覇市内線全てでNTTドコモの携帯電話で利用されている後払い電子マネー「iD」の決済サービスを開始。業界初。
  • 2013年4月1日 沖縄本島内の路線バス会社4社の路線バス総合案内サイト(バスなび沖縄)を運用開始。
  • 2013年6月1日 那覇市内観光周遊バス運行開始。

乗車方法

同バス会社の路線は那覇市内線と那覇市外線により乗り方が異なる。さらに市内線においても、10番と12番は他の路線と異なる。

市内線と市外線の区別は、系統番号表示の丸囲みの有無や色(市内線は緑、市外線は橙)で見分けられたが(6番及び那覇バスになってから導入されたLED行先表示車両は当初から例外)、経路変更等で方向幕を更新した市内線の番号表記には丸囲みがされていないものもあり、また路線番号の表記字形や色も市外線を含めて全社的に統一されつつあり、見分けのつかないものが見られるようになってきている。

なお、市内線には慣例的に1〜19番の系統番号が割り当てられている。

市内線(系統番号 1、2、3、4、5、6、9、11、13、14、15、16、17、那覇市内観光周遊バス

  1. 前のドアより乗る。
  2. 運賃を支払う。
  3. 降りるバス停の1つ手前通過後に降車ブザーを押す。
  4. 中(もしくは後ろ)のドアより降りる。

市内線(系統番号 10、12)

  1. 後のドアより乗る。
  2. 乗車整理券を取る(12番は均一料金のため、取らなくてもよい)。
  3. 降りるバス停の1つ手前通過後に降車ブザーを押す。
  4. 整理券の番号に対応した運賃を支払う。
  5. 前のドアより降りる。

市外線(系統番号 25、33、45、46、97、101、111)

  1. 前のドアより乗る(多くの場合、前にしかドアがない)。
  2. 乗車整理券を取る。
  3. 降りるバス停の1つ手前通過後に降車ブザーを押す。
  4. 整理券の番号に対応した運賃を支払う。
  5. 前のドアより降りる。

営業路線、及び所轄営業所

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  • 0番・寒川開南EV線 - 新川営業所
  • 1番・首里牧志線 - 新川営業所
  • 2番・識名開南線 - 新川営業所
  • 3番・松川新都心線 - 新川営業所
  • 4番・新川おもろまち線 - 新川営業所
  • 5番・識名牧志線 - 新川営業所
  • 6番・那覇おもろまち線 - 具志営業所
  • 9番・小禄石嶺線 - 石嶺営業所・具志営業所
  • 10番・牧志新都心線 - 新川営業所
  • 11番・安岡宇栄原線 - 石嶺営業所・具志営業所
  • 12番・国場線 - 新川営業所
  • 13番・石嶺おもろまち線 - 新川営業所
  • 14番・牧志開南循環線 - 新川営業所
  • 15番・寒川線 - 新川営業所
  • 16番・新川首里駅線 - 新川営業所
  • 17番・石嶺(開南)線 - 石嶺営業所
  • 19番・空港ホテル連絡バス - 新川営業所
  • 25番・普天間空港線 - 具志営業所
  • 33番・糸満西原(末吉)線 - 西原営業所・糸満営業所
  • 45番・与根線 - 具志営業所
  • 46番・糸満西原(鳥堀)線 - 西原営業所・糸満営業所
  • 95番・空港あしびなー線 - 具志営業所
  • 97番・琉大(首里)線 - 新川営業所
  • 101番・平和台安謝線 - 具志営業所
  • 111番・高速バス (琉球バス交通、沖縄バス、東陽バスとの共同運行) - 具志営業所
  • 那覇市内観光周遊バス - 新川営業所

廃止路線、及び所轄営業所

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那覇交通

  • 1番・寄宮線 - 三重城営業所
  • 1番・首里識名線(初代) - (旧)新川営業所
  • 2番・開南線 - 西営業所
  • 2番・国場線 - 三重城営業所
  • 6番・一周線 -小禄営業所・西営業所
  • 6番・小禄一周線 - 小禄営業所
  • 7番・空港線 - 西営業所
  • 7番・首里城空港線 - 具志営業所
  • 8番・新空港線(急行バス) - 西営業所
  • 9番・宇栄原線 - 小禄営業所
  • 10番・大嶺・安謝線 - 小禄営業所
  • 12番・末吉線(初代) - 三重城営業所・(旧)新川営業所
  • 12番・末吉線 - 具志営業所
  • 13番・牧志本線 - 当蔵営業所
  • 13番・牧志線 - 三重城営業所
  • 13番・石嶺空港線 - 石嶺営業所
  • 14番・泊線 - 石嶺営業所
  • 15番・開南本線 - 当蔵営業所
  • 15番・神原線 - 三重城営業所
  • 16番・琉大線 - 当蔵営業所
  • 16番・金城線 - 三重城営業所
  • 18番・真和志高校線 - 三重城営業所
  • 19番・開南線 - 当蔵営業所
  • 24番・石川(大山)線 - 石川営業所
  • 25番・石川(首里)線 - 那覇営業所・石川営業所
  • 26番・屋慶名(首里)線 - 那覇営業所・屋慶名営業所
  • 26番・石川(安慶名)線 - 那覇営業所・石川営業所
  • 33番・糸満(豊見城)線 - 那覇営業所・糸満出張所
  • 46番・西原線 - 那覇営業所・西原営業所
  • 48番・石川〜読谷線 - 石川営業所
  • 95番・豊見城団地線 - 那覇営業所
  • 101番・平和台団地線 - 那覇営業所
  • 102番・コザ線 - 那覇営業所
  • 102番・空港こどもの国線 - 具志営業所
  • 102番・空港普天間線 - 具志営業所
  • 102番・西原普天間線 - 西原営業所
  • 110番・深夜バス - 那覇営業所
  • 124番・知花(大山)線 - 中部営業所
  • 125番・知花(首里)線 - 那覇営業所・中部営業所

那覇バス

  • 1番・首里識名線 - 三重城営業所
  • 3番・松川線 - 三重城営業所
  • 5番・識名線 - 三重城営業所
  • 7番・新都心循環線 - 新川営業所
  • 14番・繁多川開南線 - 新川営業所
  • 95番・豊見城南高校線 - 具志営業所
  • 真和志線(コミュニティバス実証実験真和志みぐい) - 新川営業所
  • 小禄循環線(コミュニティバス実証実験小禄みぐい) - 具志営業所
  • 那覇空港リムジンバス (琉球バス交通、沖縄バス、東陽バスとの共同運行) - 具志営業所
    • 芭蕉号、花号の運行を行っていた。
  • 浦添市コミュニティバス

乗り入れバスターミナル

おもろまち駅前広場

名護バスターミナル

  • 所在地 - 沖縄県名護市宮里444-1
  • 共同使用バス会社 - 琉球バス交通、沖縄バス、東陽バス

那覇バスターミナル

  • 所在地 - 沖縄県那覇市泉崎一丁目20-1
  • 共同使用バス会社 - 琉球バス交通、沖縄バス、東陽バス
  • 備考 - 本社、及び回数券、定期券などの発売を行う那覇販売所が設置されている。

営業所

新川営業所
所在地: 沖縄県島尻郡南風原町字新川146-1
石嶺営業所
所在地: 沖縄県那覇市首里石嶺町2丁目111-1
糸満営業所
所在地: 沖縄県糸満市字真栄里1850-3
具志営業所・観光部営業所
所在地: 沖縄県那覇市字具志797-1
西原営業所
所在地: 沖縄県中頭郡西原町字安室302-3
定期観光事務所(那覇バスターミナル内)
所在地: 沖縄県那覇市泉崎1丁目20-1
空港事務所(那覇空港内)
所在地: 沖縄県那覇市字鏡水150
豊崎事務センター(琉球バス交通豊崎営業所内)
所在地: 沖縄県豊見城市字豊崎3-20

閉鎖されたバスターミナル、及び設置営業所

西営業所
所在地 - 沖縄県那覇市
閉鎖年月日 - 19xx年xx月xx日
当蔵営業所
所在地 - 沖縄県那覇市
閉鎖年月日 - 19xx年xx月xx日
小禄営業所
所在地 - 沖縄県那覇市
閉鎖年月日 - 19xx年xx月xx日
(旧)新川営業所
所在地 - 沖縄県島尻郡南風原町
閉鎖年月日 - 19xx年xx月xx日
石川バスターミナル
所在地 - 沖縄県石川市(現うるま市)
閉鎖年月日 - 1997年7月20日
設置営業所 - 石川営業所
共同使用バス会社 - 沖縄バス
中部営業所
所在地 - 沖縄県沖縄市
閉鎖年月日 - 2004年4月25日
三重城営業所
所在地 - 沖縄県那覇市
閉鎖年月日 - 2006年9月25日

定期観光

Aコース(首里城・戦跡 おきなわワールドめぐり)

  • 概要
    • 那覇市沖縄本島南部にある観光施設、戦跡公園などを観光するコース。那覇交通時代、及び那覇バス時代運行初期は「南部戦跡・玉泉洞観光」という名称だったが、2006年2月10日のリニューアルの際に現在名に改名された。
  • 経由地
    • 定期観光バス乗り場(那覇バスターミナル)→首里城→旧海軍司令部壕→ひめゆりの塔→平和祈念公園→おきなわワールド(玉泉洞)→定期観光バス乗り場(那覇バスターミナル)
  • 運行時間
    • 出発9:00 到着16:30頃
  • 料金
    • 大人4,800円 小人3,000円

Bコース(美ら海水族館満喫コース)

  • 概要
    • 沖縄本島北部にある美ら海水族館を中心に観光するコース。2008年9月1日より運行が開始された。なお、那覇交通時代のBコースとは異なる。
  • 経由地
    • 定期観光バス乗り場(那覇バスターミナル)→海洋博公園(美ら海水族館)→ナゴパイナップルパーク→那覇空港→定期観光バス乗り場(那覇バスターミナル)
  • 運行時間
    • 出発8:00 到着17:00頃
  • 料金
    • 大人4,700円 小人2,300円

Cコース(美ら海水族館 西海岸コース)

  • 概要
    • 沖縄本島中部〜北部にある観光施設を観光するコース。那覇交通時代、及び那覇バス時代運行初期は「国営沖縄記念公園観光」という名称だったが、2006年2月10日のリニューアルの際に現在名に改名された。
  • 経由地
    • 定期観光バス乗り場(那覇バスターミナル)→琉球村→万座毛→御菓子御殿(恩納村店)→海洋博公園(美ら海水族館)→ナゴパイナップルパーク(奇数日)/OKINAWAフルーツらんど(偶数日)→定期観光バス乗り場(那覇バスターミナル)
  • 運行時間
    • 出発8:45 到着19:00頃
  • 料金
    • 大人5,400円 小人3,200円

Dコース(絶景・古宇利島・今帰仁・美ら海コース)

  • 概要
    • 沖縄本島北部にある観光施設を観光するコース。2012年4月1日より運行が開始された。なお、那覇交通時代のDコースとは異なる。
  • 経由地
  • 運行時間
    • 出発8:30 到着18:30頃
  • 料金
    • 大人5,000円 小人2,500円

※那覇交通時代はBコース(Aコースの午後発便)とDコース(Cコースの午後発便)があったが、これらの路線は那覇バス移管時に休止された後、現在もそのままである(Bコース、Dコースに関しては現在のBコースは全く異なる)。

特定バス事業

特定バス事業として、那覇空港内でのスカイマークランプバスを運行している。那覇空港のボーディングブリッジが混雑のため使えない便は、空港ターミナルから離れた駐機場タラップにより直接降機・搭乗となるため、そこからターミナルとの間でランプバスが運行されている。

ランプバスで使用される車両は、車体前面に那覇空港の入構証を貼り付けている。また、専用車両の車検・故障に備え、一般路線の車両にも数台入構証を持つものがある。しかし、入構証は前面系統番号板の下に貼られて隠れているため、通常は見ることは出来ない。また、市内線用の車両なのに前面に系統番号板ホルダーを持つ車両があるが、これもこの下には入構証が貼られている。ランプバス運行当初は一般路線カラーの車両を使用していたが、現在ではスカイマークカラーの専用車も登場している。

車両

那覇交通時代

車両メーカーは日野自動車(日野)・いすゞ自動車(いすゞ)製の車両を中心に導入しており、わずかに日産ディーゼル車の導入実績がある[2]

1990年代まで、他の3社の自社発注車が前扉のみの車両仕様で導入していたのに対し、市内線を多数受け持つ那覇交通では自社発注車両でも2扉車が導入されていたのが特徴である[3]

銀バス

1951年の運行開始当時に銀色をベースにコバルトの帯を配したカラーリングが採用され[3]、以来利用者からは「銀バス」という通称で呼ばれ[3]、車体にも「銀バス」と表記されていた。

この「銀バス」という通称は単にバス車両に対する通称としてのみならず、那覇交通の通称としても広く用いられ、全国版の時刻表でも沖縄本島のバス事業者の区別の際に、他社が「沖縄バス(沖)」「琉球バス(琉)」「東陽バス(東)」と社名の頭文字を本文中での略称に使用していたのに対し、那覇交通に限っては「那覇交通(銀)」とされていた[4]。1980年代以降は白地にレインボーカラーの帯を巻いたカラーリングに変更されたが、車体に全く銀色を使用していないにもかかわらず車体後部には「銀バス」と表記されていた[2]

那覇バス時代

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車内放送

那覇バスの停留所案内は、音声合成放送を導入している。(現在の声は2代目。新車の音声合成はこれとは別)

  • 那覇バスで初めて音声合成放送を導入した路線は、2006年7月に新設された7番新都心循環線(現:10番牧志新都心線)である(路線開設時に合わせて購入した日野ポンチョに導入)
    • その後、2007年初めから同年4月頃までに順次8トラテープから音声合成放送装置に切り替えが行われ、全ての車両で音声合成放送化に至った(沖縄本島内で8トラテープ放送を全廃したバス事業者は那覇バスが初)。
  • 中古で導入したクラリオン製の機材を使用している(琉球バス交通と同じ)。この音声合成装置は、琉球バス交通に導入されている機材に比べ、音声合成の声質は1トーン低め。(※2013年以降、順次導入中の新車車両は後述のメーカーの機材を使用する)
    • 次停留所案内放送の前に「電子チャイム」が鳴る。(ノンステップ新車の音声合成はならない)
    • 放送操作盤は8トラテープ装置時代のものをそのまま使用しているため、音声合成放送装置の電源が入っている間、テープ起動ランプは常についたままになっている。(テープ起動ランプがある操作盤は那覇バスでは市外線のみ)
      • 車両移籍等で新しく入った同メーカーの放送操作盤は、テープ起動ボタンは廃止され、その代わり、電源確認ランプが新たに設置された)
  • 音声合成装置の取り付け方は、以下の種類に分けられる。
    • 以前からある8トラの外枠を再利用し設置(空いた部分は黒いテープで養生)
    • 運転席後方座席または横・上のスペースに直接据え付け
    • 乗客から見えない場所に収納しているバスもごく希少だがある。
  • 2013年から順次新車ノンステップバスが導入されており、レシップ製の音声合成装置、液晶表示器(停留所表示)、LED式行先表示器を一括で設定できる機器(すべて新品)を導入した(従来の車両は音声合成装置とLED・幕式行先表示器は別メーカーのためそれぞれで設定していた)。この音声合成装置はステレオ音質のため、これまでの音声合成装置(中古のクラリオン製や他社のレゾナント・システム)に比べクリアに聞くことができる。


合成音声で可能になった、車外スピーカーでの行き先案内放送、降車ボタンを押した際の「つぎ止まります」の自動放送は乗務員のマイク使用徹底のため原則使用されていない(琉球バス交通も同じ)。例外として、新車ノンステップバスでは「つぎ止まります」は放送される。

脚注

  1. 全国で初、沖縄の路線バス(那覇バス)に、後払い電子マネー「iD」決済サービスを導入!:NTTドコモ 地域からのお知らせ(九州・沖縄)2012年5月18日付
  2. 2.0 2.1 ぽると出版『バスラマ・インターナショナル』11号 p49 引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "br11-49"が異なる内容で複数回定義されています
  3. 3.0 3.1 3.2 ぽると出版『バスラマ・インターナショナル』11号 p34
  4. 日本交通公社『国鉄監修 交通公社の時刻表 1981年8月号』p524-C

関連項目

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参考文献

外部リンク

テンプレート:沖縄本島のバスターミナル・営業所