熊本日日新聞
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テンプレート:基礎情報 新聞 熊本日日新聞(くまもとにちにちしんぶん)は、株式会社熊本日日新聞社が発行する熊本県の日刊地方新聞である。
「熊日」(くまにち)の略称で熊本県民に呼ばれている。発行部数は32万5,409部(2013年1月現在)で、九州地方の地方紙では、ブロック紙の西日本新聞、南日本新聞に次いで発行部数が多く、熊本県では購読率が最も高い。また熊本県で唯一朝刊と夕刊を発行している新聞社である(全国紙及び西日本新聞は朝刊のみ発行)。
水俣病の報道・キャンペーンなどで注目される。
系列放送局である熊本放送(RKK)を含め、熊本の民放テレビ・ラジオ各局で自社のCMがよく流れている。
目次
歴史
- 1942年(昭和17年)4月1日 - 第二次世界大戦による政府と軍部の「一県一紙令」により、熊本の2大紙「九州日日新聞」と「九州新聞」(政友会系)の2紙が合併して「熊本日日新聞」が朝夕刊セットで創刊。
- 1944年(昭和19年)3月6日 - 夕刊の発行を廃止。
- 1948年(昭和23年)12月4日 - 「熊日こども新聞」創刊(1950年(昭和25年)12月4日廃刊)。
- 1949年(昭和24年)10月10日 - 「夕刊くまもと」創刊(夕刊が復活)。
- 1951年(昭和26年)7月1日 -「夕刊くまもと」を統合し、 朝夕刊セット制が復活。
- 1953年(昭和28年)6月26日 - 熊本市内の水害で本社の輪転機が使用不能に。鹿児島市の南日本新聞社に印刷委託(1953年(昭和28年)7月5日夕刊から本社の輪転機が復旧)。
- 1953年(昭和28年)10月1日 - ラジオ熊本(現・熊本放送)開局。
- 1954年(昭和29年)8月1日 - 「猫てんかんで死滅 ネズミの激増で悲鳴」の見出しで水俣病を初めて報道。
- 1973年(昭和48年)11月29日 - 大洋デパート火災発生。犠牲者全員の顔写真を唯一掲載。
- 1980年(昭和55年)10月1日 - 鉛の活字を使わない電算写植による新聞製作システム(CTS)スタート。
- 1981年(昭和56年)10月29日 - 熊本市世安町に「熊日製作センター」完成。CTSによる新聞製作システムに完全移行。
- 1982年(昭和57年)3月22日 - 編集機能を熊本市上通町から世安町の製作センターに移転。
- 1987年(昭和62年)10月 - 世安町の製作センター敷地内(旧・熊本南警察署庁舎)に日本で初めての「新聞博物館」を開設。
- 1999年(平成11年)7月 - 本社機能を世安町に全面移転。
- 2002年(平成14年)3月29日 - 上通町の旧本社跡地に再開発ビル「びぷれす熊日会館」完成。「ホテル日航熊本」や「熊本市現代美術館」などが入居している。
- 2008年(平成20年)12月8日 - 夕刊に2006年(平成18年)11月から2008年(平成20年)10月にかけて掲載された医療特集「ピックUP」のうち、記事の一部がNHK出版が発行する番組テキスト「きょうの健康」からの転用だったことが発覚し、記事を執筆した50代の男性編集委員を部次長・総務局付に降格させた。
- 2011年(平成23年)7月1日 - マスコットキャラクター「ぷれすけ」を発表。
事業所
- かつては大牟田にも支局を置いていたが、荒尾支局に統合され廃止された。
マスコットキャラクター
- ぷれすけ - 創立70周年事業の一環として、2011年(平成23年)7月1日に発表されたマスコットキャラクター。熊をモチーフとしており、誕生日は4月1日で小学生高学年という設定。地元熊本県のイメージキャラクターであるくまモンに弟子入りしている。
小説
4コマ漫画
- 朝刊
- 夕刊
- 「あんずちゃん」(田中しょう)
テレビ欄
- 最終面(メインテレビ面)
- 中面(第2テレビ面)
関連放送局
- RKKのテレビ・ラジオで放送されている「熊日ニュース」とFMKで放送される「熊本日日新聞ニュース」を熊日Nとして、熊本日日新聞のテレビ・ラジオの番組欄に表記される。
グループ企業
- 熊日広告社
- 熊日販売
- 熊日サービス開発
- 熊日輸送センター
- 熊日第一販売
- 熊日会館
- 熊日物流
著名な出身者・関係者
- 高木第四郎 - 前身の九州新聞社長
- 野村秀雄 - 元社長。後NHK会長
- 坂本哲志 - 衆議院議員
- 後藤是山 - 九州日日新聞主筆
- 永畑道子 - 作家
- 古城十忍 - 劇作家
- 伊豆富人 - 元社長。衆議院議員
- 佐々弘雄 - 元社長。参議院議員
- 永野光哉 - 元社長。熊本日日新聞社名誉会長。ホテル日航熊本会長(2011年(平成23年)3月1日、交通事故により死去)
- 宮部寸七翁 - 俳人、ジャーナリスト
備考
- 西日本新聞(福岡市)の前身「福岡日日新聞」が大正時代、熊本県向けの附録紙「熊本日日新聞」を発行していた。現在の熊本日日新聞とは全く関係無い。
- ハンセン病問題の報道は全国的に知られた。らい予防法違憲国家賠償訴訟判決後に連載した「検証ハンセン病史」は、中日新聞が絶賛し同紙はそのまま連載した(主要紙が地方紙の連載全文を掲載することは異例である)。
熊本県のその他の地方紙
脚注
外部リンク
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