盛岡市道上田深沢線

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:独自研究 テンプレート:雑多な内容の箇条書き 盛岡市道上田深沢線(もりおかしどううえだふかざわせん)は、国道4号盛岡バイパス)高松二丁目交差点から松園ニュータウン方面へ通じる幹線一級市道である。正式名称(盛岡市側の管理路線名)は「本町通二丁目小鳥沢2号線」。通称名「黒石野通り」または「黒石野線」。

概要

奥州街道陸羽街道)ルートのひとつで道幅はかつて狭かったが、松園ニュータウン造成に伴い1985年までに片側2車線へと拡幅され、沿道人口及び交通量が急増した。旧奥州街道の名残の一つ「上田一里塚(岩手県指定の史跡)」と「奥州街道松並木」がアネックスカワトク前(旧ドミニカン修道院跡地)にあり、地元住民(町内会)が手厚く管理している(毎年7月第3土曜・日曜に「一里塚まつり」を開催)。なお上田一里塚の巨木は2004年8月台風21号通過により折れる被害を受け、その翌年に地元町内会が幼木を植樹。2005年7月23日に(「一里塚まつり」内で)そのセレモニーを行った。

松園以北は同じ盛岡市道でも「黒石野門前寺線」と称する。こちらはかつて(玉山村時代)未舗装かつ急勾配の悪路だったが、東北新幹線盛岡駅以北延伸に合わせて2002年までに片側1車線・全面舗装の道路に拡幅、併せて急勾配の緩和と線形改良を行った(市町村道整備代行事業の一環として岩手県が整備)。これにより慢性的な渋滞が著しい国道4号及び455号バイパス道路としても機能するようになり(当線は平日朝ラッシュ時を除けば渋滞する事が殆ど無く、特に玉山区以北へ行く場合は国道4号上堂・厨川・巣子・分かれ地区を通るより短距離となり時間の節約になる)、盛岡市松園地区と滝沢市・玉山区日戸・渋民方面との結びつきが強まると共に、高松二丁目地区と玉山区渋民地区の車の流れを大きく変える道路となった。このため沿道住民の間で県道昇格運動が小規模ながら展開されているが、県の台所事情が苦しいため当面は市道のままとなる見通し。

盛岡市中心部寄りでは岩手県交通の路線バス「上田線(盛岡バスセンター行)」「駅上田線(盛岡駅前行)」が頻繁に運行されており(盛岡市内で最も多い本数、管轄は松園営業所)、松園地区ゾーンバス事業の一環として、市内中心部とを結ぶ基幹バスと松園団地内をこまめに回る支線バスとの乗り継ぎ拠点である「松園バスターミナル」がある。かつては沿道の黒石野二丁目地区に岩手県交通黒石野営業所が置かれていたが、現在は松園営業所となって三ツ割字大平地区(国道455号沿い)に移転。跡地には緑が丘地区活動センターとテニスコートが建設された。

起点と終点

※片側2車線の区間は高松二丁目十字路-松園第二病院前十字路間(中央分離帯はなし)。

特徴

  • 朝の通勤・通学時間帯における渋滞緩和と路線バス利便性向上策として、日曜・祝日を除く毎朝7:00~9:00までバス専用レーン規制を(開始当初は黒石野二丁目・岩脇団地口十字路から高松四丁目Y字路まで。その後2001年7月23日よりゾーンバス実施に伴い、区間を基幹バスが走る東黒石野十字路まで延長)、さらに1991年より中央線変移規制(リバーシブルレーンを、いずれも岩手県内で唯一実施している(緑が丘一丁目T字路-高松二丁目十字路間、市内中心部へ向かう南行きを片側3車線、逆方向は片側1車線とする)。これらは両側合計4車線という環境だからこそできる施策である。なお、リバーシブルレーン可変標識とその取付門型は岩手県警が設置・管理しているため、市道でありながら「岩手県」のシールが貼られている他、通行出来ない車線であることを示す「×」標示は常時点滅している(中央線変移可変標識装置一式のメーカーはオムロン)。
  • 途中三高前十字路で厨川駅方面への盛岡市道箱清水一丁目・厨川一丁目1号線が分岐する。
  • 2003年度からは各バス停に路線バス車両の現在位置を示すバスロケーションシステムと、路線バス通過に合わせて信号機の青時間を若干延ばすPTPS(公共車両優先システム)も導入。前者は盛岡市内全域のバス路線に導入されているが、後者はこの上田深沢線と中央通り国道455号&県道1号盛岡横手線)のみである(平日朝に運行される岩手県交通バス上田線・駅上田線の各急行バス車両にのみ適用)。
  • 松園地区の旧ルートは岩手県立博物館寄りを通っているが、片側2車線化に伴い現ルートは松園ニュータウン中央部を縦貫する形に変わっている(急勾配を緩和)。
  • 北上川を挟んで東北新幹線及びIGRいわて銀河鉄道線と並行している。
  • 最高速度は全区間50km/h。
  • 毎年7月中旬~下旬に岩手県営野球場で開催されている夏の高校野球岩手大会の選手・応援団生徒・引率教諭を乗せた大型貸し切りバスは(岩手県高野連の指導により)、狭隘な片側1車線で急勾配が連続しバイパスが未整備(建設中)状態となっている三ツ割四丁目以南の国道455号ではなく、(道幅が広く渋滞の無い)当線及び盛岡市道上の橋三ツ割緑が丘線を経由するよう定められている(途中で右折したり横断歩道を渡らずに済むよう、行きは当線より緑ヶ丘一丁目T字路を右折して県営球場へ。帰りは片側2車線で整備されている松園経由で当線へ入る。バス待機場は旧盛岡競馬場跡地)。

通行時における注意点

  • 岩脇団地バス停から東黒石野にかけてカーブが連続する区間があるが、ここでは幾件もの正面衝突死亡事故が起きている事故多発地帯なので注意が必要。速度超過が日常的に多いこの場所では岩手県警盛岡東警察署交通機動隊自動車警ら隊による交通取締が特に重点的に行われている。
  • 右折車線の無い交差点が殆どであり、特に緑が丘一丁目T字路と東黒石野十字路の北行き車線、三高前十字路の南行き車線は第2通行帯(三高前十字路南行きの場合、リバーシブルレーン時間帯は第3通行帯)が常時右折車で混雑している。さらに三高南T字路(旧盛岡競馬場跡入口)も北行きはリバーシブルレーン実施時間帯の場合、車線が一つに減らされても右折禁止の規制が敷かれないこと、平坦路から上り坂に変わる「サグ」部になっていることから、月~土の朝は右折車に阻まれて(通常時間帯は第1通行帯となる)北行き車線が渋滞することがある。また盛岡バイパス及び本町通りの高松二丁目十字路手前には中央線変移規制告知標識が無い為、特に地理に不案内の県外ドライバーにとっては規制(北行きが1車線の)時間帯でも(通常時間帯では下り第2通行帯となる)上り第3通行帯を誤走行し、対向車と正面衝突しそうになるケースがたまに見受けられる。
  • 中央線変移規制区間では朝のみ上り第3通行帯(通常は下り第2通行帯)となる車線の場合、南行きに停止線が標示されていないので停止位置に注意(但し停止線を左折用&第1通行帯と第2・朝限定の第3通行帯とで段違い標示する方法に切り替えた高松四丁目Y字路のみ、朝限定の第3通行帯にも南行き停止線が標示されている)。
  • 黒石野一丁目バス停付近は下り坂から上り坂に変わる「サグ」になっている為、冬期の積雪・凍結時はここ以南(市内中心部方向)が平日朝渋滞する。また黒石野一丁目バス停上り方向は下り坂の末端部にある上バス停車帯も無い為、客扱い中の路線バスに後続車が追突したり、(第一通行帯を走行する車両が)客扱い中の路線バスを追い越そうとして第二通行帯を走行する後続車と接触したり、中央線をはみ出して脇道から出てきた車と側面衝突、さらに対向車との正面衝突といった事故が起きやすい。
  • アネックスカワトクが(カワトクカード会員向けに)ポイント3倍セールを実施する日は(松園・渋民方向への)北行き車線が緑が丘三丁目を先頭に高松二丁目十字路までの区間が渋滞する場合がある。
  • バス専用レーン内は(規制時間帯)駐停車禁止。なおタクシーハイヤーはバスレーン内も通行可(盛岡市道路交通条例の規定による)。
  • 高松四丁目Y字路は平日7時半~8時半まで路線バス・タクシー・ハイヤー以外(松園方向からの)左折禁止(高松通りは上田方向からの北行き一方通行盛岡東警察署岩手県バス協会連名での規制)。
  • 高松二丁目十字路は松園方面からだと下り坂の末端部にあるので追突事故が起きやすい。
  • 高松二丁目十字路は盛岡バイパス路肩拡幅に際し、花巻方面から当線への右折車線が延伸された為、右折車両が右折車線に入りきらずに本線(第2通行帯)上に溢れる事が無くなりスムーズに流れるようになった。2009年10月26日に開通した国道455号北山バイパスとの交点「北山トンネル南口十字路」は、前後の交差点及び北山トンネルとの距離の関係上、右折車線が当交差点より短いので、上堂地区の渋滞を避けるには右折のし易さを考えると高松交差点から当線へ入る方法が最良といえる。

管理者

  • 盛岡市建設部道路管理課

外部リンク