スター・チャンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox テンプレート:日本の衛星放送チャンネル

テンプレート:日本の衛星放送チャンネル

テンプレート:日本の衛星放送チャンネル

株式会社スター・チャンネル(STAR CHANNEL, INC.)は、映画専門チャンネルの『スターチャンネル』を運営する放送事業者である。

会社概要

1986年東北新社が中心となり設立された。その後、同業他社のチャンネル統合により伊藤忠商事(ジャパン・メディア・ブロードキャスティング)やソニーニューズ・コーポレーション(スカイムービーズ)などが経営参加している。

2013年6月現在、衛星基幹放送事業者として自らスカパー!(BSデジタル放送)で放送を行っている他、スカパー!プレミアムサービス(ハイビジョン放送。衛星一般放送事業者は、スカパー・ブロードキャスティング)や、全国のケーブルテレビ局に供給を行っている。かつては衛星一般放送事業者として自らスカパー!プレミアムサービス(標準画質)でも放送を行っていたが、2013年1月31日をもって放送を終了している。

日本初となるケーブルテレビ向けの番組供給事業を行った『スター・チャンネル1』(当初は『スター・チャンネル』)をはじめ、3つのチャンネルを運営している。

2008年8月、245億円の累積損失の一掃のため新旧分離を実施。旧社の主要株主であった東北新社、伊藤忠商事、ソニー(従来ソニー・放送メディアソニー・ピクチャーズエンタテインメントを通じて出資)、ニューズ コーポレーション ジャパンの4社により事業・免許を引き継ぐ新会社を新設分割により設立した。

沿革

  • 1986年
  • 1989年9月 - 通信衛星SUPERBIRDを使い、衛星による番組供給を開始。
  • 1992年4月23日 - スカイポートTVをプラットホームとしてCSアナログ放送を開始。
  • 1997年5月1日 - パーフェクTV!(現・スカパー!プレミアムサービス(標準画質))をプラットホームとしてCSデジタル放送を開始。
  • 1998年
    • 1月1日 - ディレクTVをプラットホームとしてCSデジタル放送を開始。
    • 6月1日 - スカパー!にて「スター・チャンネル2」、「スター・チャンネル3」放送開始。
    • 8月27日 - ジャパン・メディア・ブロードキャスティング(パーフェクTV!サービスで2チャンネルの免許を保有していたが放送開始に至らず。合併に先立ち、同社が認定を受けた帯域は「スター・チャンネル2」、「スター・チャンネル3」が使用)を吸収合併。
    • 9月30日 - スカイポートTVのサービス終了に伴い、放送を終了。
  • 2000年
    • 9月30日 - ディレクTVのサービス終了に伴い、放送を終了。
    • 12月1日 - BSデジタル放送「スター・チャンネルBS」(ch.BS200)放送開始。
  • 2001年
    • 7月1日 - スカイムービーズ(1998年8月、「SKY MOVIE」、「SKY CINEMA」(各3chずつ使用して時差放送を行っていた)を放送開始)と経営統合。
    • 11月1日 - 「スター・チャンネル2」を「スター・チャンネル プラス」、「スター・チャンネル3」を「スター・チャンネル名画座」にチャンネル名変更。
  • 2002年10月25日 - スカイパーフェクTV!2(現・スカパー!)で「スター・チャンネル プラス」、「スター・チャンネル名画座」の放送を開始(委託放送事業者はハリウッドムービーズ)。
  • 2003年9月1日 - 「スター・チャンネル 名画座」を「スター・チャンネル クラシック」にチャンネル名変更。
  • 2004年
    • 4月 - 「スター・チャンネルBS」の料金収受業務をスカイパーフェクト・コミュニケーションズ(現・スカパーJSAT)に委託。
    • 9月 - スカイパーフェクTV!110(現・スカパー!、当時Ch.888)で「スター・チャンネル ハイビジョン」の放送を開始(110度CS放送では初のハイビジョン放送である。委託放送事業者はマルチチャンネルエンターテイメント(現・スカパー・エンターテイメント))。代わりに「スター・チャンネル プラス」が放送終了。
    • 11月 - 「スター・チャンネル ハイビジョン」で5.1chサラウンド放送を開始。
  • 2005年11月 - 「スター・チャンネル プラス」の内容を日本語吹替え専門チャンネルに変更。
  • 2007年
    • 2月6日 - 「スター・チャンネル ハイビジョン」のチャンネルをCh.233に変更。
    • 11月26日 - 「スター・チャンネルBS」の物理チャンネルをBS-9ch(NHK BSハイビジョン・アナログ放送の廃止後の空き帯域)に移行する。移行後は全ての番組がハイビジョン制作に。
    • 11月30日 - e2 by スカパー!(現・スカパー!)の「スター・チャンネル ハイビジョン」が放送終了(BSへ移行)。
    • 12月1日 - 「スター・チャンネルBS」のチャンネル名称を「スター・チャンネル ハイビジョン」に変更。また、e2 by スカパー!で「スター・チャンネル プラス」(Ch.237)の放送を再開(委託放送事業者はマルチチャンネルエンターテイメント)。
  • 2008年
  • 2009年
    • 6月10日 - 2011年以降に開始される新しいBSデジタル放送において、HDTV2番組・26スロット分を認定することが総務省より発表された[1]。「スター・チャンネル プラス」、「スター・チャンネル クラシック」がCS110度からBSデジタルに移行する[2]
    • 10月1日 - スカパー!HDで「スター・チャンネル クラシック ハイビジョン」放送開始。
  • 2010年12月1日 - スカパー!HDで「スター・チャンネル プラス ハイビジョン」放送開始。
    • これに先立ち、2010年11月1日にチャンネル番号の調整が行われ、スカパー!HDの「スター・チャンネル ハイビジョン」のチャンネル番号を変更(Ch.626→625)。
  • 2011年10月1日 - 午前6時40分、BSデジタル放送でハイビジョン2チャンネルが放送開始。これに伴い、チャンネル名を「スター・チャンネル」・「スター・チャンネル ハイビジョン」は「スター・チャンネル1」、「スター・チャンネル プラス」は「スター・チャンネル2」、「スター・チャンネル クラシック」は「スター・チャンネル3」に変更[3]。この際、吹替専門チャンネルは「スター・チャンネル プラス」(現「2」)から「スター・チャンネル3」(旧「クラシック」)に継承されている。
  • 2013年
    • 1月31日 - スカパー!プレミアムサービス(標準画質)での放送を終了。
    • 7月1日 - チャンネル名を「スター・チャンネル」から「スターチャンネル」に変更(「・」の消滅)。

チャンネル概要

特徴の異なる3つのチャンネルを運営しており、放送される作品数は月270本におよぶ[4]

全ての作品においてノーカットでの放映を行っており、CMも挿入されない。また、毎日6時を起点とする24時間放送を行っている(メンテナンスによる放送休止がある日は除く)。

スカパー!プレミアムサービスやJ:COM以外のケーブルテレビ(いずれもCh.BS200)を通じて視聴する場合は、同じBSデジタル放送の映画専門チャンネルのWOWOWと同様に、受信機によってあらかじめ『スター・チャンネル1』がリモコンキーID10」に設定されていることが多い。これは全スカパー!のチャンネルで唯一設定されている。

この他、J:COM(一部の地域を除く)およびイッツコムでは、VODによるサービス『スター・チャンネル オン デマンド』を実施している。

ラインナップ(2011年10月1日以降)
チャンネル名 テーマカラー
(現在は廃止)
スカパー!
プレミアムサービス
スカパー!
プレミアムサービス
を含む)
スカパー! ひかりTV J:COM J:COM以外のCATV 備考
スターチャンネル1 315 625(HD) BS200(HD) 280(HD) 195(HD) BS200(HD)
スターチャンネル2 316 626(HD) BS201(HD) 281(HD) 196(HD) BS201(HD) 特定の出演者やシリーズにちなんだ「特集」を中心に編成
スターチャンネル3 317 627(HD) BS202(HD) 282(HD) 197(HD) BS202(HD) 日本語吹き替え版を放映
ラインナップ(2011年9月30日まで)
チャンネル名 スカパー!
SD
スカパー!
HD
スカパー!
e2
ひかり
TV
eo光
テレビ
J:COM JCN 備考
スター・チャンネル 315 - - 230 - - 933
スター・チャンネル ハイビジョン - 625(HD) BS200(HD) 280(HD) BS200(HD) 453(HD) BS200(HD)
スター・チャンネル プラス 316 626(HD) 237 231 316 454 934 日本語吹き替え版を放映
スター・チャンネル クラシック 317 627(HD) 238(SD16:9) 232 317 455 935 過去の名作を中心に放送
備考

かつての『スター・チャンネル』は基本的に『スター・チャンネル ハイビジョン』と同内容だったが、深夜に成人向けの作品を放映する『ピーチ・タイム』という番組枠を設けていた。

2007年11月までは、スカパー!において『スター・チャンネル』、スカパー!110(当時)において『スター・チャンネルBS』と『スター・チャンネル ハイビジョン』が別編成で同時に放送されてきたためか、両者は別チャンネルの扱いとなっていた(『スター・チャンネル1』になってからは統一された)。

一方、『スター・チャンネル クラシック』(現在の「3」)は2009年10月より、『スター・チャンネル プラス』(現在の「2」)は2010年12月より、それぞれハイビジョン放送を開始したが、こちらは放送開始時からBSとの同時放送扱いとなっている。

なお、かつては『スター・チャンネル』を含むセットと『スター・チャンネル ハイビジョン』を含むセットではセットの名称が異なっていた(前者は「スター・チャンネル マルチプレックス」、後者は「スター・チャンネル プレミア3」)。

スター・チャンネル ハイビジョン

日本初の24時間ピュアハイビジョン放送(映画フィルムからHD解像度で放送用VTRテープを作成し、そのテープで放送を行う)を行う洋画専門チャンネルで、一部を除き5.1chサラウンドステレオ放送を実施。

2000年12月1日に『スター・チャンネルBS』として開局。標準画質だが順次走査の480pで放送され、番組によっては画面比16:9のフルサイズで放映されていた。(番組案内などは480i

2004年9月には、スカイパーフェクTV!110(当時)で、CS放送としては初のハイビジョンチャンネルとなる『スター・チャンネル ハイビジョン』の放送を開始した。

2007年12月1日にはNHK BSハイビジョン(アナログ放送)の放送終了により空いた周波数帯域を利用して、BS放送でも『スター・チャンネル ハイビジョン』として放送を開始した。この準備として、2005年9月13日までにBSデジタル放送に係る委託放送業務の認定を総務省に申請し[5]、同年12月に正式に認定された[6]

チャンネル名を変更する1週間前・2007年11月25日は23時30分をもって放送休止に入り、翌11月26日9時までがメンテナンスタイムに充てられた。メンテナンスでは物理チャンネルの変更(BS-15ch→BS-9ch)と帯域の増加(6スロット→15スロット)が施され、放送休止明け以降はのハイビジョン放送(1080i)が行われるようになった(番組間の番組案内の大半は除く)。

スター・チャンネルBSからスター・チャンネル ハイビジョンへのリニューアルに伴い、従来東経110度CSデジタル放送で行われていたスター・チャンネル ハイビジョンの放送は2007年11月30日23時50分をもって終了。翌日(12月1日7時50分)より『スター・チャンネル プラス』の放送を開始した。

また、2008年10月1日からはこの日にサービスを開始したスカパー!HDでも放送を行っている。

2011年10月1日、ハイビジョン3チャンネル放送開始に伴うチャンネル改編により、従来からの標準画質放送の『スター・チャンネル』と統合し、『スター・チャンネル1』となった。

なお、スカパー!プレミアムサービス光の加入世帯においてBSアップコンバーターを使用している場合は、周波数領域の都合上により『スター・チャンネル1』(e2でのCh.BS200)を視聴することができない(コンバーターを介さない場合は視聴可能。2010年5月1日よりHD放送も実施)。

その他の特記事項

  • 一部の作品では、冒頭に映倫規定に基づいたレイティング(対象年齢指定)の表示が行われる。ただし、スター・チャンネル側の方針により、指定を受けていない作品でも「PG-12指定相当」(『殺しのドレス』など)または「R-15指定相当」(『山猫は眠らない〜決別の照準〜』など)と表示されることがある。
  • 番組間には随時無料放送のミニ番組が放映されているほか、深夜から早朝にかけての試験電波発射中もスクランブル信号はかけられていない。また、不定期に一日無料放送を行うこともある。ただし、ケーブルテレビ経由の場合では受信機のシステム上の理由などにより、無料放送でも視聴できない場合がある。
  • 各チャンネルの1か月分の番組表『スター・チャンネル 総合プログラムガイド』を発行している。購読は有料で、1年単位の契約となる。
  • 新聞での番組表の扱いについて
全国紙では、BS放送開始当初に『スター・チャンネルBS』のみを取り上げていた名残で、『スター・チャンネル1』のみを掲載している新聞が多い。
地方紙では、地元のケーブルテレビ向けの番組表スペースを利用して3チャンネル分がまとめて掲載されている場合もあれば、一切掲載されていない場合もある。
スポーツ紙においても、サンケイスポーツ(大阪版)やデイリースポーツなどでは掲載されていない。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:伊藤忠商事グループ テンプレート:BSデジタル放送

テンプレート:東北新社衛星放送事業本部
  1. テンプレート:PDFlink
  2. テンプレート:PDFlink
  3. スター・チャンネル 新たなステージへ BSデジタル放送にて3チャンネルハイビジョン放送開始 テンプレート:リンク切れ 2011年7月6日 スター・チャンネル
  4. テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Wayback - 総務省(2005年9月14日)
  6. テンプレート:Wayback - 総務省(2005年12月14日)