岡山県道・広島県道3号井原福山港線
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox road
岡山県道・広島県道3号井原福山港線(おかやまけんどう・ひろしまけんどう3ごう いばら ふくやまこうせん)は、岡山県井原市高屋町三丁目と広島県福山市引野町を岡山県笠岡市茂平経由で結ぶ主要地方道の県道である。
目次
[非表示]概要
岡山県井原市高屋町三丁目と広島県福山市引野町を結ぶ一つの主要地方道の県道として認定されているものの、両者を短絡的には結ばず、岡山県笠岡市茂平を経由し、‘‘逆L字形’’の経路となっており、路線の性格としては、井原市と笠岡市を結ぶ役割の道路と、笠岡市と福山市を結ぶ役割の道路という性格の異なる二つの道路により構成された形となっている。また、笠岡市の用之江(もちのえ)地内では、国道2号との連絡のために支線(用之江支線)を有する。
笠岡市茂平から福山市引野町の終点にかけては、国道2号のバイパスとして計画されている地域高規格道路「倉敷福山道路」の福山道路区間と並行するため、国道2号笠岡バイパスと一体となって暫定的なバイパス路線としても機能している。
路線データ
- 本線
- 用之江(もちのえ)支線
歴史
岡山県道高屋篠坂線および広島県道・岡山県道福山港用之江線の全部分と広島県道・岡山県道平野笠岡線の一部分(広島県道・岡山県道平野笠岡線はその後、1972年(昭和47年)に広島県道・岡山県道101号平野笠岡線となり、1994年(平成6年)まで存続した。)を前身とする路線である。
沿革
- 1971年(昭和46年)6月26日: 建設省(当時)告示第1,069号により主要地方道に認定される。
- 1972年(昭和47年)3月21日: 岡山県告示第263号及び広島県告示第234号により認定される。
- 1972年(昭和47年): 年度内に現行の県道番号に変更される。広島県側は1972年(昭和47年)11月1日より。岡山県側もその頃の変更と思われる。
路線状況
沿線自治体が国の備後工業整備特別地域に指定されていた関係で、2002年(平成14年)までに大部分が改良された。
岡山県井原市の高屋町三丁目地内(起点付近)では住宅街を抜けるため、高屋町交差点(国道313号〔国道486号重用〕 交点)から高屋バイパス(国道313号〔国道486号重用〕)が交わる交差点にかけては1.5車線。そこから大江町地内の広島県道・岡山県道102号下御領井原線が交わる交差点までは、普通車同士の離合には支障のない幅広の1.5車線となっている。この区間は、本路線の東方にバイパス道路として下出部町(しもいずえちょう)地内の国道313号〔国道486号重用〕と大江町地内の本路線(現道)を結ぶ計画の都市計画道路(出部大江線(いずえ おおえせん))の整備が予定されており、高屋町三丁目を含む子守唄の里高屋駅周辺で行われた高屋駅周辺土地区画整理事業では2車線化を行わず、あえて1.5車線道路としている。一方、大江町地内より南は2車線となっており、大江町地内と下稲木町地内の間にある峠など一部を除き、歩道も概ね整備されている。
用之江支線を含む岡山県笠岡市の用之江地内以南は、茂平地内まで4車線。茂平地内から広島県福山市の大門町五丁目地内にある大門町5丁目交差点にかけては2車線となるものの、大門町5丁目交差点以西は、4車線となっている。終点の広島県道244号福山港線との接続点は、福山市中心部方面から広島県道244号福山港線を走行してきた場合、初めて本路線の県道標識が左側に見えるところであり、下り方向(井原・笠岡方面)からは気付きにくい状況である。
重用区間
- 広島県道・岡山県道102号下御領井原線 (岡山県井原市大江町地内)
主な橋梁
通称
地理
県境を3回通過する路線である。1回目は笠岡市篠坂 ⇒ 福山市坪生町、2回目は福山市坪生町 ⇒ 笠岡市篠坂、3回目は笠岡市茂平 ⇒ 福山市大門町5丁目と岡山・広島県境を通過する。以前は3回目の笠岡市茂平 ⇒ 福山市大門町5丁目だけであったが、道路改良の結果、バイパス道路が福山市坪生町(つぼうちょう)を通ることとなり、1994年(平成6年)から通過するようになった。
通過自治体
- 通過経路
- 井原市 - 笠岡市 - 福山市 - 笠岡市 - 福山市 - 笠岡市 - 福山市
接続道路
山陽自動車道とは接続していない。
岡山県笠岡市篠坂にて山陽自動車道の下をくぐるため、インターチェンジを設けてほしいという声が出ており、岡山県ホームページの「マルチメディア目安箱」にもそのような内容の投書 [1] が寄せられているが、今のところ実現に向けた動きは鈍い。
- 本線
- 国道313号〔国道486号重用〕 (岡山県井原市高屋町三丁目 高屋町交差点〔起点〕)
- 国道313号〔国道486号重用〕高屋バイパス (岡山県井原市高屋町三丁目)
- 広島県道・岡山県道102号下御領井原線 (岡山県井原市大江町)
- 広島県道・岡山県道102号下御領井原線 (岡山県井原市大江町 大江公民館前)
- 岡山県道290号上稲木東江原線 (岡山県井原市上稲木町)
- 広島県道379号坪生福山線 (広島県福山市坪生町(つぼうちょう))
- 岡山県道377号山口押撫線 (岡山県笠岡市押撫(おしなで))
- 広域営農団地農道備南地区北幹線 (岡山県笠岡市有田(ありだ))
- 広域営農団地農道備南地区南幹線〔笠岡市道笠岡中央線〕 (岡山県笠岡市用之江)
- 岡山県道・広島県道3号井原福山港線用之江支線 (岡山県笠岡市用之江)
- 広島県道244号福山港線 (広島県福山市引野町〔終点〕)
- 用之江支線
- 岡山県道・広島県道3号井原福山港線本線 (岡山県笠岡市用之江〔起点〕)
- 国道2号 (岡山県笠岡市用之江 用之江交差点〔終点〕)
主要施設
- 井原鉄道井原線 子守唄の里高屋駅 (岡山県井原市高屋町三丁目)
- 「中国地方の子守唄」発祥地に因んで付けられた駅名。
- タカヤ本社 (岡山県井原市高屋町三丁目)
- 笠岡湾干拓地(岡山県笠岡市旧笠岡湾一帯)
- 別名「べいふぁーむ笠岡」。
- 笠岡ふれあい空港 (岡山県笠岡市カブト西町)
- 農道空港。
- 新笠岡港 (岡山県笠岡市港町一帯)
- アサムラサキ (岡山県笠岡市茂平)
- JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県笠岡市鋼管町)
- 毎年6月下旬に「全英への道 ミズノオープン」が開催されているゴルフ場。
- JFE福山製鉄所 (広島県福山市鋼管町・岡山県笠岡市鋼管町)
- 旧日本鋼管。かつて「ギネスブック」に掲載されたこともある大規模な製鉄所。
- 福山港 (広島県福山市引野町〔終点〕一帯)
見どころ
名所
- 経ヶ丸グリーンパーク (岡山県井原市笹賀町)
- 旧山陽道と旧石州街道が交わる高屋宿の町並み (岡山県井原市高屋町)
- 中国地方の子守唄発祥地。
- 華鴒大塚美術館 (岡山県井原市高屋町三丁目)
- 嫁いらず観音院 (岡山県井原市大江町)
文化
並行する旧街道
旧跡
脚注
- 元の位置に戻る ↑ 岡山県ホームページ - 「山陽自動車道篠坂パーキングエリアへのインターチェンジ新設について」(マルチメディア目安箱 平成16年度11月提言意見 )
- 元の位置に戻る ↑ 笠岡において高屋方向に対して。出典: 『笠岡市史 第三巻』 笠岡市、1991年(平成8年)3月