もののけ姫

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テンプレート:百科事典的でない テンプレート:Infobox Filmもののけ姫』(もののけひめ)は、宮崎駿によるスタジオジブリの長編アニメーション映画作品。1997年平成9年)7月12日公開。森を侵す人間たちとあらぶる神々との対立を背景として、山犬に育てられた「もののけ姫」と呼ばれる少女サンとアシタカとの出会いを描く。宮崎が構想16年、制作に3年をかけた大作であり、興行収入193億円を記録し当時の日本映画の興行記録を塗り替えた。

映画のキャッチコピーは「生きろ」。主題歌「もののけ姫」(作詞 - 宮崎駿 / 作曲・編曲 - 久石譲)を歌う米良美一は、女性のような高い声で歌うカウンターテナーが話題になり、この作品によって広く認知されるようになった。声優は『平成狸合戦ぽんぽこ』のおキヨの石田ゆり子、『紅の豚』のマンマユート・ボスの上條恒彦、『風の谷のナウシカ』のナウシカの島本須美とアスベルの松田洋治と言った過去のジブリ作品にも出演した者が起用されている。

なお、1980年(昭和55年)に宮崎駿がアニメ企画案のイメージボードとして構想した同名の作品があり(テンプレート:Cite book(1983年)に収録)、1993年(平成5年)に同イメージボードを基にした絵本(テンプレート:Cite book)が出版されているが、本項目が解説する作品と直接の関連性はない。

あらすじ

テンプレート:不十分なあらすじ エミシの隠れ里に住む少年アシタカは、村を襲ったタタリ神に死の呪いをかけられる。そのタタリ神の中からでてきたものは、鉛の塊だった。肉を切り裂き、酷い痛みと苦しみを与えたその鉛。西で何かが起こっている...。アシタカは己の運命を見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。

森を抜けたところにある村では大勢の武士が農民を襲っていた。農民を救うべく弓をつがえたアシタカの腕がブヨブヨと不気味に蠢く。 アシタカの放った矢は武士の腕と首を奪った。呪いのアザが濃くなったことに気付くアシタカ。

さらに西の村でアシタカはジコ坊という僧侶に出逢う。西の土地の話を聞いたアシタカは「ししがみの森」を目指し旅立つ。 「シシ神の森」にたどり着いたアシタカは傷付いた人間とコダマ、大きな山犬を見つけた。 傷付いた山犬に駆け寄る少女サン。山犬の血にまみれた彼女は美しかった。アシタカは名乗りをあげ、彼女に正体を尋ねたが、サンは「去れ」と言い、山犬に乗って去ってしまった。

「シシ神の森」を抜け、そこでアシタカが見たものは、山林を開拓して鉄を作るタタラの民とその長エボシ御前、森を守る山犬一族、そして山犬として生きる人間の少女サンであった。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。やがて、森を守ろうとするもののけたちと、もののけの長「シシを殺そうとする人間の壮絶な戦いが始まる。

アシタカの呪いの原因であるタタリ神を生み出したのはエボシ御前だが、彼女を頼りに生きている人間はたくさんいた。 「森と人、双方生きられる道は無いのか」 アシタカはその答えを見つけるべく、走る。

作画

本作品は、アニメ映画としては非常に高額な製作費がかけられている(「魔女の宅急便」の製作費は4億円)。ジブリ作品では珍しく、人体破損や大勢の人間が死亡するなどの凄惨な暴力描写やグロテスクな表現も多くみられ、テンプレート:要出典

登場人物

アシタカ(アシタカヒコ)
主人公。ヤマト(大和)との戦いに破れ、北の地の果てに隠れ住むエミシ(蝦夷)一族の数少ない若者で、一族の長となるべき17歳の少年である[1]。無口だが正義感が強く潔く[2]、村を襲おうとするタタリ神に矢を放ち、命を奪う事と引き換えに死の呪いをかけられる。それがきっかけとなり、村を出ることとなった。
右腕には呪いの印である痣があり、「アシタカに爆発的な力を与えるが、代わりに少しずつ命を奪っていく」というものである[2]。弓の扱いに長け高い身体能力を持つ。また、タタラ場の女性たちから興味を持たれたり、トキからは「いい男」と評されるなど端整な顔立ちをしている。
ヤックル
アカシシと呼ばれる大カモシカ。主人であるアシタカによく慣れ、常に行動を共にする。
ナゴの守
神。エボシ率いる石火矢衆に深手を負わされ、その苦しみと憎しみによりタタリ神と化した。アシタカの放った矢によって致命傷を負うが、引き換えに死の呪いをかける[2]。最期は人間への憎しみを吐きながら息絶えた。
カヤ
エミシの村の娘。13〜4歳[1]。アシタカを「兄様」と呼ぶが、実の兄妹ではなくエミシ村のように小さな村では、自分より年上の人間達は皆兄様や姉様ということになる。アシタカの嫁になるつもりであり、そのように周りが認めた娘だった[3]。アシタカ村を出て行く際には、エミシの乙女が変わらぬ心の証しとして異性に贈るならわしのもの[1]である玉(黒曜石)の小刀を贈った。
ヒイ様
エミシの隠れ里の老巫女であり、村をまとめている[4]。石や木片などを並べて吉凶を占う。呪いを受けたアシタカを占い、西へ向かうよう告げる[2]
サン
もののけ姫。15歳[1]。山犬に育てられた少女。不気味な土面を付け、巨大な山犬に跨り、タタラ場やエボシ御前に何度も襲撃を繰り返す。アシタカに出会い、荒ぶる神々と人の間で心が揺れ動く[2]
名前は、1980年に宮崎駿がアニメ企画案として構想した作品のヒロインが「三の姫」(三番目の姫)だったことに由来する[5]
映画のラストではアシタカのプロポーズに答えている[1]。また、監督は「(あの後)ふたりはしょっちゅう会っている」と述べている。
モロの君
サンの育ての親の山犬の神で、サンを娘として側に置く。人語を解し、高度な知能と強靭な力を持つ。シシ神の森を侵すエボシ御前を憎み、命を狙っている[2]。サンと同様に人間を嫌っており、アシタカがサンを人間界に返すように抗議してきた際には、「黙れ小僧!」と一蹴している。最期は、シシ神に乙事主と共に命を吸い取られるが、死に際、首だけになりながらも執念でエボシの片腕を食い千切り死亡した。
モロの子
人語を解する犬神の兄弟。サンと共に人間と戦う[2]
エボシ御前
深山の麓で、タタラ集団を率いる冷静沈着な女性。山を削り、砂鉄を沸かし、鉄を打ち、石火矢をも造りだす。売られた娘達を買い取り、本来は女人禁制のタタラ場で仕事を与えている。社会からの異分子をも人として扱う徳を持ち、人々に敬われかつ慕われている[6]。しかし、一方で必要とあらば、タタラ場の人間をも見捨てる非情さや、敵対する者への容赦の無さをも併せ持つ。
終盤でジコ坊と共に部下を引き連れて、シシ神狩りに向かうが、モロの君に片腕を食い千切られる。その後は今までの行いを悔やんだようで、生き残ったタタラ場の者たちと共に新しい村作りを決意した。
石火矢衆
シシ神退治を条件に、「師匠連」という謎の組織からエボシに貸し与えられた傭兵。総勢四十名。から輸入した石火矢を使い、もののけと戦う。鉄や米の運搬時の護衛で、タタラ場全体の警備も務める[2]
タタラ者
タタラ場に住む製鉄集団。黒装束に身を包み、昼夜を問わず鉄を作り続けている[6]
ゴンザ
エボシの側近。牛隊、ワラット達の頭目。威張り屋で短気であり、アシタカを間者と疑うが、本人は全く真面目。しかし、トキに言い負かされる場面があるなど少々情けない面が目立つ。エボシに惚れているという噂がある[6]。カナヅチで泳げない。
ジコ坊
謎の組織「師匠連」の一員。その命により、不老不死の力があるとされるシシ神の首を狙う。唐傘連(常に唐傘をたずさえ、忍のような技を使う集団)の頭領。石火矢衆の頭でもあり、狩人、ジバシリなどを動かす。シシ神の森の存在をアシタカに教えた人物[6]。岩から岩へと飛び移ったり、ヤックルと並走するなど高い身体能力を持ち、アシタカと互角に戦うなど接近戦においても優れた実力を持つ。
唐傘連
ジコ坊に付き従う謎の集団。常に巨大な唐傘をたずさえ、暗器や煙玉など忍のような技を使う。ジゴ坊の命により、シシ神の首を狙って暗躍する。目的のためには手段を選ばない非情さを持つ[6]
ジバシリ(地走り)
通常の狩人よりも山野の知識に長けた者。けものに人と見破られないよう生皮を被るなど、特殊な術を使う[6]
シシ神(ディダラボッチ
生命の授与と奪取を行う神。新月の時に生まれ、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す。その首に不老不死の力があると信じられている。夜の姿はディダラボッチで、独特の模様と半透明な体を持つ。体内で青い光を放ちながら、夜の森を徘徊する[6]
乙事主(おっことぬし)
人語を解する鎮西九州)の猪神。五百歳の最長老。他の猪神を率いて、人間に大攻勢をかける[6]。モロの君とは旧知の間柄で良い仲だったが、百年ほど前に別れた[7]。終盤、一族を引き連れて人間達と戦うも重傷を負い、錯乱状態となり祟り神へと変貌を遂げていくが、完全に祟り神になる前に、シシ神に命を吸い取られ絶命した。
猩々
ニホンザルより大型の霊長類。夜毎崩された斜面に集まり、森を取り戻すため木を植えようとする。森を奪った人間を憎んでいる[2]。人間を倒す知恵を得るためにアシタカを食べようとする。
牛飼い
タタラ場に住んでいる。牛を馴らし、米や鉄の運搬の仕事を担う[2]
甲六
トキの夫で、牛飼いの一人。集中豪雨の中で米を運搬中、犬神に襲われ谷へ転落し、アシタカに助けられる。惚れた弱みでトキの尻に敷かれている。憎めない性格[6]
トキ
タタラ踏みの一員で、その指導的存在。さっぱりしているが勝気な性格で、ゴンザを言い負かすほど。夫の甲六にも愛情故のきつい言葉を投げつける[6]
病者
タタラ場の別棟に住む。エボシが引き取り看病している。新石火矢の製造を任され、開発に成功する[6]。恐らくハンセン病の患者。
鉄のためにタタラ場を狙う領主アサノの武者達。野武士と違い、完全武装で統率の取れた攻撃を仕掛ける[6]
コダマ(木霊)
一種の精霊で、豊かな森林に住む。淡い緑色をした半透明の体を持つ。森の中で迷ったアシタカを導くなど、特に人間に敵意を持っている訳ではないらしい[2]

解題

主題

宮崎監督曰く、この映画にはやりたくて溜めてきた素材が三つも四つも入っている。絵コンテを読むと、エンターテイメント作品には通常不向きと思われる現代の厳しい課題が詰め込まれている。浦谷年良が整理すると、五つになる[8]

  1. 子供たちの心の空洞
  2. 至る所に起こる差別
  3. 人間と自然との関わり
  4. 人間の憎悪の増幅作用、殺戮へ突き進む闘争本能
  5. 神秘主義合理主義の対立

問題が沢山入りすぎていてハラハラしますねと浦谷が水を向けると、監督は以下の通り語った。「解決不能な問題ですよね。今までの映画は、解決可能な小課題を作って、取り合えず今日はそれを超えたと、それをひとつのセオリーにしてきたんですけどね。それが映画の枠内だと。それでやると、現代で僕らがぶつかっている問題とは拮抗しないという結論が出たんじゃないかなぁ」[8]

主人公の動機

監督の論では、日本の通俗アニメーションを腐らせている一つに「動機の喪失」がある。例えば、監督が以前チベット民話「犬になった王子」(文:君島久子岩波書店)に触発されて描いた『シュナの旅』である。ヤックルに乗る主人公シュナは、自国を貧困から掬う穀物の種、「金色の種」を求め旅に出る。この旅の動機は崇高だが、貧乏というリアリティが無い中では「胡散臭い」ものでしかない。アシタカの旅には、観客が共感できる動機が必要だった。即ち「理不尽にも傷付けられ、呪われたと自覚した少年が、その呪いを癒す鍵を探して旅をする」ことである[9]

更には、アシタカは自発的にではなく、村を追い出されてやむなく旅に出る。それは受難のヒーローというより、ヒーローであることを裏切り続けるアンチヒーローである。そしてヒロインのサンもまた、傷付いた自分を醜いと思っているアンチヒロインである。同じ物語を辿りながら、通常の主役であることを徹底的に裏返しにしていく[9]

観客の予想を破壊すること

物語の図式は森と人界の対立。乙事主たちとエボシたちが激突する、ここまでは観客の予想図式と一致する。普通の映画ではこれで全部辻褄が合う、ただの宿命の対決となる。ここで予想を破壊する、宿命も何も無い、もっと暴力的な図式を提示する。乙事主たちとエボシたちがぶつかる、そのエボシたちの後ろから侍たちの大きな勢力が加わっている。更にそれが進行した形態として、侍たちが突出してエボシたちを飲み込み、乙事主たちと直接ぶつかっている図が描かれる[10]

アシタカが事態に気が付いたときには、既にこの図式のようになっており、何故こんなことが起こったのだろう、という形で事態が転化していく。それはその中で翻弄されるアシタカの心境であり、それは観客と同じ次元になる。事件に気が付き、発生した順番の逆から出会って行くのが現代であるためである[10]

過去の作品の否定

宮崎駿には、過去の自分の作品を一度徹底的に否定しなければ、本音で語ることはできないという思いが強烈にあった。スタジオジブリ作品への世間の期待について話が及ぶと、宮崎は(例えば自然保護に熱心なジブリなどの)期待に応えようとしてはいけない、一回期待を持つと、その期待を変えようとしないと返答した[11]

「生きる」というイメージ

宮崎駿は以下の通り述べている。 テンプレート:Quotation

若者へのメッセージ

監督が言う「我々が直面している最大の課題」は、主人公アシタカの設定に集約されているという。今この世の中に生きている若者は、いわれのない、不条理な、肉体的にも精神的な意味も含めてババを引いてしまった人間達である。それは東アジア、アメリカやヨーロッパ、アフリカでも共通の運命である。その理由は、一人の人間が感じられる悲劇が、ローマ時代であろうと鎌倉時代であろうと同じ故である。人口が五百万人しか居なかった鎌倉時代の日本は、現代から見れば山紫水明、遥かに美しい所が多数存在したが、人間が悲惨の極みであったため、鎌倉仏教のような宗教が生まれてきた。破局の規模が大きいから悲劇が大きいというのは嘘で、一つの村が滅びることが、その人間にとっては全世界が滅びることに等しい、そういう意味を持った時代がある。その意味では人間が感じられる絶望も、その苦痛も量は等しい。恐らくそれは、歴史の様々な場所で感じ取られてきた。「ただ何となくスケールが大きいからね、こりゃ本当のドン詰まりと思っているだけで。でもそれが本当にドン詰まりなのかというと、そうは簡単に行かないことも、歴史は証明してるから」[12]

浦谷年良はこの発言を以下のようにまとめている。現代の若者達は、意識の奥でみんなババを引いてしまったと感じている。自分は悪くないのに、何故か傷付けられていると感じている。マイナスの磁場のようなものを抱えている。その「心の空洞」に向かって「明るく元気に生きよう」「貧しさから抜け出して豊かになろう」と言っても通じない。こうした絶望、閉塞感を大きな歴史認識の中で捉え、考え直すことで「不条理な運命の中で生きる」ことを模索し、提示していく[11]

なお監督は、物語のその後について、「アシタカとサンは、その後も良い関係を続けていく」、「アシタカは引き裂かれ、傷だらけになりながらも、サンやタタラ場のために努力し、それを曲げずに生きていく人物である」と語っている[13]

舞台設定

ファイル:Shiratani Unsui Gorge 17.jpg
舞台のモデルとなった屋久島の森林

世界観

本作は照葉樹林文化論の示唆を受けた世界観を舞台としている。参考とされたのは中尾佐助の『栽培植物と農耕の起源』であり、日本文化の基底が稲や稲作農民ではないことを明らかにする同書の内容が製作に大きく影響しているとされる[14]。本作では稲作農民に代表される平地の「定住民」とは全く別の生活圏を持つ「遍歴民(山民・海民・芸能民など)」が多く取り上げられる。『もののけ姫』は、遍歴民の世界で展開される物語である。叶精二によれば本作は日本映画で中世史をアウトサイダーの側から描くという、「時代劇の革命」を意図するものであり[15]網野善彦は本作を「ずいぶん勉強した上でつくられている」と評している[16]

エミシの村

かつて大和朝廷の支配に抵抗し、追われた人々。祭事の衣装や東北地方のマタギに似たアシタカの衣装、彼の使う「雅な椀」、娘の装束など、縄文時代の文化にブータンや北タイの焼き畑圏など照葉樹林文化圏の物が混ざった文化を形成している[17]

エミシ(蝦夷)を宮崎駿は、大和政権とその支配下に入った稲作農耕民から追われて本州北部の山中に隠れ住んだ、焼畑・狩猟・採集・工芸を生業とする原日本人の残党と解釈している。村をまとめているのは、占いで物事を決めていくという女性(ヒイ様)である。神社の中で拝んでいるのは岩倉(岩の壁)、御神体である岩の塊である。カヤが抜いた、刀身が直線的で先が尖っている刀は蕨手刀という。柄の方には輪が付いている。東日本各地から出土しており、東北地方を中心に8世紀ほどまで作られていた。生活雑器だが武器にもなり、坂上田村麻呂と戦ったエミシの軍勢はそのような刀を持っていたと考えられている[18]。また、未婚の女性が守り刀を男性に渡すと言う行為は、『粉河寺縁起』にもみられるように求婚の証であり、カヤが決して戻ってくることのないアシタカに守り刀を渡すと言う行為は、カヤが一生未婚のまま人生を全うすることを暗示しているとする指摘がある[19]

石火矢

劇中の石火矢は、時代の火槍が発想の源。火槍は火縄銃より以前に応仁の乱の頃、一度日本に入ってきて使われていた。だが、大した威力が無かったため途絶えた。中国、ヨーロッパのハンドカノンは、銃のように小脇に抱えると点火が出来ないため、肩に載せて撃っていた。点火から発射までの時間が非常に長く、まともに命中しない。このような武器は、相手が群がって来る時に脅しをかけたり、ばら撒き弾を撃つものだったが、同時に銃身も破裂して本人も死ぬことが甚だ多かったという程度だった[20]

それをエボシが改良した石火矢は少し火縄銃のようになっているが、まだ付け火のような棒で火を付けており、火縄銃のようにはいかない。火縄は硝酸を木綿の組み紐に染み込ませてあるもので、火を点けると灯っていき、ゆっくり燃える。それを瞬間的に吹くと、また少し火勢が強くなる。よって火縄銃を撃つ時は、構えてから息を急に吹き掛け、火縄を挟み込み、火蓋を開けて引き金を引くと火縄挟みが落ち、弾が発射される。その段階に到達していないため、代わりに後ろから元込め、つまり後装になっている。弾と火薬が入っているものをそのまま入れて撃つことにより、先から弾を込めなくて済むようになっている。そのような後ろから弾丸を込める仕組みは、古い大砲にあったものである。弾丸が入った部品に火薬を入れ、砲身に入れる。そして木の楔を打ち込み、点火して撃ち、楔を抜いてこれを引き出し、次弾を装填する[20]

非人

非人中世では柿色の衣を着た人々で、一般平民とは区別されている。神人供御人とも呼ばれる。非人に関連して浦谷年良は、宮崎駿が尊敬する作家、堀田善衛の『定家明月記私抄』を引用している。「元来天皇家というものが、これらの遊女白拍子舞人猿楽、さらには武芸を事とする武人などの芸能民とともに、各種の職人、広い意味での宗教人など、いわば非農業民、それを別の言葉で言いかえるとして、『遊手浮食』の徒、『無縁の輩』などの『道々の輩』、すなわちこれら路上の遍歴民を統轄し保障をする存在であったことを確認しておきたい」[21]

着物

製作時にはヤックルの走りの分解図、カヤ達エミシの村の娘達の衣装、アシタカが扱うエミシの矢の形(鏃は黒曜石三枚羽)など、細かい指定が大量に書かれていた。中でも特徴的なのが「帯の位置」である。着物の常識が失われているため帯の位置は高くなっているが、本来はへそ下であると注意書きがされていた。一方、その下には「これは『七人の侍』の三船敏郎以来の結び方、アシタカだけに使う」とあった。これは主人公アシタカの「現代の若者性」「若さと未熟さ」といった暗示であるのか、と意味を問われた宮崎駿は「三船のあれは、子供だってことでしょ」と答えている。市場を行き交う人々や、特に、成熟した大人として描かれるジコ坊の帯の位置は低い[22]

たたら場とエボシ御前

エボシのたたら場の構成員に対する態度は大きく2つに分かれる。戦争で人狩りにあって売られた女たちと、社会から差別を受けてきた癩者(ハンセン病患者)とみられる病者に対しては温かい手を差し伸べているのに対し、病者以外の男たちに対してはシシ神やその配下の猪たちに対するおとりとして利用されて猪ともども吹き飛ばされて命を失うことを承知の上でシシ神退治に動員し、その最後の様子を眺めているなど、極めて冷淡な態度を取っている[23]

だが、エボシは女たちに対しても重大な事実を隠している。それは、売られた鉄が武器に加工されて侍の手に渡り、戦争に用いられ、その結果、歴史学者の藤木久志が「奴隷狩り」と称した現象が引き起こされることである。つまり、女たちはエボシが作らせた鉄で作られた武器によって、奴隷として売られてエボシの下にやってきたのである。当然、エボシもこうした矛盾がいつかたたら場を崩壊させかねないことを認識していた。歴史学者の市沢哲はエボシがアシタカに告げた「私の秘密」の正体を社会的弱者である病者たちに新しい石火矢を作らせて同じ弱者である女性たちに持たせて侍の鎧を打ち抜かせていくことで侍の力を奪い、鉄が侍のために使われるシステムを打破することで矛盾を解消し、更に労働によって得られた果実の分配のあり方を変えていくという「国崩し」の実現を図ることとして捉え、森(=シシ神)との戦いはこの目的の中においては局所的なことに過ぎないとする[24]

その一方で、エボシの出現はサンの位置づけを根本的に変えることになる。元々、森の神(=ナゴの守)に対するいけにえとして捧げられたサンは、エボシと石火矢衆によって森の神が倒され、巨大なたたら場が作られたことによって、いけにえとしての存在価値すら否定されてしまうことになる。宙ぶらりんの立場に追い込まれたサンに残されたのは、「もののけ」として生きる途しか残されていなかったのである[25]

製作背景

これまで宮崎駿の監督した長編アニメは、おおよそ5万から7万枚ほどの作画枚数で製作されてきたが、本作では14万枚以上もの枚数が使用された。宮崎は「ジブリを使いつぶす」ほどの覚悟で桁外れの労力と物量を本作に投入したというが、以降の『千と千尋の神隠し』(約11.2万枚)や『ハウルの動く城』(約14.8万枚)、『崖の上のポニョ』(約17万枚)もほぼ同規模かそれ以上の枚数であり、スタジオジブリの製作体制そのものを刷新した。

スタジオジブリ最後のセル画と絵の具を使った作品となった。この作品でもサンの顔に付いた血糊やデイダラボッチを3DCGで作った他画面の多重合成も行われ、製作スケジュールの追い込みでデジタル彩色も一部使用されていたが、以降のジブリ作品は線画をコンピュータに取り込み、デジタル彩色の手法を用いるフルデジタル処理で製作されるようになった。

美術担当の男鹿和雄は、アシタカが住むエミシの村を描くために1995年に白神山地の取材に訪れている。青森県の鰺ヶ沢町津軽峠天狗峠一ツ森町などを写真を撮ったり絵を描いたりしながら歩き回り、その時のイメージを作品にちりばめている。

もののけ姫の映像がほぼ完成したある日、鈴木敏夫プロデューサーのもとに宮崎駿が訪ねてきて「鈴木君、タイトル変えようと思うんだけど、『アシタカ聶記(せっき)』でいこう」ということになり話はそこで終了した。鈴木敏夫プロデューサーは直感的に「もののけ姫」というタイトルが気に入っていたので、テレビCMも「もののけ姫」のタイトルで強行して制作した。制作後、宮崎駿にタイトルが変わっていないことが気付かれてしまうが、特に問い詰めなかった[26]

映画公開時のキャッチコピー「生きろ」は、糸井重里によるもの。完成までには糸井と鈴木敏夫プロデューサーの間で激しいやり取りがあり、没になったコピー案は50本近くあった。主な候補に「おそろしいか、愛しいか。」「だいじなものは、ありますか。」「おまえは、まぶしい。」「昔々は、今の今。」「死ぬのと、生きるの、どっちが好きだ。」「死ぬなっ。」などがある[27]

興行と賞歴

興行収入193億円、観客動員数1420万人を記録し、当時の日本映画の歴代興行収入第1位となった。2011年現在も、『千と千尋の神隠し』(1位)・『ハウルの動く城』(2位)・『もののけ姫』(3位)と、日本国内の興行収入歴代記録第3位を維持している。洋画を含めても第5位である。

日本国内におけるDVDとVHSを合わせたビデオグラム出荷本数は2007年5月時点で440万本[28]

1999年1月22日に『金曜ロードショー』で初のTV放送がされ関東地区で35.1%、西日本地区で40.8%の視聴率を記録した[29]

香港での興行収入は654万香港ドル[29]、全米では1000万ドル[29]

ディズニーとの提携

本作はスタジオジブリが1996年にウォルト・ディズニー・カンパニー(WDC)並びに日本法人のウォルト・ディズニー・ジャパン(WDCJ)の間で国内でのビデオソフト(「ジブリがいっぱいCOLLECTION」)発売および海外でのジブリ作品配給に関わる事業提携を締結したことに伴い、WDC(「ディズニー」表記)から初めて出資を受けた作品である。このため、『耳をすませば』までの「発売元:徳間書店・販売元:徳間ジャパン」ではなく、WDCJのビデオソフト部門であるブエナビスタ・ホームエンタテインメント ジャパン(のちのウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント ジャパン)になった。但し、レーザーディスク版のビデオソフトについては徳間からの発売・販売となった。

こうして本作のビデオは既に『アラジン』などで日本市場に大きな勢力を築いていたウォルト・ディズニー・ジャパンの流通ルートで販売された。また、アジアを除く全世界でWDC子会社のミラマックスが配給し、ブエナビスタ・ホームエンタテインメントからビデオ発売をした。本作以降、ジブリはWDC並びにWDCJと親密になっていく。

映画のレイティングシステムは、日本(映倫)では「一般」に指定されているが、アメリカ (MPAA) では「PG-13」に指定された。

英語版のナレーションには同じくウォルト・ディズニー製作のアニメ『ガーゴイルズ』でナレーションを務めていたキース・デイヴィッドが起用された。

舞台化

イギリスの若手劇団「Whole Hog Theatre」(ホール・ホグ・シアター)によって舞台化される。劇団が宮崎監督の友人であるニック・パークを通してオファーしたところ、劇団が作成したテスト映像を見た宮崎監督がGOサインを出したという。宮崎監督が自作の舞台化を許諾するのはこれが初[30]

イギリスではロンドンにあるニュージオラマシアターにて上演。2013年4月2日-6日のチケットは発売から72時間で、6月18日-29日の再演は4時間半で売り切れた。日本では2013年4月29日-5月6日、渋谷アイアシアタートーキョーにて上演される。キャストの中には、唯一の日本人、ニューヨークを拠点に活動中の女優・ダンサー・シンガーのYuriko Miyake(三宅由利子)が含まれている。作中のテーマソング「もののけ姫」も彼女が歌っている。人間以外のキャラクターは古着・ビニールやペットボトルなどの廃材を使用して作られたパペットで表現していた[31]

スタッフ

声の出演

キャラクター 日本語版 英語版
アシタカ 松田洋治 ビリー・クラダップ
サン 石田ゆり子 クレア・デインズ
エボシ御前 田中裕子 ミニー・ドライヴァー
ジコ坊 小林薫 ビリー・ボブ・ソーントン
モロの君 美輪明宏 ジリアン・アンダーソン
乙事主 森繁久彌 キース・デイヴィッド
カヤ 石田ゆり子 タラ・ストロング
甲六 西村雅彦 ジョン・デミータ
ゴンザ 上條恒彦 ジョン・ディマジオ
トキ 島本須美 ジェイダ・ピンケット=スミス
山犬 渡辺哲 (不明)
ヒイさま 森光子 デビ・デリーベリー
タタリ神 佐藤允 (不明)
牛飼いの長 名古屋章 (不明)
病者の長 飯沼慧 (不明)
キヨ 香月弥生 (不明)
ジバシリ 冷泉公裕 (不明)
牛飼い 近藤芳正
坂本あきら
斉藤志郎
菅原大吉
冷泉公裕
(不明)
たたら場の女 藤貴子
山本郁子
トレス・マクニール
サリー・リン
デニース・ポワリエ
メアリー・エリザベス・マクグリン(歌声)
エミシの少女A 島本須美 (不明)
エミシの少女B 飯沼希歩
ナレーター キース・デイヴィッド
その他 塚本景子中村彰男山本郁子松山鷹志(現・松山タカシ)、小林和矢松田健浩藤巻直哉深澤幸太杉浦一恵得丸伸二ほうしげとおちひろき三宅重信名倉勝利瀬野雅彦田代健二桑原富和浮部文雄原田敦祥渡辺伸一福永大剛荒井良章小野亮太加藤英二外崎明彦岡崎展久近江徹大増田良昭吉見絹角田文村田和代吉岡亜紀子坂下しのぶ安藤惠理子高築さおり鹿島優子田島凛々二階堂美由紀植草和世 パメラ・アドロン、ルイス・アークェット、コーリー・バートン、アレックス・フェルナンデス、ジャック・フレッチャー、パット・フラリー、ジョン・ホステッター、ジョン・ラフター・リー、マッタ・マッケンジー、マイケル・マクシェーン、マット・K・ミラー、マーニー・モジマン、アダム・ポール、デヴィッド・ラズナー、ドワイト・シュルツ

スタッフ

  • 原作・脚本・監督:宮崎駿
  • 作画監督:安藤雅司高坂希太郎近藤喜文
  • 原画:大塚伸治、篠原征子、森友典子、賀川愛小西賢一、遠藤正明、清水洋、栗田務、三原三千雄(現、三原三千夫)、大谷敦子、稲村武志、芳尾英明、二木真希子、山田憲一、笹木信作、山森英司、吉田健一、松瀬勝、桑名郁朗、松尾真理子、河口俊夫、野田武広、杉野佐秩子、近藤勝也金田伊功
  • 動画チェック:舘野仁美、中村勝利、斎藤昌哉、中込利恵、小野田和由
  • 動画:手島晶子、大村まゆみ、北島由美子、真野鈴子、坂野方子、柴田和子、倉田美鈴、沢九里、鈴木麻紀子、鈴木まり子、菊地華、鶴岡耕次郎、田村篤、野口美律、藤井香織、米林宏昌、矢地久子、山田珠美、川田学、佐光幸恵、アレキサンドラ・ワエラウフ、ダビット・エンシスナ、東誠子、山浦由加里、西戸スミエ、横田喜代子、富沢恵子、コマサ、土岐弥生、柴田絵理子、長嶋陽子、椎名律子、岩柳恵美子、藤森まや、近藤梨恵、常木志伸、西河広美、渡辺恵子、谷平久美子、矢野守彦、古谷浩美、安達昌彦、山本まゆみ、中山大介、田辺正恵、新留理恵、松下敦子、太田久美子、清水理枝、林良恵、小林幸子、手塚寛子、原口ちはる
    • テレコム・アニメーションフィルム
      • 飯盛夏子、渡邊奈津子、矢沢真由、東樹葉子、中路景子、毛利志乃舞、小高雅子、上田峰子、板垣伸、安留博子、富野昌江、式部美代子、与沢桂子、平井和子、藤倉雅代、宇田明彦
  • 作画協力:アニメトロトロOH!プロダクションスタジオコクピットスタジオたくらんけグループどんぐり
  • 美術:山本二三田中直哉、武重洋二、黒田聡、男鹿和雄
  • 背景:吉田昇、春日井直美、長縄恭子、斉藤久恵、伊奈淳子、平原さやか、荒井貞幸、太田清美、谷口淳一、長田晶子、佐々木洋明、田村盛揮
  • 特殊美術:福留嘉一
  • 特殊効果:谷藤薫児、橋爪朋二、村上正博、榊原豊彦、谷口久美子
  • CG:菅野嘉則百瀬義行、片塰満則、井上雅史
  • 色彩設計:保田道世
  • 色指定:井関真代、森奈緒美、守屋加奈子
  • 仕上:小野暁子、熱田尚美、鍋田富美子、野村雪絵、山田和子、鈴木栄一、片山由里子
    • スタジオキリー
      • 岩切当志子、高橋直美、宮本智恵美、清水まり子、森沢千代美、渡辺信子、平林和広、谷島香、石川香織、土屋裕美、工藤百合子、原井智恵、児玉淳、浦山和恵、平良ふみ子、泰野君子、石黒静、吉田美夜子、高木小百合、後藤恵子、大隈昌子、佐々木恵子、角田和子、中釜かおる トレスマシン 柚木脇達己
    • IMスタジオ
      • 伊勢田美代子、尾崎美人、鉢田恒、浅井より子、西村豊美、森田薫、安味香織、大内一美、木村裕美子、天満友美、佐藤けい子、赤沼茂子、前原絹代、船崎幸子、板原多恵、小林一夫
    • トレーススタジオM
      • 安斉直美、相原明子、杉山和歌子、金内順子、醍起玲子、本橋恵美子、松尾めぐみ、大城ひろ子
    • 東映動画
      • 黒沢和子、奥西紀代美、坂野園江、入江三瓶子、五十嵐令子、古屋純子、藤橋清美、戸塚友子
    • テレコム・アニメーションフィルム
      • 山本智子、人位万里、長崎さゆり、太田真弥子、石川恵里子、西脇好美、宮川淳子、長岡純子
    • スタジオOM青森ワークス、アニメハウス、はだしぷろ、ピーコック、ムッシュオニオン、スタジオOZ、スタジオアド
  • デジタルペイント:石井裕章、佐藤麻希子、杉野亮、服部圭一郎
  • 録音演出:若林和弘
  • 録音演出助手:真山恵衣
  • 整音:井上秀司
  • 編集:瀬山武司
  • 編集助手:水田経子、内田恵、田村眞子
  • 撮影監督:奥井敦
  • 撮影:藪田順二、高橋わたる、古城環
  • 音楽・ピアノ:久石譲
  • 指揮:熊谷弘
  • 演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
  • 音楽制作:ワンダーシティ、スタジオジブリ
  • 録音:東京テレビセンター
  • 音響制作:オムニバスプロモーション
  • 録音スタジオ(音楽):ワンダーステーション、アバコクリエイティブスタジオ
  • 録音スタジオ(台詞):MITスタジオ、アバコクリエイティブスタジオ
  • 音響効果:伊藤道廣
  • 効果助手:石野貴久
  • 効果協力:VOX 猪飼和彦、渡辺基、時田滋
  • 効果制作:サウンドリング
  • 監督助手:伊藤裕之
  • 演出助手:有冨興二、石曽良正徳
  • 制作担当:川端俊之
  • 制作進行:大塚浩二、居村健治、鈴木健一郎
  • 制作デスク:田中千義、西炯共昭
  • プロデューサー:鈴木敏夫
  • 制作:スタジオジブリ
  • 英語版演出:ジャック・フレッチャー
  • 配給:東宝

主題歌

もののけ姫
作詞 - 宮崎駿 / 作曲 - 久石譲 / 編曲 - 久石譲 / 歌 - 米良美一

売上記録

(日本国内)

内容 記録 補足
興行収入 194億円[32](英語版の日本興行分除く)。
配給収入 約113億円[32](英語版の日本興行分除く)
動員 1420万人[32](英語版の日本興行分除く)
『イメージアルバム』 7万枚出荷(1996年7月22日発売のCD)[33]
0.5万枚出荷(2004年発売の再発CD)[33]
サウンドトラック 50万枚出荷(1997年7月2日発売のCD)[33]
『交響組曲』 8万枚出荷(1998年7月8日発売のCD)[33]
主題歌『もののけ姫』 60万枚出荷(1997年発売のシングルCD)[33]
0.5万枚出荷(2004年発売の再発シングルCD)[33]
VHS(1998年6月発売) 400万本出荷[29] 2005年3月現在
DVD(2001年11月発売、本編+映像特典の3枚組) 50万枚出荷[29] 2005年3月現在
フィルムコミック 180万部以上[34] 4巻計
『THE ART OF The Princess MONONOKE
もののけ姫』
10万部近く[34] 定価2800円

テレビ放送の視聴率

回数 放送日 視聴率
1 1999年テンプレート:01月22日(金) 35.1%[35]
2 2001年テンプレート:01月26日(金) 26.9%
3 2003年テンプレート:02月14日(金) 27.0%
4 2004年11月19日(金) 23.3%
5 2006年テンプレート:05月12日(金) 18.2%
6 2010年テンプレート:01月テンプレート:08日(金) 18.4%
7 2011年テンプレート:07月テンプレート:01日(金) 15.9%
8 2014年テンプレート:07月テンプレート:04日(金) 21.9%

DVD

現在発売されているDVDには、日本語英語フランス語広東語ドイツ語イタリア語スペイン語ポルトガル語の8か国語が収録されている。 また2001年には制作過程を描いたメイキングDVD『「もののけ姫」はこうして生まれた。』(ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント)が発売された。

参考文献

関連文献

関連商品

作品本編に関するもの

映像ソフト
  • もののけ姫 LD - 徳間書店(1998年6月26日)
  • もののけ姫 VHS - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(1998年6月26日)
  • 「もののけ姫」はこうして生まれた VHS - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(1998年6月26日)
  • 「もののけ姫」はこうして生まれた DVD - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(2001年11月21日)
  • もののけ姫 DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(2001年11月21日)
  • もののけ姫 Blu-ray Disc - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント(2013年12月4日)
出版
  • もののけ姫(1993年12月31日)ISBN 4-19-860040-6
  • THE ART OF The Princess MONONOKE(1997年8月20日)
  • もののけ姫 上(徳間アニメ絵本)(1997年9月30日)ISBN 4-19-860762-1
  • もののけ姫 下(徳間アニメ絵本)(1997年9月30日)ISBN 4-19-860763-X
  • もののけ姫(ジス・イズ・アニメーション)(1997年10月1日)ISBN 4-09-101542-5
  • もののけ姫―フィルムコミック(1)(1997年10月1日)ISBN 4-19-770052-0
  • もののけ姫―フィルムコミック(2)(1997年10月1日)ISBN 4-19-770053-9
  • もののけ姫―フィルムコミック(3)(1997年11月1日)ISBN 4-19-770054-7
  • もののけ姫―フィルムコミック(4)(1997年11月1日)ISBN 4-19-770055-5
  • もののけ姫(ロマンアルバム)(1997年11月1日)
  • 「もののけ姫」の秘密 遥かなる縄文の風景(1998年10月10日)ISBN 4-8265-0261-3
  • 「もののけ姫」はこうして生まれた。(1998年10月30日)
  • 『もののけ姫』から『ホーホケキョ となりの山田くん』へ_テーマは「生きろ。」から「適当」へ…!?(1999年7月31日)ISBN 4-19-861046-0
  • もののけ姫 完全版―フィルムコミック(1)(2000年4月28日)ISBN 4-19-770069-5
  • もののけ姫 完全版―フィルムコミック(2)(2000年4月28日)ISBN 4-19-770073-3
  • もののけ姫 完全版―フィルムコミック(3)(2000年4月28日)ISBN 4-19-770074-1
  • もののけ姫 完全版―フィルムコミック(4)(2000年4月28日)ISBN 4-19-770075-X
  • ROMAN ALBUM GHIBLI How did America view PRINCESS MONONOKE?(2000年5月20日)ISBN 4-19-720117-6
  • もののけ姫(スタジオジブリ絵コンテ全集11)(2002年1月28日)
音楽
  • もののけ姫 イメージアルバム 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/2004年9月29日)TKCA-770946(オリジナル盤/1996年7月22日))
  • もののけ姫 サウンドトラック 徳間ジャパンコミュニケーションズ (1997年7月2日)
  • 交響組曲 もののけ姫 徳間ジャパンコミュニケーションズ(1998年7月8日)

出典

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:スタジオジブリ テンプレート:宮崎駿 テンプレート:オリコン年間ビデオ総合チャート第1位 テンプレート:日本アカデミー賞最優秀作品賞 テンプレート:毎日映画コンクール日本映画大賞

テンプレート:文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 テンプレート:Cite book
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 アニメ映画パンフレット『もののけ姫』、5頁。
  3. 『もののけ姫』のパンフレットに「アシタカの許嫁」と書かれており、宮崎駿監督自身も2001年に発売されたDVD『「もののけ姫」はこうして生まれた』の中で「一族が選んだ許嫁」と語っている。
  4. 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、352頁。
  5. テンプレート:Cite book
  6. 6.00 6.01 6.02 6.03 6.04 6.05 6.06 6.07 6.08 6.09 6.10 6.11 アニメ映画パンフレット『もののけ姫』、6頁。
  7. 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、389頁。
  8. 8.0 8.1 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、49-50頁。
  9. 9.0 9.1 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、45-46頁。
  10. 10.0 10.1 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、76-77頁。
  11. 11.0 11.1 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、53-54頁。
  12. 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、52-53頁。
  13. テンプレート:Cite interview、記録媒体には未収録
  14. テンプレート:Cite book
  15. テンプレート:Cite web
  16. テンプレート:Cite book
  17. テンプレート:Cite web
  18. 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、352-353頁。
  19. 市沢「映画『もののけ姫』分析」、2011年、P418
  20. 20.0 20.1 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、275-278頁。
  21. 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、315-316頁。
  22. 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、27-28頁。
  23. 市沢「映画『もののけ姫』分析」、2011年、P418-419・435-436
  24. 市沢「映画『もののけ姫』分析」、2011年、P430-436
  25. 市沢「映画『もののけ姫』分析」、2011年、P421-422
  26. テンプレート:Cite video
  27. テンプレート:Cite video
  28. テンプレート:Cite news
  29. 29.0 29.1 29.2 29.3 29.4 テンプレート:Cite book
  30. テンプレート:Cite web
  31. テンプレート:Cite web
  32. 32.0 32.1 32.2 テンプレート:Cite book
  33. 33.0 33.1 33.2 33.3 33.4 33.5 テンプレート:Cite book
  34. 34.0 34.1 テンプレート:Wayback
  35. テンプレート:Cite web