小貝川

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TX小貝川橋梁付近(2009年9月5日撮影)
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文巻橋(取手市)より上流方向 (2007年8月29日撮影)

小貝川(こかいがわ)は、関東平野を北から南へと流れる一級河川利根川水系利根川の支流である。全長111.8kmで、利根川の支流中で第2位の長さを誇る。

概要

洪水をおこす「暴れ川」として知られる。古くは小飼川、蚕養川と表記されており、流域に貝塚があることから「小貝がたくさん採れる川」で転移したと考えられている。前井川、幸田川の別名を持つ。バス釣りのポイントとしても有名で、釣り雑誌などでよく取り上げられる。下流はかつて下総国常陸国(廃藩置県後の千葉県茨城県。後に千葉県の利根川以北は茨城県に編入)の境となっていた。

地理

栃木県那須烏山市曲畑の小貝ヶ池に源を発し南へ流れる。五行川、大谷川等の支流を合わせ、茨城県取手市北相馬郡利根町千葉県我孫子市の境で利根川合流する。

歴史

江戸時代初期の寛永期までは、現在のつくばみらい市寺畑付近で鬼怒川に合流していたが、徳川家康の命による利根川渡良瀬川水系や・鬼怒川水系とつなぐ瀬替えの工事の一つとして、茨城県守谷市の丘陵に鬼怒川の河道を開削することにより、小貝川と鬼怒川の利根川への合流点が分けられた(詳しくは利根川東遷事業を参照)。

水害の歴史

狭隘な河川のため、下流部の龍ケ崎市取手市(旧藤代町)周辺において幾度となく堤防からの溢水、堤防の破堤を繰り返してきた歴史がある。

特に、1986年の台風10号による豪雨では、堤防が決壊し、大きな洪水被害を出した。この洪水被害を契機に、筑西市の大谷川との合流部に母子島遊水池が建設された。

支流

  • 大川
  • 大羽川
  • 五行川(勤行川)
  • 大谷川
  • 糸繰川
  • 西谷田川
  • 谷田川
  • 北浦川

橋梁

小貝川には、恒久的な橋(「永久橋」「抜水橋」などと呼ばれる)に架け替えられることで激減しつつある沈下橋(潜水橋)が複数存在している。2004年現在残されている沈下橋の中には、木造の「流れ橋」も存在する。

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脚注


関連項目

外部リンク