山古志村

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テンプレート:Infobox 山古志村(やまこしむら)は、新潟県の中越地方に位置した2005年4月1日長岡市編入合併された。

概要

1970年代から民俗学者の宮本常一村おこしを手伝い、丘陵地の斜面に広がる森林と棚田ニシキゴイの養殖、そして「牛の角突き」と呼ばれる闘牛など「日本の原風景が残る村」を観光資源としてPRしていた[1]

2003年3月から9月にかけて放映されたNHK朝の連続テレビ小説こころ』の舞台にもなった。

2004年10月23日に発生した新潟県中越地震により甚大な被害を受けた。村役場(現山古志支所)に設置されていた震度計が激しい揺れで壊れたため具体的な震度は不明だが、地震発生前の風景は地震に伴う土砂崩れなどで著しく崩落し、その姿を大きく変えた。また村域に通じるすべての道路が寸断されたため孤立し、村は全村民に対し避難指示を出し、26日までに隣接する長岡市など(大半が長岡ニュータウン内の仮設住宅)での避難生活を余儀なくされた。2007年4月1日に山古志地域のほぼ全域で避難指示が解除されたが、震災以降に地域外へ生活拠点を移した世帯が多く、域内の高齢化が深刻化しつつある。

合併後、山古志地域のすべての地名には「古志」が冠されたが、2006年7月、前述の『こころ』や中越地震などで知名度が高くなった「山古志」の地名を復活させたいという多くの地域住民・旧村民の声を受けて、長岡市議会に提議された町名変更の議案が可決された。これにより同年11月1日から山古志地域の住所表記に「山古志」の名が1年8か月ぶりに復活することとなった(例:長岡市古志虫亀→長岡市山古志虫亀)。

地理

  • 山:金倉山
  • 河川:芋川
  • 湖沼:小規模な沼がいくつか点在する。

隣接していた自治体

歴史

行政

村長

経済

産業

  • 主な産業
    • 錦鯉
  • 産業人口

地域

健康

  • 平均年齢

教育

地域内には小学校中学校が各1校所在し、山古志竹沢に両校を併設した校舎が設けられている。

2006年3月31日までは山古志種苧原に新潟県立長岡農業高等学校の山古志分校があったが、2004年から募集を停止して同日限りで閉校しており、現在地域内には高等学校は所在しない。

交通

公共交通

鉄道

地域内には鉄道路線が経由する箇所は無い。最寄り駅は長岡駅宮内駅小千谷駅越後川口駅越後広瀬駅など。いずれもコミュニティバス路線バスの乗り継ぎ、タクシーもしくは自家用車でのアクセスとなる。

路線バス

長岡市編入前は越後交通グループのみが村域内の路線バスを運行しており、同社と地域子会社の越後柏崎観光バスの2社が長岡市中心部や小千谷市方面とを結ぶ路線を計4路線運行していたが、前述の中越地震の影響で、村域内を運行する路線バスは全便が運休・減便となった。

避難指示区域の解除が段階的に始まった2006年9月から県の震災復興基金を活用して、暫定的ながら地域内を路線網としたコミュニティバスの運行が開始された。だが越後交通グループは路線の慢性的な赤字から、2007年12月31日を以って太田・山古志地域内の路線バス全路線を廃止し、長岡市側の路線は村松、小千谷市側の路線は岩間木でそれぞれ折り返しとなった。代わって2008年7月1日からNPO法人による山古志・太田地区コミュニティバス(クローバーバス)の運行が開始され、村松・岩間木両停留所から太田・山古志地域へ至る計4路線が開設された。クローバーバスは定期便と予約運行便(デマンド便)の2種類があり、予約便は事前の電話予約が無い場合は運休となる。また日曜・祝日は岩間木発着便と山古志地域内の全便が運休し、村松発着便は蓬平温泉で折り返しとなる。

道路

地域内には高速道路が経由する箇所は無い。最寄りのインターチェンジは関越自動車道小千谷ICもしくは長岡南越路スマートICとなる。

中越地震では地域内の幹線道路が寸断されたが、現在はすべて復旧している。ただし現在も国道352号など未成区間が残存している道路や、一部県道には冬季間全面通行止となる区間がある。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

出身有名人

映画

脚注

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  1. 河北新聞、2007年1月3日付

関連項目