小倉2歳ステークス

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テンプレート:競馬の競走 小倉2歳ステークス(こくらにさいステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が小倉競馬場1200メートルで施行する中央競馬重賞GIII競走である。

概要

1961年小倉3歳特別の名称で3歳(現2歳)馬による一般競走が創設された。1981年に馬齢重量による重賞競走小倉3歳ステークスに昇格、1984年にはグレード制施行によりGIIIに格付けされた。

1995年から混合競走に指定され外国産馬が出走可能になり、翌1996年から特別指定交流競走となり、地方馬に門戸が開かれた。さらに、2010年より国際競走に指定され外国調教馬も出走可能となった。

創設当初のまま夏の小倉開催の2歳(旧3歳)チャンピオン決定戦の位置付けとして行われている。当競走に出走する馬の大半は栗東所属馬(関西馬)である。逆に、美浦所属馬(関東馬)が当競走に参戦することは滅多になく、2000年以降はわずか4頭しかおらず、いずれも人気薄で大敗している。

現在は距離1600mで行われている新潟2歳ステークス(GIII・新潟競馬場)に対して、当競走からの活躍馬には後々短距離路線での好走が目立つ傾向にある。長らく優勝馬からGIレベルの馬が出なかったが、21世紀を迎えてからはタムロチェリーメイショウボーラーアストンマーチャンなどを輩出するようになってきた。これは、2歳戦スタート時期繰り上げの影響も多分にあると推測される。また、夏の小倉競馬では九州産馬もデビューする事が多いので九州産馬としては最も狙いやすい重賞競走のひとつと言える。

なお、2011年までは新潟2歳ステークスと同日開催であったが、2012年の開催時期変更により新潟2歳ステークスを1週早め、本競走は札幌2歳ステークスと同週に施行される(札幌2歳ステークスは土曜日開催)。

現在の優勝レイは黄色地に赤色文字である。

出走条件サラ系2歳のJRA所属馬(外国産馬含む)、中京2歳ステークス(オープン特別)・フェニックス賞(オープン特別)で2着以内に入った地方競馬所属馬、及び外国調教馬(9頭まで)。

負担重量は馬齢重量で54Kgである。

歴史

  • 1961年 - 3歳(現2歳)馬による3歳重量(牡馬53kg・牝馬52Kg)の一般競走として小倉3歳特別が創設され、小倉競馬場・芝1100mで施行。
  • 1964年 - 施行距離を芝1200mに変更。
  • 1965年 - 名称を小倉3歳ステークスに変更。
  • 1969年
    • 施行距離を芝1600mに変更。
    • 瀬戸口勉が重賞格付け以前の同競走で騎手として初の3連覇を達成。
  • 1970年 - 施行距離を芝1200mに戻す。
  • 1980年 - 本年のみデイリースポーツより寄贈賞を受けてデイリースポーツ賞小倉3歳ステークスとして施行。
  • 1981年 - 3歳(現2歳)の競走馬による馬齢重量(53Kg)の重賞競走・小倉3歳ステークスとして昇格、小倉競馬場・芝1200mで施行。
  • 1982年 - 小倉競馬場の改修工事により京都競馬場・芝1200mで施行。
  • 1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。
  • 1989年 - 安田隆行が騎手として、重賞格付け後初となる連覇。
  • 1993年 - 瀬戸口勉が調教師として史上初の連覇。
  • 1995年
    • 混合競走に指定。
    • 坂口正則が調教師として2人目の連覇。
  • 1996年 - 特別指定交流競走に指定され、フェニックス賞の2着以内に入った地方馬は出走可能となる。
  • 1998年
    • 小倉競馬場の改修工事により京都競馬場・芝1200mで施行。
    • コウエイロマンが九州産馬として17年ぶりの重賞制覇。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「3歳」から「2歳」に変更。
    • 名称を小倉2歳ステークスに変更。
    • 負担斤量が53kgから54kgに変更。
  • 2005年
    • 薄暮競走実施により、関西主場においての最終レースの発走時刻を16時50分に設定したことに伴い、当競走の競走番号を第11競走から第10競走に変更。
    • 第19回優勝馬アルーリングアクトの子アルーリングボイスが優勝し母子制覇。
  • 2007年
  • 2010年
  • 2011年
  • 2013年
    • 未出走馬・未勝利馬の出走が可能になる。
    • 和田竜二が騎手として、重賞格付け以後3人目となる連覇を達成。
  • 2014年

歴代の優勝馬

重賞格付け以前

施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主テンプレート:要出典
1961年[[7月30日|テンプレート:07月30日]] ミヤジテンリュウ 牝2 1:07.2 平松秀雄 夏村辰男 曽我薫
1962年[[9月1日|テンプレート:09月テンプレート:01日]] クニノオー 牡2 1:07.4 二ツ森馨   釜崎国光
1963年[[9月7日|テンプレート:09月テンプレート:07日]] ミンドクイン 牝2 1:06.6 高橋成忠 柳田次男 網屋畩太郎
1964年[[7月25日|テンプレート:07月25日]] ベロナ 牝2 1:12.5 須貝彦三 橋田俊三 野上辰之助
1965年[[8月22日|テンプレート:08月22日]] カリムスタア 牝2 1:13.6 池江泰郎   北浦梅之助
1966年11月23日 アトラス 牡2 1:12.9 武邦彦 武平三 松岡重雄
1967年10月15日 タイトルモアー 牡2 1:12.3 瀬戸口勉 上田武司 大木末松
1968年[[9月8日|テンプレート:09月テンプレート:08日]] キョウホウ 牡2 1:13.3 瀬戸口勉 上田武司 山田甚吉
1969年12月28日 ズイエイショウ 牡2 1:39.6 瀬戸口勉 上田武司 山田甚吉
1970年[[8月23日|テンプレート:08月23日]] ワイエムホマレ 牡2 1:12.7 中野勝也 田之上勲 松本美太郎
1971年[[9月5日|テンプレート:09月テンプレート:05日]] テツミノリ 牡2 1:12.4 田之上幸男 田之上勲 神田薫
1972年[[9月15日|テンプレート:09月15日]] クリオンワード 牡2 1:13.0 安田伊佐夫 栗田勝 樫山純三
1973年[[9月2日|テンプレート:09月テンプレート:02日]] マークエイト 牡2 1:12.7 井高淳一 曽場広作 石橋平和
1974年テンプレート:09月テンプレート:01日 リンネス 牝2 1:12.4 作田誠二 見上恒芳 樋口一成
1975年テンプレート:09月テンプレート:07日 ジョータカバル 牝2 1:11.2 二ツ森馨 渋川久作 上田けい子
1976年テンプレート:09月テンプレート:05日 ヤングエンペラー 牝2 1:11.0 四位満教 柳田次男 梶原重雄
1977年[[9月4日|テンプレート:09月テンプレート:04日]] スズカフラワー 牝2 1:11.6 古川隆文 諏訪佐市 永井永一
1978年[[9月3日|テンプレート:09月テンプレート:03日]] スカイユウホウ 牡2 1:10.9 飯田明弘 中村好夫 田中正志
1979年テンプレート:09月テンプレート:02日 タマモコトブキ 牡2 1:11.2 久保一秋 吉永猛 三野道夫
1980年[[8月31日|テンプレート:08月31日]] ネーハイフォルティ 牝2 1:15.7 岩元市三 布施正 内海都一

重賞格付け以後

回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主テンプレート:要出典
第1回 1981年8月30日 ホクトマツシマ 牝2 1:11.1 久保一秋 吉永猛 丹羽信雄
第2回 1982年9月テンプレート:05日 ダイゼンキング 牡2 1:09.9 田原成貴 中村好夫 大塚弘美
第3回 1983年9月テンプレート:04日 トーアファルコン 牡2 1:10.8 田島信行 服部正利 伊藤昭
第4回 1984年9月テンプレート:02日 ダイナシュペール 牝2 1:11.4 岩元市三 布施正 (有)社台レースホース
第5回 1985年9月テンプレート:01日 キョウワシンザン 牝2 1:11.8 樋口弘 吉岡八郎 浅川吉男
第6回 1986年8月31日 サンキンハヤテ 牡2 1:10.6 東田幸男 橋口弘次郎 河原サキノ
第7回 1987年[[9月6日|9月テンプレート:06日]] ポットナポレオン 牡2 1:11.1 松永昌博 橋田満 (有)ポット牧場
第8回 1988年9月テンプレート:04日 ダンデイアポロ 牡2 1:12.0 安田隆行 田中康三 勝野憲明
第9回 1989年9月テンプレート:03日 ハギノハイタッチ 牡2 1:11.2 安田隆行 松元省一 日隈広吉
第10回 1990年9月テンプレート:02日 テイエムリズム 牝2 1:10.3 河内洋 岩元市三 竹園正繼
第11回 1991年9月テンプレート:01日 ジンクタモンオー 牡2 1:10.4 村本善之 新井仁 林儀信
第12回 1992年9月テンプレート:06日 マルカアイリス 牝2 1:10.5 加用正 瀬戸口勉 河長産業(株)
第13回 1993年9月テンプレート:05日 ナガラフラッシュ 牝2 1:10.3 安田隆行 瀬戸口勉 ナガラ観光
第14回 1994年9月テンプレート:04日 エイシンサンサン 牝2 1:11.1 岸滋彦 坂口正則 平井豊光
第15回 1995年9月テンプレート:03日 エイシンイットオー 牡2 1:11.5 南井克巳 坂口正則 平井豊光
第16回 1996年9月テンプレート:01日 ゴッドスピード 牡2 1:11.3 石橋守 瀬戸口勉 近藤俊典
第17回 1997年8月31日 タケイチケントウ 牡2 1:09.6 常石勝義 中尾正 竹中健一
第18回 1998年9月テンプレート:06日 コウエイロマン 牝2 1:10.4 高橋亮 橋口弘次郎 伊東政清
第19回 1999年9月テンプレート:05日 アルーリングアクト 牝2 1:11.0 秋山真一郎 野村彰彦 日本ダイナースクラブ
第20回 2000年9月テンプレート:03日 リキセレナード 牝2 1:11.1 福永祐一 瀬戸口勉 後藤繁樹
第21回 2001年9月テンプレート:02日 タムロチェリー 牝2 1:10.6 小池隆生 西園正都 谷口屯
第22回 2002年9月テンプレート:01日 メイプルロード 牝2 1:09.8 芹沢純一 田所秀孝 (有)ターフ・スポート
第23回 2003年9月テンプレート:07日 メイショウボーラー 牡2 1:09.3 福永祐一 白井寿昭 松本好雄
第24回 2004年9月テンプレート:05日 コスモヴァレンチ 牝2 1:08.2 武幸四郎 加用正 岡田美佐子
第25回 2005年9月テンプレート:04日 アルーリングボイス 牝2 1:09.1 武豊 野村彰彦 (有)サンデーレーシング
第26回 2006年9月テンプレート:03日 アストンマーチャン 牝2 1:08.4 鮫島良太 石坂正 戸佐眞弓
第27回 2007年9月テンプレート:02日 マルブツイースター 牡2 1:09.3 和田竜二 中尾正 大澤毅
第28回 2008年9月テンプレート:07日 デグラーティア 牝2 1:09.1 浜中俊 宮本博 (有)サンデーレーシング
第29回 2009年9月テンプレート:06日 ジュエルオブナイル 牝2 1:09.0 鮫島良太 荒川義之 (株)グリーンファーム
第30回 2010年9月テンプレート:05日 テンプレート:Flagicon ブラウンワイルド 牡2 1:08.7 浜中俊 坂口正則 キャピタルクラブ
第31回 2011年9月テンプレート:04日 テンプレート:Flagicon エピセアローム 牝2 1:08.8 浜中俊 石坂正 吉田勝己
第32回 2012年9月テンプレート:02日 テンプレート:Flagicon マイネルエテルネル 牡2 1:07.9 和田竜二 西園正都 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第33回 2013年9月テンプレート:01日 テンプレート:Flagicon ホウライアキコ 牝2 1:08.8 和田竜二 南井克巳 橋元幸平

本競走からの2歳GI級優勝馬

阪神ジュベナイルフィリーズ(旧・阪神3歳ステークス→阪神3歳牝馬ステークス)

回数 馬名 性齢 着順
  タマモアサヒ 牡2 2着
第2回 ダイゼンキング 牡2 1着
第21回 タムロチェリー 牝2 1着

朝日杯フューチュリティステークス(旧・朝日杯3歳ステークス)

回数 馬名 性齢 着順
第23回 コスモサンビーム 牡2 2着

関連項目

外部リンク

テンプレート:中央競馬の重賞競走