うるま市
テンプレート:Infobox うるま市(うるまし)は、日本の沖縄県に属し、沖縄本島中部に所在する市である。具志川市、石川市、中頭郡勝連町・与那城町の2市2町が2005年(平成17年)4月1日に新設合併して発足した。
目次
概要
那覇市、沖縄市に次いで沖縄県で3番目に人口が多い都市である。
- 面積:86.08km²
- 人口:118,251人
- 男性:59,064人
- 女性:59,187人
- 人口密度:1,374人/km²
- 世帯数:44,258世帯
地理
主要な地形
沖縄本島中部の東海岸(太平洋側)に位置し、唯一、金武湾と中城湾に面する地方自治体である。勝連半島と8つの島を有し、伊計島・宮城島・平安座島・浜比嘉島・藪地島の5島は海中道路や架橋によって結ばれているため、勝連半島からの通行が可能である。特に、勝連半島と平安座島を結ぶ全長4.7kmの海中道路はドライブコースとして人気のスポットになっている。
気候
隣接する自治体
歴史
市名の由来
市名は「サンゴの島」を意味する古い沖縄方言(ウチナーグチ)に由来する(ウル=サンゴ、マ=島)。「琉球」と並ぶ沖縄の雅名で、漢字では「宇流麻」と書く(当て字)。方言をそのまま市名に採用した珍しい例である。
年表
- 2003年(平成15年)2月1日:具志川市、および、中頭郡の与那城町・勝連町が、合併に向けて法定協議会を設置。
- 2003年(平成15年)7月1日:法定協議会に石川市が加入。
- 2004年(平成16年)
- 5月13日:新市の名称を「うるま市」に決定(cf. 市名の由来)。
- 8月16日:具志川市、石川市、与那城町、勝連町が合併協定に調印。
- 2005年(平成17年)4月1日:具志川市、石川市、与那城町、勝連町が新設合併し、うるま市を発足する。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)9月10日:うるま市歌を制定。
行政区域の変遷(市町村制施行以後)
合併前の経緯については、具志川市、石川市、与那城町、勝連町の歴史の項目を参照のこと。
人口
行政
歴代市長
代数 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
|
知念恒男 | 2005年(平成17年)5月15日 | 2009年(平成21年)5月14日 | 1期。5月15日、無投票選出(当時64歳)。無所属。自由民主党・公明党推薦。元・具志川市長。 |
<center>2 | 島袋俊夫 | 2009年(平成21年)5月15日 | <center>現職 | 1期目。4月19日当選(選挙の投票率62.55%。当時56歳)。無所属、新人。元・うるま市議会議長。 |
市役所・支所・出張所・市民会館等
市役所
支所・出張所
- うるま市 石川庁舎 :うるま市石川石崎一丁目1。
- うるま市 勝連庁舎 :うるま市勝連平安名3032。
- うるま市 与那城庁舎 :うるま市与那城中央1。
市民サービス施設
税務
警察
消防・防災・救急救命
- うるま市消防本部 :うるま市字大田44-1に所在。
- 具志川消防署 :うるま市字大田44-1。
- 石川消防署 :うるま市石川2596。
- 与勝消防署 :うるま市与那城饒辺231。
- 平安座出張所 :うるま市与那城平安座2459。
- うるま市消防団 :分団数は12(2011年時)[2]。
水道事業
- 上水道 :
- 下水道 :
清掃事業
- 清掃 :
- 最終処分 :
姉妹都市・親善都市
前身にあたる4つの地方自治体に、うるま市が引き継ぐべき姉妹都市等の盟約は存在せず、また、うるま市は新規で盟約を結んでいない。
立法
市議会
議員定数34(現議員数34、欠員0)
- 議長:島袋俊夫(新かけはし)
- 副議長:山内末子(政策研いぶき)
- 会派別構成
- 議員数問題
合併後の暫定措置として、86名の議員を抱える巨大議会が誕生した(沖縄県の県議員数は48名)。この状態が2006年(平成18年)10月まで続いた。2006年10月8日に行われた市議会議員選挙により、34名の定数となった。
選挙区
司法
裁判所
検察庁
郵便事業
郵便局
- 安慶名郵便局
- 石川城間郵便局
- 石川東恩納郵便局
- 石川郵便局
- 上原簡易郵便局
- 勝連郵便局
- 具志川川崎簡易郵便局
- 具志川豊原簡易郵便局
- 具志川郵便局
- 志林川郵便局
- 津堅簡易郵便局
- 天願簡易郵便局
- 東具志川郵便局
- 平安座郵便局
- 与勝郵便局
- 与那城郵便局
郵便番号
郵便番号は以下の通りとなっている。
- 具志川郵便局(旧具志川市内を管轄):904-22xx
- 石川郵便局(旧石川市内と金武町、恩納村、宜野座村を管轄):904-11xx(旧石川市)、904-04xx(恩納村)、904-12xx(金武町)、904-13xx(宜野座村)
- 与勝郵便局(旧与那城・勝連両町内を管轄):904-23xx(本島部と旧勝連町の島嶼部)、904-24xx(旧与那城町の島嶼部)
旧与那城町の本島部と旧勝連町はかつて与那城郵便局が担当していたが、1990年代に与勝郵便局に移った。旧与那城町の島嶼部は平安座郵便局が担当していたが2006年に統合された。さらに宮城島と伊計島では1980年代まで上原簡易郵便局が集配担当し、「904-25」の郵便番号が存在していた。
医療
- 沖縄県立中部病院:沖縄県災害拠点病院に指定され、医療圏を沖縄本島中部地域にもつ。
- ランデブーポイント[3] 4箇所
※民間救急ヘリコプターMESHのヘリポートとして使用
経済
産業
地域
住所表示
基本的には、旧・具志川市の地名は「具志川市→うるま市に読み替え」、旧・石川市、旧・勝連町、旧・与那城町の地名は「旧市町名→うるま市(旧市町名から「市・町」を取ったもの、旧2町は「中頭郡」も取る)」と表記される。旧・具志川市以外で「字(あざ)」がつく地名の場合はそれも取る。
- 例
- (旧)具志川市字安慶名→うるま市字安慶名
- (旧)石川市字伊波→うるま市石川伊波
- (旧)中頭郡与那城町字屋慶名→うるま市与那城屋慶名
- (旧)中頭郡勝連町字南風原→うるま市勝連南風原
ただし、旧「石川市字石川」「中頭郡与那城町字与那城」の場合は「うるま市石川石川」などとはならず、「うるま市石川」「うるま市与那城」となる。
旧・具志川市域
- 赤野(あかの)
- 赤道(あかみち)
- 安慶名(あげな)
- 西原(いりばる)
- 上江洲(うえず)
- 宇堅(うけん)
- 江洲(えす)
- 栄野比(えのび)
- 大田(おおた)
- 兼箇段(かねかだん)
- 川崎(かわさき)
- 川田(かわた)
- 喜仲(きなか)1- 4
- 喜屋武(きゃん)
- 具志川(ぐしかわ)
- 昆布(こんぶ)
- 塩屋(しおや)
- 州崎(すざき)
- 平良川(たいらがわ)
- 高江洲(たかえす)
- 田場(たば)
- 天願(てんがん)
- 豊原(とよはら)
- 仲嶺(なかみね)
- 前原(まえはら)
- みどり町(みどりまち)1 - 6
- 宮里(みやざと)
旧・石川市域
- 石川(いしかわ)1・2
- 石川(いしかわ)
- 石川赤崎(いしかわあかさき)1 - 3
- 石川東山(いしかわあがりやま)1・2
- 石川東山本町(いしかわあがりやまもとまち)1・2
- 石川曙(いしかわあけぼの)1 - 3
- 石川石崎(いしかわいしざき)1・2
- 石川伊波(いしかわいは)
- 石川嘉手苅(いしかわかでかる)
- 石川白浜(いしかわしらはま)1・2
- 石川楚南(いしかわそなん)
- 石川東恩納(いしかわひがしおんな)
- 石川東恩納崎(いしかわひがしおんなざき)
- 石川山城(いしかわやましろ)
旧・与那城町域
- 与那城(よなしろ)
- 与那城安勢理(よなしろあせり)
- 与那城伊計(よなしろいけい)
- 与那城池味(よなしろいけみ)
- 与那城上原(よなしろうえはら)
- 与那城屋平(よなしろおくひら)
- 与那城中央(よなしろちゅうおう)
- 与那城照間(よなしろてるま)
- 与那城桃原(よなしろとうばる)
- 与那城西原(よなしろにしはら)
- 与那城饒辺(よなしろのへん)
- 与那城平宮(よなしろひらみや)
- 与那城辺安座(よなしろへんざ)
- 与那城宮城(よなしろみやぎ)
- 与那城屋慶名(よなしろやけな)
旧・勝連町域
- 勝連内間(かつれんうちま)
- 勝連津堅(かつれんつけん)
- 勝連南風原(かつれんはえばる)
- 勝連浜(かつれんはま)
- 勝連比嘉(かつれんひが)
- 勝連平敷屋(かつれんへしきや)
- 勝連平安名(かつれんへんな)
教育機関
高等学校
- 沖縄県立中部農林高等学校
- 沖縄県立前原高等学校
- 沖縄県立与勝高等学校(※中高併設)
中学校
市立中学校
- うるま市立石川中学校
- うるま市立伊波中学校
- うるま市立あげな中学校
- うるま市立具志川中学校
- うるま市立具志川東中学校
- うるま市立高江洲中学校
- うるま市立与勝中学校
- うるま市立与勝第二中学校
- うるま市立彩橋中学校(※小学校も併設している。)
- うるま市立津堅中学校(※小学校も併設している。)
県立中学校
- 沖縄県立与勝緑が丘中学校(※中高併設)
私立中学校
- 沖縄アミークスインターナショナル中学校(2014年4月1日開校予定、小学校は既に併設している。)
小学校
市立小学校
- うるま市立城前小学校
- うるま市立宮森小学校
- うるま市立伊波小学校
- うるま市立川崎小学校
- うるま市立あげな小学校
- うるま市立田場小学校
- うるま市立天願小学校
- うるま市立具志川小学校
- うるま市立兼原小学校
- うるま市立高江洲小学校
- うるま市立中原小学校
- うるま市立赤道小学校
- うるま市立与那城小学校
- うるま市立南原小学校
- うるま市立勝連小学校
- うるま市立平敷屋小学校
- うるま市立彩橋小学校(※中学校も併設している。)
- うるま市立津堅小学校(※中学校も併設している。)
私立小学校
- 沖縄アミークスインターナショナル小学校(※2014年4月1日に中学校を併設する予定)
特別支援学校
交通
路線バス
テンプレート:Main 本島部の路線バスは琉球バス交通・沖縄バス・那覇バス・東陽バスの4社で運行されている。那覇バスは、前身の那覇交通時代に石川線と屋慶名線を運行していたものの、路線縮小で1998年(平成10年)には現在のうるま市域から完全撤退した(石川線は以後沖縄市知花までとなり、さらに現在は宜野湾市普天間止まりとなった)。その後、那覇バスになった現在まで、高速バスの共同運行のみとなっている。
なお、市内には琉球バス交通の具志川バスターミナル、沖縄バスの屋慶名バスターミナル(琉球バス交通も乗り入れ)、東陽バスの泡瀬営業所がある。
島嶼部(平安座・浜比嘉・宮城・伊計各島)へは合併前、桃原運輸産業(宮城・伊計各島方面)・平安座総合開発(平安座島方面)の2社と勝連町営浜比嘉バス(浜比嘉島方面)により運行されていたが、合併と同時にうるま市が平安座総合開発に委託して一括運行するようになった。
- 琉球バス交通・沖縄バス・那覇バス・東陽バス4社共同運行路線
- 111番(高速バス)
- 琉球バス交通・沖縄バス運行路線(競合運行)
- 27番(屋慶名(大謝名)線)
- 227番(屋慶名おもろまち線)
- 琉球バス交通運行路線
- 21番(新都心具志川線)
- 23番(具志川線)
- 63番(謝苅線)
- 75番(石川北谷線)
- 90番(知花(バイパス)線)
- 110番(長田具志川線)
- 112番(国体道路線)
- 113番(具志川空港線)
- 123番(石川空港線)
- 223番(具志川おもろまち線)
- 263番(謝苅おもろまち線)
- 沖縄バス運行路線
- 22番(名護〜うるま線)
- 48番(石川〜読谷線)
- 52番(与勝線)
- 61番(前原線)
- 77番(名護東(辺野古)線)
- 80番(与那城線)
- 127番(屋慶名(高速)線)
- 東陽バス運行路線
- 30番(泡瀬東線)
- 31番(泡瀬西線)
- 58番(馬天琉大泡瀬線)
- うるま市有償バス(島嶼部)
- JAおきなわ与那城支店(屋慶名農協)前 - 海中道路(あやはし館) - 平安座島 - 浜比嘉島 - 平安座島 - 宮城島 - 伊計島
- (合併前は浜比嘉島へは勝連町役場前から、その他の島へは屋慶名農協前からそれぞれ出ていた)
船舶
- 平敷屋港 - 津堅島港の間に定期船運航(神谷観光が高速艇またはフェリーによる運航・1日5往復)
道路
- 沖縄県道73号石川仲泊線
- 沖縄県道75号沖縄石川線
- 沖縄県道10号伊計平良川線
- 海中道路(与那城屋慶名 - 平安座島を結ぶ道路)
- 沖縄県道85号沖縄環状線
- 一般県道
- 沖縄県道6号線
- 沖縄県道8号線
- 沖縄県道16号線
- 沖縄県道33号具志川沖縄線
- 沖縄県道36号線
- 沖縄県道37号線
- 沖縄県道224号具志川環状線
- 沖縄県道238号浜比嘉平安座線(浜比嘉大橋)
- 沖縄県道239号与那城具志川線
通信
電話
市外局番は市内全域において098であり、那覇市・宜野湾市・浦添市・糸満市・沖縄市・豊見城市・南城市・恩納村・宜野座村・金武町・八重瀬町・与那原町・南風原町・座間味村・粟国村・渡名喜村・久米島町・中頭郡全町村と共通(那覇MA)である。
放送
ラジオ・テレビとも概ね、豊見城市などにある親局の放送エリアとなっているが、テレビに関しては地理的に親局から受信しにくい箇所があるため、旧具志川市(金武湾沿い)に具志川テレビ中継局、旧石川市街地に沖縄石川テレビ中継局と市内に2ヶ所のテレビ中継局が設置されている。また沖縄市に接する旧具志川市南部や中城湾沿岸部では沖縄市(市役所屋上)にある胡屋中継局の放送エリアとなっている。
2009年12月23日にFMうるまが開局した(コミュニティFM局)。また、沖縄市のFMコザ(胡屋中継局から送信)が受信可能で、うるま市に関する情報も時々放送することもある。
商業施設
- イオン具志川ショッピングセンター(イオン琉球/旧・琉球ジャスコ)
- サンエー具志川メインシティ(サンエー)
- うるまシティプラザ
名所・旧跡・観光地・行楽地・娯楽施設・祭事、ほか
名所・旧跡・観光地
行楽地・娯楽施設
- 宇堅ビーチ
- 倉敷ダム
祭事・恒例イベント
その他の地域・施設
- 沖縄石油備蓄基地
米軍施設
- キャンプ・コートニー
- キャンプ・マクトリアス
- 嘉手納弾薬庫地区
- 陸軍貯油施設(金武湾タンクファーム)
- ホワイト・ビーチ地区
ゆかりのある著名人
出身著名人
- 登川誠仁(民謡歌手)
- HY(バンド)
- フィンガー5(歌手)
- 比嘉愛未(女優)
- 瀬良垣沙耶(C-ZONEの元メンバー)
- 大野倫(元プロ野球選手)
- 東浜巨(プロ野球選手)
- 知念孝(体操選手バルセロナ五輪銅メダリスト。息子は、Hey! Say! JUMPの知念侑李。)
- PENGIN(音楽ユニット)
- 座安琴希(バレーボール選手)
- 上間綾乃 (民謡歌手)
その他のゆかりある著名人
脚注・出典
関連項目
外部リンク