つくばみらい市

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つくばみらい市(つくばみらいし)は、茨城県南部に位置するである。小貝川以西は旧下総国・旧千葉県郵便番号の上5桁は、伊奈地区が300-23、谷和原地区が300-24。

概要

市域の大部分が、江戸時代に関東郡代伊奈忠治によって開発された「谷原領3万石」と呼ばれた場所で、かつては純農村であった。1960年代以降伊奈地区より住宅開発が始まり、1980年代以降になると常磐自動車道の開通、常総ニュータウン絹の台等の造成が行われ、東京都区部のベッドタウンとしての側面も色濃く持つようになる。2005年平成17年)の首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス開業後はさらにその傾向が強まり、現在もみらい平駅周辺を中心に開発が行われている。

地理

つくばみらい市は、東京都心から約40kmに位置し、筑波研究学園都市に隣接している。市内の標高は約5~25mで、市内には鬼怒川小貝川が流れ、小貝川の東岸に位置する広大な低地部は「谷原領3万石」と呼ばれた水田地帯となっている。東部や西部は常総台地の一部である丘陵地で、ニュータウンが広がっているほか、畑や森林も多く残る。また、北部の国道354号沿道周辺には工業団地が立地している。

地区

合併前の旧伊奈町が伊奈地区・旧谷和原村地区が谷和原地区と呼ばれ、さらに小学校の学区で分けられている。みらい平地区はつくばエクスプレス沿線開発に伴い開発が行われている新しい地区で、旧伊奈町と谷和原村に跨るために学区とは関係なく1つの地区となっている。

伊奈地区

(旧伊奈町の区域)

谷和原地区

(旧谷和原村の区域)

みらい平地区

(伊奈・谷和原丘陵部・みらい平駅周辺開発計画区域)

隣接している自治体


歴史

年表

市名の由来

1954年(昭和29年)の伊奈村、1955年(昭和30年)の谷和原村成立以降、市内全域が筑波郡(当市の成立により消滅)となっていたこと、つくばエクスプレスの駅名「みらい平」(当局が使う沿線地域の総称「みらい平・いちさと」より)に由来している。市域が「みらい」もしくは「未来」と称されたことは歴史上なく、地名や方角に由来しない部分が入った市名となっている。

  • 市名は住民アンケートを基準として候補を選出し、合併協議会委員の投票によって決められたが、住民アンケートで「つくばみらい」の名を書いた票は谷和原村分の36票のみ、一番投票の多かった市名の2割にもみたなかった。ちなみに2005年平成17年)1月末に行われた伊奈町・谷和原村の住民アンケート結果は 1.みらい 2.つくばみらい 3.みらい平 4.南つくば 5.南筑波 であった。
  • 2005年2月19日の市名決定の合併協議会当日、その席上で市名候補(「みらい」「みらい平」「小貝」、「南つくば」「筑波みらい」の五つ)が発表されるのにも関わらず、前日に谷和原村議会が臨時会を開催し、発表前の新市名候補「つくばみらい」を推すことを全会一致で決議した。このことを谷和原村側委員が合併協議会席上で発表して「つくばみらい」を強硬に主張したことから協議会は紛糾し、二度の休憩を挟んで最終的には二度目の休憩中、公開の場でない別室で飯島善伊奈町長・鈴木亮寛谷和原村長(協議会開催前日に公職選挙法違反〔公職の候補者等の寄付の禁止〕で書類送検を受けていた)の間で「手打ち」のような形で市名が決定した。その話し合いは21分にもみたなかったという非常に短い協議であったため、反対への署名まであった。市名候補を選出する小委員会の委員長が谷和原村議会議長を兼ねており、また、この際の紛糾の様子が合併協議会議事録から一部削除・改変されている。
  • 2006年現在、「つくばみらい」という市名は、同じ県内のかすみがうら市鹿児島県いちき串木野市と並んで、日本一文字数の多い(6文字)市名である。

人口

テンプレート:人口統計

国政・県政

国政

県政

上記の市名を決定した、旧谷和原村の元村長。

国の機関

市政

市長

歴代市長

氏名 就任年 退任年 備考
飯島善 2006年 2010年 1期 旧伊奈町の町長を4期務め、市長職務執行者も務めた
2 片庭正雄 2010年 (現職) 2期

市長選

2006年5月14日(投票率58.05%)
当落 得票数 候補者 党派 市長歴 立候補時の役職等
8,689 飯島善 無所属 市長職務執行者・前旧伊奈町長
5,187 片庭正雄 無所属 参議院議員秘書
5,133 篠塚皓男 無所属 市議会議員・元旧伊奈町議会議員
2010年4月25日(投票率54.88%)
当落 得票数 候補者 党派 市長歴 立候補時の役職等
8,194 片庭正雄 無所属 新(再) 元参議院議員秘書
5,769 岡田伊生 無所属 前市議会議員
5,530 直井誠巳 無所属 前市議会議員
2014年4月27日(投票率47.16%)
当落 得票数 候補者 党派 市長歴 立候補時の役職等
9,508 片庭正雄 無所属 市長
8,431 中島五郎 無所属 前市議会議員

市議会

  • 議長:直井誠巳
  • 副議長:高木寛房

財政

  • 2008年度(平成20年度)は137億6,450万円の一般会計予算が組まれており、歳入の約44%が市税、約14%が国からの地方交付税による。一般会計からの支出は民生費が最も多くを占め、ついで土木費、教育費、総務費と続く。また、同年度は8つの特別会計で106億6,662万6,000円の予算が組まれている。
  • 負債については、2006年度(平成18年度)末時点で、地方債現在高比率142.0%(県内ワースト32)、実質的な債務残高比率158.1%(県内ワースト35)、将来にわたる財政負担比率126.8%(県内ワースト33)と、近隣自治体よりも比較的健全であるといえる。その一方で、経常収支比率(支出に占める経常的な経費にかかる割合)が97.5%(県内ワースト3)と、近隣と比較して財政運営の硬直化が急速に進んでいる。旧伊奈町、旧谷和原村とも基幹産業や財源基盤に乏しかったことや、近年の三位一体の改革の影響により国からの地方交付税の減額などを受けて、合併により増加した経常的な経費に見合う財源の確保に苦慮している。

市役所庁舎

つくばみらい市は本所機能を分散させた分庁舎方式を採用している。各庁舎で担当の課が異なる。詳細はつくばみらい市役所のページを参照。

上下水道

  • 小絹水処理センター(下水道課) - 絹の台七丁目1番地
  • 水道事務所(水道課) - 川崎1886番地

給食センター

  • 伊奈学校給食センター - 弥柳1187番地1
  • 谷和原学校給食センター - 古川961番地2

公共機関

消防

  • 常総広域消防(広域事務組合に属する広域消防で、常総市(旧水海道市地区)・守谷市・つくばみらい市が管轄地域である。)
    • つくばみらい消防署 - 福田759番地
    • つくばみらい消防署谷和原出張所 - 加藤507番地2
    • つくばみらい消防署東部出張所 - 台628番地4
      • つくばみらい市消防団 - 第1分団~第11分団

警察

  • 常総警察署(隣の常総市にある警察署で管轄は常総市と当市である。)
    • 伊奈地区交番 - 福原230番地4(県道19号取手つくば線沿いに位置する。)
    • みらい平駅前交番 - 陽光台一丁目1番地1(つくばエクスプレスみらい平駅前に位置する。)
    • 絹の台駐在所 - 絹の台三丁目1番地1(常総ニュータウン絹の台内、絹の台桜公園付近に位置する。)

旧伊奈町域は、つくばみらい市新設に合わせてつくば中央警察署から常総警察署に移管された。

管轄広域事務組合

  • 常総地方広域市町村圏事務組合
    常総市取手市守谷市・つくばみらい市のごみ処理などを行っている。)
    • 守谷市に組合運営の常総環境センター(ごみ処理施設)・組合事務所・常総運動公園が設置されている。
  • 取手地方広域下水道組合
    取手市・つくばみらい市伊奈地区の一部の下水道処理を行っている。
  • 常総衛生組合
    常総市・坂東市・守谷市・つくばみらい市のし尿処理を行っている。
  • 取手市外二市火葬場組合
    取手市・守谷市・つくばみらい市で斎場の運営を行っている。
  • 利根川水系県南水防事務組合
    牛久市つくば市・取手市・龍ケ崎市・つくばみらい市の広域的な水防事務を行っている。
  • 茨城県市町村総合事務組合
    県内市町村の職員退職手当の管理や県民交通災害共済事業等の事務を行っている。
  • 茨城租税債権管理機構
    県内市町村の一部の市税徴収代行事務を行っている。

友好都市・提携都市

国内

文化・体育施設

公民館

  • 伊奈公民館 - 福田195番地
  • 谷和原公民館 - 古川1025番地

コミュニティセンター

  • 谷井田コミュニティセンター - 谷井田1960番地
  • 板橋コミュニティセンター - 板橋2675番地1
  • 小絹コミュニティセンター - 小絹848番地

図書館

体育施設

  • 総合運動公園 - 小張1770番地
  • 城山運動公園 - 田村66番地1
  • 古川テニスコート - 古川1027番地
  • 谷和原武道館 - 古川953番地11

経済

特産品

  • 太郎兵衛煎餅
  • コシヒカリ
  • 黒豆・緑豆
  • 巨峰
  • みつば

主な企業

  • 山野井精機株式会社
  • 大久保熨斗吉商店
  • 十和運送株式会社
  • 斉藤商店
  • 関東機材株式会社
  • 大和陸運倉庫株式会社

他に、市外に本社のある企業の事業所として

などがある。

商業施設

また、2012年時点で書店のない4市の1つである[1]

郵便

  • 伊奈郵便局(集配局)- 板橋2788番地
  • 谷井田郵便局 - 谷井田1535番地3
  • 谷和原郵便局(集配局)- 古川1067番地2
  • 小絹郵便局 - 小絹1219番地1
  • 福岡郵便局 - 福岡1439番地5

銀行

  • 常陽銀行
    • 伊奈支店 - 谷井田2215番地2
    • みらい平支店 - 陽光台一丁目13番地2
    • 谷和原支店 - 小絹762番地5
  • 筑波銀行
    • 伊奈支店 - 谷井田947番地1
    • みらい平支店 - 陽光台一丁目7番地3
    • 伊奈板橋支店 - 板橋2259番地1

農業協同組合

  • 茨城みなみ農業協同組合本店
    • 伊奈中央支店 - 谷井田1942番地
    • 板橋支店 - 板橋2037番地
    • 谷和原支店 - 加藤244番地3
    • 十和支店 - 箕輪256番地

信用組合

教育

高等学校

公立

中学校

市立

※将来的にはみらい平地区に中学校が建設される予定である。

小学校

市立


※将来的にはみらい平地区に小学校が建設される予定である。

私立

幼稚園

市立

  • すみれ幼稚園
  • 谷和原幼稚園
  • わかくさ幼稚園

私立

保育所

市立

  • 伊奈第一保育所
  • 伊奈第二保育所
  • 伊奈第三保育所
  • 伊奈第四保育所
  • 谷和原第一保育所
  • 谷和原第二保育所

私立

特別支援学校

健康・医療・福祉

医療関連施設

  • つくば保健所(隣市のつくば市にある保健所。つくば市、つくばみらい市を管轄する)
  • 伊奈保健センター - 福田668番地8
  • 谷和原保健福祉センター - 古川1015番地1

福祉施設

  • きらくやまふれあいの丘 - 神生530番地
  • すこやか福祉館
  • 世代ふれあい館
  • つくばみらい市社会福祉協議会
  • 本所 - きらくやまふれあいの丘すこやか福祉館内
  • 支所 - 谷和原保健福祉センター内
  • ふれあいセンター - 絹の台三丁目1番地4
  • 高齢者センター - 小絹907番地1

交通

鉄道

みどりの駅も利用可能

新守谷駅水海道駅も利用可能

バス

つくばエクスプレス開業までは、伊奈地区唯一の公共交通機関であった。主に守谷駅・取手駅を発着する路線バスや、高速バス常総ルートが市内を経由する。また、コミュニティバスみらい号」が運行されている。

  • つくばみらい市
    • コミュニティバス「みらい号」(運行は関東鉄道に委託)
    • きらくやまふれあいの丘~みらい平駅間の無料シャトルバス

道路

高速道路

一般国道

県道

その他道路

都内主要部への連絡

  • 秋葉原 - つくばエクスプレス秋葉原駅下車。所要時間は快速で約40分。
  • 東京 - つくばエクスプレス秋葉原駅でJR山手線に乗り換え、東京駅下車。所要時間は区間快速で約50分。
  • 銀座 - つくばエクスプレス北千住駅で東京メトロ日比谷線に乗り換え、銀座駅下車。所要時間は快速で約60分。
  • 新宿 - つくばエクスプレス新御徒町駅で都営地下鉄大江戸線に乗り換え、新宿西口駅下車。所要時間は快速で約65分。

筑波研究学園都市への連絡

首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスつくば駅下車。所要時間はみらい平駅より各駅停車・区間快速で約12分。

名所・旧跡・観光スポット・祭事

ファイル:Warp Station Edo.jpg
ワープステーション江戸

出身・在住著名人

その他

  • 旧伊奈町にある「伊奈ライオンズクラブ」は、埼玉県北足立郡伊奈町の「伊奈ライオンズクラブ」と交流がある。
  • 2007年(平成19年)8月に、陽光台四丁目に大相撲の立浪部屋(師匠・元小結の旭豊)が部屋を起こした。
  • ご当地ナンバーである「つくばナンバー」が2007年2月13日から導入された。ナンバー導入は合併前から既に決定しており、つくばみらい市という市名が決定したのも、このナンバーの導入が決定していたという背景があるテンプレート:要出典

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

谷田部 (南西)
守谷 (北東) 藤代 (北西) 藤代 (北東)
藤代 (南西) 藤代 (南東)

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  1. 増える 書店ゼロの街東京新聞、2012年8月12日)