コイ

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コイ(100g中)の主な脂肪酸の種類[1]
項目 分量(g)
脂肪 5.6
飽和脂肪酸 1.083
一価不飽和脂肪酸 2.328
16:1(パルミトレイン酸 0.655
18:1(オレイン酸 1.15
20:1 0.071
22:1 0.402
多価不飽和脂肪酸 1.431
18:2(リノール酸 0.517
18:3(α-リノレン酸 0.27
18:4(ステアリドン酸 0.058
20:4(未同定) 0.152
20:5 n-3(エイコサペンタエン酸(EPA)) 0.238
22:5 n-3(ドコサペンタエン酸(DPA)) 0.082
22:6 n-3(ドコサヘキサエン酸(DHA)) 0.114
ファイル:Carp.jpg
コイ飼育型とソウギョ(中央はニシキゴイ)

コイ(鯉 学名 Cyprinus carpio )は、コイ目コイ科に分類されるで、比較的流れが緩やかなや池、沼、、用水路などにも広く生息する淡水魚である。

生態

コイは外見がフナに似るが、が体に対して小さく、口もとに2対の口ひげがある。体長は 60センチ程度だがまれに1メートルを超すものもいる。飼育されたり養殖されてきた系統の個体は体高が高く、動きも遅いが、野生の個体は体高が低く細身な体つきで、動きもわりあい速い。なお雌に比べて雄の方が頭が大きい。

食性は雑食性で、水草貝類ミミズ昆虫類甲殻類カエル、他の魚の卵や小魚など、口に入るものならたいていなんでも食べるほどの悪食である。口にはないが、のどに咽頭歯という歯があり、これで硬い貝殻なども砕き割ってのみこむ。さらに口は開くと下を向き、湖底の餌をついばんで食べやすくなっている。なお、コイにはがない。コイ科の特徴として、ウェーベル氏器官を持ち、音に敏感である。

産卵期はから初夏にかけてで、この時期になると大きなコイが浅瀬に集まり、バシャバシャと水音を立てながら水草に産卵・放精をおこなう。一度の産卵数は50万-60万ほどもある。卵は付着性で水草などに付着し、数日のうちに孵化する。稚魚はしばらく浅場で過ごすが、成長につれ深場に移動する。コイとフナ雑種(コイフナ)が発見されている。生命力は極めて強く魚にしては長寿の部類で、平均20年以上でまれに70年を超す個体もある。の年輪から推定された最長命記録は、岐阜県東白川村で飼われていた「花子」と呼ばれる個体の226年だが、これは信憑性が疑問視されている。長寿であることのほか、汚れた水にも対応する環境適応能力があり、しかも水から上げてしばらく水のないところで置いていても、他の魚に比べて長時間生きられるようである。

の中流や下流、などの淡水域に生息する。飼育されたコイは流れのある浅瀬でも泳ぎまわるが、野生のコイは流れのあまりない深みにひそんでおり、産卵期以外はあまり浅瀬に上がってこない。を登るということがよく言われるが、コイはジャンプが下手で滝を登ることはない。ただし小型の物は2メートル程度の高さまでジャンプすることがある。 テンプレート:Anchors

ノゴイ

漁師や釣り人などから、養殖され、放流もよく行われている体高の高いコイと、琵琶湖などの湖や四万十川のような大きな河川に見られる体高が低いコイの性質が著しく異なることが古くから指摘されていた。後者は「ノゴイ」(野鯉)と呼ばれて前者の系統で野生繁殖しているものと区別されており、シーボルトなど従来よりこの相違に注目する研究者も多少はいた。21世紀になってコイヘルペスウイルスによる感染症の流行で捕獲しにくいノゴイの死体が多数得られたことから、これを用いて遺伝子解析した研究が2006年になって報告された。[2]それによると、外来の体高の高いコイとノゴイは種レベルに相当する遺伝子の差があることが報告され、日本列島在来の別種として新種記載の必要性も指摘されている。[3]

分布

コイ本来の分布

もともとは中央アジア原産とされるが、環境適応性が高く、また重要な食用魚として養殖、放流が盛んに行われたために現在は世界中に分布している。日本のコイは大昔に中国から移入された「史前帰化動物」とされたこともあったが、琵琶湖など各地に野生のコイが分布し、第三紀地層から化石も発見されていることから、やはり古来日本に自然分布していたとされる。シーボルトの『日本動物誌』[4]においても、Cyprinus conirostris、Cyprinus melanotus、Cyprinus haematopterusの3種が紹介されているが、学術的にさほど注目もされず今日に至っている。 欧米でもドイツなどでは盛んに養殖され、食用の飼育品種も生み出されている。 テンプレート:Anchors

コイによる生態系の破壊問題

環境問題が重視されるようになって河川環境保護等に力が注がれている。そうした活動のうちに自然の河川にを放流する事業があるが、中には地元の固有種とは関係の無いニシキゴイ等、本来自然界に存在すべきでない飼養種までもが放流されることがままある。こうした放流について、地元の固有種との交雑が起こって何万年もかけて築かれてきた固有種の絶滅を懸念する(遺伝子汚染)声もあるのだが、当事者には全く意識されていないのが現状である。 同様の問題はメダカ金魚に関してもいえることである。また、ニシキゴイの放流が原因と推測されるコイヘルペスウイルスによる感染症が地元のコイに蔓延し大量死する事件もある。

同じことは飼養種でないコイについても言える。コイは体が大きくて見栄えがするため、「コイが棲めるほどきれいな水域」というきわめて安直な趣旨で自治体レベルでダムなどに放流されることが多い。しかしコイはもともとBOD値の高い湖沼や河川を好んで住処とする種で、低酸素環境に対する高い耐性がある。これは、生物界における一般的な基準からすると、他の生物の嫌う水質の悪い水域にしか生息できないことを意味する。実際、逆に水質がよい小川の堰の内部に放流したニシキゴイが餌の問題から大量に餓死する例も報告されており、「コイが棲める=きれいな水域」という図式は成立し得ないことがわかる。

市街地の汚れた河川を上から眺めれば、ボラと放流されたコイばかりが目につくということが多々ある。しかもコイは各種水生生物を貪欲に食べてしまうので、往々にして河川環境の単純化を招きかねない。生物多様性の観点からすれば、もともとコイがいない水域にコイを放流するのは有害ですらある、と言う意見もある。

日本では外来魚であるブラックバスの問題がたびたび引き合いに出されるが、上述したようなコイの放流はブラックバスの放流と同様の問題を抱えている。本種には低温に対する耐性や、雑食性で何でも口する貪欲さ、さらに60センチ・メートルを超える大きさにまで育ち、大きくなると天敵がほとんどいなくなるといった特徴がある。こうした特徴はいずれも侵略的外来生物に共通するものであり、実際国際自然保護連合では、コイを世界の侵略的外来種ワースト100のうちの1種に数えている。

特にコイを食す習慣のない北アメリカでは、在来の水生生物を圧迫するまでに繁殖している。人為的放流を禁じている州もあるほどで、北アメリカ以外でも猛威を振るっている例が報告されている。アメリカ合衆国では、中国原産のコイであるハクレンコクレン五大湖周辺に進出しており、これが五大湖に流れ込んだ場合、五大湖固有の魚が駆逐される可能性が指摘されている[5]

保全状態

野生種本来の分布域に生息する個体群は、河川の改修にともなう生態系の破壊や他地方からの移入個体との交雑による遺伝子汚染による在来個体群の絶滅が危惧されており、2008年に国際自然保護連合により危急(Vulnerable)に指定されている。

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文化

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観賞魚・錦鯉・食料魚(ニシキゴイ)

テンプレート:生物分類表

ファイル:錦鯉一覧.jpg
主な錦鯉の品種一覧

概要

錦鯉(ニシキゴイ、英: Koi)は、普通の鯉(Cyprinus carpio) を観賞用に養殖した変種である。黒以外の鯉を色鯉(イロゴイ)、特に赤い鯉を緋鯉(ヒゴイ)、特に観賞魚として色彩や斑点など、体色を改良されたものを錦鯉(ニシキゴイ)という。特に錦鯉にはその模様によって多くの品種があり、紅白大正三色昭和三色黄金浅黄などがある。錦鯉は飼育用として人気が高く、斑点模様、色彩の鮮やかさ、大きさ、体型を価値基準として高額で取引されている。また、鱗が大きくて部分的にしかないドイツ鯉も移入されている。これに対して、ふつうの黒色の鯉は烏鯉(カラスゴイ)または黒鯉(クロゴイ)、特に野生の鯉は野鯉とよばれる。なお飼育型の鯉は尾びれの下半分が赤く染まっているものが多く見られる。錦鯉は日本の国魚である。

歴史

さまざまな色の鯉については中国の西晋時代(4世紀)の書物に言及されているが、錦鯉を育てることは19世紀新潟県山古志村で始まったと一般的に考えられている。田で働く農民が、一部の鯉が他のものより明るい色をしているのに気づき、それを捕まえて育てたとされる。(通常であれば他よりも明るい色は鳥やその他の捕食者に見つかりやすいため、その魚は生存しにくくなる。)山古志村で錦鯉の養殖が盛んになった背景に、1.冬期の非常食用として休耕田に鯉を養殖する習慣があり、2.山間部にある為、隠し田が多く存在し、比較的裕福であった。2点が挙げられる。余裕のある農家の趣味としての錦鯉の交配が進み、質の良い物が売買されるようになった。それ以降養殖は進み、20世紀までには数多くの模様が開発された。もっとも顕著なものは赤と白の「紅白」と呼ばれるものである。1914年東京博覧会に出品されるまでは、開発の程度が世に知られることはなかった。この東京博覧会から、錦鯉への関心は日本中で爆発的に広まった。さらに、錦鯉を飼う娯楽はプラスチック袋の発明以降世界に広まり、飛行機の技術の進歩により、錦鯉の輸出は速く安全なものとなった。これらの要因により、錦鯉を低い損耗率で、世界中へ輸出できるようになった。現在は、ほとんどのペットショップで広く売られており、専門のディーラーを通せば特に高い品質のものを買うこともできる。

なお、以後新潟県では錦鯉の養殖が盛んになるが、2004年新潟県中越地震により、旧山古志村を始め、一時壊滅的な被害を受けている。また、コイヘルペスウイルスにより廃業になった業者もいる。 テンプレート:Anchors

ニシキゴイの変種

ニシキゴイの変種は、その色、模様、鱗の有無で見分けることができる。まず主な色としては、白、黒、赤、青、緑、黄色、紫およびクリーム色がある。また、ニシキゴイには鱗に金属のような光沢があるものがあるが、こういったものは金鱗・銀鱗と呼ばれる。また、ほとんど全ての種に対して鱗のない変種がある。日本のブリーダーはそれらを「ドイツゴイ」と呼んでおり、日本産のニシキゴイとドイツ産のカガミゴイ(鏡鯉)を交配することで鱗のない変種を作り出している。それらドイツゴイには側面に大きな鱗を持つものもいるが、まったく鱗のないものもいる。

また、バタフライコイ(1980年代に開発された、長くゆったりと垂れるひれが特徴的)は、実際にはアジアコイとの交配種であり、本物のニシキゴイとは見なされていない。

可能な変種は限りないが、ブリーダーは特定のカテゴリーで識別し命名している。もっとも知られたカテゴリーは御三家である。御三家とは、紅白、大正三色、および昭和三色の三つである。

代表的な品種

名前のついた主な変種は次の通り:

紅白 
白い肌に赤い模様がある。最もポピュラーな品種。
大正三色 
白い肌に赤と黒の模様がある。
昭和三色 
黒い肌に赤と白の模様がある。
浅黄 
上面に薄青い鱗があり、下部に赤い鱗がある。
秋翠 
浅黄と鏡鯉との交配により、生み出された品種。体色は浅葱色で部分的に鱗がついた浅黄の変種。初代秋山吉五郎が作出。
べっ甲 
白、赤、黄色の肌に黒い模様がある。
写り物 
赤、白、または黄色の模様がある黒いもの。
五色 
ほとんど黒で、赤、茶色、青のアクセントが入ったもの。
黄金 
無地のもの。普通のものか金属光沢がある。色には赤、橙、プラチナ、黄、クリームなど。
孔雀 
鱗が黒く、オレンジと白の体色を持ち、光沢があるもの。
変わり物 
その他のタイプのもの。

テンプレート:Anchors

コイの飼育

普通のコイは頑丈な魚で、錦鯉もその頑丈さを受け継いでいる。小さな器から大きな屋外の池までどんな場所でも飼える。ただし、コイは90センチ程度まで育つことがあるため、コイの大きさに見合う水槽または池が必要になる。伝統的な屋内用アクアリウムは、丸いプラスチックの桶ほどには好ましくない。コイは冷たい水を好む魚であるため、夏に水が暖かくなる地方では池の水深を1メートル以上にするのが望ましい。冬に寒くなる地方では、全体が凍ってしまわないように水深は少なくとも1.5メートルにするのが望ましい。空気バブラーと桶形ヒーターを備えた広い場所に置くのもよい。

錦鯉の多くは明るい色をしているので、捕食者に対しては格好の標的となる。サギカワセミアライグマネコキツネアナグマ猛禽類などには、池中の錦鯉を食べ尽くしてしまう能力があると言ってもよい。適切に設計された屋外の池は、サギが立てないだけの深さと、哺乳類の手が届かないような水面上のオーバーハング、および上空からの視線を遮るために上を覆う木陰を備えている。池の上面を網やワイヤーで囲う必要もあるかもしれない。ただし、山間に近い場合、稀に絶滅危惧種の水辺を好む野鳥がかかる事があり網は避けた方が良い。また池は、水を清潔に保つためのポンプと濾過システムを備えていなければならない。

コイは底で餌をとる魚であるが、沈む餌は食べ残しが水質を悪化させるおそれがあるため、単に栄養バランスが取れているだけではなく、水に浮くように作られている餌を与えると飼育の手間がかからないとされる。水に浮く餌を与える場合には彼らが餌を水面近くで餌を食べている間に、寄生虫や潰瘍がないかチェックすることもできる。コイは餌をくれる人を識別するので、餌の時間になると集まってくる。彼らは手から餌を食べるように教えることもできる。冬には消化器系の動きが遅くなりほとんど停止するので、餌はほとんど食べなくなり、底の水草をかじる程度になる。春になり水が温まるまでは食欲は戻らない。

日本では1990年代ころから観賞魚として熱帯魚が主流になってきているが、海外では錦鯉人気が上がってきている。インターネットの普及に従い、インターネット販売も広まっている。

産卵、孵化、稚魚の飼育などの方法は金魚と同じでよい。ある程度成長するまで金魚との識別が困難であるため、鯉と金魚を区別したい場合は、金魚と別の容器で飼育することが望ましい。

食材

食材としての鯉は、福島県からの出荷量が最多[6]で、鯉こく(血抜きをせずに味噌で煮込んだ汁)、うま煮(切り身をさとう醤油で甘辛く煮付けたもの)、甘露煮にする。稀に唐揚げし、スナック菓子のように食べることもある。また、洗いにして酢味噌や山葵醤油を付けて食べる例もある(有棘顎口虫Gnathostoma spinigerum)の中間宿主となるため、生食は安全ではないという説もある)。捕獲した鯉は、調理に際しきれいな水を入れたバケツの中に半日-数日程入れて泥の臭いを抜く。さばくときは濡れた布巾等で目を塞ぐとおとなしくなる。

藍藻ゲオスミンや2-メチルイソボルネオールを作り、これが皮膚や血合に濃縮される。このゲオスミンが、鯉やナマズなど水底に棲む淡水魚が持つ泥臭いにおいのもとでもある。ゲオスミンは酸性条件で分解するので、など酸性の調味料調理に使えば泥臭さを抑えることができる。

食中毒

コイの胆嚢(苦玉)は苦く、解体時にこれをつぶすと身に苦味が回る。胆嚢にはコイ毒(毒性物質は5-αチブリノールスルフェノール)が含まれている場合があり、摂食により下痢嘔吐腎不全、肝機能障害、痙攣麻痺、意識不明を引き起こすほか、まれに死亡例もある[7][8]。その反面、視力低下やかすみ目などに効果があるとされ、鯉胆(りたん)という生薬名で錠剤にしたものが販売されている。

日本

鯉は生命力が強い魚であり、海から離れた地域では古くから貴重な動物性タンパク源として、日常的にも祝い事の席でも利用されて来た。かつてサケブリの入手が困難であった地域では、御節料理の食材として今日でも利用されている。江戸時代の調理例として、信濃国佐久郡岩村田宿篠澤佐五衛門、滋野重長が、慶安元年(1648年)十月十九日晩に、小諸藩青山宗俊に献上した献立に「鯉さしみ、鯉吸い物」の記載が見られる。内陸の山間部である山形県米沢市は冬場は雪に閉ざされ、住民はタンパク質が不足がちな食生活をしていた。タンパク質を補う目的で上杉鷹山1802年に相馬から鯉の稚魚を取り寄せ、鯉を飼うことを奨励した。各家庭の裏にある台所排水用の小さな溜めで台所から出る米粒や野菜の切れ端を餌にして蓄養した。現在の養殖では、主に農業用の溜め池が利用されるほか、長野県佐久地域では稲作用水田も利用されている。全国の生産額は年々減少し、1998年には3億6000万円ほどであったが2008年には1億5000万円余りまで減少している[9]

中華人民共和国

中華料理では、山西省に鯉1尾を丸ごとから揚げにして甘酢あんをかけた料理「糖醋鯉魚」(タンツウリイユィ)があり、日本でも代表的な宴会メニューの1つとなっている。

ヨーロッパ

鯉は中欧東欧では古くからよく食べられている。特にスラヴ人にとっては鯉は聖なる食材とされ、ウクライナポーランドチェコスロバキアドイツベラルーシなどでは伝統的なクリスマス・イヴの夕食には欠かせないものである。東欧系ユダヤ教徒安息日に食べる魚料理「ゲフィルテ・フィッシュ」の素材としても、鯉がよく用いられた。しかし北米では、鯉は水底でえさをあさるために泥臭いとして敬遠されており、釣り(遊漁)の対象魚とはされても食材として扱われることは極めてまれである。ヨーロッパでは、鏡鯉から食用に品種改良され家畜化された鱗のない鯉、革鯉(Leather carp)と呼ばれる鯉が使われる。

釣り

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伝承

中国では、鯉が滝を登りきるとになる登龍門という言い伝えがあり、古来尊ばれた。その概念が日本にも伝わり、江戸時代に武家では子弟の立身出世のため、武士の庭先で端午節句旧暦5月5日)あたりの梅雨期のの日に鯉を模したこいのぼりを飾る風習があった。明治に入って四民平等政策により武家身分が廃止され、こいのぼりは一般に普及した。現在ではグレゴリオ暦新暦5月5日に引き続き行なわれている。

日本では古くから女性が健康(体力作り)のために鯉を食したと言う伝説や伝承があり、妊婦が酸っぱい鯉を食べて健康になり、無事、安産できたと言う伝説もある。また、御産の後に鯉を食べると母乳がよく出ると言う伝承も見られる。こうした話は東西を問わず内陸地には多い伝承である。

関連項目

参考文献及び脚注

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外部リンク

  • USDA National Nutrient Database
  • テンプレート:Cite journal
  • 馬渕浩司(2013年6月2日)「絶滅危機!日本のコイ」『サイエンスZERO』弟427回。NHK教育テレビジョン
  • シーボルト『日本動物誌魚類』京都大学電子図書館。
  • テンプレート:Cite news
  • 内水面養殖業収獲量 都道府県別・魚種別収獲量 農林水産省
  • <特集>マリントキシン-神戸市環境保健研究所
  • 自然毒のリスクプロファイル:魚類:胆のう毒厚生労働省
  • 年次別統計 (平成10年〜平成20年)/魚種別生産額 - 内水面養殖業 農林水産省