北海道マラソン
テンプレート:Infobox Athleticrace 北海道マラソン(ほっかいどうマラソン、The Hokkaido Marathon)は、1987年より夏季(概ね8月下旬)に北海道札幌市で行われるマラソン大会である。女子の部では1995年(第9回)以降日本人選手が連続優勝しており、近年は世界陸上やオリンピックにつながる選考レースとしても位置づけられ、世界陸上競技選手権大会(世界陸上)の前年に開催される場合は女子の代表選考会も兼ねている。
札幌市中心部の大通公園を発着点とする42.195kmの日本陸連公認コースを使用し、男女同時スタート・同一コースで行われる(現コースは2012年大会より採用)。
日本国内で夏季に行われる最大級のマラソン大会であり、北海道内の市民マラソンではトップクラスの大会でもある。
主催者は北海道マラソン組織委員会(後述)。2011年より韓国最大のマラソン大会「ソウル国際マラソン」と提携している。
目次
主催・後援など
2012年現在
主催
北海道マラソン組織委員会
- (北海道陸上競技協会、北海道新聞社、北海道文化放送、エフエム北海道、道新スポーツ、北海道、札幌市、北海道体育協会、北海道市長会、北海道町村会、北海道商工会議所連合会、札幌商工会議所、北海道観光振興機構、札幌観光協会、北海道医師会、北海道看護協会、北海道理学療法士会、さっぽろ健康スポーツ財団、特定非営利活動法人ランナーズサポート北海道)
主管
後援
その他
- 特別協賛:第1回~第8回はサントリー、第9回~第23回は武田薬品工業、第24回・第25回はニトリ、第26回はYahoo! JAPAN・ROYCE'、第27回はアシックス、カネカ、ホクレン、ROYCE'
- 協賛:ホクレン、出光興産、セイコーマート、大和ハウス工業(第26回)
- オフィシャルタイマー:シチズンが担当していたが、第24回大会からセイコー
- オフィシャルカー:SUBARUや三菱自動車のほか、フォード、フォルクスワーゲンなどが担当していた。
歴史
この大会は日本国内で唯一、夏季に開催するマラソン大会でオリンピックや世界選手権に合わせているという。また、日本国内における一流ランナーと市民ランナーが参加するフルマラソンの先駆けでもある。将来は東京マラソンのような3万人規模の大会にすることを目指すとされている。
- 第1回(1987年)と第2回(1988年)は9月第1週に開催され、札幌厚別公園競技場を発着点とし、南郷通、大通を経由して北6条西27丁目で折り返すリターン型のコース設定で行われていた。参加者数は400人程度であった。
- 第3回(1989年)は、第44回国民体育大会(はまなす国体)の直前となり、運営スタッフや交通整理での人員確保に支障が起きる可能性により8月下旬の開催となり、それ以降も8月下旬の開催がほぼ定着した(ただし1991年の第5回は、東京で世界陸上が開催されたため8月上旬に繰り上げ開催)。 同時にコースも「真駒内陸上競技場発・中島公園ゴール」のポイント・ツー・ポイント(ワンウエー)型に変更された(2004年の第18回以降は20~30km部分のルートを一部変更)。
- 第20回(2006年)では、渡辺共則が所属チームの後輩でもある久保田満とゴール直前まで競り合い、これを制して優勝。
- 第21回(2007年)は、8月第4週・9月第1週に世界陸上大阪大会が開催されたため、これに重ならないように最も遅い9月9日に開催された。北海道マラソンが9月開催となったのは1988年9月4日に行われた第2回以来、19年ぶりであった。
- 第23回(2009年)よりコースを大幅に変更の上、制限時間を4時間から5時間に引き上げ、定員も8000人に引き上げられた。またスタート地点は中島公園に、及びゴール地点は大通公園にそれぞれ変更された。
- 第25回(2011年)は定員が9200人まで引き上げられた。
- 第26回(2012年)は定員が11000人に引き上げられ、初めて1万人を突破。また、スタート時間は午前9:00に繰り上げられたほか、コースも一部変更された。
参加資格
日本陸上競技連盟の登記・登録者及び未登録者で、大会当日に満19歳以上となる男女[1]。
- 招待競技者…国内・国外を問わず、日本陸上競技連盟及び主催者が推薦する者。
- 一般参加競技者…申し込み期日までに下記の記録を出した者(10km以外は未公認大会でも可)。
区分 | フルマラソン | 30km | ハーフマラソン | 20km | 10km |
---|---|---|---|---|---|
男子 | 4時間以内 | 2時間50分以内 | 1時間50分以内 | 1時間44分以内 | 31分以内 |
女子 | 2時間以内 | 1時間53分以内 | 38分以内 |
歴代優勝者
※所属は当時。
開催日 | 男子 | タイム | 女子 | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1987年9月6日 | テンプレート:Flagathlete | 2時間24分28秒 | テンプレート:Flagathlete | 2時間42分17秒 |
2 | 1988年9月4日 | テンプレート:Flagathlete (旭化成) | 2時間17分11秒 | テンプレート:Flagathlete | 2時間40分53秒 |
3 | 1989年8月27日 | テンプレート:Flagathlete (旭化成) | 2時間13分16秒 | テンプレート:Flagathlete) | 2時間36分39秒 |
4 | 1990年8月26日 | テンプレート:Flagathlete (神戸製鋼) | 2時間15分32秒 | テンプレート:Flagathlete) | 2時間31分29秒 |
5 | 1991年8月4日 | テンプレート:Flagathlete (沖電気宮崎) | 2時間17分05秒 | テンプレート:Flagathlete -2- | 2時間33分20秒 |
6 | 1992年8月30日 | テンプレート:Flagathlete | 2時間16分38秒 | テンプレート:Flagathlete | 2時間30分22秒 |
7 | 1993年8月29日 | テンプレート:Flagathlete (テクモ) | 2時間15分34秒 | テンプレート:Flagathlete (ダイハツ) | 2時間33分10秒 |
8 | 1994年8月28日 | テンプレート:Flagathlete (コニカ) | 2時間15分03秒 | テンプレート:Flagathlete -2- | 2時間36分33秒 |
9 | 1995年8月27日 | テンプレート:Flagathlete (テクモ) -2- | 2時間15分07秒 | テンプレート:Flagathlete (リクルート) | 2時間29分17秒 |
10 | 1996年8月25日 | テンプレート:Flagathlete (テクモ) -2- | 2時間14分26秒 | テンプレート:Flagathlete (旭化成) | 2時間31分21秒 |
11 | 1997年8月31日 | テンプレート:Flagathlete (コニカ) -2- | 2時間13分45秒 | テンプレート:Flagathlete (和光証券) | 2時間33分30秒 |
12 | 1998年8月30日 | テンプレート:Flagathlete (テクモ) | 2時間10分13秒 | テンプレート:Flagathlete (天満屋) | 2時間27分36秒 |
13 | 1999年8月29日 | テンプレート:Flagathlete (NTT西日本) | 2時間12分08秒 | テンプレート:Flagathlete (天満屋) | 2時間32分14秒 |
14 | 2000年8月27日 | テンプレート:Flagathlete | 2時間17分14秒 | テンプレート:Flagathlete (三井海上) | 2時間32分30秒 |
15 | 2001年8月26日 | テンプレート:Flagathlete (旭化成) | 2時間13分45秒 | テンプレート:Flagathlete (佐倉アスリート倶楽部) | 2時間30分39秒 |
16 | 2002年8月25日 | テンプレート:Flagathlete | 2時間15分12秒 | テンプレート:Flagathlete (積水化学) | 2時間26分11秒 |
17 | 2003年8月31日 | テンプレート:Flagathlete (コニカミノルタ) -3- | 2時間13分13秒 | テンプレート:Flagathlete (トクセン工業) -2- | 2時間34分11秒 |
18 | 2004年8月29日 | テンプレート:Flagathlete (JFE) | 2時間12分20秒 | テンプレート:Flagathlete (豊田自動織機) -2- | 2時間26分50秒 |
19 | 2005年8月28日 | テンプレート:Flagathlete (旭化成) | 2時間14分50秒 | テンプレート:Flagathlete (豊田自動織機) -3- | 2時間25分46秒 |
20 | 2006年8月27日 | テンプレート:Flagathlete (旭化成) -2- | 2時間17分50秒 | テンプレート:Flagathlete (資生堂RC) | 2時間32分52秒 |
21 | 2007年9月9日 | テンプレート:Flagathlete (日清食品) | 2時間17分26秒 | テンプレート:Flagathlete (セカンドウィンドAC) | 2時間30分43秒 |
22 | 2008年8月31日 | テンプレート:Flagathlete (佐久長聖教員クラブ) | 2時間12分10秒 | テンプレート:Flagathlete (アルゼ) | 2時間31分50秒 |
23 | 2009年8月30日 | テンプレート:Flagathlete (ヤクルト) | 2時間12分03秒 | テンプレート:Flagathlete (セカンドウィンドAC) | 2時間25分10秒 |
24 | 2010年8月29日 | テンプレート:Flagathlete (日立電線) | 2時間11分24秒 | テンプレート:Flagathlete (ユニバーサルエンターテインメント) | 2時間34分11秒 |
25 | 2011年8月28日 | テンプレート:Flagathlete (小森コーポレーション) | 2時間14分10秒 | テンプレート:Flagathlete (天満屋) | 2時間33分45秒 |
26 | 2012年8月26日 | テンプレート:Flagathlete (埼玉県庁) | 2時間18分38秒 | テンプレート:Flagathlete (大阪長居AC) | 2時間39分07秒 |
27 | 2013年8月25日 | テンプレート:Flagathlete (JR東日本) | 2時間14分26秒 | テンプレート:Flagathlete (エディオン) | 2時間29分13秒 |
実況放送
テレビ放送
2011年までは北海道文化放送(UHB)を制作局として、テレビ大分を除くフジテレビ系列(FNS)27局で放送していたが、道外で視聴率が伸び悩んでいることとスポンサー確保の問題から、フジテレビと一部系列局が全国放送の打ち切りを打診したため[2]、2012年は全国放送を行わなかった[3]。放送時間は2011年まで12:00〜14:55(全国放送)だったが、2012年は12:55〜14:25(北海道ローカル)に縮小された。2013年は8:55[4]〜11:50に変更するとともに、地上波の北海道ローカル放送に加えBSフジでも放送のため、事実上の全国放送復活となった[5]。
地上波全国放送撤退後、当番組の位置付けでUHB制作全国ネットのバラエティ番組が年1回7月の日曜夕方に放送されている(2012・2013年は『タカアンドトシの一年レストラン』)。同時に「meijiカップ」は8月に移行した。
ラジオ放送
これまでAIR-G'が北海道ローカルで正午から午後3時まで実況中継し、この時間帯で放送できない日曜午後のJFN系ネット番組は同日夜に時差放送していたが、2010年度より規模を縮小し、レース速報と交通規制情報のみに留め、ネット番組も移動せずそのまま放送している。
インターネット中継
2012年は大幅に縮小されたテレビ放送に代わり、Ustreamで8:30〜14:30に完全生中継を実施した[6]。
補足
- 2006年の大会は、女子が翌年に大阪市で行われる世界陸上のマラソン代表選考を兼ねていた。しかし、優勝した吉田のタイムが2時間30分を超えていたため、代表内定を勝ち取ることはできなかった。その後、他の選考レースで選定された候補者との比較による選考会議で代表から漏れた。
- 大会期間中にはJRA札幌競馬が開催されているが、札幌競馬最大のレースである札幌記念と日程が重ならないように開催日が決められている。
- 関連イベントとして旧コースのスタート地点となっていた真駒内セキスイハイムスタジアムを発着点とする「ニトリファミリーマラソン」も開かれている。
ルート
※2012年度
- スタート地点 大通公園(西4丁目)
- 中島公園→幌平橋→中の島通→国道453号→平岸通→南7条橋→国道5号(創成川通・創成トンネル)→宮の森北24条通→新川通→琴似栄町通→新琴似1番通→西野屯田通→新川通
- 折り返し地点(25.728Km) 新川通(国道337号交点手前)
- 新川通→西野・屯田通→新琴似1番通→琴似栄町通→新川通→北海道大学→西6丁目通(道庁赤れんが庁舎)
- ゴール地点 大通公園(西8丁目)
出典・脚注
関連項目
- ツール・ド・北海道 - 北海道マラソンと同じく1987年より開催されている北海道の大型スポーツイベント。
- ニトリレディスゴルフトーナメント - 北海道マラソンと同じく2010年よりニトリがスポンサーとなっている上、開催が同時期。
- 札幌国際ハーフマラソン - 当初はフルマラソン形式の「タイムスマラソン」として開催されていた。
外部リンク
- 北海道マラソン (大会事務局による公式サイト)