村田辰美

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
移動先: 案内、 検索

テンプレート:Infobox baseball player 村田 辰美（むらた たつみ、1952年7月9日 - ）は、秋田県横手市出身の元プロ野球選手（投手）・プロ野球指導者、野球評論家・野球解説者。

来歴・人物

横手市立金沢小学校・金沢中学校を卒業後、秋田県立六郷高等学校に進学。高校時代は1試合18奪三振で無安打に抑えたにもかかわらず、試合に負けてしまった事がある（いわゆる「ノーヒットありラン」）[1]。卒業後は三菱自動車川崎に入り、1974年のドラフト2位で近鉄バファローズに入団。左のサイドスロー（厳密にはサイドスローのフォームからスリー・クォーター気味に投げる）という特徴を生かし、当初は中継ぎ、特に対左打者用ワンポイントとして起用された[1]。

テンプレート:Byから先発に転向。6月26日の前期優勝のかかった対南海戦で完投し、引き分けとして前期優勝を決め胴上げ投手になっている[1]。同年は初の二桁となる12勝を挙げ、チーム初のリーグ優勝に大きく貢献する。しかし、翌テンプレート:Byはシーズン38被本塁打を喫するなど打ち込まれるケースが目立ち、打線の援護もあって勝敗は五分だったが、防御率は6.22であった。チーム順位、個人記録とも1年2シーズン制を採っていた1937年の秋シーズンに、重松通雄が7.20、繁里栄が6.11を記録した例を除けば、規定投球回到達者で防御率が6点以上だったのは村田が日本プロ野球史上初めてで、この数字は2004年に斉藤和巳が6.26を記録するまで破られなかった。広島東洋カープとの日本シリーズにおいて近鉄が3勝2敗で迎えた第6戦で先発するが水沼四郎に満塁本塁打を打たれ敗戦投手になっている[1]。

その後、チーム事情によって先発が主、中継ぎが主のシーズンを繰り返しながら、テンプレート:Byとテンプレート:Byに二桁勝利を挙げ、1986年とテンプレート:Byは開幕投手も務めた。テンプレート:Byは後半戦以降一軍での出場が少なくなり、シーズンオフに横浜大洋ホエールズに移籍し、翌テンプレート:By限りで現役引退。

引退後はよみうりテレビ解説者となり、テンプレート:Byから3年間は近鉄の投手コーチを務めた。退団後は関西テレビ、フジテレビ、ラジオ大阪で解説に復帰。プロ野球中継のほか、プロ野球ニュース、感動ファクトリー・すぽると!の解説を務めた（関テレ・フジは2002年まで、ラジオ大阪は2007年まで）。また、2007年まではJ SPORTS解説者も務めた。2001年からプロ野球マスターズリーグの大阪ロマンズに参加。毎年好成績を残し、タイトルを多数獲得している。現在はデイリースポーツ野球評論家。

詳細情報

年度別投手成績

テンプレート:By2 近鉄 11 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 90 20.0 19 3 9 0 0 6 1 0 11 6 2.70 1.40
テンプレート:By2 15 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 132 30.1 38 6 8 0 0 6 0 0 19 13 3.86 1.52
テンプレート:By2 37 2 1 0 1 5 2 1 -- .714 277 73.2 61 3 8 0 3 21 0 0 16 15 1.83 0.94
テンプレート:By2 43 26 11 3 2 12 8 2 -- .600 786 192.1 207 23 34 0 4 98 1 0 81 73 3.42 1.25
テンプレート:By2 36 18 3 0 0 7 7 2 -- .500 625 136.0 165 38 57 1 6 52 0 0 105 94 6.22 1.63
テンプレート:By2 37 17 5 3 1 7 7 0 -- .500 651 150.2 156 12 46 4 11 80 1 0 62 56 3.35 1.34
テンプレート:By2 25 19 10 1 1 7 11 2 -- .389 582 136.2 135 18 40 3 13 51 0 0 71 65 4.28 1.28
テンプレート:By2 25 9 4 0 0 2 6 0 -- .250 371 86.1 94 8 32 3 5 25 0 0 55 48 5.00 1.46
テンプレート:By2 36 19 1 0 0 4 9 0 -- .308 473 110.1 106 16 46 1 5 31 0 1 66 59 4.81 1.38
テンプレート:By2 36 28 9 0 0 9 14 2 -- .391 828 184.2 202 21 81 10 8 57 1 0 101 91 4.44 1.53
テンプレート:By2 30 27 5 2 0 14 10 0 -- .583 769 181.0 198 30 53 1 6 84 1 0 92 82 4.08 1.39
テンプレート:By2 33 12 1 0 1 4 7 1 -- .364 420 93.1 115 18 26 2 9 36 1 1 57 51 4.92 1.51
テンプレート:By2 22 21 5 1 2 10 3 0 -- .769 516 124.2 128 12 28 4 2 44 0 0 49 46 3.22 1.25
テンプレート:By2 14 13 0 0 0 4 6 0 -- .400 300 67.1 81 12 27 1 4 25 0 0 43 41 5.48 1.60
テンプレート:By2 大洋 4 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 31 7.2 7 0 0 0 1 7 0 0 3 3 3.52 0.91
通算：15年 404 211 55 10 8 85 90 10 -- .486 6851 1595.0 1712 220 495 30 77 623 6 2 831 743 4.19 1.38
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

記録

初記録
節目の記録
  • 1000投球回数：1985年6月22日、対西武ライオンズ8回戦（藤井寺球場）、5回裏3死目に達成
  • 1500投球回数：1988年9月4日、対阪急ブレーブス22回戦（藤井寺球場）、8回表3死目に達成
その他の記録
  • 1イニング3与死球：1981年4月8日、対南海ホークス戦、8回 ※NPB史上4人目[2]
  • オールスターゲーム出場：3回 （1979年、1982年、1985年）

背番号

  • 34 （1975年 - 1990年）
  • 80 （1993年 - 1995年）

関連情報

出演番組

よみうりテレビ（1991年 - 1992年）
関西テレビ・フジテレビ（1996年 - 2002年）
ラジオ大阪（1996年 - 2007年）
J SPORTS（ - 2007年）

関連項目

脚注

  1. ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 ベースボール・マガジン社刊「さらば大阪近鉄バファローズ」75ページ
  2. ↑ 週刊ベースボール2014年7月21日号97ページ

外部リンク

テンプレート:大阪近鉄バファローズ開幕投手 テンプレート:近鉄バファローズ1974年ドラフト指名選手

「http://wikippe.e-do-match.com/index.php?title=村田辰美&oldid=78631」から取得