松沼雅之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年8月17日 (日) 13:15時点におけるFielder (トーク)による版 (プロ入りまで: 人名に肩書(ポジション)・敬称・学位・位階・勲などは付けない!(Wikipedia:表記ガイド#人名)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox baseball player 松沼 雅之(まつぬま まさゆき、1956年7月24日 - )は、東京都墨田区出身の元プロ野球選手投手)。現役時代は西武ライオンズに在籍。現在はテレビ埼玉文化放送野球解説者を務める。

兄は元西武投手の松沼博久で、西武在籍当時は「松沼兄(=博久)」「松沼弟(=雅之)」と呼ばれていた。通称「オトマツ」「おとやん」。

来歴・人物

プロ入りまで

東京都墨田区から千葉県流山市に転居し、当時の茨城県の公立高校は越境入学が可能であったため、茨城県立取手二高に進学。卒業後は東洋大学に進む。東都大学リーグではテンプレート:By秋季リーグで、8勝1敗の好成績をあげ、チームのリーグ初優勝に貢献した。同年の明治神宮野球大会では準決勝で早大に敗退。テンプレート:By秋季リーグで2度目の優勝を飾る。同年の明治神宮野球大会でも決勝に進出するが、同志社大に敗れ準優勝にとどまる。テンプレート:Byから日米大学野球選手権大会の代表に2年連続で選出され、1978年の大会では3勝をあげ日本の優勝に貢献、同大会の最高殊勲選手となった。リーグ通算85試合登板し39勝26敗、防御率1.84、376奪三振。39勝は芝池博明の41勝に次ぎ、田村政雄と並ぶ2位タイ。15完封勝利は当時のリーグ記録。最高殊勲選手2回、最優秀投手3回、ベストナイン3回。1年上のチームメートに達川光男がいた。

現役時代

テンプレート:Byオフ、読売ジャイアンツとの激しい争奪戦の末、兄の博久と共に西武ライオンズに入団。テンプレート:Byはルーキーながら先発陣の一角に起用される。同年は4勝にとどまるが、翌年から5年連続で2桁勝利を記録した。テンプレート:Byからの2年連続日本一に貢献。テンプレート:By日本シリーズでは4試合に登板し1勝をあげる。しかしテンプレート:By以降は故障で満足な成績を残せず、テンプレート:By限りで引退。東尾修らとともに西武の黄金時代を支えた脇役である。また、「兄やん」と呼ばれた博久に対し、「オトマツ」の通称があった。テンプレート:By5月11日の対近鉄バファローズ戦で、有田修三への危険球により球史上3人目の退場者になっている[1]

解説者、指導者として

引退後はテレビ朝日テレビ埼玉文化放送で野球解説者として活動。コーチとしてはテンプレート:Byは西武一軍投手コーチ、テンプレート:Byからテンプレート:By途中までは二軍投手コーチ、一軍の投手陣の不振で二軍に降格した博久の後任として2003年シーズン終了後まで一軍投手コーチを務めた。コーチ退任後は再びテレビ埼玉・文化放送の解説者となる。

趣味

インベーダーゲームの頃からのコンピューターゲーム愛好家で、ドラゴンクエストシリーズIXまですべてプレーしている。当時プロ野球選手でゲームをやる人はほとんどいなかったという(2009年9月24日 斉藤一美 うるわしの夜での発言)。

西武入団の経緯

当時西武球団社長であった坂井保之によると、当初博久は東京ガスに残留、雅之もプロ入りせずに東京ガス入社と語っていたが、その情報を得た西武球団側は巨人による囲い込み(ドラフト外での入団)と判断。毒島章一を松沼兄弟専属担当スカウトにさせ、巨人との交渉が煮詰まった頃合いを見計らい毒島と戸田博之根本陸夫が会食に誘い西武入団を決断させた。また巨人は2人合わせて1億2千万の契約金を提示していたところ、西武は1億5千万円を提示したと記している[2]

詳細情報

年度別投手成績

テンプレート:By2 西武 39 11 1 0 0 4 5 3 -- .444 426 96.2 103 12 37 4 4 57 0 0 62 49 4.56 1.45
テンプレート:By2 33 24 11 1 1 12 7 1 -- .632 733 175.1 171 26 48 0 4 123 0 0 85 78 4.00 1.25
テンプレート:By2 30 25 11 4 1 12 8 3 -- .600 785 189.2 166 22 60 1 8 83 2 0 77 73 3.46 1.19
テンプレート:By2 31 24 6 3 0 11 8 0 -- .579 725 172.2 158 16 63 3 8 110 3 0 59 53 2.76 1.28
テンプレート:By2 28 28 15 3 2 15 8 0 -- .652 864 216.0 165 24 62 2 4 112 1 0 82 78 3.25 1.05
テンプレート:By2 26 26 7 1 2 11 8 0 -- .579 741 178.1 159 17 59 3 8 86 2 0 78 73 3.68 1.22
テンプレート:By2 7 5 0 0 0 0 2 0 -- .000 104 21.2 25 2 16 0 1 6 0 0 17 17 7.06 1.89
テンプレート:By2 25 6 0 0 0 3 4 0 -- .429 278 63.1 74 12 21 1 2 35 2 0 33 31 4.41 1.50
テンプレート:By2 21 0 0 0 0 1 1 5 -- .500 112 27.0 25 2 10 3 0 12 1 0 6 6 2.00 1.30
テンプレート:By2 1 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 9 1.2 4 0 0 0 0 1 0 0 2 2 10.80 2.40
通算:10年 241 149 51 12 6 69 51 12 -- .575 4777 1142.1 1050 133 376 17 39 625 11 0 501 460 3.62 1.25
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

背番号

  • 16 (1979年 - 1989年)
  • 71 (2000年 - 2003年)

関連情報

現在の出演番組

過去の出演番組

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:BASEBALLstats
  1. 日本プロ野球事件史―1934ー2013、2013年、ベースボール・マガジン社、P111
  2. 坂井保之・永谷脩『西武と巨人のドラフト10年戦争』宝島社刊、ISBN 978-4800207609 2013年6月7日発行(88-92ページ)