キッズ・ウォー

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テンプレート:Sidebar with collapsible listsキッズ・ウォー』は、TBS系列CBC製作)で1999年から2003年まで放送されていた昼ドラマドラマ30)のシリーズである。CS放送TBSチャンネル・一部のTBS系列局でも再放送されている。

2005年からは、内容・出演者を一新した『新キッズ・ウォー』も放送された。

概要

春子・茜親子の「ざけんなよ!」の啖呵で人気を呼んだ作品。井上真央の代表出世作品でもある。昼ドラマとして1999年から毎年1作品ずつシリーズ製作された。当初は他のドラマ30作品と同じく主婦をターゲットに、春子を主役に据えたホームドラマとして製作していたが、啖呵を切る茜やキッズのキャラクターが同年代の視聴者に大きくウケたため、パート3からは若者向けのドラマへと方向転換した。パート3と5は夏休み期間を通した放送スケジュールであったことから、小・中学生たちの昼下がりの楽しみとして定着した。

作風が変わったパート3は関東圏で最高視聴率17.2%、平均視聴率2桁台と昼ドラマでは異例の高視聴率を記録し、主題歌であるZONEの『secret base 〜君がくれたもの〜』も売り上げ70万枚を越える大ヒットとなった。また、昼ドラの枠を超えて単発の2時間スペシャルも3本制作された。

2003年11月28日には、翼と一也の人気双子コンビも帰ってくるゴールデン2時間SP第2弾でシリーズのフィナーレを飾った。

評価

高い視聴率や学生のみならずこのドラマを支持する学校教師もいる反面、暴力シーン(特に喧嘩と悪人たちの過剰行動)等が多いことから、若者に悪影響を与える「低俗番組」として批判されることもある。又、若者・子供向けで「昼ドラ」らしくない作風(特にパート3以降に顕著である)や、威勢のいい言動や行動で溜飲の下がる視聴者がいる一方で、ヤンキー的な言動や行動等を絶対的正義と定め妄信的に肯定・賛美するような作品の「方向性のずれた勧善懲悪」や「偽善」的なムードに嫌悪感を覚えるPTAや主婦層の視聴者も少なくなかったという。しかし一方では、家族の絆いじめを許さない模様を描いた同番組への評価から技術家庭」の教科書開隆堂出版)に載せられているという現状も有り、賛否が分かれるところである。また、シリーズの長期化によるマンネリぶりも指摘されていたため、パート5では内容を大幅に変えたが、主な登場人物であった春子と大介とその間に出来た子供が第一話冒頭で事故死するという展開には、多くの視聴者が批判的だった。これに対し脚本を担当した畑嶺明は「春子たちを巻き込んで書きたい(やりたい)ことは4までで書き終えたため、今度は両親に頼らずに子供たちを自立させる世界観を意図した」と答えている。

あらすじ

ヤンキーバツイチの春子(生稲晃子)と妻を事故で亡くした大介(川野太郎)が再婚する。大介の子供達は優等生だがそれぞれ問題を抱えていた。御互いの子供達はまるで正反対の性格だが、正義感の強い茜(井上真央)に助けられたりしていくうちに、里香(宮崎真汐)以外は、次第に打ち解けていく。そんな今井家を中心に世の不正や学校(教育)問題に立ち向かう。

3作目では2作目で初登場した翼(斉藤祥太)と茜の恋愛模様を中心に描く。4作目では翼の実弟で双子の一也(斉藤慶太)が登場し、翼とほぼ瓜二つの顔つきからトラブルを巻き起こす。また、親子関係にギクシャクして悩んでいた優等生の黒木(崎本大海)が登場し、茜が好意を抱いた時もあった。

最後となった5作目では春子、大介、末娘の真理が事故死、大介の母・友恵(島かおり)と子供達が移り住んだ全寮制のフリースクール「太陽学園」が舞台となった。

来歴

スペシャル版は昼ドラマではなく、2002年7月は土曜日の午後に、2002年12月と2003年11月は夜のゴールデンタイムに放送された。

番組名 放送期間 概要
キッズ・ウォー 〜ざけんなよ〜 1999年8月2日 - 9月24日 バツイチの津村春子は今井大介と結婚する。然し、そこには中西が引き取ったはずの茜が…
キッズ・ウォー2 〜ざけんなよ〜 2000年5月29日 - 7月28日 翼が登場する。
キッズ・ウォー3 〜ざけんなよ〜 2001年7月30日 - 9月28日 茜と翼の恋愛模様を中心に描く等、若者向けドラマへ方向が変わる。
キッズ・ウォースペシャル 〜ざけんなよ〜 2002年7月20日 翼の実家がある長野を舞台にサスペンス風に描かれた。
キッズ・ウォー4 〜ざけんなよ〜 2002年9月30日 - 11月22日 翼の双子の弟の一也が登場。
キッズ・ウォースペシャル 〜愛こそすべてだ!〜 ざけんなよ 2002年12月25日 茜が翼と黒木との恋愛模様を中心に描く。
キッズ・ウォー5 〜ざけんなよ〜 2003年7月28日 - 9月26日 春子、大介、末娘の真理が事故死、全寮制のフリースクールが舞台となる。
キッズ・ウォースペシャル 〜これでファイナル! ざけんなよ〜 2003年11月28日 最後に茜と翼は結ばれた。このスペシャルをもって『キッズ・ウォー』シリーズは一旦終了。

登場人物

今井家

今井 春子
演 - 生稲晃子(*1 - 4、SP、XmasSP)
茜・真理の実母で健一・里香・浩の継母レディースで名を馳せた元ヤンキー。中西と離婚し、ひょんな出逢いから大介と再婚した。「ざけんなよ」の名台詞の出元。Part5では死んでしまった為、「写真出演」として出演。旧姓は「津村」。
今井 大介
演 - 川野太郎(*1 - 5、SP、XmasSP)
健一・里香・浩・真理の実父で茜の継父。前妻と死別。後に春子と再婚。有名大学卒で一流食品会社勤務のエリートだったがリストラに遭い、料理雑誌の編集者となった。パート5では春子・真理と共に事故死してしまったが、悩んでいる浩が前住んでいた家に来ると霊体で現れて色々助言してくれた(なお、彼だけが霊体として現れるのは、本人曰く「自分だけ天国に行くための試験に落ちたから」である)。尚、生稲晃子同様、霊体として現れる以外は「写真出演」として出演した。
今井 友恵
演 - 島かおり(*1 - 5、SP、XmasSP)
健一・里香・浩・真理の実祖母で茜の継祖母。幼児教育であり、エリート志向がとても強い。厳しくも優しい祖母である。パート4までは胎教英才教育を手がける幼児教育塾を経営しており、真理を通わせた時も有った。パート5で前歴に“名門私立高校教師”という設定が加えられたため、太陽学園に赴任して住み込み教師となった。ファイナルでは横浜に在る別のスクールにいた為、出演していなかった。
今井 茜
演 - 井上真央
春子の実娘、信彦の姪。パート3以降、実質上の主人公である。春子と同じく、不条理な事があると「ざけんなよ!」と啖呵を切る。ハードボイルド系のコミックを好み、男気取りな性格と口調でサッパリしているが、優しい一面も持ち合わせる。アクの強い男性に好かれやすい。最終的には翼と結ばれた。今井家の面々(里香以外)ともすぐに打ち解け、里香とは対称的な性格から健一や浩に頼られる一面もある。
今井 健一
演 - 小谷幸弘
大介の実子。三兄弟の一番目(長男)。勉強家だがイジメを受け、学校には行かずにフリースクールで勉強し、テストの時だけ登校していた。パート3あたり迄は敬語っぽい話し方をするなど優柔不断でオドオドとした性格だったが芯は強く、温和な長男坊。パート4まで通して将来の進学に悩んでいたが、パート5では生活費の工面の為、新聞配達や中西の店でホストのアルバイトをこなした。
思春期少年っぽさが一番前面に出ており、パート2で声変わりを迎え、以後身長が伸びている。時折、茜や春子に着替え中のパンツ姿や入浴時の下半身局部を見られるシーンがありドタバタする一方、エロ本を隠し持っていたりする。パート2での茜の言動に依れば「チョロチョロっと」性毛が生えている程度だったが、パート3の25話で茜が「チョロチョロってもんじゃ無かったもんな」と食事中に発言し、人並みに成長している模様。恋愛対象がコロコロ変わりやすい。
今井 里香
演 - 宮崎真汐
三兄弟の二番目(長女)。優等生だが自己中心的な性格で他者への思いやりや配慮に欠けた面があり、その態度を春子や大介から窘められることもしばしば。茜や春子とすぐに打ち解けた健一や浩とは対照的に、正反対な性格の茜とはウマが合わず非常に仲が悪い。春子に対しても亡くなった母ばかりを想い、長い間春子を認めなかった。上記のような性格のため逆恨みされてイジメや脅迫を受けたこともある。パート4では一也の世話焼き役になり、ついには結ばれた。
今井 浩
演 - 金澤匠
三兄弟の末っ子(次男)。優柔不断さや未熟さが前面に押し出されているが、決めるべき時には決める。胎児の頃から友恵や実母より胎教や英才教育を受けた秀才であったが、自由奔放な茜に影響を受けて、白紙の答案を出すなど成績至上主義を放棄した。小学校へは普通に通うも、いじめられる事もしばしばあった。パート4で声変わりを迎えている。中学生になったと共にセミロングの髪型となり、兄弟揃ってデレデレな性格となる。パート5で性同一性障害の同級生・森幸太郎に好かれ、ひどく困っていた。
今井 真理
演 - 水野杏美(*2→渡辺ルナ*3→成田侑芽*SP→今井理緒*4、XmasSP)
今井家の一番下の子供(春子と大介の子、茜の異父妹、健一・里香・浩の異母妹、信彦の姪)だったが、パート5では両親と共に事故死してしまった。

周辺の人物

紺野 翼
演 - 斉藤祥太(*2 - 4、SP、XmasSP、ファイナル)
パート2(小学6年生の設定)で登場した茜の恋愛相手役。保健室登校だが成績優秀で、ケンカも強い。両親が離婚しており母方の許で暮らしていた。登場当初は変声期途中で、中性的な表情を僅かに醸し出していた。パート3からは茶髪となり、夏服のワイシャツのボタンを3つ外すなど俄にルーズっぽさを前面に出し、野太い声が特徴的となる。素直になれないところやウジウジしたところが災いして、次々現れるライバルによく茜を取られそうになっていた。パート3では保健室登校から徐々に復帰するも、一平と仲良くなる茜に嫉妬して気が荒れたり一時シンシアと親交を深めていた。そして茜とは引き裂かれてはくっつく事を繰り返していたが、ラストで遂に結ばれた。
紺野 絵美
演 - 本島絵伊(*2)
翼の妹。パート2で登場。これ以後一切登場しない。
沼田公介
演‐村瀬司(*1)
パート1に登場したいじめっ子で、仲間にも久保、渡辺の二人がいる。健一から高額の金を巻き上げたり、暴力を振るったり、クラス全員を脅して健一を無視させたりと、健一を徹底的にいじめていた。茜や良太たちから撃退を食らったり、春子にひっぱたかれても、改心するどころかいじめをますます強めるだけだった。健一を不登校にさせた張本人といえる。健一が学校に来なくなってからも、浩をいじめたりと、全シリーズから見ても、この3人だけは、最後まで改心することのなかった唯一のいじめっ子である。
風間 一平
演 - 浅利陽介(*3、5、SP)
パート3で茜と対峙する不良にして、翼の恋のライバルとして登場。当初から赤毛に近い明るめの茶髪に染め、前半は茜や先生達に連日ケンカを売ったり良太の財布から現金を盗むなどかなりのワルであり、追求する茜や翼に嫌悪を抱いていた。実は浪費癖のあるトラック運転手の父親が街金融から莫大な借金を抱え込み、母親が蒸発し、ヤクザまがいの男(その中に茜の実父も)の取り立てが執拗になる度にアパートを転々とする悲惨な生活を送っていた。学校に通わない和也に接するなど自分たちに色々気にかけてくれた茜に惚れ、次第に更生する。
中盤、茜を逆恨みしていた2年生の不良、植田と西尾から茜を呼び寄せるように命令されるがそれを拒み、交換条件として面前で制服を脱いでパンツ(トランクス)一丁の上半身裸で学校内をサルのように駆け回り、教室と職員室で裸踊りをするという奇怪な行動を涙目混じりでした(この側転時に陰部の一部が露出しながらも放送されるハプニングがあった。)この後、この不良達が茜を神社の境内へ直接呼び出し襲われそうになる。これで一平が茜に好意を抱いていることを翼が確信するに至る。更に茜へ綴ったラブレターをひょんな事から黒板に公開され、勢い余って茜に告白するが、茜は翼を選ぶことになる。終盤、埼玉の大宮へ引っ越す。
パート5で再登場。暴走族パシリをしていたが太陽学園に入学する。度胸は前よりもヘタレてしまっている。
風間 和也
演 - 鈴木駿(*3)
一平の弟で、茜になつく。浩と同じ小学校の1年生らしいが、両親不在のためか不登校であった。一平と違い、パート5では未登場。
シンシア
演 - グレーシー(*3)
日本語を話す在日ブラジル人。中盤に転校してきた。馴染めずに居るところを茜と翼が気丈に接していたが、廊下で転んだ際に担任の吉野が介抱と称して体を触りまくるセクハラ行為に遭う。それを追求した翼に好意を抱く。
吉野治
演‐伊沢勉(*3)
パート3での茜や翼たちの担任。臆病な性格で、気弱な生徒には叱るが、不良にはろくに叱らないという始末である。今井一家や翼たちから散々非難されるが、全く変わらなかった。また、シンシアや里香の体を触りまくるというセクハラまでした。怒った里香からバケツの水を頭からかぶせられたことで今井家に連絡、大介が来るが、大介は「私はあなたのような教師は、頭から水をかけられてもいいと思います!!」と強く怒鳴り、一喝した。それ以降処分されたかどうかは不明だが、校長は出勤停止を命じたらしい。病欠ということで扱われている。
黒木 祐太郎
演 - 崎本大海(*4、XmasSP)
パート4で出てきた翼の恋のライバル。国会議員黒木誠治の息子であるが、収賄の容疑がかけられ逮捕・失職される事が近いことから、田園調布より陰に潜んで転校してきた。家庭不和状態にあり、母親の清美は中西と不倫して一時家を出て行ってしまう。これらの事情から人間不信に陥っており、成績優秀であるが周囲から浮いた存在となり不登校気味となる。そして色々心配して気に掛けてくれた茜に惹かれ好きになる。終盤に浜松へ転居した。クリスマスSPでは、ひょんな事から松本市へ来ていた茜たちと再会し、翼とどちらが茜を手に入れられるか競い合ったが、負けた。
茜の恋敵の中では唯一啖呵を切らない大人しい優等生タイプの性格だった。演ずる崎本が未だ変声期途中であったことから、少しなよなよしたキャラクターでもあった。
黒木清美
演-円城寺あや(*4)
祐太郎の母親。祐太郎の父親が収賄で捕まったことが発端で、中西と度々関係を持ったことから、茜や祐太郎に心配ばかりかけてしまう。時々、体の具合が悪い時に茜が家を訪ねていろいろと看病したり、料理を作ったりしてくれる。最終的には中西とは別れた。
新田 一也
演 - 斉藤慶太(*4、XmasSP、ファイナル)
翼の双子の弟。両親が離婚しているため母方に育てられていたと思われる。茜達の通う学校に横浜から転校してきた。外見は翼とそっくりだが性格は正反対の不良少年。パート4では茜や祐太郎を嫌っており、度々嫌がらせをする。里香との出会いをきっかけに徐々に更生し、最後には彼女と結ばれた。
武井 文太
演 - 多賀名将也(*5、ファイナル)
最後のシリーズに出てきた茜の相手役。序盤は太陽学園の授業を妨害するなど往時の一平のように荒れていたが、茜たちと接する度に改心していく。口癖は棒読みで「馬鹿言ってんじゃねーよ」「そんなことねーよ」。そのまま茜と結ばれるように見えたが、ラストSPにてやはり翼には勝てず、茜を諦める。内心は宇宙飛行士を志す純情な性格で、自室に宇宙関係の本を揃えている。
大山 太
演 - 小栗一将(*5、ファイナル)
太陽学園の高校生。不良グループのボス的存在で、先生でさえ扱いにとても困っている。太陽学園にいた不良の中では、最後まで改心することのなかった唯一の人物。一平や浩を唆して、しのぶから13万円巻き上げたたり、古田らと組んで中西にオヤジ狩りするなど、かなり悪質な人物。また、茜を庇う為に文太に角材で殴られ、病院送りされる。その後、オヤジ狩りの犯人が彼であることがわかり、退院後すぐに警察に逮捕される。終盤、釈放されて学園に戻ってくるが、反省の色は全く見せておらず、文太を薪で殴りつけてしまう。更に逃げるための金を手に入れるため、里香を脅迫するが、瀬島に取り押さえられ失敗、再び警察に逮捕された。なお、ファイナルにも登場したが、出番はほとんどなかった。
古田
演-榎本憲志郎(*5)
大山の親友。下の名前は不明。太陽学園の生徒ではないと思われる。最後には一平の作戦で岩本共々警察に捕まってしまう。
岩本
演-本田一平(*5)
大山や古田の親友。下の名前は不明。やはり太陽学園の生徒ではないと思われる。最後には一平の作戦で古田共々警察に捕まってしまう。
並木 洋介
演 - 長谷川慎(*5、ファイナル)
太陽学園の中学3年生。すみれに金で買収され、里香に嫌がらせをしたことがあるが、それに反省してからは、彼女に思いを寄せるようになる。そのため色々とアタックを繰り返すも、思いはとうとう最後まで伝わらなかった。ファイナルにも一瞬だけ登場した。
佐久間しのぶ
演‐杉浦麻美(*5、ファイナル)
太陽学園の中学1年生。以前いた学校でいじめを受けていたらしく、それが原因で引きこもりになっている。そのためかあまり人に心を開かなかったが、浩がいろいろと相手をしてくれることから、浩に好意を抱くようになる。しかし、浩が自分を好きだとだまして13万もの金を借りたことがあり、それからは目の敵にするようになってしまう。だが浩の心からの謝罪と茜の説得からそれは許す。それからもたまに喧嘩のようなこともあったが、ファイナルでついに浩と結ばれた。
西岡由美子
演-椎葉えり(*5)
太陽学園の中学3年生。実家はラーメン屋を営んでいる。当初は文太たちとつるんだかなりの不良だったが、その原因が両親が彼女がどんな悪いことをしても叱らなかったこと、家出をしてもろくに探さなかったことなどであった。誕生日に両親に電話しても、両親は忘れてしまっていたようである。その日健一が誕生日おめでとうと祝ったことから心を打たれ、彼に好意を抱くようになる。話が進むと実家のラーメン屋が潰れたことで両親から家に帰ってこいと言われるが、帰りたくないため、キャバクラや中華料理店でアルバイトをして、学園に払う金を稼いだ。最後は完全に健一と結ばれ、同時に完全に改心した。ファイナルでは退学したため未登場であったが、健一曰く元気に過ごしているらしく、手紙のやりとりもしているようである。
石田真紀
演‐小松愛(*5)
太陽学園の中学3年生。髪の毛を緑色に染めている。文太に恋心を抱いていたが、最後まで思いが伝わることはなかった。当初はかなりの不良であった。少しずつ改心していくが、文太と仲良くしている茜にヤキモチを焼いてまた悪さをしたり、外にいた別の不良とケンカしたりと、由美子と違い完全には改心しなかった。実は彼女が小学6年生の頃、母親の再婚相手から虐待を受けたという辛い過去を持っている。そのことは現在も根に持っており、再婚相手にはかなり憎しみを抱いている。由美子同様ファイナルでは退学したため登場しない。
佐野すみれ
演-伊藤奈美子(*5)
太陽学園の中学3年生。パート5中盤あたりから学園にやってくる。以前いた中学校で男子生徒からいじめを受けていたらしく、それが原因で男性恐怖症になっている。同時に自殺願望もあり、よくそれに関連する本を借りたり、インターネットのサイトを見たりしていた。里香と仲良しになるが、里香が陽子と仲良くするのが気に入らず、数々の嫌がらせを二人にした。最終的には学園を去ることになった。
森幸太郎
演-中野史洋 (*5)
太陽学園の中学1年生。性同一性障害がある少年。今井家が入園した時から、浩に好意を抱いている。当初は浩に嫌われていたが、徐々に打ち解けていくがそれが発端で、茜や健一たちに非難されてしまう。また、父親から「男らしくない」てことから、園長や瀬島に指導を申し込んだため、瀬島に薪割りやランニングを強制されてしまい、浩ともに行方を膨らましてしまう。終盤には再入園するもののまたもや、浩に嫌がられる。由美子や真紀同様にファイナルには未登場である。
木村陽子
演-沢井美優(*5)
太陽学園の中学3年生。健一から好意を抱かれているが、本人は健一には興味がなく戸田に片思いをしている。本人曰く、両親からの過剰な期待から太陽学園に居座ることとなった。また、中盤から里香と仲良くしていたためにすみれから、度々嫉妬されてしまう。彼女もファイナルには未登場である。
青柳加奈
演-大塚水月(*5)
太陽学園の中学3年生。以前いた学校でいじめられていたことがトラウマとなり、毎日酎ハイを飲み、睡眠薬も服用している。本人曰く、こうしなければ眠れないとのこと。茜と陽子は体に悪いということもあり、何か気分転換を図ることはできないかと考える。そこで出会い系サイトで園田という少年と出会わせる。加奈と園田はすっかり仲良くなり、学園でも加奈はすっかり明るくなった。それからは酎ハイと睡眠薬は使用しなくなった。ところが、毎日のようにラブホテルに通ったり、学園で同室の陽子が一日いない時に二人でベッドの中にいたり等、過激な交際が災いし、妊娠が発覚してしまう。園田はこのことについては全く取り合わず、責任転嫁するため、茜は中西にお金を借りようと電話する。加奈が両親には知られたくないと言ったためである。しかし電話している所を真紀や由美子に見られる。彼女らは茜が妊娠していると勘違いし、学園の生徒全員の前で言いふらす。このことで茜は職員室に呼び出されるが、後から入ってきた加奈に「妊娠しているのは私です・・」と告白。それからも両親には言ってほしくないと友恵に言うが、教師に知られた以上そうはいかず、友恵は家に連絡、父親と共に学園を去った。それ以降登場はなかったが、陽子に手紙が来た。子どもをおろすのに成功したという内容だった。
中川ユリ
演-山本梨香(*5、ファイナル)
太陽学園の中学3年生。いろんな中年男性と援助交際をしたりして、高級腕時計などを貰ったしている。それがきっかけで茜達とトラブルを犯したりしている。ファイナルでも援助交際をして、学園にバレて追い出されそうになるが、もう援助交際はしないと誓っている彼女の言葉を信じようとしない瀬島たちに、太陽学園の生徒全員が腹をたて、全員が学園をやめると言って抗議する。これにはさすがの瀬島たちも歯が立たず、退園は取り消しとなり、これからもユリは学園にいることとなった。
中西 伸二
演 - 宇崎慧
茜の実父で春子の元夫。パート1では普通のトラック運転手だったが、パート3では街金融の取立屋、パート4以降はホスト喫茶店経営等、転職と転居を繰り返している。茜が大好きで、パート1では終盤まで茜を自分の許へ置こうとしたが、若い女と同棲状態であったことから茜は今井家の籍に入る決心をした。
パート2以降も複数の女と知り合っては別れる生活を送っている。パート3では一平の父親の借金の取り立てをしていた所を茜と遭遇したことで一転して一夜逃げを手伝う(未遂に終わり、取り立て屋のオーナーに縛られることになる)など実子に対しては情け深い一面があった。パート4では黒木家の事情を早く察知し、不倫相手として接近した清美から金を巻き上げていた。作中の春子からは「中西」と名字だけで呼ばれている。ホストの源氏名は「トミー」。
北川 光子
演 - 綾野あやめ(*3)
パート3での健一の担任。当初は健一を弱い人間と思っていたらしいが、春子の話を聞いて改心し、以降健一の良き理解者となる。終盤、健一がひまわりの家に戻る際も「今井君の席はそのままにしておくから、またいつでも遊びに来てね」と笑顔で言ってやっていた。
倉田 正也
演 - 大門正明(*4、XmasSP、5)
パート4より登場した茜や翼の担任。生活指導教師で、少しでも規則に違反した生徒を見つけては、理由を問わずすぐ怒鳴って説教する。規則違反かどうか調べるためと言って、健一と同じクラスの少女、益美の体をシャツの中から触ったり、廊下で転んだ里香の脚を触ろうとしたりというセクハラまでするという最悪な先生である。XmasSPでも不良3人からいじめられていた少年を助けた茜をしかり、不良3人には何も言わないというエコヒイキがみられた。パート5には第1話のみ登場した。
瀬島 順太郎
演 - 菊池隆則(*5、ファイナル)
パート5の舞台であるフリースクール「太陽学園」の教師で寮の監督者。やたらと大声を発して子供の精神を叩き直す為、たびたび体罰懲罰を加える。その上ひどく執念深いことから、既存の寮生から不評であるばかりか茜たちも反発する。だが、自分の間違いを素直に認める一面も有る。元々はとても明朗快活な性格だったが、息子を事故で亡くしたのが原因で性格が悪くなっている。本人もそのことを非常に気にしており、精神科医に通院している模様。後半では改心したと思われていたが、SPではなぜかまた性格が悪くなってしまっていて、度々健一たちと衝突してしまう。
大沢 小太郎(校長先生)
演 - 大和田伸也(*2 - 4)
茜達が通っていた練馬区立東にじが丘小学校の校長。母親の事業が失敗したことから多額の借金を抱えることになる。友恵にプロポーズしたが、結局実らなかった。
津村 信彦
演 - 真夏竜(*1 - 5、SP、XmasSP)
春子の実兄で茜(春子と伸二の娘)と真理(春子と大介の娘)の伯父。パート2までは工務店を営み、パート3からは「サンドウィッチカフェツムラ」を経営。春子のよき理解者。春子や茜同様に正義感が強く、植田や西尾が店で煙草を吸おうとすれば彼らをハリセンで叩いたり、借金取りに戻った中西に一喝を入れたりしていた。反面、女性にモテないことを気にしている。そのためか独身である。
山口 翔太
演 - 上原風馬(*1 - 5、SP、XmasSP)
信彦に付き従っている元暴走族総長。かつてはやんちゃであったようだが改心している。童貞喪失は18歳だったと述懐している。
山村 恭二
演 - 正希光(*1 - 4)
練馬区立東にじが丘小学校の教師で、茜や浩たちの担任。生徒に対し過剰な生活指導をしたり、いじめがあっても見て見ぬふりをしたりするという、いわゆる駄目教師。しかし、パート1で近所に住む高齢者、田中から茜にお礼の手紙が来た時には茜を大いに褒めるなど、どこか憎みきれないところも有る。妻とは死別しており、娘と二人暮らしであるため、家庭は寂しい状態。
良太
演 - 濱嶌瑞樹(*1 - 5)
茜のクラスメイト。少しひ弱な性格だが小学生よりクラスでは行動を共にしていた。翼の登場によりパート3以降は影が薄くなっている。苗字はパート3まで「黒木」だったが、パート4では倉田に「山下」と呼ばれていた。パート4から黒木祐太郎が登場し、重複を避けるための設定変更とみられる。茜の友人としての男性キャラとしては、唯一全シリーズに登場しているが、倉田同様、パート5では第1話のみの登場だった。
公平
演 - 保坂雄大(*2、3)
パート2で登場した浩のクラスメートで、いじめっ子グループ3人のうち1人で、リーダー的存在である。あとの2人には純(竹下雄斗)とゆうすけ(尾崎佑太加藤雷也)がいる。弱い子を激しくいじめる他、落ちていた財布の中のお金を使おうとしたり等、かなり悪い子である。母親も彼を甘やかしてばかりの最悪な母親だったが、父親(池戸陽平)はまんざらそうでもなかった。パート2終盤、浩をいじめていたことを父親から強く叱られたが、パート3で純やゆうすけと共に引き続き登場した際は、小学校に茜や翼が卒業していなくなったこともあってか、再びいじめを始めてしまった。しかしパート3終盤、浩との1対1の勝負に敗北してからは、いじめをやめたようである。パート4からはクラス替えがあったのか、登場していない。
演 - 竹下雄斗(*2、3)
公平率いるいじめっ子グループの1人。母親も最低だった。
ゆうすけ
演 - 尾崎佑太(*2)、加藤雷也(*3)
公平率いるいじめっ子グループの1人。理由は不明だが、パート2とパート3では出演者が違う。
黒田 祐太
演 - 松山ケンイチ(*ファイナル)
ファイナルに登場。一也の松本の中学校の先輩で、札付きの不良。家は居酒屋だが家庭は荒れており、父親は出ていったきり行方不明のまま、母親は男を作って同居したりと、状況はかなり複雑な模様。翼は彼が悪くなった原因もここにあるのではないかと考えていた。その悪さは過去のシリーズの不良とは比べ物にならないほどで、相手に対して深い傷をおわせるほどの暴行を加えたりするほか、茜の体をナイフで突き刺したりと、最後にして最大の不良といえる。実はこれは翼への逆恨みで、翼にナイフを向けたのだが、茜が彼をかばったために、彼女に刺さったのである。それからしばらくして翼が茜の敵討ちをしようと黒田に向かう。黒田も今度こそ翼を殺害しようとするが、翼に犯罪者になってほしくないという一心で現れた傷の深い状態の茜にショックを受け、警察に自首した。

パート1・2

パート3

スペシャル

パート4

Xmasスペシャル

パート5・ファイナル

スタッフ

主題歌

映像ソフト化

Part3、Part5、スペシャル三部作がビデオ(VHS、セル・レンタル共通)とDVDでリリースされている。Part1、Part2、Part4のDVD化については、2013年現在未定。

その他

  • 第5シリーズの冒頭で今井春子と今井大介の2人は事故死しているが、その役を演じた生稲晃子と川野太郎の2人は、2004年11月15日関西テレビ走れ!ガリバーくん』の収録で山口県内に滞在中、同行スタッフ5人と乗っていたジャンボタクシー交通事故に遭い、川野は左肩に全治2週間、生稲は頭部打撲で全治10日間の怪我を負った。
  • 第3シリーズで、大沢校長が大工からサンドイッチ屋に転職した信彦に、「大工さんからサンドイッチ屋に転身ですか」と話しかける場面があり、信彦が照れながら「華麗なる・・転身!!」とウルトラマンレオの変身ポーズをとるシーンがある。なお、信彦役の真夏竜は、かつて『ウルトラマンレオ』に主人公・おゝとりゲン役で出演している。
  • 茜らが喧嘩する公園は名古屋市北区にある。

関連番組

  • キッズ・ウォーPARTY - 2001年12月23日に開催された同名のイベントの模様を放送。CBCの放送日は2002年1月2日[1]
  • キッズ・ウォーPARK - CBCのみで放送されたミニ番組[2]

脚注

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参考文献

  • テレビライフ編集室・編『キッズ・ウォー〜ざけんなよ〜 SPECIAL BOOK』学習研究社、2002年 ISBN 4-05-401735-5

外部リンク

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  1. 『キッズ・ウォー〜ざけんなよ〜 SPECIAL BOOK』 pp.146-147
  2. 『キッズ・ウォー〜ざけんなよ〜 SPECIAL BOOK』 p.148