ドラマ30

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テンプレート:Notice テンプレート:Sidebar with collapsible listsドラマ30』(ドラマサーティ)は、TBSなどJNN系列向けに月〜金曜の毎日(年末年始は除くが、祝日は放送)。13:30〜14:00(JST)に放送された昼の帯ドラマシリーズのタイトル。作品によってはハイビジョン制作や字幕放送も行った。100作目の「ナツコイ」の最終回(2008年8月29日)をもって「ドラマ30」としての放送は終了した。2008年9月1日からの「キッパリ!!」からは「ひるドラ」とシリーズ名を改めた。

概要

ファイル:MBS Studios in USJ.JPG
ドラマ30の収録が行われるMBSスタジオ in USJ(原則、毎日放送製作のドラマで使用している)

番組は毎日放送(MBS)の「妻そして女シリーズ」(13:30〜13:45)と中部日本放送(CBC)の「連続ドラマ」(13:45〜14:00)の2つの帯ドラマの枠が、視聴率で苦戦を強いられていることからCBCがMBSに統合を打診。1992年4月6日いのちの現場から」(MBS制作)でスタートしたもので、この2局が交互(ほぼ2ヵ月ごと)に制作・放送していた。

制作・放送時期は、原則として偶数年度では4・5月期、8・9月期、12・1月期をMBSが、6・7月期、10・11月期、2・3月期をCBCが担当。奇数年度では偶数年とは逆に、4・5月期、8・9月期、12・1月期をCBCが、6・7月期、10・11月期、2・3月期をMBSが担当したが、2007年1月29日から4月13日までのCBC制作で放送された『キッパリ!』と4月16日から6月29日までのMBS制作で放送された『暖流』は各2か月半で放送された。それ以降はCBC(2007年7・8月、『こどもの事情』)→MBS(9・10月、『お・ばんざい!』)→CBC(11・12月、『熱血ニセ家族』)→MBS(2008年1・2月、『京都へおこしやす!』)→CBC(3〜6月、『みこん六姉妹2』と『ママの神様』)→MBS(7・8月、『ナツコイ』)の順番で担当した。

なお、MBSに関しては選抜高校野球の準決勝・決勝開催予定日は野球中継を優先して放送するため、放送日時を振り替えていた(通常は翌日の10:25〜10:55。金曜日の分は次週月曜日の同時刻。2006、2007[1]、2008[2]年度は全国放送と同日の時差放送(字幕放送あり)で16:30〜17:00に放送)。通常はJNN排他協定の関係で後日の振り替え放送はできないことになっているが、これは話数調整上の特例の措置であるため後日の振り替え放送が特別に認められていた。またJNN報道特別番組オリンピック中継で当日の放送が出来なくなった場合も選抜高校野球と同様に後日全国ネットで振り替え放送を行った。振り替え放送の日や時間は時期によって異なっていたが、2008年の場合は翌日の10:25〜10:55に放送された。

基本的にはこの番組の前に放送される愛の劇場と同じくホームドラマ系統の作品が多いが、制作に当たっては両局のカラーが出ているのが特徴である。

ドラマのシーンでは、筆頭スポンサーであるP&Gの製品が置かれている場面が数多く見受けられる。P&Gは地域によって商品展開が異なるケースが多いため、制作キー局以外の地域では商品を差替えている[3]

MBS制作作品の特徴

MBS制作の作品は、「いのちの現場から」シリーズのように医療・福祉・法律(離婚や遺産相続)、援助交際や薬物乱用といった社会問題を取り上げた比較的硬派なヒューマンドラマや、「ピュア・ラブ」シリーズや「メモリー・オブ・ラブ」のような純愛ドラマが多かった。またごくまれに東海テレビ制作の昼ドラマのようにドロドロしたものが放送されることもあった(「虹のかなた」など)。特に、2005年10〜11月の場合、10月3日から当枠で「デザイナー」が放送を開始した後、2週間後の17日からは愛の劇場でも「貞操問答」が放映されており、結果的に10月第3週以後11月一杯まではTBS系の昼の帯ドラマ2本は愛憎(ドロドロ)劇が連続して放送されることとなった。

また夏休み期間中のMBS制作の作品については、家族で楽しめるような作品(「ふしぎな話」「ドレミソラ」「ショコラ」「がきんちょ〜リターン・キッズ〜」など)が放送された。

2~3年に1回のペースで、脚本家宮内婦貴子原作のドラマが放送されていた(「命燃えて」、「命賭けて」、「ディア・ゴースト」、「ピュア・ラブシリーズ」など)。そのテーマは、ホームドラマから純愛、更に社会問題など、幅広い。

CBC制作のドラマが、長年主題歌に無名の若手歌手・グループを起用することが多かったのに対し、MBSは2000年代において知名度のある歌手を起用することが多かった。かつては演歌歌手やフォーク歌手、ガールポップ系の歌手を多く起用していたが、2000年代中盤以降はエイベックスグループに所属しているアーティストが中心で、「がきんちょ〜リターン・キッズ〜」ではジャニーズ事務所タッキー&翼を起用した。また俳優・女優陣に於いても、CBCが若手俳優や若手女優を起用することに対し、MBSは脇役陣もベテランを起用する傾向が見られた。夏休み期になると、ゴールデンタイム並の豪華キャストになることも多かった。

一部の東京制作を除いて一貫して大阪府吹田市千里丘放送センターで制作していたが、2001年10月の「ひとりじゃないの」以降の作品からは、大阪市此花区ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内にある「MBSスタジオ in USJ」で制作していた。MBS制作の作品は、1992年12月の「命の旅路」から東京での制作も行うようになった。東京制作の作品は緑山スタジオ・シティTMC砧スタジオ(いずれもキー局のTBSが出資しているスタジオ)など東京都内及び東京近郊のテレビスタジオで制作された。東京のスタジオでこれまでに制作した作品は「桜咲くまで」(TMC収録)(2004年2・3月)「虹のかなた」(TMC収録)(2004年8・9月)、「ヤ・ク・ソ・ク」(緑山スタジオ収録)(2005年6・7月)、「銭湯の娘!?」(緑山スタジオ収録)(2006年2・3月)、「がきんちょ〜リターン・キッズ〜」(TMC収録)(2006年8月・9月)、「お・ばんざい!」(緑山スタジオ収録)(2007年9・10月)、「ナツコイ」(TMC収録)(2008年7・8月)などがあった。

CBC制作作品の特徴

CBC制作の作品は、一時期MBS制作と同様にヒューマンドラマや医療ドラマ(実際の医療過誤裁判を扱った『娘からの宿題』など)を放送した時期もあったが、基本的に時期を問わずコメディタッチな家族劇が中心である(例:「キッズ・ウォー」「キッパリ!」など)。東京制作時代には、『みちのく温泉逃避行』『詐欺 狙われた実印』といったサスペンスドラマ、『風たちの遺言』のようなメロドラマを放送していた事もあった。

また、CBC制作は基本的にデビュー間もない若手歌手・グループの楽曲を主題歌に起用することが多かった。ZONEはこの枠で話題となり、『NHK紅白歌合戦』にも出場するなど、若手歌手にとっても登竜門的色合いがあった。

制作はスタート1年目までは名古屋の本社で行っていたが、人材や予算の都合から1993年4月の「危険な再会」から東京支社に移り、外注での制作となった。1998年に同局の新社屋が落成したことにより、スタジオの余剰ができたことから1999年の「直子センセの診察日記」からは再び名古屋での制作に切り替えた。東京支社制作時代は東海テレビ制作の昼ドラのように、企画と宣伝、番組配信のみCBCが担当し、ドラマ自体の制作及び著作権は外部のテレビ制作会社が行ったが、名古屋本社に移ってからは主に自社製作だった。本社に制作主導が移った後、CBC制作分のヒットドラマとなったキッズ・ウォーシリーズなどでは名古屋市内や愛知県内、浜松市などがロケになっている事もあった。

その他

夏休みスペシャルドラマが放送されたこともあった。2000年8月期にMBSが制作した『ふしぎな話』(北海道放送(HBC)はMBSと共同制作、琉球放送(RBC)は制作協力)がこれに当たるが、主題歌になったWhiteberryの「夏祭り」は話題を呼んで大ヒット、Whiteberryはその年の『NHK紅白歌合戦』に出場した。『ふしぎな話』は1ヶ月限定だったため、次に放送された『ディア・ゴースト』も1ヶ月限定となった。

放送作品一覧

※はDVD化された番組作品

MBS制作

1992〜1999年代(MBS)

2000〜2008年代(MBS)

CBC制作

1992〜2000年代(CBC)

2000〜2008年代(CBC)

脚注

テンプレート:脚注ヘルプテンプレート:Reflist

関連項目

  • ひるドラ(2008年9月1日からの同時間帯のドラマ枠の番組名)
  • 愛の劇場(この番組の前の時間に放送されていた番組)

外部リンク

テンプレート:ドラマ30

テンプレート:前後番組
  1. 岐阜代表が決勝進出したためCBCも同様。
  2. 沖縄代表が決勝進出したためRBCも同様。
  3. そのため、同スポンサーに入る瞬間または同スポンサーが終わる瞬間に一瞬だけ制作キー局のCMが見えた。